2361/16/08/2011
 8/11〜16まで、嫁方の実家の故郷(?)である大分の安心院というところに行った。文章に書くとつまらないのだが、本当になーんにも無い田舎の村。コンビニ無いのなんて当たり前。なにせ、徒歩圏内にある商店ってのが、ガソリンスタンドと地元の八百屋(&いろいろ売ってる)の店と郵便局ぐらい。ソフトバンクは圏外。自販機も無い。自動精米所はある。バス停はあるが、バスが止まってるのを目撃した事が無い。人とすれ違わない。夕方になるとサイレンが鳴る。夜は異様に星がよく見える。などなど。日本国内の多くは、実は田舎だったりするのだけど、ここまで都会的な利便性が侵入しきれていない場所ってのも、珍しいのだろうか? 訪問はこれで4度目ぐらいで、最初はその田舎っぷりに面食らったのだが、今では逆に都会文化から隔離される状態が楽しみだったりする。携帯が四六時中、圏外の場所ってなかなか無いもんね。

 大分空港で出迎えてくれたのは、義兄の奥さん+3人の子供達。僕はこの日から6日間、甥っ子3人に翻弄されまくるという事を後で思い知らされるのだが・・・。実家に到着すると、初盆の準備がかなり進んでいた。年末に義理の祖父が亡くなって、その初盆って事でいろいろと行事があり、実はその多くに僕は重要な立場(祖母の娘の子供の旦那、数少ない動ける男)として参加する事になるのであった。もの凄い数の参列者、親戚の方々と挨拶したのだが、それが誰かを把握している暇が無いというか、覚えられないというか・・・(苦笑)。

 お盆って言っても、せいぜい墓参りしてオシマイみたいな感覚だったのだが、今回の体験によって、地方や村によって諸々とネイティブな文化があるのだって事を知った。お盆の終わり頃に近所のお寺で盆踊りがあったのだが、どこから湧いて出たんだって位に人が集まって来て、最初は霊を弔うような口上から始まるんだよね。それが終わると徐々に輪になって、昔から伝わる盆踊り用の歌を交代で延々と歌うのだ。東京音頭とか流れないし、縁日なんかも無い。そうだよな、盆踊りってのは本来、死者の魂を供養するための行事なのだ。思いの外、宗教的でスピリチュアルな盆踊りにハッとさせられた。もちろん、輪になって踊るんだから楽しげなんだけど(笑)。

 さて、甥っ子3名は小学校2年生の長男を筆頭に、朝から晩まで何かしてないと爆発させられるのか?ってぐらい四六時中、何か楽しいをやりたくって仕方ない、という感じ。一日に何回、ババ抜きをやれば気が済むんだろう・・・とか思ったが、ちと待てよ。親戚のお好み焼き屋さんで、一口食べるたび、あちこち走り回って、挙げ句の果てに2階の階段から転げ落ちたのは、何を隠そうこの僕だったりする。小学校低学年の通知表には「とにかく落ち着きが無い」と必ず書かれていたし・・・そうか、これがそうか!あぁぁぁぁぁぁ(笑)。ってな訳で、昔の両親への罪滅ぼしではないのだが、ちびっ子3人のエンドレスな遊び探しにずっと付き合う僕なのであった。

 何にも無い村で6日間を過ごす、ってのでかなり暇を持て余すんじゃないかと心配していたのだが、結局お盆の行事と子供達の相手で、あっという間に過ぎてしまった。ちっとも休めてないし・・・まあ、いっか。貴重な体験だったしね。僕の夏休みはこれでオシマイ。

2360/25/06/2011
 RBK-2200BTiを購入。iPhoneとBluetooth接続する折りたたみ式ワイアレス・キーボード。デザインとかあんまり好きじゃなかったのだが、待てど暮らせど競合製品が登場しないので、取りあえずエイヤ!で買ってしまった。買ったのは良いのだが、どこで使おうか?。

