471/31/12/1999
 大晦日。今年の紅白歌合戦はいつになく地味であった。あえて特筆するならば、やはりソン・フィルトル(旧スパイダース)のシンプルで楽しい演奏、そして北島三郎の貫禄のステージであろう。とにもかくにも小林幸子の衣装も含め、総じてこじんまりとした内容であった。やっぱ「歌で勝負!」ってことなんでしょうかねえ。あ、そうそう。郷ひろみは紅白よりもレコード大賞のステージの方が俄然素晴らしかった。今までで最高のパフォーマンスではなかろうか? 西城秀樹が歌ってた「バイラモス」ってどういう意味なんだろう?レコード大賞はGLAYだったんだ・・・う〜ん。
470/30/12/1999
 友人宅で忘年会。実は年末休暇に入ってから曜日の感覚が完全に麻痺していて、その日の夕方になって忘年会が今日であることに気が付いた(苦笑)。猛スピードで年賀状を仕上げ、大急ぎで用意をすることになる。師走の慌ただしさとはこれを指すのだろうか?(いや、そうではない)残念ながらY2K対策(?)に巻き込まれた友人が一人、直前で不参加になってしまったが、何とも言えずまったりとした時間を過ごすことができた。今年の目玉は何と言っても「アンコウ鍋」である。初めて食べたのだが、ちょっと変わった食感でなかなか美味しかった。なぜか友人がドリームキャスト本体を発売されたばかりのゲーム「シェンムー」を持参してきていた。噂には聞いていたが、もの凄いゲームである。ある種のロールプレイング・ゲームなのだが、ユーザーの視点変化が圧倒的なグラフィックによって実現されている。これまで想像力で補わざるを得なかった仮想世界がよりリアルに表現されている、とでも言えば良いだろうか。とにかく画面の中の世界がより一層現実世界に近づいているのだ。一言で言えばかなり「やばいゲーム」である。結局、朝方まで遊んでいた。毎年恒例とは言え、相変わらず自堕落な大晦日であった。
469/29/12/1999
 やっと年末休暇に突入。まずは「Xファイル シーズンシックス ティトノス/S.R.819 」を見る。取り急ぎ続けて「寸止め海峡(仮題)」を見る。ダウンタウンの松本人志によるステージを収めたビデオである。当時、お笑いの舞台としては前代未聞の1万円というチケット代が話題になったライブである。とは言うものの・・・う〜む、確かに今までにはない独特の笑いを追求しようという姿勢は見えるのだが、例えばローリング・ストーンズのドーム公演が1万円なのである。どうして値段にこだわったのかの理由が釈然としない。肝心の内容は、松本人志ワールド炸裂という感じでかなり面白いのだが。
468/27/12/1999
 突然だが、僕の父親は懸賞好きである。それも旅行や車などの大物は決して狙わないという一風変わったポリシーを持っている。依然、その理由を聞いてみたことがあるのだが「チープな商品ほど当たる確立が高いから」と一刀両断されてしまった。どうやら「当たる」というイベントそれ自体を目的としているようなのである。高かろうが安かろうが当たれば何でも良いのだ。よって今まで獲得した戦利品はキーホルダーや写真たてなどの「そんなん貰ってどうすんねん」というものばかりであった。しかし年末も押し迫った今日この頃、そんな父親もついに大物をGetするに至る。今回の戦利品は缶コーヒーのBOSSで当たる「BOSS電」。CMでおなじみのBOSS特性の携帯電話が当たったのである。これには家族一同度肝を抜かれた。ボディー全体がくすんだゴールド色でコーティングされ、液晶ディスプレイにはでかでかとBOSSのロゴマーク、もちろん着信音は「BOSSのテーマ(?)」である。これは間近に迫ったミレニアムへ向かう栄光の序曲なのか?それとも最後の運を使い切った終幕のレクイエムなのか? 当の本人は「電話番号の呼び出し方が分からない」とぼやきながらマニュアルと格闘している師走であった。
467/27/12/1999
 先日、「MARCO〜母をだずねて三千里」について記述した内容について友人から指摘メールが送られてきた。要約すると、TV版「母をたずねて三千里」の音楽を担当したのは坂田晃一、「ルパン三世〜カリオストロの城」の音楽は大野雄二、「風の谷のナウシカ」は久石譲である。よって文中の”後に「ルパン三世〜カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」などで大ブレイクする黄金コンビ”という記述には矛盾がある、という内容であった。いやはや、おっしゃる通りでございます。(^_^;)> おぼろげな記憶と作品の雰囲気から勝手に推測したものをそのまま書いてしまいました。申し訳ありませんでした。また「母をたずねて三千里」における宮崎駿は「場面設定」と「レイアウト」の担当で演出にはタッチしていない(ちなみに演出は高畑勲が担当)、との指摘もあった。前述の音楽担当は完全なる勘違いだったのだが、こちらの指摘は「えええ、全然知らなかった!」という感じ。今日の今日まで宮崎だとばかり思っていた・・・大変失礼致しました。
466/26/12/1999
 映画「宇宙戦艦ヤマト」を見る。小さい頃に見たヤマトに関する記憶がどうもはっきりしない。ヤマトはどうしてイスカンダルに行くことになったんだろう? 敵のガミラスってどうして地球の敵なんだっけ? そもそもイスカンダルってなんなのだ?考えれば考えるほど細かいディティールが思い出せない。この際、ビデオを見直してすっきりしよう、という訳なのだ。おかげさまで前述のモヤモヤした疑問は殆ど解決したのだが、そんなことよりも当時あれだけ喜々として見ていた宇宙戦艦ヤマト、今となっては明らかに時代の検証に絶えきれなくなっている。一言に集約するならば「とてつもなく古臭い」のである。映像や音楽だけでなく、設定やその他諸々が総じて古びてしまっているのだ。はっきり言って今の基準で見れば、かなり酷い部類に入る。とてもじゃないが90年代最後の年に見れたものではない。SFアニメーションのはしりとしての役割は確かに大きかったとは思うが、作品自体のクオリティーは時代を超えることができなかったようだ。逆に言えば、こういう作品こそリメイクすべきなのでは無いだろうか。「ゴジラ2000」も良いけど「ヤマト2000」の方を期待したい。
465/24/12/1999
 (「奥様は魔女」のナレーターの声で)それはそれは素敵なクリスマス・イブの夜でした。
464/23/12/1999
 映画「MARCO〜母をたずねて三千里」を見る。僕らの世代なら誰でも知ってる世界名作劇場の「母をたずねて三千里」を映画化した作品である。僕が幼少の頃、最も影響を受けた作品であろう。イタリアはジェノバに住む少年が一人、出稼ぎに出ているお母さんを訪ねて長い長い旅をするという一種のロードームービーである。後から知ったのだがTV版の演出を手掛けていたのは宮崎駿、音楽は・・・と、後に「ルパン三世〜カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」などで大ブレイクする黄金コンビであった。で、この映画、もちろん前述の2人は携わっていない。どういった手法であの長い長い旅を2時間弱の中に収めるのかに興味があったのだが、やはり旅の経過を押さえるのが精一杯でどうしてもダイジェスト版のような形式になってしまう。物語としてはオリジナルと殆ど同じなのだが、どうしても描写に無理が出てきてしまうのだ。例えばこの作品で最も重要なのが行く先々で出会う人々との心のふれあいなのだが、その殆どは事実関係の描写に留まらざるを得ない。おまけにバサマ(ロバ)に乗って「〜ポンチョに夜明けの風絡ませて・・・」のシーンは完全にカットされている。どうして消化不良の感は否めない。ラストシーンが微妙に脚色されているのも気になる。もちろん別れのシーンやお母さんとの再会の場面で涙がこぼれてきたのだが、それはこの作品に感動したのではなく、オリジナルTV版へのノスタルジーからであろう。この作品で初めて「母をたずねて三千里」を知る人にとっては中途半端に感じてしまうに違いない。そういう意味では「やっぱりダイジェスト版」といった感じの作品。まあ、オリジナルTV版を見ていた世代(僕も含めて)が映画製作に携わる年齢になってきたということだろう。気持ちが分かるだけに、あんまり酷評することはできないねえ。でもお勧めはしない。
463/22/12/1999
 先輩に連れられて新宿のティップネスに泳ぎに行く。なにせプールなんて本当に久しぶりである。受付でビジター用のチケットを買い(3150円はちょっと高いねえ)水着に着替えていざプールへ。ジャグジー形式のマッサージプールへ。強烈な水流が筋肉をほぐしてくれる。これだけでもかなり気持ちいい。次はプールでのウォーキング。25メートルのプールを単純に歩いて往復するだけなのだが、これが結構な運動量になる。よくよく考えてみれば、水の中でこれほど大きく体を動かす機会なんて全く無かった。2〜3往復して体が水になれてきたら、いよいよ泳ぎに入る。もちろん競泳ではないので自分のペースでゆっくり、長時間泳ぐことを目標にする。最初の50メートルぐらいは思ったより余裕があったのだが、続けて泳いでいるとどんどん苦しくなってくる。トータルで150メートルぐらい泳いだだろうか? 最後にはかなりヘロヘロであった。最後はサウナに入って体を整えて終了。もっとガックリ疲れるかと思っていたのだが、全身を動かしたからだろうか、逆に疲れが心地良く感じる。思っていたよりもずいぶん気持ち良いものであった。適度な運動はやっぱり体に良いんだねえ。家に帰ってから即、就寝した。
462/21/12/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0008 "MIRROR" を掲載。
461/21/12/1999
 「Xファイル シーズンシックス 愛児/レインキング」を見る。前者は、妊娠中の母親が悪魔に子供を奪われる夢を見た直後、胎児が腹の中から消えてしまう。捜査線上に浮かびあがってきたのは普通の子供を望む悪魔の姿であった、という内容。悪魔が人間との妻との間にごく普通の子が欲しくて、自分の遺伝子が濃く出てしまった赤ん坊を強引に流産させて殺してしまうのだが、思わぬしっぺ返しを食ってしまう・・・日本なら絶対に某団体から抗議が来そうな設定ではある。後者は、カンサス州の小さな町に住むダリルはレインキングとして町ではちょっと名の知られた存在。変な雨乞いダンスをすると必ず雨が降る、という内容。結局、実際に雨を降らせているのはこの男では無かったのだが、その因果関係を強引にうやむやにしてしまうところが凄い(笑)。内容云々よりも愛敬のある登場人物の描写が楽しいし、このエピソードはコメディーなのだ割り切るのが正解だろう。
460/20/12/1999
 「Xファイル シーズンシックス ドリーム・ランドPart1/Part1」を見る。単純に言ってしまえば、人間の中身が入れ替わってしまうという昔ながらのSF的な設定なのだが、それを国防総省が秘密裏に開発を進めているUFOのテスト飛行と絡めることで連続2時間も飽きさせない面白いスクリプトに仕上がっている。あまりにも非現実的な設定であるにも係わらず、それなりにXファイル風に仕上がっているのが面白い。最後の大オチも見物である。最近のXファイルの傾向として、壮大な政府陰謀説を題材にしたものと、ちょっと現実離れしたおとぎ話的なものが良い具合に織り交ぜられていることがあげられる。個人的にはこういう趣向も歓迎したい。
459/19/12/1999
 先日届いた新しいプリンタALPS製のMD−5500をセットアップ。マクロドライ方式という聞き慣れない印刷技術を採用している強者で、CMYKをそれぞれ独立したインクカートリッジを装着する。その他、光沢仕上げなどを行う場合は、専用のカートリッジを随時追加していくようになっている(MAXで7個装着可能)。プリンタを設置する場所に悩んだぐらいで、その他はスムーズにセットアップ完了。いつの間にか使えるようになっちゃってるのがMacの良いところである。 Exhibition の FastSync シリーズで早速テスト印刷を行う。インクジェット方式とは異なりCMYKを個別に処理するので、一枚の用紙がプリンタを4往復する。もの凄く本格的だ。パッケージに同胞されていた紙を使用したのだが、信じられないぐらい綺麗に印刷されている。このまま製本しても良いほどの高いクオリティーだ。デジタルグラフィックを紙に落とすことにあまり意味を見いだせないでいたが、ここまで綺麗な物を手にすると考え方が変わってくる。5万円弱でこの品質は自信を持って「良い買い物」と断言できる。お勧め。
458/19/12/1999
 上野でお買い物。今年のボーナスはプリンタの購入で既に打ち止めのはずだった。はずだったのだが、あちこちブラブラしているうちに、いつの間にか心は新しいコートを追い求めていた(苦笑)。いろいろ見て回った結果、ずっと「こんな感じのコートが欲しいなあ」という気持ちと見事に符合する一品を見つけだした。デザインは少しミリタリー調なのだが、メタルっぽいブルーがその雰囲気を良い意味で屈折させている。素材も見た目以上にごっついので少しぐらい薄着でも絶えられる。う〜ん。散々考えたあげく、購入に踏み切った(^_^;)>。これは良い買い物か?と聞かれれば答えは「YES」だが、自分の意志の弱さにガックリくる瞬間でもあった。まあ、いつものことだな・・・。
457/15/12/1999
 「Xファイル シーズンシックス ファイト・ザ・フューチャーPart1/Part1」を見る。秘密工作を重ねてきた国務省の秘密組織、異星人の入植計画と人類との交配実験、スモーキング・マンとモルダーの父との関係、モルダーの妹の行方、その他多くの謎が遂に明らかにされた。しかし事態はさらに急展開を見せ、謎のシンジケートは完全に壊滅。50年に渡って推敲されてきた政府の秘密計画は全て無効となった。多くの謎が解決したのと同時に、もはや誰も未来を予測できなくなったのである。新シーズン第3話にして俄然盛り上がりを見せる。一体どんな結末が待っているのだろうか?