 東京アンダーナイト〜夜の昭和史 ニューラテンクォーター・ストーリーを読んだ。かつて、ホテルニュージャパンの地下にあった巨大なクラブ。外タレがコンサートを行うような仕組みが整う以前、ここでナット・キング・コールやサミー・デービスJrが公演していたという伝説の場所である。石原裕次郎や勝新太郎が毎晩のように来店していたりとか、力道山の刺殺事件が起こった事でも有名。クラブの経営者であった著者が、自分の記憶だけでなく当時の関係者との対話を繰り返し、より立体的に当時の雰囲気を再現することに成功している。近年、当時のコンサートの音源テープが奇跡的に、それも大量に発見され、CDシリーズとしてリリースが始まっているのも興味深い。なんつーか、日本にもこういう洋風な「粋」な時代があったんだねえ。素敵過ぎる。

 その他、砂原良徳「liminal」(久しぶりのソロ)、細野晴臣「HoSoNoVa」(久しぶりの歌語りモノ)、ムーンライダーズ「LIVE at SHIBUYA KOKAIDO 1982.11.16 青空百景」(青空百景の頃の実況録音盤)、鈴木慶一「ヘイト船長回顧録 ラヴ航海士抄」(三部作最終章)なんかを購入。

細野晴臣- ラモナ

(おまけ)ディック・ミネ - ラモーナ(Ramona)1976

2359/20/06/2011
 ここ最近観た映画メモ。

「父親たちの星条旗」★★★(あの一枚にこんな逸話があったなんて・・・)

「硫黄島からの手紙」★★★+(イーストウッド最強監督説)

「アウトレイジ」★★★+(今までの北野映画の中では一番完成度が高い)

「しんぼる」★★(う〜ん、分からんでもないのだが・・・)。

あと、CSでやってたジャッキー・チェン主演作品をダラダラと観ていたのだが、80年代のジャッキー作品で、今でも鑑賞に堪えるのって「プロジェクトA」と「ポリスストーリー」ぐらいかも(続編の完成度が低いぃぃぃぃ・・・)。

2358/04/06/2011
 ディオンヌ・ワーウィックのライブに行って来た@BLUE NOTE TOKYO。彼女を初めて知ったのは中学生の頃、グラミー賞のTV中継で、ホイットニー・ヒューストンがベストボーカルかなんかを受賞した時に、壇上に登って一人のおばさん、それがディオンヌ・ワーウィックだった(ホイットニーとは従姉妹)。正直、その時は「誰だこれ?」だったが、その後にUSA for Africaの「We are the world」でダイアナ・ロスの次に出てくる人、として改めて知る事に。いろいろ調べてみると、アメリカを代表する情勢シンガーの一人だった訳だ。それが証拠にディオンヌの代表作はその曲名を知らなくても、どこかで確実に耳にした記憶がある作品ばかりだ。「小さな願い」、「サンホセへの道」、「ハートブレイカー」。「小さな願い」は映画「ベスト・フレンド・ウェディング」のワンシーンで印象的に使われているのだが、奇しくも僕はそのシーンを見た時に、なぜか涙が止まらなくなってしまったのだ。未だに理由は良く分からないのだが、バカラック作のこの曲の持つ力というか、歌という存在が象徴する、とてもとても素敵な「何か」を感じたのかも知れない(歌詞も良いんだよねぇ)80年代中盤には、グラディス・ナイト、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーとの共演作「愛のハーモニー」が大ヒット。その頃、日本のCMにも登場してたっけか? 愛聴していた訳ではないけれど、僕の中ではそれなりの存在感を持っていたシンガーであった。