456/14/12/1999
 仕事の打ち合わせの帰りに秋葉原に寄り道。前々から狙っていたALPS製のプリンタMD−5500を購入する。わずか5万円弱の予算で、それまでのインクジェットプリンタとは比較にならない程の高品質印刷が手に入る時代になったのだ。ボーナスも入ったことだし、今年一年の自分にご苦労様の意味も込めたご褒美のつもりである。こんな呼応性能なプリンタをいったい何に使うんだろう? Tシャツでも作るか?(笑)
455/13/12/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0007 "MUD" を掲載。
454/11/12/1999
 渋谷でお買い物。夏頃からずっと探し続けていたクラフトワークのCD「ツール・ド・フランス」を遂に奪取する!この作品、クラフトワークの中でも最もクラフトワークっぽい曲であるにも係わらず、なぜか長い間CD化されていなかった。今年の夏頃にイギリス盤としてやっと再発されたのだが、今日の今日までどうしても見つけることができなかったのである。長い間探し求めていた物が今目の前に・・・うっきゃっきゃっきゃっきゃ〜っ!!!(喜びの表現)。しかし驚きはそれだけでは無かった。「ツール・ド・フランス」の隣にはなんと最新シングル「EXPO2000」が置かれているではないか・・・!!!(爆)。クラフトワークの新曲だぞ新曲!いったい何年振りなんだろう?本当はフィオナ・アップルの最新アルバムを買いに来ただけだったのだが、そんなことには構っていられない。速攻で奪取。年も押し迫った頃にエライもんを出してくれるねえ。あたしゃ驚いたよ(笑)
453/10/12/1999
 会社の忘年会に出席。会場は築地のとあるちゃんこ鍋屋さん(なぜ築地なの?)。先発隊として早めに会社を後にしたのだが、どこでどう間違えたのかえらく道に迷ってしまう(すげー歩いた・・・)。やっとのことでお店に到着し、いよいよちゃんこ鍋にありつく。正式なちゃんこ鍋を食したのは初めてだったが、非常に美味しかった。キャベツとか入れるのね、知らんかった・・・。忘年会と言えども12月もまだ10日なのであまり実感は涌かない。でも気が付いたらあっと言う間にクリスマス、大晦日、正月、ってことになるんだろうねえ。そろそろ今年の総括を初めても良い頃だ。
452/09/12/1999
 六本木 STB139(スイートベイジル)に熱帯JAZZ楽団を見に行く。ここに行くのは初めてだったのだが、ライブハウスと言うかレストラン・バーと言うか、お食事しながら生演奏を楽しむことができるお洒落な場所である。客席には渡辺真知子やアップルの原田社長(若い女性を3人も同伴してた)の顔も見える。およそ30分おくれの22:00頃にようやく開演。熱帯JAZZ楽団はホーン・セクションやパーカッションなど10数名を抱える大所帯バンドで、音はラテン色を織り交ぜジャズ・フュージョンといった指向。意外とあっさりしたアレンジは70年代のアメリカ映画に挿入されるような「フェィク・ジャズ」を思い起こされる。ちょっとした倉庫のようなスペース、そして楽器の生音が聞こえるくらいの距離で体験するライブはもうそれだけで十分楽しめる。演奏内容の素晴らしかった。終了したのは23:30過ぎ。たまたま休暇を取っていた友人の車で自宅まで送ってもらった。もちろん午前様(^_^;)。
451/08/12/1999
 映画「ベルベット・ゴールドマイン」を見る。新聞記者のアーサーは、1970年代に起きたグラムロックの人気スター、ブラアン・スレイドの偽装暗殺事件の真相を探るため、スレイドに近かった人物を訪ね歩く。イギリス人であるアーサー自身、70年代のグラムロックという当時の流行にはまった一人だった。取材を進めるうち、封印したはずの過去が次第に彼の中で蘇ってくる・・・という作品。強烈なメイクと衣装に身を固めたブラアン・スレイドは、誰がどう見てもデビッド・ボウイがモデルになっていることが分かる。当の張本人、デビッド・ボウイはこの作品に対して、自分の楽曲の使用を一切認めなかったという。この作品が自分の体験とあまりにも似ていたからなのか、もしくはその逆なのかは分からない。どちらにしろジギー時代のボウイを知る者にとってブラアン・スレイドとデビッド・ボウイをダブらせてしまうのは避けられない事実である。ちなみに「ベルベット・ゴールドマイン」はボウイの同名曲からの引用だと思われる。しかし楽曲が使用できない分、まるでボウイの作風そのままのオリジナル曲がふんだんに挿入されていて非常に面白い。やはり見所はステージ衣装の煌びやかさだろうか。確かオスカーにもノミネートされていたはずだ。70年代イギリスのロックが満載のミュージックビデオのような作品。
450/08/12/1999
 「Xファイル シーズンシックス ビギニング/迷走」を見る。今年の夏頃には既にビデオのレンタルが開始されていたのだが、いつも決まって貸し出し中。最近やっと借りることができたのであった。シーズンファイブと劇場公開作品「Xファイル・ザ・ムービー」を挟んだ新シリーズということで、かなりブランクがあったのだが、やはり内容は相変わらず(良い意味で)。果たしてこのシーズンはどんな謎を残してくれるのか。今から楽しみである。
449/07/12/1999
 フロントページにちょっとした仕掛けを追加。Netscape Navigator、Internet Explorer共にVersion4以降でお楽しみ下さい。
448/06/12/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0006 "POETS" を掲載。
447/05/12/1999
 コラム「もう今世紀に用はない(後編)」を追加。
446/04/12/1999
 新宿でお買い物。「ツボ押し棒」の効用に感激した僕は、ウエストをマッサージする「腰も〜む」と、足ツボを刺激する短い棒「足心棒」を購入。どうして健康グッズのネーミングはその大半が駄洒落なのだろうか?(笑)
445/03/12/1999
 友人に誘われて、キャラメルボックスという演劇集団の舞台「キャンドルは燃えているか」を見に行く(サンシャイン劇場)。いわゆる「舞台演劇」をきちんと見るのは中学生の頃、課外授業の一環トとして日生劇場に行って以来の事である。もちろんサンシャイン劇場に行くのも初めて。想像していたより大きな場所だ。劇団の主宰者による前説が終わり照明が暗転、いよいよ幕が上がる。・・・12月のある朝、謎の男から3人の男女(元パイロット、プログラマー、エンジニア)が仕事の依頼を受ける。内容は極秘に行われている新製品の開発で、年俸は5千万円。ただし条件として勤務する1年間は工場から外へ出ない、外部との連絡を取らない、そして勤務が終了した1年後、勤務に携わっていた1年間の記憶を消去すること・・・。彼らは疑問を抱きつつもその契約にサインをする。1年後。契約通りに5千万円を受け取ったのはエンジニアだけだった。残りの二人は、5千万円の代わりに幾つかの小さな品物を手に入れていた。それらは記憶が消去される直前、彼ら自身がそれを望んだというのだ。しかし、なぜ? 彼らは自分たちが失った1年間を求めて、調査を開始する・・・といった内容。 フィリップ・K・ディックのSF小説「報酬」をモチーフとした、ある種の冒険の物語である。まず驚いたのが俳優の声の大きさ。これでもかというぐらいに大声を張り上げている。映画的視点が染みついている僕にはかなり違和感があった。しかし、それもしばらくすると馴染んできて、どんどん物語に引き込まれていく。映画と違ってカット割やカメラワークが無いことが逆に意識をストーリーだけに注力させることになる。ありがちなスクリプトではあったが、セオリー通りにしっかりと作られていて、十分に楽しむことができる。あっと言う間に2時間が過ぎていった。舞台という普段なかなか近づけないものを垣間見ることができて、非常に貴重な経験であった。
444/02/12/1999
 こうやって冷静に考えてみると、そんな事あるわけがないんだよな・・・・・・ええ、もちろん紅白歌合戦の件です。今日になってやっと出場者が発表されました。もうご覧になりましたか? ご想像の通りマライアのマの字もありません。もちろんミックもです。サザンもユーミンも陽水も出ません。無難といえば無難、地味といえば地味な人選になりました。ざっと見たところでは再結成ゴダイゴがちょっと楽しみ、といった程度で、正直言ってがっかりです。しかし一息付いて出場者をもう一度眺めてみると「ソン・フィルトル」なる人物が初出場となっていることに気が付きました。はて?全く聞いたことがありません。韓国かどこかのトップ・スターだろうかとよくよく調べてみると・・・な、な、なんと、元スパイダースのメンバーだった堺正章、ムッシュかまやつ、井上堯之によるグループ名だと判明!!これは事実上のスパイダース再結成ではないですか。スパイダースといえばタイガース、テンプターズと並び称される、日本のロック創生期を支えたグループ・サウンズの雄である。こんな隠し玉があったとは・・・(撃沈)。俄然、楽しみになってきた(^_^;)。
443/01/12/1999
 いろいろとお世話になっている元書記さんを囲んでの飲み会に出席。一緒に旅行などに行ったりしていたグループのリーダー(姉御)的な存在の女性である。仕事を退職してからは実家の方に戻っていたようなのだが、つい先日「結婚します」というめでたいニュースが届けられた。お相手はそのグループの一員、これまた親分肌の男性である。しばらく会っていなかったにも係わらず、昔と変わらぬ和やかな雰囲気がすぐに蘇ってきた。あまりにスムーズな登場だったので、少なからず心構えをしていた僕としてはちょっと拍子抜けであった(笑)。結婚後はこちらに住居を構えるそうで、またグループで旅行に行けそうである。
442/30/11/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0005 "FUTURE" を掲載。
441/30/11/1999
 今日は一時間ばかし寝坊してしまった。頑張れば会社に間に合う時間だったのだが、あまりのお天気の良さに誘惑され、午前中はお休みすることにした。で、せっかく時間が取れたので、以前から欲しいと思っていた「ツボ押し棒」を買いに行くことにした。肩や背中のツボをマッサージするための物である。健康ブームの昨今、大小取り混ぜていろんな種類があったのだが、その中でも一番大きいクエスチョンマーク(?)のような形のものを購入した。早速、使用してみると・・・良い。これ非常に良いのだ。効果絶大。凄く気持ち良い〜っこんなことならもっと早く手に入れておけば良かった。最近どんどん酷くなる肩凝りがこれで少しでも解消されれば良いのだが。
440/29/11/1999
 年末恒例の「NHK紅白歌合戦」は「国民的行事としての威厳を失った」などといろいろ囁かれているようだが、普段は音楽番組を殆ど見ない(見られない)僕としてはその年の日本音楽業界の総括する意味も込めて毎年欠かさず見るようにしている。こたつに入って紅白を見ながら年越しそばを食べる。これこそ日本人としての正しい大晦日の過ごし方である。敢えて保守的な行動を取っている自分が楽しいだけだったりもするのだが・・・(苦笑)。今年は目玉になるはずだった宇多田ヒカルが出演を辞退したそうで、NHKはかなり困惑している様子。松任谷由実や井上陽水、サザンなどは恐らく今年も出場しないだろうし、地味な紅白になりそうだなあ、と思っていた矢先、なんと女性はマライア・キャリー、男性はミック・ジャガーに出演交渉を行っているという情報が飛び込んできた!(@_@;)。おまけにマライアは出演がほぼ内定しているという。この信じられない情報は本当なのだろうか?出場者の発表が例年よりも遅れているだけに、非常に気になる。でもどうしてミック・ジャガーなんだろ?(^_^;)
439/28/11/1999
 これぞ秋晴れと言わんばかりの青空の下、代々木公園を散策する。公園の近くにはたまに来ることもあるのだが、実際に中に入ったのは小学校4年生の時以来、なんと19年振りのことである。東京に来たばかりの頃、両親に連れられ明治神宮にお参りに行った帰りに立ち寄ったのだった。当時はタケノコ族全盛期で、チープでセンスの悪い衣装を身に纏った頭の悪そうなお兄さんお姉さん達が、奇妙な掛け声と共に喜々として踊っていた。子供心に「こういう大人には絶対にならない」と誓ったのを覚えている(そして今に至る・・・)。そんな事はさておき、本年度最高の「お散歩日和」ではないかと思える程の最高のお天気に加え、一面に降り積もった落ち葉は絵に描いたような秋の風景で、正に「黄色の絨毯」という表現がピッタリだ。ニューヨークのセントラル・パークもこんな感じだった(もちろん行ったことは無いのだが・・・)。温かいコーヒーとドーナツ、時間が無くてまだ読んでいない本をたくさん持って行って、晩秋の柔らかい光の中でゆっくりと読書に耽りたい衝動に駆られてしまう。今年の秋ももうこれでおしまいだろう。
438/25/11/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0004 "TECHNOLOGY" を掲載。マーシャル・マクルーハンの言葉からの引用。
438/24/11/1999
 エリック・クラプトンのコンサートに行ってきた(横浜アリーナ)。友人が必死に奪取してくれたチケットは「スタンド西9列14番」。ご存じの方はこれだけでもうお分かりだろうが、スタンドとは即ち三階席のこと。そして三階席には10列しか座席が無い。つまり横浜アリーナの西側の壁に張り付くような、ステージからもの凄〜く遠い席である。ある意味で今回は落ち着いて見れそうだ(苦笑)。刻一刻と開演時間は近づいてくるが、待てど暮らせどチケットを取った張本人が現れない。1ベルが鳴り、照明が暗転すると場内は俄然盛り上がりを見せる。会場はもちろん超満員である。と、ステージの右手から伝説のギタリストが登場。軽く音出しをしたかと思うと、そのまま一曲目「マイ・ファーザーズ・アイ」になだれ込む。さすが音に定評がある横浜アリーナだけあって、席は悪いがそれなりにまともに聴ける。クラプトン本人とサイドギター、ベース、ドラム、キーボード、コーラスといういたってシンプルな構成にも係わらず、音はしっかりとまとまっている。クラプトンを見るのはジョージ・ハリスンと一緒にが来日したとき以来2回目だが、やはりソロのステージは存在感が全然違う。初っぱなから魂のギターソロ炸裂で、そのまま新作アルバム「ピルグリム」から2〜3曲演奏。当たり前なのだがとにかく抜群に演奏が上手い。正に「バンド」といった感じだ。演奏が終わると妙に流暢な日本語で「ドーモーッ!コンバンハ!」とオーディエンスに呼びかける。衛星放送のカメラが入っているせいか、とてもご機嫌の様子だ。その後、アコースティック・セットに切り替わると「ティアーズ・イン・ヘブン」「ベルボトム・ブルース」「チェンジ・ザ・ワールド」を手堅く披露する、特に「チェンジ・・・」はオリジナルよりも幾分アップテンポのアレンジでコンサートの中だるみを感じさせない絶妙の構成になっている。少し休憩を挟んだ後、再びバンド編成に戻る。「コカイン」や「ワンダフル・トゥナイト」など後半戦は正に往年の名曲のオンパレード。図太いロックナンバーからご機嫌なブルースまで次から次へと披露される。最終曲はやはり「いとしのレイラ」。遂に「生レイラ」を体験することができた(笑)。そしてアンコールは「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」で締めくくった。とにかく予想以上に現役感覚バリバリだったのが興味深い。古い曲を演奏してもノスタルジックな気分には全然ならなかったのだ。コンパクトなバンド編成も良い意味での「旅芸人」的な雰囲気を醸し出していて強烈に「プロフェッショナル」を感じさせる正真正銘、第一線で活躍しているプレイヤーである。完成度では僕のコンサート歴の中でも群を抜いて素晴らしいものだった。もうひとつ分かったのは、埼玉県民が横浜アリーナにコンサートを見に行くのはかなり無謀だということである。新横浜から新幹線に乗り、東京から京浜東北線の最終にやっとのことで飛び乗った(もちろん午前様である)。今度はさいたまスーパーアリーナに来てくれ!!
437/23/11/1999
 元外注さんの結婚式に出席(中野サンプラザ)。新婦が元外注さん、新郎が先輩の同期ということで、どちらとも親しくさせてもらっている。いろいろと不仲説が飛び交う中(苦笑)、最終的にこの日を迎えることができたのはとても喜ばしいことだ。結婚式にはもう何度も出席しているのだが、新婦が思わずホロっとする姿を見ると「ああ、本当に良かったなあ」と思う。二次会が延々4時間近くもカラオケだったのでちょっと疲れはしたが、それでも温かい良い式であった。末永くお幸せに・・・
436/22/11/1999
 某情報筋によると、いよいよマイケル・ジャクソンのニューアルバムが完成したようだ。ロドニー・ジャーキンスやデヴィッド・フォスターらがプロデュースに一役買っていて、リリースは来春を予定している。注目すべきはこのアルバムがマイケル最後の作品になるかもしれないという情報だ。マイケルは全霊を込めて作った今度のアルバムを最後にし、その後は映画でのキャリアに集中していきたいとの意向を明らかにしている。来年の秋には作家のエドガー・アラン・ポーを題材にした映画「THE NIGHTMARE OF EDGAR ALLAN POE」への出演も決定しており、状況証拠的には辻褄が合う。“キング・オブ・ポップス”の運命や如何に・・・
435/21/11/1999
 高校時代の友人達と上野で会食。なんだか知らないが僕以外はみんなサイパン、バリ島、ネパール(!)と海外旅行帰りだった。どうやったらそんなにまとまった休みが取れるのだろう。ソフト屋には海外旅行なんて夢なのだろうか?まあ、それでも楽しいお土産話をたくさん聞けて楽しかった。そういえばこうやって集まるのは夏以来のような気がする。
434/20/11/1999
 一日中、Photoshopで遊ぶ。とにかくああでも無いこうでも無いといろいろ試行錯誤しているのが楽しくて仕方がない。おかげさまで操作もかなり分かってきた。性格的にマニュアルを読むのが大嫌いなので、とにかく触ってみるというアプローチが僕にとっては一番合っているのだ。もちろん効率的ではないし、修得した技法も我流になってしまうのだが、それでもその過程が楽しければちっとも苦にならない。かなり自分勝手だが「良いソフトは操作しているうちに何となく使い方が分かってくる」というのが僕の信念である。Photoshopは正にそれだ。マウスを持つ右腕が筋肉痛なのが唯一の欠点である。
433/18/11/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0003 "CITY" を掲載。
432/16/11/1999
 今日は朝から晩までずっと打ち合わせ。午前中は客先の営業さんとの顔合わせ、そしてそのままユーザー先に提案する仕様の検討に入る。まとまりかかった話をことごとくぶち壊す人がいたおかげで延々と17:00まで続くことになる。小休止を挟んだ後、僕が担当しているソフトの次期バージョンについての打ち合わせ。ああでもないこうでもないと妙な盛り上がりを見せ、結局終わったのは22:30頃。自宅に辿り着いたのは翌日であった。打ち合わせの日々はまだまだ続きそうである。
431/15/11/1999
 今週の全米映画興行収入において、純国産の日本映画が史上初の一位を獲得した。それは黒沢明でも宮崎駿でも北野武でもなく「ピカチュウ」であった。まあ、日本映画なんてそんなもんだ。ピカチュウゲンキデチュウ(笑)
430/14/11/1999
 どうもおかしい。つい最近発表されたドコモ系携帯電話端末の208シリーズである。今回の目玉は着メロの同時発信音数が3音に拡張され「和音」が表現できるようになったことであろうか?以前にもここで書いたが、着メロの進化としてはほぼ順当な機能拡張であると思う。しかしそれ以外の点は、各社(現時点では大手電機メーカー5社)ごとに重量、待ち受け可能時間などが異なるものの、どれも取るに足らない微妙な差異でしかない。驚くべきはその外観(デザイン)で、パッと見ただけではどれがどの端末なのか判別できないほど、大きさから色合い、ボタンの配置まで驚くほど似ている。似ている・・・見れば見るほどディティールがそっくりである。この奇妙なまでの一致は何なのだろうか?本来、ドコモ系携帯電話の製造は国内の大手電気メーカーがドコモから請け負う形で行っている。つまり国内製の端末に関して、デザインに関する最終的な決定権はドコモにあり、ドコモ側として望む端末以外は製作もされなければ販売もされないのだ。面白いことに、今回発表された5機種の中にはプロダクトデザインで一斉を風靡しているソニー社製の端末は含まれていない。これは何を意味するのか?全くの推測に過ぎないが、ドコモは何らかの理由により突飛なデザイン案を却下しているのではないだろうか?以前にスウェーデンのエリクソン社の端末をドコモに移植した例があったのだが、これは明らかに「変則的なデザインを流通させる」というドコモ側の意向に沿ったものだった。「我々はデザインに関してオープンな姿勢を持っていますよ」という意図的なポーズを取ることである種の免罪符効果を狙っていたような気がする。それが証拠に国内メーカーの端末は、今も昔も相変わらず同じようなデザインばかりで、これだけ沢山の種類がありながら、実際はユーザーには選択の自由が無いのと同じである。ユーザーがデザインを求めているという根拠は、NECが発表したフリッパータイプの端末が大ヒットしていることでも明かである。僕が保有しているのもこの端末だが、逆に買い換えようかと思ってしまうほど町中で良く見かける。今までは独創的なデザインを提示できないメーカー側の対応に腹を立てていたが、どうやらそれだけでは無さそうである。法律には決して触れることの無い巧妙な、しかもとてつもなく大きな力が裏で動いているように思えてならない。
429/12/11/1999
 コラム「もう今世紀に用はない(前編)」を掲載。
428/10/11/1999
 Exhibition に Fast Sync No.0002 "INFORMATION" を掲載。
427/08/11/1999
 映画「現金に体を張れ」を見る。キューブリック監督の初期の作品。それぞれに訳ありの男達が競馬の収益金を強奪する計画を実行するという作品。ドキドキハラハラの、いわゆる「ギャングもの」である。キューブリックの後のスタイルとは全然違うのだが、強盗の覆面マスク、大量の現金が宙に舞うシーン、ラストの左右対称の構図など、画面の端々に独特の作風を伺うことができる。それぞれの登場人物の描写が中途半端で、少し消化不良の感が無くもないのだが、スクリプトの妙がそれを十分に補っているし、時間軸的な展開も緊張感を煽ることに成功している。巨匠の作品であるということを差し置いても単純に楽しむことができる。秀作。
426/07/11/1999
 7:30 - 起床、曇天、肌寒い。8:00 - 朝食。9:15 - 月廼屋旅館をチェックアウト。9:36 - 宮ノ下駅より箱根登山鉄道に乗車。9:55 - 強羅駅着。10:10 - ケーブルカーに乗車。10:19 - 早雲山駅着、早雲山美術館前でコーヒーを飲む。11:00 - 箱根ロープウェイに搭乗、混雑で30分近く並ぶ、雨が降り出す。11:20 - 大涌谷駅着、温泉の蒸気が山肌の至る所から噴き出している、壮観。12:10 - 昼食、デザートは温泉玉子ソフトクリーム。13:00 - 大涌谷駅より箱根ロープウェイに搭乗、大混雑で40分以上並ぶ、急に天候が回復、富士の絶景を拝む。13:30 - 桃源台駅着。13:40 - 芦ノ湖の海賊船に乗車。14:00 - 元箱根発着場に到着。14:10 - 成川美術館を見学、喫茶室「季節風」で休憩、芦ノ湖を一望できる抜群のロケーション、美しい夕日に映える富士山。17:00 - ほっかほかの箱根温泉まんじゅうを食べ、箱根登山バスに乗車。17:30 - 箱根湯本駅着、お土産を購入。18:10 - ギリギリのところでロマンスカーに乗車。19:40 - 小田急新宿駅着。20:00 - 新宿「一心庵」にて夕食。20:30 - 解散。21:40 - 自宅着、楽しかった(^_^)/。
425/06/11/1999
 8:00- 起床。9:30- 自宅を出発、晴天。11:00- 新宿集合。11:30- 小田急新宿駅よりロマンスカーに乗車。12:40- 箱根湯本駅着、昼食を取る(とろろそば)。13:20 - オルゴールの小さな博物館を見学。蓄音機発明以前のオーデイオ装置であることを認識。14:30 - 箱根登山鉄道に乗車。15:00 - 宮ノ下駅着。15:20 - 道に迷った挙げ句、月廼屋旅館にチェックイン。16:30 - チャップリン遊歩道を散策。名前の由来は不明。17:00 - 仮眠を取る。18:00- 夕食、舟盛りのお刺身を堪能。20:00 - 入浴。24:00 - 就寝。
424/03/11/1999
 Photoshopで遊んでいるときに、ふと「グラフィック作品をシリーズ化したら面白いんじゃないか」と思いつく。適当なコンセプト(制約)をあらかじめ設定しておき、それに沿った作品をシリーズとして定期的に発信していくのだ。所詮ホームページなんて自分のやりたいことを勝手にやる場所なのだ、と勝手に納得し、さっそく大風呂敷を広げることにする。題して「Fast Sync」シリーズ。コンセプトは(1)画像の縦横比は13:7とする、(2)印象的な言葉のフレーズををフィーチャーする、(3)フレーズにインスパイアされた画像を用いる、(4)最低でも一週間に一回は更新する、の4つ。早速、作品第一段を Exhibition に掲載する。今回のフレーズはデビッド・ボウイの曲 "HEROES" からの引用した。さあ、どこまで続けることができるだろうか・・・
423/02/11/1999
 僕がここ数年に渡って使い親しんできた PDA(携帯情報端末)、ヒューレット・パッカード社製の HP200LX が生産中止になってから久しい。小型軽量、電池寿命、優れたソフトウェア群の搭載など、痒いところに手が届く、シンプル&ビューティフルな優れた端末であった。しかしながら消えゆく運命にあるマシンを使い続けるのは些か寂しい。買い換えも含めていろいろと検討はしているのだが、未だに HP200LX を越える端末には出会っていない。それほど素晴らしい端末だったのだ。そんな中、HP PCユーザーズフォーラム(FHPPC)有志によって結成された「オープンハードウェア・パームトップコンピューティング協議会(OHPA!)」が、ユーザー主導により設計・製作される携帯情報端末プラットフォーム「Morphy One」を発表した。製品仕様はCGA(640×200ドット)のモノクロ反射型液晶を搭載しグレースケール表示にも対応。80キーのキーボード、コンパクトフラッシュスロットを装備。本体サイズは146×80×22mm(幅×奥行×高)、重量275g(電池込み)。価格は8万円以下、OSはDOS、Linuxなどに対応予定。注目すべきはGNU Public License のポリシーに沿ってハードウェアの全仕様が公開される点。正に「ハードウェアのオープンソース化」だ。僕の知る限りこんな事例はかつて無かった。「好みの端末が無いんだったら自分たちで作っちゃえ!」という発想なのである。これは凄い! 出荷は2000年2月を予定している。WindowsCE に幻滅している僕にとってはどんなものが出てくるのか目が離せない。猛烈に楽しみである。
422/01/11/1999
 フロントページを更新。
421/01/11/1999
 せっかくなので例のカッコイイ携帯電話のページを記しておく。映画「ゲーム」に登場するモトローラ製の「StarTAC 3000 Phone」は以前には日本でも発売されていた。そのスタイリングはシンプル且つコンパクトで「これぞ究極のプロダクトデザイン!」といった感じ。ディスプレイがあえてLED表示だったのも渋かった(後続機種は一般的なモノクロ液晶)。しかしながらこの機種、当然の事ながらモトローラ回線にしか対応しておらず日本では全く売れなかった。方や映画「マトリックス」で登場するのがノキア製の「Nokia 8110」である。しなやかに湾曲した筐体デザインも大胆だが、注目すべきはやはりスライド式のキー・カバー。脇にあるボタンを押すと、キー・パッドを覆っているカバー部分が「カシャ」っという感じで下にスライドするのだ。もの凄く単純な事のように思えるが、これが想像以上にカッコイイ。残念ながらこの機種は日本では発売されていないそうな・・・。どちらの機種にも共通して言えるのは、シンプルで落ち着いたデザインであるにも係わらず、一目見ただけでどこの携帯電話か分かるような独自性を打ち出している点である。日本の携帯電話も少しは見習って欲しいもんだ。
420/01/11/1999
 自宅を8時前に出たにも係わらず、今日も遅刻してしまった(4分遅れ)。朝から雨が降っていたのでバスを利用したのだが、これがとんでもない大渋滞。通常なら20分強のところを1時間もかかってしまった。よくよく考えてみると今日は月初め、月曜日、大雨と渋滞三大理由のサザンクロス状態であったことに気が付く。2時間前に家を出ているのに遅刻してしまう僕の家っていったい・・・やっとのことで会社に到着したものの、2時間もすればもうお昼休みである。おまけに今日は会社の創立記念日。午後からは社内でささやかな小宴が催され、殆ど仕事をしないまま3時過ぎには退社。あっと言う間の一日であった。
419/28/10/1999
 今朝は珍しく目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。時計を見たらまだ6時15分。6時半にセットしておいたから「ああ、もう少し眠れる」と思ってまた少し眠ることにした。で、ちょっと眠って時計を見たら、また6時15分。あれれ?っと思ったときにはもう遅かった。6時15分。ベルが鳴る15分前という絶妙のタイミングで電池が切れ、息耐えていたのであった。とほほ。慌てて本当の時間を見に行くと既に12時を過ぎていた。こんなに寝坊しちゃったらいつもは休んじゃうのだが、丁度急ぎの仕事を抱えているときだったので仕方なく出社することにする。外に出ると澄み切った青空が目に入ってくる。これぞ「日本の秋晴れ」って感じの素晴らしいお天気だった。「ま、いっか」という気分になったのは言うまでもない。
418/27/10/1999
 映画「バーチャル・ウォーズ」を見る。仮想現実を利用して未開発の領域の脳を成長を促進させるという物語。スティーブン・キング原作の近未来SF作品である。研究が進むに連れラテン語を2時間でマスターするなど学習に対する吸収力が急増していき、挙げ句の果てにはサイコキネシスのような能力まで身につけてしまう。たぶん小説で読むとそれなりにワクワクするのかも知れないが、この手の作品を映像化するとどうしてもチープな感じになってしまう。当時の最新技術であったろうCGで描かれるバーチャル空間はほんの数年前の作品であるにも係わらず、すでにレトロな雰囲気さえ漂わせている。念力で椅子を動かすシーンはどうしても笑いを堪えきれなかった(笑)。あははは。ちなみに天才研究者の役はピアース・ブロスナンが演じている。これは007のジェームズ・ボンドに抜擢される前か?