 あれから20数年、本当は3月末に来日予定だったが震災の影響で延期、そして満を持しての来日公演である。さすが大物、チケット料金は通常の2倍!なのであった。開演時間を少し遅れてステージが始まると、何のてらいも無い、優雅だけれど嫌みの無い雰囲気で舞台に登場。一声聞くだけで、もう圧倒的にディオンヌ・ワーウィックその人なのであった。そこはベテラン、余裕綽々、媚びないけれど手抜きも無い、無理な力の入らない、素敵な空間をあっという間に作り上げてしまう。数々のヒット曲と、時折挟まれるウィットに富んだMC、ご機嫌な時間が過ぎてゆく。さすがに高音部などは歳相応なのだが、そのごまかし方と言うか、無理の無いフェイクでサラッと歌いきってしまうのが見事。ラストは「愛のハーモニー」でバッチリ締めくくり。経験があって、ヒット曲があって、名曲があって、特別で無いけれどプロの仕事をキッチリ果たしてくれている事に、逆に好感を持ってしまった。さすがである。チケット代が2倍なだけはある。満足。

「I Say A Little Prayer」Boy George & Dionne Warwick

2357/03/06/2011
 さて、41歳の春。ならぬ梅雨の時期を迎えてしまった。バカボンのパパの「41歳の春」を認識したのは確か小学生の頃だったか。まさか、こんなこと(こんなオッサン)になるなんて全くの想定外だったから、ちょっと、と言うかかなりビックリしているのであった。さて、困った。

 困ったのは、オッサンに成るなら成るで、内面的な成長なり変化なりがあってのオッサン、だと思ってたのだけれど、実はちっともそんな変化は訪れなくって、状況的に追いつめられてと言うか、僕の周りを取り囲む様々な事柄それぞれが、41歳っぽい雰囲気をなんとなく醸し出しているだけであって、それ以上でも以下でも無いってこと。雁字搦め、完全包囲、41歳っぽさ、41歳としての、大人としての、社会人としての立ち振る舞いを強要されているような感じ。もとい、強要ってのは言い過ぎか? 自由選択ではあるんだけど、何となく場の雰囲気で、選んじゃいけないカードが存在するって言うか、皆が見ている中で「もちろん、あのカードを選ぶよねえ」ってヒソヒソ声がこっちまで聞こえちゃってるよ!、みたいな(苦笑)。

 誰かが、自分自身を表す最も的確な方法は、自分の好きな物を沢山ならべることだ、みたいな事を言ってたのを思い出すのだが、むしろ自分が好きな物ってのは年を重ねるに連れ少なくなってるんじゃないか?って気もする。研ぎすまされるって言い方をすればカッコは良いのだが、実際には時間に追われちゃって、自分の好きな物トップ5位にしか意識を割けなくて、6位以下は随分と長い間、放置されっぱなしになってる、ってのが説明的にはより正しい状況。それを何とか打破しようと、6位以下の何かを強引に手元に置いて、自発的に興味が沸き上がってくるのを待っていたりもするのだが、これが一向に盛り上がって来ない。困った(苦笑)。

 とは言え、肉体的な変化だけはミシミシと、確実に訪れてくるんだから更に困った。今までと同じように生活してると、同じように生活できないんだなと・・・なんだこの文章(笑)。昔のイメージで仕事したり遊んだりしていると、肉体的なダメージが想像以上に来る、って言えば良いのかな。これは、その状況になってみないと絶対に理解できないんだよね。いやはや、やっと先輩とかが言ってた事が分かりましたよ。こんなんになるのね・・・とほほ。10年後とか、どうなっちゃってんだろう。歩けるのか?

 なんか、ひとつとして前向きなイメージが出て来ない所に、何か根深い物を感じずにはいられないのだが、帰るべき家があって、やるべき仕事があって、今のところ大病もせず過ごせているのだから贅沢言っちゃいけないよね。今年は厄年だから、いろいろ自分の体を意識的にメンテナンスもしてるしね。なんとかこの一年、無事に過ごさなければ。

元祖天才バカボンの春

2356/29/05/2011
 これまでのiPhoneの使い方は、携帯電話の延長線上というか、メールやWeb、ToDo、iPod、時計、カメラなど、割と「そんな風に使うだろうなあ」と予測できる使い方について、それを如何に素早く、如何に便利に、如何に気分良く使えるか?という事に注力して来た。ここまで書いて既に本末転倒なんだなと感じてはいるのだが・・・、その甲斐もあって仕事で使える!というレベルじゃなくて、iPhone使う事で明らかに以前より良くなっている、って面も目立って来たので、まあ良かったなと(笑)。突き詰めれば、やっぱり名機って事だよ、iPhoneは。仕事上、数多くのスマートフォンを触る事が多いのだが、なんつーかもう足下にも及ばないもんね。もう、最初の1フリックでダメ。そこでその端末の思想が分かっちゃうというか、フリックにコツが入るって時点でダメだろ?って言う。

 話が逸れたが、想定できるiPhoneの使い方は概ね体制が確立したので、ここ最近は当初には想定していなかった使い方というか、iPhoneを持ってたから初めてやってみた、ってな事にいろいろトライしている。今の自分内流行はコマ撮り動作(ストップモーション・アニメ)。Frame X FrameというiPhoneアプリ(なんと無料!)を使うと、一定間隔もしくは任意のタイミングで動画を1コマずつ撮影可能だ。1秒間に10 フレームとすると、100枚撮影してもたった10秒なので撮影だけでも大変なのだが、コマ割りとか撮影対象を移動させる時の軌跡とかを考えつつなので、頭は常にフル回転、撮影が終わる頃にはグッタリ疲れる。

 コマ撮りが終わったら、今度は動画としての編集。Spliceってアプリ(キャンペーンで一時期、無料だった!今は有料)でタイトルバックやBMGを挿入するとあら不思議、ちょっとした映像作品も出来上がりである。素人の僕がパパッと撮影したモンでも、これが結構それなりに仕上がるから面白い。出来上がりを観ると疲れなんか吹っ飛ぶね(笑)。ってなわけで、そのうちの一本をどうぞ。

アタラシイナカマ

 指が映り込んでるのはご愛嬌ってことで。嫁には「暇だね〜」って言われた・・・(-_-;)。コマ撮りが面白くなって来たので、わざわざこのためだけに小型の三脚まで買っちゃったよ。なぜか品薄でスゲーあちこち探した(苦笑)。さて、今度はどんなの作ろうかな。iPhoneを使った日常の拡張は続く。

2355/06/05/2011
3年振りのコラム「電子書籍の夢〜再び」を掲載。
2354/04/05/2011
 なぜか今更、改めて思うんだけど、ジョン・ウィリアムスの成し遂げた事ってとんでもない偉業だったんじゃないかって思うのだ。

 もちろんアメリカを、いや世界を代表する作曲家であって、携わった映画作品を挙げて行ったらキリが無い。すご〜くザックリ言えば、ホーンを効果的に配して、且つ壮大なイメージを歓喜させるような力強い旋律が特徴だ。ファンファーレっぽいやつね。高揚感。

 最近、ふと思ったのだが、スターウォーズがあのオープニングじゃ無かったら、あそこまでエポックな作品にはならなかったんじゃないか、スーパーマンのあの雄大なテーマが無かったら、あそこまで典型的なアメリカン・ヒーローにワクワクしなかったんじゃないか、インディー・ジョーンズのあのテーマが無かったら、あんな古臭い冒険活劇にあそこまで胸を踊らせなかったんじゃないか、と思う。逆にこれらの曲が無かった事を想像すると、僕のこれらの映画体験が、どうなっていたんだろう、多感な時期のワクワクドキドキが全く違うものになっていたんじゃないかと思うと、ゾッとするというか、薄ら寒い思いがしたのだ。おーコワ。

 ジョンウィリアムが偉大な作曲家だってことは、もちろん知っているんだけど、もう一度冷静に、よくよく考えみると想像以上にお世話になってたんだなあと。ホント、彼がいなかったらつまらない世界になってたと思う。静かにでも深く心から感謝しておこう。そして讃えよう!。