417/26/10/1999
 フロントページを更新。ジェニー・ホルツァーの言葉から引用。
416/25/10/1999
 映画「ダイアルM」を見る。かつてヒッチコックが作成した「ダイアルMを回せ」の90年代版リメイクである。オリジナルは謎解きがメインになっていたのだが、この作品ではサスペンス色により重きが置かれている。また、物語の重要なキー・ポイントになる電話がダイアル式から携帯電話に変更されている。主演はお馴染みマイケル・ダグラス。またもや自分勝手な大富豪の役をそつなくこなしている。こういうサスペンスは脚本が命。スクリプトがしっかりしていれば、それだけでここまで面白くなるという見本のような作品。関係無いのだが、アメリカの携帯電話はどうしてこう格好良いのだろう。この作品で登場するのはモトローラ製の"StarTAC"。艶消しブラックの超小型携帯電話である。ちなみに「マトリックス」で登場したのはノキア製だった。こういうのが欲しいんだけど・・・
415/24/10/1999
 映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」を見る。今年の夏、記録的な大ヒットを記録した話題作である。TV版の「踊る大捜査線」を見たことがないので、逆に先入観なしに見ることができたのは幸いであった。ストーリーの展開は多かれ少なかれ、想像の範囲を超えない程度のもの。総合的に見れば「まあまあ」であった。最近の傾向をみていると「まあまあ」の作品が大ヒットを記録する流れがあるようだ。良く言えば、多くの人々にある一定レベル以上の娯楽性を提供している。悪く言えば、抜きんでた面白さは無い、といった感じ。そういう意味ではある種「消耗品」に近いのかも知れない。どちらにせよ「大ヒット」という結果がそのまま「高品質」には直結していない。 この作品も、なかなか良くできているとは思うが、それ以上でも以下でもないということだ。また日本映画全般に言えることだが、とにかく脚本と撮影が酷すぎる。見ていて恥ずかしくなるようなシーンは勘弁して欲しい。チョーさんとギバちゃんが好演しているのが救い。「ソフトは会議室で作ってるんじゃない。現場で作ってるんだ!」(笑)
414/23/10/1999
 映画「マトリックス」を見に行く。90年代の最後を締めくくるに相応しいと評判の作品である。今までこの手の作品を期待しては裏切られ、という経験を繰り返していた僕としては期待せずにはいられない。結論から言えば、多少雑な部分はあるにせよ、非常に納得のいく秀作に仕上がっている。「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「スターウォーズ」「ブレードランナー」と同様、SF映画史のマイルストーンとして語り継がれていく作品になるであろう。コンセプトとして珍しいものは一切無いのだが、圧倒的にその見せ方、まとめ方が斬新である。この件に関しては近いうちにきちんとした形で論評したいと思う。
413/22/10/1999
 とことんドタバタしている。やっと復帰したリーダーへの引継作業。まだまだ病み上がりといった感じで調子が悪そうである。そんな中でも例のトラブルの担当者は相変わらず要領を得ない対応を続けていて、そのとばっちりを収拾するのに午前中を費やすことになる。それでも午後になると落ち着きを取り戻してきた。リーダーも復帰し、僕もクタクタだったので早めに退社しようとしたその瞬間、何の因果か部長に呼び止められる。「午前中に打ち合わせした件で打ち合わせをしたい」という不可思議な用件だった。技術的な質問には全て回答したし、今後の方針についても全て決定した。強行に打ち合わせの出席を拒否し、その場で改めて打ち合わせで決定した内容について捲し立てた。結局、部長が知りたかったのは午前中に打ち合わせした内容「そのもの」であった。担当者が打ち合わせの内容をきちんと報告していなかっただけなのだ。報告もろくにできないのか? あきれて物も言えない。
412/21/10/1999
 とことんドタバタしている。やっと復帰したリーダーへの引継作業。まだまだ病み上がりといった感じで調子が悪そうである。そんな中でも例のトラブルの担当者は相変わらず要領を得ない対応を続けていて、そのとばっちりを収拾するのに午前中を費やすことになる。それでも午後になると落ち着きを取り戻してきた。リーダーも復帰し、僕もクタクタだったので早めに退社しようとしたその瞬間、何の因果か部長に呼び止められる。「午前中に打ち合わせした件で打ち合わせをしたい」という不可思議な用件だった。技術的な質問には全て回答したし、今後の方針についても全て決定した。強行に打ち合わせの出席を拒否し、その場で改めて打ち合わせで決定した内容について捲し立てた。結局、部長が知りたかったのは午前中に打ち合わせした内容「そのもの」であった。担当者が打ち合わせの内容をきちんと報告していなかっただけなのだ。報告もろくにできないのか? あきれて物も言えない。
412/21/10/1999
 まだまだドタバタしている。午前中はトラブル対応の続きと、相変わらず欠勤しているリーダーの残作業。出社早々にリーダーから電話連絡があったのだが「まだ来ない方が良いですよ」と進言しておいた。病み上がりには辛すぎる状況だ。午後は定例の内部会議。なんだかんだで3時間以上もかかってしまった。僕は僕自身が今どれだけのプロジェクトに係わっているかを把握しきれていない(というか忘れている)ということが判明した(正解:全部で6つ)。夕方になっても例のトラブル関連でドタバタしている。挙げ句の果てには「今日の夜九時から打ち合わせがあるから、まだいるようだったら参加してくれ」だって。いないってば! 早く週末になってくれ〜っ。
411/20/10/1999
 昨日のドタバタがまだ尾を引いている。会議や打ち合わせ、電話の応対、トラブル対応なので一日中飛び回っていた。あっという間の一日。マジで「気が付いたら夜」って感じだった。ここまでくると怒りを通り越して笑いになってくる。あは、あはは、あはははははは(現実逃避の図)。
410/19/10/1999
 客先でトラブルが発生したらしい。そもそも仕様外の運用シーケンスを上司が強引に導入したユーザーだ。つい先日も解決方法が無いと分かっている障害調査を延々とやらされたばかりである。どうやら今回のトラブルもそれと酷似しているようだ。こんな日に限って部長は出張、リーダーは病欠、担当者は行方不明である(どこに行ってんだよ!)。どういう因果か、何も知らされていない僕が対応をさせられる羽目になる。再三に渡って「何とかならないか」と問いつめられ、挙げ句の果てには現場に来てくれとまで言わる始末(もちろん断ったが・・・)。確かに開発したのは僕だけど、こちらが想定していない使い方をされたんじゃねえ。夜遅くになってやっとこさ部長から連絡が入り、「明日の午前中までに何らかの答えを出せ」とのお達し。あんたが勝手にごり押ししたからこんな事になってんだぞ!!何で僕が尻拭いをしなきゃならんのだ。それと並行して、以前に助っ人として携わったプロジェクトでもトラブルが起きている(未だにチンタラやってるのである。信じられない)。とっくの昔に僕はその担当を離れているのだが、今日になって今まで散々ブー垂れていた担当者から突然助けを求められる。「このソースのこの部分は何をやってるんですか?」って、ソースを読めば分かるじゃんか!ご丁寧に詳細なコメントまで付けてやったんだぞ。仕方なく説明してあげたら「ああ、そうだと思いました」だって。だったら質問するなってば!別に協力しないとは言わないけど、自分の担当分ぐらい自分で全うしたら?一丁前に文句は言うくせに、困ったときだけ僕を頼るなっつーの!さらには必然性が感じられない席替えが行われる。最初から言ってるけど、無計画に部屋を2つに分けるからこんな七面倒くさい事になってるんじゃないの?適当な思いつきで引っかき回さないで欲しいんですけど。良い迷惑だよ。とどめは帰宅途中の通り雨。ビショビショになる。酷い一日だった。自分の事は自分でやろうよ。
409/16/10/1999
 会社のバーベキュー大会に参加。場所はお台場の潮風公園。フジテレビの近くにある水辺の景色が気持ちいい広々とした場所である。天気予報では寒くなるぐらいのことは言っていたのだが、ところがどっこいこれが暑いぐらいの快晴になった(どうも最近の予報は全く信用できない)。運河を臨むロケーションも素晴らしく、バーベキューに持ってこいの好条件が揃った。お昼前から夕方まで延々と肉、肉、野菜、肉、野菜と食べ続ける。考えてみれば会社のこういう集まりは久しぶりだ。出席率もかなり高い。肉が足りなくなることもなく、特に悪酔いする人も出ず、非常に良い感じで盛り上がり、十分に楽しむことができた。いや〜、お台場は良いねえ。
408/15/10/1999
 エリック・クラプトン、スティービー・ワンダーのベストアルバム、スティング、デビッド・ボウイの新譜が時を同じくして発表された。偶然とは言え、80年代のミュージック・シーンを支えていたアーチスト達が揃って作品を出してきたのである。4人の中で最も現役っぽいのはクラプトンだろうか?「ティアーズ・イン・ヘブン」「チェンジ・ザ・ワールド」で賞を総なめにしたのは記憶に新しい。しかしそれらは90年代の才能あるアーチストが「クラプトン」という素材を使ってヒットソングをプロデュースした、というふうにしか僕には見えなかった。今回のベスト盤は前述の2曲を収録していることが最大の売りになっている。スティービー・ワンダーのベスト盤は缶コーヒーのCM出演に伴った急ごしらえのものだろう。それまでは誰も存在すら気にかけてはいなかった。現役アーチストとしての存在感は終焉を迎えているのだろうか?スティングはここ数年すっかり覇気が無くなってきたし、デビッド・ボウイは自分をどういう位置付けで捕らえれば良いのか迷っているように見える。これらのアーチストが今までに素晴らしい作品を残してきたという事は紛れも無い事実である。それに関しては疑う余地すら無い。ええい、何が言いたいのかというと、これから先の彼らは今までの作品以上の「最高傑作」を作る気があるか?ということだ。エリック・クラプトンは「いとしのレイラ」を、スティービー・ワンダーは「インナービジョンズ」を、スティングは「シンクロニシティー」を、デビッド・ボウイは「ロウ」を越える作品を作る気があるのだろうか?多感な時期に80年代を過ごした者としては一抹の寂しさを感じる。そんな中、ポール・マッカートニーの新譜の告知を発見。「ポールのロックンロール集のニュー・アルバム「Run Devil Run」が発売される15曲中、1950〜60年代のロックンロール・ナンバーのカバーが12曲、タイトル曲ほか全3曲がポールのオリジナルの新曲となっている。」ロックンロール・ナンバーのカバー? 何やってんのさぁ〜っ。終わるな、ポール!!。
407/15/10/1999
 コラム「正しい風邪のひきかた」を掲載。季節の変わり目、体調を崩さないように気を付けましょう。
406/13/10/1999
 取りあえず熱が下がったので、久しぶりに出勤する。微熱がまだ残っているのか、体がなまっているのか、歩いていると何となくフラフラする。自宅ではそうでもなかったが、咳がまたぶり返すようになった。とにもかくにも病み上がりで2時間の通勤は辛い。それでも、昨日に比べれば格段に快復している。あとはこの調子の悪さを意識的に無視していけば(表現に矛盾があるなあ)、自然に治癒していくだろう。
405/12/10/1999
 努力の甲斐もなく、どうしても熱が下がらない。仕方なく連休明けの今日も休まざるを得なくなってしまった。熱が下がらないという事は、頭がフラフラするということであり、思考は定まらず、歩いていてもフワフワした感覚に捕らわれるという事だ。こんな状態で出勤しても何もできまい。自分の体を自分でコントロールできないのはとてももどかしい。まあ、明日は多少調子が悪くても出勤せざるを得ないだろう。熱を計ると愕然としそうなので、もう計らないことにしよう。大人って辛いねえ。
404/11/10/1999
 せっかくの3連休だというのに、絶妙のタイミングで風邪を引いてしまった。金曜日あたりから「あれ?」と思ってはいたのだが、10日を過ぎるころには完全に病人らしなってきた。頭がフラフラする。食欲がない。咳が出る。微熱。普通すぎるぐらいに普通の「風邪」である。自分なりに「風邪」とは「お前そろそろ体を休めた方が良いんとちゃうか?」ていうシグナルだと思っている。なので、薬で無理に抑えるなどの無駄な抵抗はせずに、「風邪」に暴れるだけ暴れさせて、満足いったら素直に出ていってもらう、というのが僕なりの対処の仕方だ。しかしこれだけ眠り続けると、風邪でフラフラするのか寝過ぎでフラフラするのか分からなくなってくる。明日は出勤できるのだろうか?
403/07/10/1999
 映画「突撃」を見る。キューブリックの監督の初期の作品。第一次大戦中のフランスで起こった実話を基にした作品。無理な作戦の責任を取らされた無実の兵士が3人銃殺された事件である。初期の作品とは言え、すでにキューブリックっぽさの断片はスクリプトやカメラワークなど随所に垣間見ることができる。ただ主演のカーク・ダグラスがあまりにもハリウッド・スター的な存在感を放ちすぎているのか、後の作品のようなピリピリした緊張感はあまり感じない。そういう意味では後の「巨匠キューブリック」としての通過点としての作品なのかも知れない。それでも秀作。
402/05/10/1999
 そんなにブーブー言うんだったら本当の「スパゲッティー・コード」ってのがどんなのだか教えてあげましょうか? そう、今あなたが書いてるような酷いソースコードを「スパゲッティー・コード」って言うんだよ。「理解できないソースコード=スパゲッティーコード」なんて公式を勝手に作らないこと。読解力が無いのを人のせいにされても困ります。文句を言う前に自分が抱えてる問題をとっとと解決すれば?