 あと、ジョン・ウィリアムスと言えば、ロス五輪のテーマも想い出深いね。あのファンファーレを聴いた時には「アメリカっ!」って感じがしたよ。

John Williams - Olympic Fanfare and Theme The Original 1984

2353/02/05/2011
 また随分と更新の間が空いてしまった。僕って4月に何やってたっけ?って手帳を読み直してみると、歯医者に通ったりとか、整体に通ったりとか、関西に出張で甲子園球場の真横のショボいホテルに泊まったりとか、その他、震災の影響で少なからずイレギュラーな作業が多かったのと、年度末〜年度始めはやっぱり忙しかったねえ。手帳に過去込まれている予定の数が尋常じゃないもの。よくこんなのこなしてたな(苦笑)。そんで、気が付いたら連休突入。

 この間、ちょろちょろとは自宅で映画を観ている。拾い物だったのはジャッキー・チェン主演の「新宿インシデント」。なんで今更、ジャッキー主演で新宿が舞台の作品?と公開当時は思っていたのだが、これがなかなか魅せるのだ。ジャッキーはこの作品中でカンフーアクションを一切披露しないっても逆に見所。うっかり見始めたんだけど、そのまま最後まで一気に引き込まれてしまった。かなりバイオレントなので、そっち系が苦手な人にはお勧めしない。★★★☆☆。

  その他にも何本か観たんだけど、あまり記憶に残ってないって事は、大した作品じゃなかったって事かと。ジャッキー繋がりで30年振り位に「スパルタンX」を観たんだけど、びっくりする位にショぼかった。中学生の頃に観た記憶では「こんな面白い映画、なかなか無いぞ!」とか「一連のジャッキー作品の最高到達点」ぐらいに思ってたんだけどなあ。見直さなきゃ良かった(涙)。あの頃に観て、これは面白れーな!って記憶のある作品は、見直さない方が良いのかも知れないのかな? 悩みどころ。

 別の話題。iPhone使い始めてから、GoogleカレンダーやGoogleリーダーをWeb経由で日常的に使っていたのだが、今はiPhone経由でのバックアップ先ぐらいの認識でしか利用しなくなってしまった。Google系のサービスを本格的に利用(&評価)したのは、今回が初めてだったのだけれど、なんつーか、大した事無くない?。何がダメなのかをいろいろ考えてみたのだけれど、

  • このボタンを押したらどうなるか、ってのを予測できない
  • 何かの一連の操作をしている時に、こういうボタンがこの辺にあるだろう、っていう位置に無い
  • 肝心な機能がない(おすすめアイテムから、フィード登録する方法がない)
  • 同じ機能のボタンが別の場所に2つある(スター、その記事のページを開く)
 などなど。なんつーか、機能的には概ね網羅されているのだが、その機能を利用するときのストレスと言うか、分かりにくさと言うか、直感的じゃないと言うか、とにかく使ってて楽しく無い。もっともっとインターフェイスを工夫出来る余地はあるだろうに、なんでやらないんだろう・・・という疑問。やはり比べてしまうが、Appleとの差ってのはこういう所にこそあると思うし、やはり僕がApple製品を支持し続けるのは、革新的な技術だけじゃなくて、こんなところまで!っていう気の遣いようなんだよね。なので今のGoogleにはあまり感心できる部分は感じされなかった。残念。

 また別の話。我慢できるかできないかぐらいの腰痛がずーっと続いている。なんかもう、ずーっとこのままなのかもね。腰痛持ち。持ちたくねー。整体とかじゃ治んないのかねぇ。本格的に病院で診てもらった方が良いんだろうか。ここ数年、「おー今日はもう体調サイコー!元気モリモリっ!」ってな日は一日も無いねえ。歳を取るってのは、こういう事なのだろうか。グスン。

2352/27/03/2011
 高校時代の恩師、部活動の顧問の先生の葬儀に参列。一昨日、急な知らせを聞いてビックリしたのだった。具体的にこんな風にお世話になった、という事例的な事よりも、高校3年間という時間を共に過ごした、僕らのその期間の人生の象徴的な存在という感じだろうか。何にも知らない生意気な若造を相手に、それでも熱心に、時には気さくに、時には厳しく指導して頂いた記憶が蘇る。僕の音楽観にも少なからず影響があったようにも思う。ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。一緒の時を過ごせて光栄でした。

 葬儀には当時の仲間の多くが久しぶりに大集合。こんなに集まるのはかれこれ20数年振りのはず。とにかく懐かしい。もちろん皆、大人になっているのだけれど、そのベースは変わらないというか、原型を留めているのが楽しい(笑)。こういう仲間を持てて僕は幸せなんだなと(久しぶりに)思う。とてもありがたい。感謝。これを機に、なんとか皆で集まりたいものだ。

2351/22/03/2011
 例のポポポポーンのCMキャラ。あれ、レコスケ君のパクリだと思うのだが、如何だろうか? そんなとこからパクらないか・・・(苦笑)

ずっと気になっていたマンボウは「ただいマンボウ」である事が判明。

2350/14/03/2011
 体験した人の数だけ、その時の体験談がある。僕はその時「SECURITY SHOW」の視察のため、東京国際展示場(ビッグサイト)にいた。

 その日の午前中、取り急ぎ対応が必要な事案に追われ昼食を摂り損なっていたので、ビッグサイト1階のレストランで遅めの食事をしていた。食事を初めてまもなく、iPhoneの「ゆれくるコール」がけたたましくアラームを鳴らした。とは言うものの、地震アラームはそんなに珍しい事ではないので、少し身構えはしたものの、まあいつもの感じかなと高を括っていた。程なくして、地震が到来。ゴッゴッゴッゴッ。おっ、結構デカいな?。レストラン内が少しざわつく。いつもより少し長いな?。

 ゴッゴッゴッゴッゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ゴ!ォォォォ!!!!(-o-;)

 場内に悲鳴のような驚きの声が上がる。机が左右にスライドし始める。天井を見ると尋常ではない振り子運動をする照明。何かがモゲ落ちそうな、何かが崩れてきそうな予感が高まる。明らかにいつもとは違う、クライシスを想起させる状況を認識。緊張感がいよいよ頂点に達した頃、レストランの人が表庭に通じる扉を開け「こちらから避難してください!」と絶叫。食事を放り出し、iPhoneだけを掴んでとにかく外へ飛び出す。

 まだまだ揺れは続いていてフラフラする。建物崩壊の可能性が否定できないので、中にはのできるだけ広い空間までダッシュ。振り返ってビッグサイトの逆三角形を観る。「折れるんじゃないか?」そう思った。折れなかったが。

 揺れが少しずづ収まってくるも、余震と呼ぶには大きすぎる揺れがまだまだ続く。ふと、視線をお台場方面に向けると、巨大な黒煙が立ち上っている。火災か。まず嫁にメール、そして母親と弟にメール。この時点ではすんなりとメールが送れたのだが、その後数時間に渡って全く通信ができない壊滅的な状況になる。

 小休止。こういう時、正直まず何をどうすれば良いのか分からない。無意識にレストランに戻り席に着き、食事を続けた。なんか中途半端だった、意外に冷静だった、こんな未曽有な大惨事だとは想像だにしていなかった、お腹減ってた、ちょっと落ち着きたかった、などの理由だろうか。急いで食事を済ませて外に出る。

 会社からメール。社内は大変な状況らしい。皆、無事だろうか?。安否確認のため一旦会社に戻ることにした。余震が繰り返される中、夢の大橋を渡って社へ戻る。人々が表に総出、不安そうな顔。

 嫁からメール。無事だった。良かった。

 会社ビルに到着。既に多くの人が外に避難していた。保安部より、ビルの安全が確認できるまで入館できない人のこと。しばらく待つ。同僚メンバ数名と再会。思っていたよりも被害は少なかったようだ。ビル入禁が解除、念のため事務所(12F)まで階段で向かう。外へ出る多くの人とすれ違い、12Fの事務所に到着。誰もいない・・・皆、既に避難したようだ。良かった。