401/04/10/1999
 何だかんだ言いながら、結局は物欲に勝てない僕なのである。仕事帰りに、以前から目を付けておいた whoop-de-doo の靴を購入した。一見すると黒い普通のスニーカーなのだが、レザーっぽい素材とシンプルなデザインが相俟ってフォーマルにもカジュアルにも使えるちょうど良い物になっている。物欲その1完了。閉店まで30分を切った頃、せっかくなので店内を散策することにした。すると何となく良さげな黒のスリムパンツに遭遇。裾はブーツカットになっていて全体的なデザインも良い。「これいいなあ」と繁々眺めていたら、案の定「試着してみませんか」という店員さんの声。さっそく試着してみると、これがピッタリ。サイズだけでなく体のラインにもフィットしている。「お似合いですよ〜(^_^)」と店員さんの声。関係ないけど、店員さんはTake2の片割れに似ている。しばらく悩んだ末、「じゃあこれ、お願いします・・・」。物欲その2完了(苦笑)。
400/02/10/1999
  後ろ向き企画第2段、映画「プライベートライアン」を見る。これも初めに言っておくと、僕はここ最近のスピルバーグ監督作品を避けている。嫌いなのではない。あくまで「避けている」のである。その理由はここ最近の作品の題材が明らかに「賞取り目的」に偏っているからだ。黒人差別問題やユダヤ人虐殺、太平洋戦争など、どれもこれもオスカー好みだ。ちなみに今回の作品では監督賞を受賞し「この賞がどんなに欲しかったか」とさえコメントしている。僕の中では「その実力には文句の付けようが無いんだけど、嫌な奴」という存在だ。「未知との遭遇」という素晴らしい作品を撮れる力量があるのにそれを鼻に掛けているような姿勢が気に入らないのだ。で、「プライベートライアン」は、1944年の第二次世界大戦における連合軍のノルマンディ上陸作戦が舞台。4人兄弟のうち3人を戦場で亡くし、戦地に1人残ったライアン2等兵。彼を発見して救出し母親の元に帰すべく、ライアン救出部隊が結成され、戦場をさまよう、というのが話の大筋である。主演はオスカー常連のトム・ハンクス。冒頭から30分に渡る上陸作戦のシーンは、その斬新なカメラワーク、映像の凄まじさに度肝を抜かれてしまう。いい意味で、早いとこ終わって欲しいと思う気持ち悪さで、スピルバーグという映画監督の力量をこれでもかという程に見せつけられる。しかし、ここからが本筋。この激しい戦闘をくぐり抜けた後、新たなる任務として、ライアン救出を命ぜられる。幾多の危機を乗り越え、大きな疑問を感じながらも、彼らはライアンの行方を探し続け、そして遂に探し当てる。しかし、ライアン自身も自分のみが戦地を離れることに疑問を感じ、戦地を離れて母国に帰ろうとはしない。要するに、ここでライアンが「嫌です、僕は仲間を残して帰ることは出来ない、ここで戦います」とごくごく予想どおり言うのを見て、観客は「さすがアメリカ兵!」と喝采する。つまりこれは、そういう予定調和な「アメリカ万歳映画」なのである。戦争映画であるにも係わらず、何となく安心して見られる「ウエルメイド芝居」っぽく感じる原因はそんなところにあるような気がする。あまりにも筋書き通りの感動巨編という印象が強烈で「はい、ここは戦闘シーンですよ」「はい、ここは心の葛藤シーンですよ」「はい、ここは感動のラストですよ」という風に、まるでベルトコンベアに乗せられているような無味乾燥さを感じる。感じるのだが、それでもこのスピルバーグという天才監督が、その才能と実力に物言わして「素晴らしい作品だ」と言わざるを得ない所まで強引に持ってきてしまうところが、凄いと言うかむかつくと言うか、「映画って何なんだろう?」と思ってしまう。暗黒面に魂を売ったダースベイダーと言ったら言い過ぎか?やっぱり虫が好かない。
399/01/10/1999
 この週末はどこへも出かけず、自宅で療養に徹する事にした。そんな後ろ向きな状況の中、映画「アルマゲドン」を見る。初めに言っておくと、僕には「ブルース・ウィリス主演作はダメ!」という固定観念がある。決して嫌いな役者では無いのだが「ダイ・ハード」以降、ろくな作品が無かったような気がする。そこへ来てこの「アルマゲドン」だが、「お涙頂戴」的な感動巨編という触れ込みで大ヒットを記録したのは、どうやら日本だけらしいのだ。アメリカではその仰々しい演出に失笑さえ起こったという。何となくではあるが、概ね想像が付く展開ではある。劇場公開時に見に行かなかったのは、そんな諸々の事があったから。しかし、見てもいない作品の批評はできないので、この後ろ向きな状況の中、後ろ向きな理由でこの作品を見ることにした。巨大な小惑星が地球に向かっている。衝突すれば地球は壊滅する。残された時間はあと18日。迫り来る小惑星に核爆弾を埋め込むため、石油掘削のプロたちが宇宙へ旅立つ。この作品の最も優れているところは、このプロ集団、職人たちの人間的な顔が見える事だろう。ちょっとした仁侠ぽさが(ベタベタではあるが)なかなか良い味だしてる。SFX大作でも感動巨編でもなく、この職人たちのユーモアと人物間の感情描写こそが面白いのだ。単なる爆発映画だったら、二時間も見ている者を引きつけておくことはできない。他の事はからっきしダメだが、一つだけ他人よりも抜きんでている能力を持っている。そういう「プロ根性」「プロ魂」を演じさせるのであれば、ブルース・ウィリスは正に適役なのである。娯楽大作の黄金律である「ごく普通の人々が異常な状況に置かれたらどうなるか?」という主題を、90年代後半の作風として上手く表現している。もちろん単純なストーリーなので中身は大味で空っぽだが、それでも思っていたよりも遙かに良質なエンターティメント作品である。
398/30/09/1999
 う〜ん、まだ痛いよう(涙)。午前中は比較的ましだったのだが、夕方になるにつれ痛みが酷くなり、それは帰宅途中の電車の中で最高潮に達した。これは紛れもなく「激痛」である。家に着く頃にはあまりの痛さに意識が朦朧として、もう訳わからん状態だった。要は痛み止めの薬の効き目が弱くなってくると駄目なようだ(なんだよ、全然治ってないじゃん)。しばらくじっとしてればだんだん落ち着いてはくるものの、こういう状態が鬱陶しくて仕方ない。何しろ患部が左耳の下部、顎の付け根の所なので口を動かすだけでもかなり辛い。つまり食事するのはもちろん、話をするのでさえ厳しいのだ。早く治れ〜っ!
397/29/09/1999
 例の症状は少しずつ良くなっているような気はするものの、まだまだ完治には程遠い状態。回復率25%といったところだろうか。痛くなったりならなかったりの繰り返し。おまけに患部以外はすこぶる元気なだけにイライラが募る。今日は仕事の打ち合わせがあるという話だったので、無理を押して出社したのだが、勘違いなのか連絡ミスなのか、いつの間にか予定日が変更になっていた。こんなことなら休んじゃえば良かった。まあ、こんな状態で出かけなくて済んだことをラッキーだったと思うべき何だろうな。気が付けばもうすぐ9月も終わりである。
396/29/09/1999
 コラムでワンダースワンの「クレイジークライマー」のことを書いたら、その昔プレイステーション用に「ニチブツ アーケード クラシックス」という名称で「クレイジークライマー」が移植されている、との情報を貰った(ありがとね!)。さっそく版権元の日本物産(株)のホームページに行ってみたが、これがもう目を覆わんばかりの酷いページ(苦笑)。おまけにこのゲームに関する情報はラインナップとして存在しているということ以外何も確認できなかった(関係ないけど他にはろくなゲームが無いんだな、この会社)。そこで本家本元SCEIのページでゲーム名から検索を掛けたら・・・あったあったありました。1995年に確かに移植されている。ふ〜ん、知らなかった。しかし、このゲームを店頭で一度も見かけたことが無いということは既に生産中止になっているのではないだろうか?さらに広く情報を求む!!
395/29/09/1999
 先日、ポール・スミスの時計について書いたのだが、実はリンク先に指定したオフィシャル・ページには時計に関する記載は無かった(探した人はゴメンナサイ)。「なんでやねん?」と思いつつ、同ページ内あったご意見ご感想フォームから「時計のページはどこ?」というメールを送った(もちろん英語で)。そしたらその日の夜、なんとポール・スミスの本部から返事が届いていた。以下、その全文。
---------------- Begin Message ----------------
Date:        09.27  3:55 PM
Received:    09.27  8:57 PM
From:        russell@paulsmithpress.co.uk
To:          yamanaka@os.rim.or.jp

Hi Yusuke

Thank you for sending your comments to Paul. I'm sorry we cannot answer 
your email straight away but we will get around to it as soon as we can.

If you have an urgent enquiry about Paul Smith or would like to, find 
your nearest Paul Smith stockist please call out customer enquiry number 
+44 (0) 171 379 7133.

Best Wishes
Paul Smith Press Office

PS. The Paul Smith Exclusive T-shirt is available to buy online,
only at http://www.paulsmith.co.uk
----------------- End Message -----------------

その迅速な対応(まあ、結局は「ゴメンナサイ」って事なんだけど)にも驚いたが、何より本部からのメールというのが嬉しいじゃないの。埼玉在住のしがないサラリーマンが英国はポール・スミス本部とコミュニケートしたのだ。(Tシャツ買ってくれってのも何だが)全く大した事じゃ無いというのは重々分かっているのだが、それでもプロ野球選手からファンレターの返事を貰ったような痛快さを感じてしまうのだ。インターネットってやっぱり面白いね(はいはい、どうせ僕は子供っぽいですよ〜だ)。

394/28/09/1999
 昨日から何となく調子が悪かったのだが、今日になってその兆候はさらに酷くなり、今日は大事をとってお休みすることにした。気が付くと左耳下部が腫れている。我慢できないほどの痛みではないが、腫れている所を中心に痺れているような感じで、それが遠因なのか少し頭痛がする。とてもじゃないが仕事ができる状態では無い。さっそく近所の大きな病院に行ったのだが、ここには耳鼻科が無いので仕方なく外科に申し込む。お年寄りでごった返す待合室で待たされること2時間(誰が見たって日本の医療事情は酷い)。やっと見て貰ったのだが「う〜ん、これは専門家に見て貰った方が良いねえ。耳鼻科に行って下さい」との診断。ものの3分程度であった。これで診察料500円。なんじゃそりゃ。仕方なく、ちょっと遠方の耳鼻咽喉科へ向かう。真新しい建物のその病院は非常に清潔で近代的な感じ。きれいな看護婦さんがたくさんいる(^_^)。なぜかこちらは全然混んでいなくて、すぐに診て貰うことができた。診断結果は軽度の「外耳炎」。腫れているのはリンパ腺で、やはり頭痛もそれが原因らしい。ちょこっと消毒をしてもらい、きれいな看護婦さん(^_^)に飲み薬を貰って帰宅。同じ病院でもこうも違うのだろうか。「天国と地獄」というのは大げさな表現では無い。薬を飲んだら少し落ち着いてきた。現代医学に感謝。
393/27/09/1999
 毎年、何故か秋になると物欲が旺盛になる。その殆どが「無くても別に困らないもの」ばかりであるのは単なる偶然なのだろうか?

 SONYの「VAIO PCG−C1EX」は前から気になっていたC1シリーズの最新機種である。ノートPCともPDAとも位置づけられない微妙な筐体サイズは僕が考える「本当の意味で携帯できるパソコン」にかなり近い。Wintelマシンじゃなかったら既に購入しているはずだ。また、各社が追随した「ノートPCにCCDカメラ」というコンセプトも単なる差別化だけでは無く、アミューズメント的な使い方を提示することで「楽しむためのパソコン」という方向性を明確している。かなり魅力的な製品である。

 続いてもソニー製品で、遂に発表されたメモリースティック ウォークマンである。僕は移動中に音楽を聴く手段としてCDウォークマンを使っている。より小さくて安価なMDにしない最も大きな理由は「ダビングしなくて良い」からだ。デジタル全盛の世の中で、60分のCDをダビングするのに60分かけるのが何となく馬鹿馬鹿しく思えたからである。しかしご存知の通りCDの欠点は「筐体が大きい」「音飛びする」の2点だ。それを補うのはメモリースティックのような方向性しか無いと思っていた。音楽の聴き方を変えた初代ウォークマンが登場してから早20年。時代はまた変わるのだろうか?12月21日発売、う〜む。

 シャープが発表したポータブルDVDプレイヤー「DV−L70TV」は液晶画面が大きく(7型)、画質も高品位。やはり液晶はシャープなのか?映画好きの端くれとしては年に何回も出張しないのに「新幹線で映画が見れる!」と考えてしまう(苦笑)。名称からも分かるとおりTVチューナーも内蔵している。DVDの普及が思ったよりも進んでいないのが気になるが、それでも自分の物にしたときの満足感はたっぷりと味わえそうだ。根本的に小さい中に機械がギュッと詰まってるのが好きなんだな、僕は。

  ポール・スミス(Paul Smith)の秋の新作ウォッチは硬派なデザインの中にちょっぴりフューチャーっぽさを織り交ぜた絶妙なデザインになっている。もろサイバーってのも好きなのだが、控えめだけど何気にカッコイイ、っていう感じも捨て難い。これからジャケットを着る機会が多くなるのでタイミング的にもちょうど良いなあと・・・。G−SHOCKのどこが格好良いのかさっぱり理解できない僕にとっては気になる存在である。

 他にも欲しい物がたくさんある。去年は購入を断念したロングコート、今年は絶対に欲しい。お気に入りのライダース・ジャケットに合わせた黒いレザーパンツも必用だよな。何年も前に買ったブーツはもう限界値を越えている(即ちもう履けない)し、そう言えば最近スーツというものを買っていないような気がする。そろそろなんじゃなかろうか? 軽い素材でできたごっついブルゾンも欲しい。あっ!そうそう靴だよ靴。フォーマルにもカジュアルにも使える黒いスポーツシューズが欲しいんだよ。既に目星は付けてあるんだったよな。っていうかメガネを新調するはずじゃなかったっけ? トップ・ページを変更した。ジェニーホルツァーの作品からの引用である。誰か僕を物欲から守ってくれ!