 交通機関はマヒ状態。徐々に帰宅難民が増えて行くと同じ頃、僕も徒歩で自宅に向かうことに。職場から自宅までは近いので助かった。話によると、数時間かけて帰るなんてザラだったようだから。

 帰り道。液状化であちこちがデコボコしている。事の重大さを改めて知る。少しばかりの恐怖。マンション。エレベータは停止中。自宅(これまた12F)まで登る。テレビを付ける。ここで初めて、何が起こっているのかの全体像を把握する。なんだこれは・・・一気にダウナーになる。

 夜、嫁からメール。渋滞で全く動けない(この日は車で出勤してた)。何時に帰れる分からないとの事。テレビの報道を見る限り、帰ってくるのは不可能のようにも思えた。その後、途中で諦めて事務所に戻り待機、深夜というか朝になってやっと帰宅。ホント、お疲れ様だ。

ニュースは刻々と伝えられ、iPhoneの「ゆれくるコール」はアラームを鳴らし続ける。余震が延々と繰り返され、不安に包まれた朝を迎えたのだった。

 明日からどうなるのだろう。正に国難。

2349/05/03/2011
 録画っといた映画「ゼア・ウィル・ビー・ブラッドを観る。20世紀初頭のアメリカ西部、 アメリカンドリームを夢見て石油ビジネスに投資した男の成功と破滅を描く物語。主人公は即物的な成功を夢見て「血」を犠牲にして「石油」を追い求め、成功街道を突っ走る。言うまでもなく、現代アメリカの象徴である。そして現代のアメリカがそうであるように、この映画も決してハッピーとはいえない結末を迎える。物語には若い宣教師が登場するのだが、良心よりも自身の成功を追い求める姿が興味深い。

ブラッド=「血」「血縁」「石油」と解釈すると、この物語が描こうとしている、救いようの無い人間の業のようなものを、より感じられるだろう。何とも言えないどうしようも無い結末がそれを示していると思う。見応えアリだが、オススメするのはちょっと気が引ける。観る人を激しく選別する作品。そういう意味では非常に映画っぽい。★★☆☆☆

2348/27/02/2011
 録画っといた映画「ノーカントリー」を観る。コーエン兄弟による暴力&スリラー作品・・・というか、どうにも形容し難い作品。偶然、麻薬取引の大金を手にした男とそれを追う雇われ殺人鬼。アメリカとメキシコの国境付近で繰り広げられる凄惨な殺戮劇を描く。第80回オスカー作品賞/監督賞/助演男優賞/脚色賞の4冠を受賞。年老いた保安官役にトミー・リー・ジョーンズ、冷酷無比な殺人鬼にハビエル・バルデムを配している。

 とにかく、観始めたら最後、観た者に強烈な印象を残す作品である。いつものコーエン兄弟の作風は残しつつも、バイオレントな描写のインパクトがす凄い。かと言って、暴力映画だって印象はあまりないのが不思議。また、殺人鬼の異常性も(語弊を恐れずに言えば)あまり不自然に感じない。これは、殺人の多くが瞬殺だからかも知れない。派手な演出がある訳でもなく、恐ろしいほど無音で、ある意味で淡々と、でも最大限の緊張感を称えつつ、物語は進行していく。突き放した感じ。冒頭でも言った通り、この作品を説明するのは非常に難しい。ただ、一見の価値がある事は保証する。こういう映画はあまり聞いたことがないね。★★★☆☆++

最近のCSドラマ。

2347/29/01/2011
 年末に嫁の実家@大分(稀に見る大雪)に帰省していたのだけれど、義理の祖父が病気で急に亡くなって、そのままお通夜に。年越しは猛吹雪の中、病院への移動中のタクシーで。何と言うか、とにかくビックリした。享年99歳。100歳まであと一ヶ月半。大往生であった。数年前に初めてお会いしたのだが、耳が遠くてあまり深い話はできなかったのだけれど、柔和な笑顔が印象的な、激動の時代を生き抜いて来られた深みのようなモノを感じたね。葬儀の準備で昔のアルバム捜索をお手伝いしたのだが、そのワンシーン毎の全てが正に昭和史。ご冥福をお祈りします。

 という激動の年明けを迎えて、気が付けばもう1月も終わりなのであった。こんな感じだとあっという間に年末になってしまいそうで恐い(苦笑)。今更ながら、昨年の10大ニュース(順不同)。

  • iPhone 4買った!。生活が一変するとはこの事だ。
  • 続けてBlu-ray レコーダー買った!。まだあんまりメリットを感じていなかったり・・・1TBは何処までも続く荒野のような広さ。
  • そんでApple TV買った!。中学生の頃から憧れていた本当の意味でのビデオ・オン・デマンドがココに!
  • ついでにホームシアター・システムも買った!(散財ばっかだな・・・)。前のマンションが水没してから。ようやく映画を観る環境が整備された。
  • 自転車でコケタ(涙)。この歳になって、あんなに派手に転ぶ事があるとは思わなかった。
  • キャンディー・ダルファーの白熱ライブ!。目の前60cmで激しくブロウするキャンディーに狂喜乱舞(笑)。
  • 出張で台湾へ。東南アジア風な中国って印象。仕事の過密スケジュールで移動は完全に一人で・・・よくホテルに辿り着いたな。観光は一切無し。
  • 弟夫婦のベイビー誕生!。その後もいろいろ大変そうではあるのだが、必死に頑張っている模様。応援しなくちゃ。
  • 嫁と四万温泉へ。四万ダムの浮世離れしたブルーの湖面が印象的だった。
  • 映画「アバター」を観る。好きか嫌いかはともかく、間違いなくマイルストーンな作品。
ってな訳で・・・なんだよ、家電ばっかりかよ!って感じ。人生のプライオリティーがここに集約されているようで、なんか切ない。

 映画「ソーシャル・ネットワーク」を観て来た。もうあちこちで紹介や批評が溢れているので、詳細は省略。僕の感想は「確かに面白いけど、そんな一世一代の超名作って感じではないかも」だ。う〜ん、そう感じた理由は分からないんだけど、脚本家のアーロン・ソーキン氏は、TVドラマの秀作「ザ・ホワイトハウス」を手がけていて、僕はそのドラマの大ファンだったりする。彼の作風は尺の長い知的な会話が特徴で、それは「ソーシャル・ネットワーク」でも遺憾なく発揮されているのだが、僕はそれにすっかり慣れちゃってると言うか、免疫ができてると言うか、その部分を特徴的だとは感じなかったからかなあ、とは思う。一緒に観た嫁の感想は「面白かったけど、とにかく早口で理解するのが大変だった」って言ってたしね。もはや僕はこれ位のスピードじゃないと退屈しちゃうかもしれん。それはそれで困った(苦笑)。主人公がアスペルガー症候群ではないかという仮説は、それが事実かどうかは置いておいて、それを意識した作りになっているのは間違いないと思う。もちろん作品としてはお勧めです。★★★☆☆+

東芝のダイナブックのCM、山ピーが出てるアレなんだけど、あれのBGMって絶対にU.KのPreato Vivaceを意識してると思うのだ。曲自体は似てないのでパクリって感じじゃ無いんだけど、粒の細かいパッセージ、エーストーン風のペラいオルガン、めまいを誘発しそうな変拍子、絶対に意図的に忍び込ませていると思う。もちろん、僕がそこに感じるのは作者も悪意じゃ無くて、ちっちゃい秘密を共有してニヤッとしている感じだけどね。ふふふ

UK - Presto Vivace / In The Dead Of Night Dynabook RX3 & Qosmio V65 CM

 という訳で、遅まきながら今年も宜しくお願いします。

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