392/21/09/1999
 仕事を終えて自宅に戻ると、僕宛に絵ハガキが一枚届いていた。なんとアラスカからのエア・メールである。ハガキの裏には美しいアラスカの風景が印刷されていて、内容は「元気ですか。アラスカにおります。一応出張なのですが・・・」という紀行的な文面であった。へ〜っアラスカかあ。いいなあ、と思いながら差出人を確認すると・・・な、ない、書いてない。どこにも差出人の名前が書かれていないではないか。わざわざアラスカから手紙をくれるんだから、きっと親しい間柄の人だとは思うのだが、どうも心当たりがない。これは誰からの手紙なんだろう?と思案しながら夕食にありつく。食事を終え、自分の部屋に戻ると携帯電話が「着信あり」になっている。食事中に受信したようだ。さっそく留守番電話を聞いてみると、大学時代のバンド仲間からのメッセージが入っていた。「こんばんは。君の家に差出人の名前が書かれていないアラスカからのエア・メールが届いていると思うのですが、それを出したのは僕です。失礼しました」あはははは、絶妙のタイミング。地球を股に掛けてなかなか面白いことをやってくれるねえ(笑)。軽音関係者の皆さん、これは坂本(エディ)のことです。
391/19/09/1999
 Exhibition にIllustratorで作成した作品を掲載。以前に掲載したロボット・キャラを集中的に詰めてみた。必死でグラデーションなどの機能を駆使し、やっとのことで完成させた後で、「Illustrator でわざわざ3Dっぽくする必然性が無いなあ」と思った(苦笑)
390/18/09/1999
 映画「オースティンズ・パワーズ・デラックス」を見に行く。前作「オースティンズ・パワーズ」同様、60年代サブカル特有のポップな感覚がてんこ盛り。とにかく、オープニングから連発される下ネタ攻撃には絶句(苦笑)するしかなく、なぜかそこから苦笑を越えた複雑な笑いがこみ上げてくる。世界公開がスターウォーズ〜エピソード1と同時期だった事もあり、それに対するオマージュ的パロディーのきちんと盛り込まれている。(ちなみに全米ではスターウォーズの興行成績連続No.1を蹴落とした作品として話題を集めていた)バート・バカラック、エルビス・コステロ、ウィリー・ネルソンなどの大物がチョイ役で特別出演しているのも見物。目覆わんばかりのおバカぶりは今作でも健在。でっかいチョコレート・パフェのような、どうしようも無いぐらい酷い映画である(良い意味で・・・)。
389/17/09/1999
  先日の PowerMac G4 発表の影響か、現行B&W G3 マシンが強烈に値崩れしている。僕がこないだ買ったばかりの400/DVD。とある店では188,000円で販売している。これは現金問屋系 ショップよりもはるかに安い、かなり思い切った値付けだ。かねてからの噂どおり3機種とも在庫がまだ残っているらしく、店側としては処分を急ぎたいようだ。そろそろ品薄感の拡がりつつある350にしても相場の最前線では170,000円を切っている(!)。いつもの事とは言え、自分のパソコンの値段がどんどん下がっていく様を見るのは何とも言えない気持ちになる。もちろんスペック的に不満は全くないのだが・・・とにかくG3 マシンを買うなら今だ。次はiMacか?
388/16/09/1999
 コラム「ワンダースワンを買った」を掲載。ゲームに興味が無い者が送りする、小型携帯ゲーム機に関する一考察である。
387/15/09/1999
 ICC(Intercommunication center)で開催されている「デジタル・バウハウス〜新世紀の教育と創造のヴィジョン〜」を見に行く。ICCとは東京オペラシティーの中にある、デジタル・アート専門のギャラリー施設で、前々から行きたいと思っていた所である。企画展示はまあまあだったが、常設展示されている作品群は正に「体感できるデジタル・アート」。ヘッドマウント・ディスプレイとセンサーシステムを装備して5メートル四方の暗い空間に入り、他社の存在を球状のグラフィックスとしてその位置関係を顕在化させる「AUDIABLE DISTANCE(視覚化された「間」)」。3Dメガネを使用した、圧倒的な立体映像と音響に包まれる空間の「CAVEの共同[形]成」など、知的なアミューズメント・パークという感じで、非常に面白い。何の役にも立たない「アート」というカテゴリーの中において、純粋なエンターティメント性を感じるのは逆説的に興味深い体験である。表向きは「デジタル・アート・ギャラリー」という、いわゆる「美術館」なので、来場者はアッパーな人が多かったのが印象的だった。アートの無駄を素直に楽しめる人にはお勧め。
386/14/09/1999
 Mr.Children初のライブ盤「1/42」を聴く。「ミスチルってライブではどんな感じなんだろう?」という単純な好奇心から購入したのだが、これがなかなか良い。わざとなのか結果的にそうなっちゃったのか分からないのだが、録音もミックスも妙にダイレクトな感じになっていて、ライブ特有のドライブ感を強烈に感じさせる。一番分かりやすい表現は「目を閉じるとライブの様子が浮かんでくる」というものだろうか。バンドの各パートが同時に音を出す(ライブなんだから当たり前だが)ときに発生する「音の塊」のような感触が見事に記録されている希な作品である。音楽の好き嫌いは別にして、ライブ盤として成功している。誤解している人がいるようだが、僕は決してミスチル・ファンでは無い。「名もなき詩」以降、気になるバンドの一つとして注目はしているものの、常に追い続けているという訳でも無い。それが証拠に僕はミスチルのオリジナルアルバムを一枚も持っていないのだ。もちろん嫌いな訳でもないのだが、とにかく今回の作品が始めてのミスチルのアルバムということなる。(だからどうした、という声が聞こえてきそうだな)
385/13/09/1999
 問題の「イエローサブマリン〜ソングトラック/ザ・ビートルズ」を聴く。これはどう解釈すれば良いのだろうか? 明らかに「音が良くなっている」だけでは済まないほどリミックスされている。曲によっては聴いた印象が変わってしまっているものもある。「エリナーリグビー」など、元々のミックスに大きな特徴がある曲は特にその影響が大きい。かと言って、新曲という概念からは程遠いものである(当たり前なのだが)。結局、今になってこのようなアルバムを発表する意味が全く見いだせないというところに最大の問題があるような気がする。映画「イエローサブマリン」のビデオだけリマスターすれば良かったんじゃないの? どうしても企業の作為を感じざるを得ない。やな感じ。
384/12/09/1999
 携帯ゲーム機「ワンダースワン」を衝動買いする(笑)。
383/11/09/1999
 映画「AKIRA」を見る。今更、説明するまでもない有名なアニメーション作品である。もう何回も見ているのだが、正直言って個人的にはそれほど面白い作品だとは思っていない。ストーリーは(原作に比べて)中途半端だし、SF作品としての設定や結末も特に目新しい物はない。前半部分に大量に挿入されている伏線は、どれもこれも殆ど効果を上げていないし、日本で初めて声優が台詞を録音した後で、それに見合う動画を作成したという割には、「マジで?」と思うぐらいに臨場感に欠ける場面が多々ある。それでも年に何回か、この作品が無性に見たくなるときがある。何だかんだ言っても「AKIRA」はジャパニメーションのブレイクスルーであり、間違いなく新しい時代の幕開けを飾った金字塔なのである。逆に言えば、これ以降のアニメーション作品はどれも「AKIRA」の呪縛から逃れることができていないのだ。僕が「AKIRA」を見たくなるという気持ちは、単にアニメーション作品が見たくなるという気持ちでしかない。他の作品を見ても意味がない、結局「AKIRA」を越えていないのだから、と思うだけなのである。そろそろ違う方向に目を向けて欲しいのだが・・・
382/11/09/1999
 映画「フェイク」を見る(映画を見るのは久しぶりだ)。FBIの囮捜査官がマフィアに6年間潜入。史上最大の潜入調査と言われ、82年に200件の起訴によってニューヨークのマフィア組織を壊滅させたという実話に基づいた作品。主演の囮捜査官にジョニー・デップ、うだつの上がらないマフィアにアル・パチーノ。ハリウッドの非常に代表的な一つのパターンで今さらというストーリーではあるが、長い潜入の間に、マフィアの男との間に友情が芽生え、捜査官としての自分とファミリーの一員としての自分の境界線が曖昧になっていく様は、速いテンポながら上手く表現されている。ジョニー・デップが好演。アル・パチーノは大げさな演技が鼻につくこともあるが、クールなラストシーンには哀しい男の格好良さを感じる。この人はこういう役をやらせたらやっぱり凄い。深みはそれほど無いけれど、ドンパチだけでは終わらないヒューマンな部分が心に残る作品。
381/07/09/1999
 なんだか知らないけれど一日中ドタバタしていた日。会議が4つ、客先からの問い合わせが3件、特急割り込みで入った仕事が2件、誰かさんのチョンボの後始末が1件。気が付いたら、手持ちのプロジェクトが5つ、今週中に納品する物が4つになっていた(苦笑)。別にこなせない仕事の量じゃないけど、とりあえず自分の失敗を他人事のように説明するのはやめて欲しいなあ。ソフトウェアの操作方法についての質問が、どうして技術的な問い合わせなのさ? 何でもかんでも僕に投げるんじゃないっ! ちゃんと自分の仕事をしなさいってばこら(-_-)凸。
380/05/09/1999
 午後から上野公園を散策。夏も終わりに近づいて、公演をあてもなくブラブラするには良い季節になってきた。何にもせずにベンチに座っているだけで、とてもくつろいだ気分になる。ちょっと年寄り臭いのだが(苦笑)。明日からまた仕事だ。無事に社会復帰できるのだろうか?
379/04/09/1999
 映画「コップ・ランド」を見る。ニューヨークを望むニュジャージー州に警官だけで構成される街があり、人はそれをコップ・ランドと呼ぶ。犯罪発生率が最も低く、アメリカの理想の土地だと思われていたが、そこを仕切っていたのはマフィアに買収された汚職警官であった。陰の真実を白日の下にさらすため気弱な保安官が一人で立ち向かう、という物語。主演はシルベスター・スタローン。警官を演じるために、わざと体重を増やしてこの役に望んだという(すごいデブになってる!)。スタローンは元々、ちょっと鈍い役柄が会っている(私見ですが)ので、深みは無いけれどなかなかはまっていて面白い。あまり期待していなかった事もあってか、結構楽しめる。果たしてスタローンは演技派に転向できるのだろうか?
378/03/09/1999
 東京で過ごす平日の夏休み。フカフカのベットで幸せに浸りながら眠る。
377/02/09/1999
 30日〜1日まで母方の実家、能登半島に行って来た。半島の先端も先端、一番先っぽの珠洲というところで、大宮から9時間以上もかかる(^_^;)。それでも頑張って行く甲斐はあるところなのだ。海あり山あり自然がいっぱい。隣の家まで50メートル以上ある。どこまでも続く水田に囲まれて、空を邪魔する物体が何にも無い。夜になると満天の星空、大きなサラダボールを被ったような正に「天球」という言葉がぴったり来る。都会風に言えば「巨大なプラネタリウムと涼しげな虫の声のドルビーサラウンド」という感じかな。表現が逆なんだが(笑)。先月、同じ年の従兄弟の奥さんに二人目の子供が産まれたばかりで丁度、僕が滞在しているときに奥さんの実家から本家へ戻るというイベントがあった。ここだけの風習かもしれないが、子供を生んだ女性は実家に戻って20日間は家事を何もしてはいけないことになっている。で、20日目に当たる日に従兄弟と一緒に奥さんを迎えに行ったのであった。ただの荷物運びだったという話もある(笑)能登には他にも僕の甥(つまり僕は叔父さん)が2人いて滞在中はずっと子守りをやらされた。普段、小さい子供と接する機会がないのでなかなか新鮮な体験ではあった。もの凄く疲れたのだが(^_^;)>。そして親戚の会う人会う人に「お前はまだなのか?」「早くいい人見つけなきゃ」っていうようなことばっかり言われる・・・まあそれでも、ゆっくりした時の流れの中で、思う存分リアリティーチェックをしてきた。デジタルなものに囲まれて生活しているとこういうシンプルな空間が妙にリアルに感じる。
376/30/08/1999
 今週一杯、ちょっと遅めの夏休み。まずは2日まで母方の実家、能登半島の先っぽの珠洲へ行く。デジタルなものとはまるで縁のない世界で年に一度のリアリティー・チェックを行う予定。能登の夏はもう終わってるかな?
376/30/08/1999
 今週一杯、ちょっと遅めの夏休み。まずは2日まで母方の実家、能登半島の先っぽの珠洲へ行く。デジタルなものとはまるで縁のない世界で年に一度のリアリティー・チェックを行う予定。能登の夏はもう終わってるかな?
375/29/08/1999
 池袋で大いに遊ぶ。まずはアムラックス。トヨタのショールームを(かなり)拡大したような場所。車に興味のない僕でもそれなりに楽しめるのが魅力。ここにいるのはアムラックス・レディー。次にサンシャインシティーの水族館へ。夏休み最後の日曜日ということもあってか、親子連れが殆ど。もの凄い賑わいであった。その後、展望台へ登ったのだが突然の夕立であっという間に景色は見えなくなった。ここにいるのはサンシャイン・レディー(?)。なんとなく入ったロシア料理やで夕食を済ませた後、以前から一度行ってみたかったナンジャタウンへ。他に似たような施設が無いの何と説明して良いか分からないが、とにかく体を動かして遊べる施設が盛りだくさん。とても一日では全部を見て回ることはできないぐらいたくさんある。はっきり言って仕掛けは大したこと無いが、それでも「遊んでいる」という感覚は十分に感じることができる。ここにいるのはナンジャ・レディーではなくナンジャリアン(と言うらしい、そう書いてあった)。ちょっと大急ぎだったが、とっても楽しかった一日。たっぷり満たされた気分である。
374/26/08/1999
 「Exhibition」にIllustratorで作成した作品を掲載。特に誰がモデルという訳でも無い。なんとなく悪戯書きをしてみたという感じ。
373/26/08/1999
 井上陽水の2枚組みベストアルバム「ゴールデン・ベスト」を購入。この人の存在は前々から非常に気になってはいた。デビュー当時の芸名が「アンドレ・カンドレ」だったことに始まり、アルバム「氷の世界」(僕が唯一持っていた陽水の作品)の異様なまでの完成度、何よりもその挙動、風貌、発言が妙に心に引っかかっていたのだ。決定的だったのは「僕の曲は完全なる歌謡曲だ」と言いきっていたことだ。中途半端にアーティスティックな活動をする所詮「歌手」が多い中、自分自身を歌謡曲作家であると定義付けてしまう潔さは何なのであろうか。パフィーへの詞提供や奥田民夫との共演などで僕の好奇心は頂点に達していた。そこへこのベスト盤が絶妙のタイミングで発表されたという訳である。70年代から90年代の長きに渡る音楽活動の中から選りすぐられた楽曲群は、時間軸的にはランダムに配置されているにも係わらず、まるで違和感を感じさせない(サウンドが古いのは仕方ないが)。やはりこの人は「確信犯」なのだろうか。それとも・・・(BGM:少年時代/井上陽水)
372/25/08/1999
 同期の誕生会&送別会PART3に出席。予想を遙かに超える人数が集まり、いつになく楽しい飲み会であった。大人数の会でこんなに楽しめたのは久しぶりだ。一次会、二次会とも最近通い詰めている「LABOO」というお店。カラオケルームは30人部屋で超広々の贅沢コースであった。僕だけでなく、楽しくなかった人などいなかったのでは無いだろうか。その位盛り上がっていた。ここまで満足するとあまり書くことが無い(苦笑)。
371/24/08/1999
 夕方の大雨&落雷で軒並み電車が運行停止になる。他をぶっちぎり川越線が早々に停止したかと思うと、山の手線、京浜東北線、高崎線など次々と運転が停止し、どのコースを通っても帰れないという状況に陥ってしまった。WEBがあるのでリアルタイムに運行状況が分かるのは嬉しいが、分かったところでどうすることもできない。急遽、ビル内のレストランで夕食を取ることにし、運転再開の目処が立つまで待機する。22時頃になって殆どの線が運転を再開し始めたので、ようやく帰宅できると思ったのも束の間、 運転再会がイコール通常ダイヤの運転で無いことはすぐに判明する。前から思うのだが、こういうトラブルが発生したときの駅側の対応は何とかならないのだろうか?僕らがアナウンスして欲しいのは「遅れて誠に申し訳ありません」という言葉ではなくて「次の電車は何時何分に発車します」という情報だ。電光掲示板にいつ発車するか分からない電車の情報を表示したままにしているもの如何なものだろうか?状況を説明する為の駅員が一人も出てきていないのも気になる。遅れるなら何分遅れる、発車するなら何時何分に発車する、最低でもそのぐらいの情報は速やかに流してくれても罰はあたらないと思う。結局、自宅に着いたのは翌日だった。ふう。
370/22/08/1999
 映画「スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス」を見に行く。どうせならでっかい映画館で見ようと思い、朝早くに有楽町まで行ったのだが、指定席は軒並み売り切れており、その凄まじい人気を早くも実感することになる。それでも夕方の上映には何とか席を確保できて、無事見ることができた。率直に感想を言えば「無条件に楽しめる秀作」といったところだろうか。とにかくジョージ・ルーカス所有のおもちゃ箱「ルーカス・アーツ」が繰り広げるSFX(死語?)は凄まじく、テクノロジーの最先端はここにあるということを嫌というほど堪能できる。内容については「エピソード1」ということで序章としてはこんなもんかなという感じ。惑星間の貿易に関税をうんたらかんたら、という設定には少しゲンナリしたが、見るものを飽きさせないストーリ展開も小気味良く、今後も登場するであろうキャラクター達も次々と現れてくる。(ダース・モールが超カッコイイ!!)「新スター・ウォーズ」はエピソード2、3で完結する壮大なSF神話として捕らえるべきで、これ一本で良い悪いを評価するのはナンセンスだろう。今後が楽しみである。クイーン・アミダラを演じていた女優は「レオン」の少女役だったナタリー・ポートマンだったのね。全然気がつかなかった(苦笑)。
369/21/08/1999
 午前中、散髪に行った後、映画「アイズ・ワイド・シャット」を見に行く。ご存知、キューブリック監督の最新作、遺作となった話題の映画である。ここにストーリーを掲載してもあまり意味が無いので差し控えるが、「キューブリック・ワールドここにあり!」といった感じで、日常に潜む異常性をクールに描いた傑作であった。R18指定ということが話題になったがちっとも「エロ」では無く、ただただ「異様」な空気が作品全体を包んでいるだけである。やはり映像は完璧なまでに美しく、主演のトム・クルーズも好演している。あえてお勧めはしない。日常に潜む非日常を少しだけ垣間見たいという方だけどうぞ。余談ではあるが、いつもはガラガラの大宮のとある映画館でこの作品を見たのだが、なぜか今日に限って満員御礼状態。席は完全に埋まっていた。僕の左隣にはいかにも「おっちゃん」と言った感じの男性が、右隣には、その会話(曰く「アンネの日記」がどうした「村上春樹」がどうした)から察するにかなりの文学少女らしき2人の女性が座っていた。こんな人達がキューブリックを見て大丈夫なのかなあと思っていたのだが、開始から1時間後、濃厚なキューブリック・ワールドが画面上に展開されている真っ最中に突然「おっちゃん」は退場。二度と戻ることは無かった。上映が終了すると、場内はにわかに騒然となる。「これはいったいなんなんだ?」というざわめきである。隣の文学少女達はキツネに摘ままれたような顔をしている。日常の狂気というものを考えたこともないのであろう。それが正常だとは思うが。余談その2、今月号の「CUT」は「アイズ・ワイド・シャット 総力特集」である。トム・クルーズ、ニコール・キッドマンのインタビューはもちろん、キューブリック幻の作品「A.I」についてのかなり具体的な言及がなされていて興味深い・
368/19/08/1999
いつのまにかアクセスカウンターが2000を越えている・・・いやはや、毎度ご愛顧ありがとうございます。初めは仲間内に対する近況報告と、元々、忘れっぽい性格だったこともあって、日記をつけるような感じで掲載していたのだが、今となっては誰が読んでいるのかをさっぱり把握できなくなってきた。意外な人から突然「いつも見させてもらってます」とか言われちゃうこともしばしばである。嬉しい事なのではあるが、これを読んだ人は僕のことをどんな人だと思っているのだろう?それを考えるとちょっと恐い(苦笑)。
367/18/08/1999
 すっかり忘れていたのだが、今日は部長、課長、開発者、営業さんを交えた統合会議の日であった。現状の製品に対する要望や今後の展開に向けての忌憚のない意見交換をすることができた。やはりこういう話は営業さんからの意見がありがたい。今の体制になって早3年目、ようやくこういう議論ができる雰囲気になってきた。良いことである。問題は、その後で披露された現在取り組んでいる製品のデモンストレーションだ。僕が助っ人として携わっている例のアレである。当然、このプロジェクトの責任者がデモを行ったのだが、それがまるで自分が全部やりましたとでも言うような口振りなのである。営業サイドから「この動きはどういう仕組みになっているのですか?」という質問に「ユーザーからのキー入力を待っている状態です。イベントが上がったら自動的に動作します。」って答えてたけど、それって僕が考えたんだよね。作ったのも僕(苦笑)。「設定された時間内に入力が無ければ、デスクトップへのアクセズスを抑制します。」それは僕がやったの。「動いている最中はインジケーターが緑色から橙色に変化します。」それも僕がやったの。っていうか、今回の製品は仕様から何から殆ど僕が作ったんじゃないか。なんなのそれ?どゆこと?(別にどうでもいいけどね・・・)
366/16/08/1999
 朝、通勤途中にCDを聴こうと思ったらヘッドフォンの右側から音が出ないことに気が付いた。接触が悪いのかといろいろいじってみたがどうにもならず、これは間違いなく故障であると判断した。何の役にも立たない6枚のCD、CDプレイヤー、大きなヘッドフォンを会社に持っていっただけである(苦笑)。あんまり悔しかったので、帰宅途中にインナータイプのヘッドフォンを緊急購入。ついでにCD「ウィングス/バンド・オン・ザ・ラン〜25周年記念限定仕様」、「コスミック・ビレッジ/ナイスエイジ」を購入。またもや余計な出費が・・・
365/14/08/1999
 映画「アナスタシア」を見る。大御所ディズニーから飛び出したドン・ブルースとゲイリー・ゴールドマンが20世紀FOXにアニメーションの新スタジオを創設して作成した第一作。どうりで妙にディズニーっぽい。ロシアのロマノフ王朝をつぶそうとして一族を皆殺しにしようとした歴史実話を元にしたミュージカル仕立ての作品。唯一何を逃れた末の娘アナスタシアが自分自信をさがす冒険に出る。アニメーションは全体を柔らかく、かわいく、美しく見せている。ちなみにアナスタシアの声はメグ・ライアン(のほほん)が担当。ストーリーの鍵となるオルゴールがあるのだが、 そのオルゴールをCGで描いているのには呆れた(もちろん良い意味で)。オルゴールが動くと人形が踊る仕組みになっているのだが、いくら回転する物体を手書きで描くのが難しいからといって、CGでそれをやってしまう「こだわり」は凄い。これ以外にもCGが贅沢に使用されている。また、ちょっとした些細な動作まで繊細に描き込まれており、「やり過ぎ」と思わなくもないが、そこまでやった気力は評価に値する。細部まで丹念に作成されたなかなか良質な作品。ちなみに最近はディズニー風のアニメーション作品が花盛りである。スピスバーグが創設したドリームワークスも力を入れているので、ディズニー、20世紀FOXを含めた三つ巴の戦いは当分続きそうだ。
364/14/08/1999
 新宿高島屋、タイムズスクエア内にある「東京アイマックス・シアター」に行く。巨大スクリーンで3D映像が楽しめる施設で、前々から一度行ってみたいと思っていた場所だ。3D映像といえばTDLの「キャプテン・EO」が有名だが、こちらはIMAXという最新技術を駆使した最新の設備で、アメリカでは3Dの新作が公開されると、通常の映画興行成績の順位が変動する程の人気を博している。施設そのものは一般的な映画館と比較すると、劇場の前後の距離が異常に短く、またスクリーンがとてつもなく大きい。「壁全体がスクリーン」という表現が最も端的な言い回しだろうか。とにかくでかい。3D効果を得るためには、専用のゴーグルを装着する。TDLでも同じような眼鏡を装着するのだが、IMAXではバーチャル・リアリティーのゴーグルのような、頭からすっぽり被るタイプの大きくて重い装置である。その理由は、その装置自体に小さなスピーカーが付いていて、サウンド面でも3D効果を得るためである。この時に見たのは「考古学が好きな少女(?)が恐竜時代にタイムスリップしてティラノザウルスの秘密を探る」といった陳腐な作品だったが、それでも3D映像自体はなかなかの迫力。目の前に飛んでくる岩の破片に、思わずビクっとしてしまう。隣に座っていた子供は画面に向かって手を伸ばし、恐竜を触ろうとしていた。素直な反応である。なかなか面白い体験だったのだが、結局3D映像というのは目の錯覚を利用したシステムなので、継続的に見続けるともの凄く目が疲れる(上映時間40分)。このあたりの事を、もうちょっと何とかして欲しい。映像は文句無く凄いんだから。
363/13/08/1999
 映画「ザ・プロデューサー」を見る。映画業界の内幕を描いた異色サスペンス作品。映画学校を卒業した若者が大物プロデューサーのアシスタントとなるが、さんざんこき使われ、罵倒され、利用された挙げ句、仕事をクビにする。映画のために人生を捧げてきた若者はこのプロデューサーに最後の復讐を計画する。とにかく若者とプロデューサーの対決(拷問?)シーンの緊迫感が見物。今ではすっかり名優の仲間入りを果たしたケビン・スペイシーが、またもや怪演を見せてくれる。最後は「何それ、そんなんありか?」的な大ドンデン返しが待っている。いまいち作りがチープだが、それなりに楽しめる。まあまあ。
362/13/08/1999
 東京タワーに初めて登ったのは小学校4年生の時。当時の頃でさえ既に「かつての近代建築」としてのレトロフューチャーな感覚が印象的だった。未来へのノスタルジー。今では東京タワーの「東京」と言う響きに、そこはかとない懐かしささえ感じる。あれから20年近くが経つ。すっかり大人になった僕は、勤務先の駅から毎日のようにタワーを見ていた。「いつか、もう一度あそこに行こう」ずっとそんな風に思っていた。熱帯低気圧が日本に上陸を開始し始めていたその日、ふと「東京タワーへ行こう」と思い立つ。大雨の降りしきる中、タクシーを飛ばせばものの十数分で到着する。あんなに遠くに見えた場所が、実はこんなに近くにあったのだ。子供の頃に見た風景はどんどん小さくなっていく。久しぶりのタワーは「時代遅れ」を通り越して「クラシックな趣」さえ感じさせる。ミレニアムを間近に控えた東京で、この場所だけは時間が止まっているのだ。展望台から見える雨に濡れた夜景は、ボンヤリとした柔らかい光で僕たちを包んでいる。移り変わりの激しい世の中で、決して変わることのない想いがここにある。
361/11/08/1999
 会社の書記さん方を交えての飲み会に出席。先輩にあたる書記さんとは、きちんとした席での飲み会は初めてである。お酒が強いという噂は聞いていたが、まさかここまでとは思わなかった。びいふぃいたあ(?)をロックで飲む人を初めて見ました(笑)。僕の妹分も書記さんになってから早数ヶ月、新しい仕事にもだいぶ慣れてきたようで嬉しい限りである。おまけに、こんな力強い先輩が付いていてくれるのだから全く心配の余地無し、と言ったところか(笑)。その後、カラオケになだれ込むのだが、なぜか「ケアレス・ウィスパー」「ラスト・クリスマス」「テイク・オン・ミー」を連続で歌わされる羽目になる。これはちょっとヘビーだ(苦笑)。あまりのことに面食らう場面も多々あったが、なんだか妙に楽しい夜であった。
360/10/08/1999
 フロントページを変更。ふと頭に浮かんだ言葉を載せてみた。出典は失念してしまったが、今の気持ちを伝える僕なりのメッセージである。
359/10/08/1999
 映画「ルパン三世 ルパン対複製(クローン)人間」を見る。思いがけず、急にルパンが見たくなったのであった。この映画は劇場公開されたルパンの第一作目。名作「カリオストロの城」の完成度には到底及ばないが、後に徐々に薄れていく事になるザラザラとした絵の感触が醸し出す微妙な殺伐さが、往年の「ルパン三世」を感じさせる。正義の味方としてのルパンも良いが、怪盗としてのちょっと陰のあるこの頃の作品はやはり独特である。マモーの声って西村晃だったんだね。黄門様だよ。全然知らなかった・・・。
358/09/08/1999
 TV映画「シャイニング」を見る。キューブリックが監督した同名映画では無く、原作のスティーブン・キングが自らメガホンを取ったという異色作である。話によると、キングはキューブリック版の「シャイニング」があまりにも脚色され過ぎていて、試写を見るなり激怒して帰ってしまったそうな。伝説の映画監督へ向けた挑発的なリベンジである。残念ながら原作を読んだことがないので詳しいことはわからないのだが、キング版の方はオリジナルのストーリーを忠実に映像化しているようだ。細かいディティール、伏線などが前半からてんこ盛りである。しかしながら所詮は作家、映像的な単調さが目立ち、悪い意味での優等生的な演出が鼻につく。とにかく退屈なのだ。おまけにこの作品、ビデオ2本組で3時間以上もある。基本的なストーリーは既に分かっているので、これを見続けるのはちょっと辛い・・・というか辛すぎる。というわけで、途中で見るのをやめました(苦笑)。だって面白くないんだもの。やっぱり餅は餅屋。素晴らしいスクリプトと美しい映像が見事に解け合ったとき、本当に素晴らしい作品になるということだ。キューブリックに楯突くような真似はしないこと。
357/08/08/1999
 恵比寿ガーデンプレイス内にある東京都写真美術館に行く。企画展示は「10人の写真家たちの眼 20世紀日本の記憶」と題されたもの。日本を代表する写真家たちの作品が一同に介した作品展である。篠山紀信の開発した元祖パノラマ写真機「シノラマ(笑)」はなかなか強烈な作品を生み出していた。個性強すぎ! 常設展示では「アニメーションズ 過去から未来へ」と題して、パラパラ漫画から始まる動画の歴史を振り返るという興味深い内容。中でも18世紀頃に大流行した幻燈を使ったマルチスライドショーとでも言うべき「ファンタスマゴリア」の再現は特に良かった。差詰め「フィルム技術が発明される以前の映画」みたいなもので、派手さは無いものの、デジタルに食傷気味の僕にとってはなかなか面白い体験だった。いろんな事が少しずつ分かってくるという気持ちは、やはり楽しい事である。その場にずーっといたい気持ちになった。
356/07/08/1999
 友人に誘われて戸田橋花火大会に行く。荒川を挟んで戸田市と板橋区が合同で催す花火大会で、その迫力たるや半端ではない。花火自体はもちろんのこと、腹にズドンとくる爆発音がもの凄い。音というものは空気の振動によって伝わる物だということを、あらためて実感した。花火を発明した人は偉い! その後、友人宅で「ギターフリーク」を堪能する。僕が最初に模範演技を見せたときには指をさされて大笑いされたが、ものの15分もしないうちに全員がはまってしまった。まあ、そんなもんだよ(笑)。それ以降、殆どゲームをやらせて貰えなかった。持ち主は僕なんですけど・・・
355/06/08/1999
 昨日の問題をいろいろ調べた結果、Windoes95上では正常にコンパイルできるがNT上では駄目、という妙な結果に行き着いた。はっきりした事は分からなかったが、どうやらコンパイラの不具合のような気がする。理論的には同じ32bitアプリなので、95上でコンパイルしたものをマスターとすることで決着した。しかし、その他にも問題点が今日になって露呈し、その対応に追われることになった。結合テストで問題が発覚することは珍しくは無いが、何の根拠もないのに僕のせいにするのはやめて欲しい。そういう場合、大抵は一番騒いでいる人が問題の原因になっていることが多い。結局、今回もそうだった。人を批判する前にはまず自分を疑うように(苦笑)。
354/05/08/1999
 例の「助っ人」の仕事は概ね終了し、明日の午後までにゴールデンマスターを提出すれば完了となる。なので今日はとっとと帰ってゆっくり映画でも見ようと思っていたのだが、退社直前になって隣席の後輩が急にヘルプを求めてきた。ソースコードをコンパイルしていたのだが、デバッグモードだと問題無いが、リリースモードだとエラーになる、というのである。マスターの提出は明日、彼女の表情はかなり焦っている(そりゃそうだろう無理もない)。さっそく状況を調べてあげると、どうやら開発環境の設定自体に問題があるように見える。こうなると事はやっかいだ。思いつくままに原因を片っ端から調べてみるのだが、一向に事態は好転しない。おまけにソースコードが複雑怪奇に絡み合っていて、一カ所変更すると大量のエラーが発生してしまう(よくぞ今までこんな環境で開発してたねえ)。結局、3時間以上付き合った挙げ句、今日のところは調査を断念し、明日に持ち越すことにした・・・って僕が調査するのか? トホホホ(;_;)。まあ、可愛い後輩の為、何とかしてあげなきゃね。こういうのも仕事の内である。果たして明日中に解決できるだろうか?
353/04/08/1999
  映画「007 カジノロワイヤル」を見る。監督ジョン・ヒューストン他、出演はピーター・セラーズ、デビッド・ニヴン、ウィリアム・ホールデン、ウディ・アレン、オーソン・ウェルズ、デボラ・カー、ジャン・ポール・ベルモンド(何なんだ、この豪華さは!)。元々「カジノ・ロワイヤル」はイアン・フレミングによる007シリーズ原作の第1作目で、いちはやく映画化が予定されていたのだが、脚本のリライトが繰り返されるうちにショーン・コネリーの「ドクター・ノオ」が先に公開されて、これが大ヒットしてしまったという経緯がある。そこで2人のプロデューサー、5人の監督、8人の脚本家を動員し、信じられないようなオールスターキャストを迎えて007シリーズのパロディーとして制作したのがこの作品である。5人の監督が各エピソードを好き勝手に監督したため、ギャグの密度は非常に濃いのだが、その分映画としてのまとまりは殆どゼロ(笑)。全編を通してデタラメの極みで、連発されるギャグもどこで笑って良いのか分からない。一体、何をどうやればこの面子でこんな馬鹿な映画ができてしまうのか不思議なほどである。とはいえこの映画のバカ爆発ぶりとキャストの豪華さ、金の掛かり方の見事な反比例は他に類を見ず、おそらく今後このような映画が制作されることは無いであろう。ヒップでキュートでハチャメチャでお馬鹿な映画の金字塔。唯一の救いは音楽を担当したバート・バカラックの良い仕事である。彼が担当した映画音楽では最高の部類に入る。
352/03/08/1999
 コラムに「ホームシック」を追加。僕という人の成り立ちが垣間見えるエピソードである。
351/01/08/1999
 葛西臨海公園の水族館に行く。この施設は円柱形の巨大水槽が目玉の一つで、騎兵隊のようなメタリック風のマグロが縦横無尽に泳ぎ回る姿を見ることができる。360度全部水槽という異空間は妙に心地よく、随分と長い間ボーっと眺めてしまった(なんであんなに落ち着いちゃうんだろう?)。その後、広大な敷地の公園内をゆっくりと散策。とにかく「悲しいほどお天気(by 松任谷由美)」で、もの凄くリラックスできて思う存分楽しめた。夜は江東区の花火大会を鑑賞。若干、道に迷ったりもしたのだが何とか目的地にたどり着き、ほぼペストポジションを確保できた。隅田川の花火大会に比べれば規模的に雲泥の差があるかも知れないが、僕にとっては忘れられない瞬間となった。こんなにホッとしたのは何年振りだろうか? 出来過ぎの一日(笑)。
350/31/07/1999
 映画「バリー・リンドン」を見る。僕が唯一見ていなかったスタンリー・キューブリック監督の作品。18世紀のヨーロッパの片田舎を舞台に、アイルランド出身の貴族レドモンド・バリーの成り上がり、恋、野心、決闘、詐欺など波乱万丈の半生を巨大な歴史の渦の中に描き上げている。この作品でもキューブリックの完璧主義は貫かれていて、中でも最も目を引くのが「自然光」にこだわった独特の映像である。日中はヴェルサイユ風の大きな窓から差し込む太陽の光、夜は室内のロウソクのみの灯りに照らし出される光。これを忠実に再現するため、当時(1975年!)NASAによって開発されたばかりの超高感度カメラを借りてきたというこだわりようである。もちろんその結果は十分すぎるほどの美しい映像表現として見事に結実している。すばらしい絵画を見ているかのような映像の数。本当に美しい映像だ。改めて感服した。この人は凄すぎる・・・。キュブリックは様々な人間の心理をクールに、シニカルに描いてはいても、強烈な正義感、権力への反骨精神の人道主義者であり、ロマンティストである。彼がその時代より常に先に、駆け抜けてきた人であることは誰も認めるところだが、エンターテイメントとしての映画とは遠い監督であることも確かである。キューブリックの人間の描き方はかも美しく、そして怖い・・・。185分という超大作だが、片時も目を離すことができなかった。五つ星を進呈。次はいよいよ新作の「アイズ・ワイド・シャット」である。
349/30/07/1999
 外注さんの知り合いが勤めているというお店に行く。慶応大学の近くにある「LABOO」という、ちょっとラテン調の雰囲気のお店で、田町駅から歩いて10分程のところにある。開店したばかりということもあってか、次から次へと料理を大サービスしてもらい、かつて無かった「食べきれない」という事態に至ることとなった。もちろん料理はどれも非常に美味しかった。また行きたいなあ。その後カラオケになだれ込むのだが、近所のカラオケ・ボックスは、給料日後の週末ということもあって受付は大混乱。店員もそれを収集しようという気持ちがなく、ごった返す人混みの中で30分近く待たされ、その挙げ句にはどう見ても5人部屋に6人が詰め込まれる。おまけに料理は注文する度に現金払いという不便なシステム。客のボーリングのピンみたいに扱う店であった。二度と行かない(怒)。頭に来たのでサバイバーの「アイ・オブ・ザ・タイガー」を熱唱し、そのまま帰宅。「ギター・フリーク」を堪能したあと就寝。
348/29/07/1999
 会社を休んで、鴻巣の免許センターへ失効した免許の再交付に行く。免許失効者の受付は午後1:00から45分間のみ。にも係わらず埼玉中のうっかり者が100人以上集まった。昼メロ風に制作された交通安全のビデオを延々見せられた後、いよいよ免許の再交付手続きに入る。全員に新しい免許証の台紙(免許証発行前の試し刷りのようなもの)が配られ、自分の名前や住所などが正しく設定されているかを確認する。が、しかし僕の台紙には名前の欄が「中山裕介」となっている。なんだこれ? 最後の一文字しか合ってないじゃないか!(怒)。まあ、いろいろあったが午後17:00には無事に新しい免許証を手にすることができた。うっかり失効で一日仕事である。ふぅ。免許センターからの帰宅途中、今日がPSゲーム「ギターフリーク」の発売日であることを思い出す。何の躊躇もなく、大宮のソフマップへ直行。あったあった、店頭に「ギターフリーク」が山積みになっている(ってことはあんまり売れてないのだろうか?)。やっぱり何の躊躇もなくゲームと専用コントローラーを購入。いい年してこんなお金の使い方をしていて良いのでしょうか?(いいんです! by 川平J)。想像通り、自宅で一人ギターゲームに熱中している姿はかなり間抜けである。にも係わらず、肩が痛くなるまでやりつづけた僕っていったい・・・
347/28/07/1999
 「Esquire」のキューブリックの記事は、本人と親しかった作家の談話が寄せられている。4年間で2回しか外出しなかったとか、車に乗るときにはヘルメットを被るとか、ジャック・ニコルソンに148回もNGを出したとか、作品が公開される劇場の壁の色が気にくわなくて塗り直させたとか、奇人変人的な噂が絶えない人だったが(これらは全て噂に過ぎないようだ)、普段は温厚な性格で話し好きな人だったらしい。唯一異なるのは自分の作品に対する「完璧主義」であった。撮影が行われたにも係わらず、結局完成しなかった幻の作品「A.I」については「キューブリックは本物のアンドロイドを欲しがった」というのが事の真相だったようだ。曰く「いったん自分の作品として世に送り出してしまえば、10年後も20年後もそれは自分の作品なのだ」。う〜む、凄まじい職人魂である。
346/26/07/1999
 リハビリ企画第二段。映画「ミッション・インポッシブル」を見る。ご存じトム・クルーズが手掛けた「スパイ大作戦」の映画版である。劇場で見たときには派手な演出に目が行ってしまったが、今改めて見るとトム・クルーズってのは良い役者なんだなと思う。演技がもの凄く上手いという訳では無いのだが、若い頃のジェームズ・スチュワートのような「主役として絵になる存在」をきちんとこなしている。新作「アイズ・ワイド・シャット」がまた楽しみになってきた。見直すまですっかり忘れていたのだが、ジャン・レノが元秘密工作員の役で出演している。だが、忘れてしまっていたぐらいなので、その扱いは酷いものがある。これじゃ演ずる本人も困るだろうというくらい、はっきりしない中途半端な人物描写で、完全にジャン・レノの良さを殺してしまっている。良い役者なだけに非常に勿体無い。
345/25/07/1999
 コラムに「ビートルズと噂とマスターテープ(断罪編)」を掲載。久々のモンキービジネス・ネタである。
344/24/07/1999
 毎年恒例になっている先輩宅での「夏会」に参加。大学時代のサークル人脈が集う宴会である。就職してからというもの、なかなか会う機会がないのだが、この宴会だけは可能な限り参加するようにしている。卒業してからもう何年も経つけれど、みんな基本的な性格は変わっていない。僕にとっては心からリラックスできる数少ない場所である。この先輩は来年早々にもパパになる予定(ミレニアム・チルドレンだ!)。いつものことだが、取り留めもない(本当に取り留めもない)話を深夜まで繰り広げいるうち、あっという間に時間は過ぎていき、結局就寝したのは午前4時過ぎ。こういうゆったりした時間がもう少しあればいいのになあと思う。翌日、帰宅途中に池袋のLIBRO書店で「PREMIERE」と「Esquire」を購入。どちらもスタンリー・キューブリックの新作「アイズ・ワイド・シャット」を取り上げていて、前者はキューブリック、後者はアーサー・C・クラークの貴重な独占インタビューを掲載している。究極的に美しいものを作る人はやっぱり少し変わっている(笑)。(BGM:ビートルズ/ラバーソウル)
343/23/07/1999
 このところ少し忙しかったので映画を全然見ていない。というわけでリハビリも兼ねて映画「Xファイル・ザ・ムービー」を見る。この作品は劇場公開の時に見に行ったので今回で2回目になる。改めて見直して気が付いたのは、TV版と比べて内容が非常に濃いということ。特に南極(!)で繰り広げられるクライマックス・シーンは異常なまでの盛り上がりを見せる。いよいよビデオ化が始まった「Xファイル・シーズン・シックス」がまた楽しみになってきた。ただ、どう考えても「Xファイルを見たことが無い人でも楽しめる」というのは嘘だと思う(苦笑)。
342/22/07/1999
 先日の「iBook」に関する訂正。(誤)iMacは発売7ヶ月で200万台を出荷(正)iMacは発売1年で200万台を出荷。(誤)気になる値段は2999ドル(正)気になる値段は1599ドル。なにせ英語で、それも途切れ途切れの生中継を見ながらの記述だったので、いろいろヒアリング・ミスを犯してしまった。失礼<(_ _)>。そしてもうひとつ、先日の「ビートルズ復活ライブ」の噂だが、ビートルズの所属するアップル・レコードがこれを全面否定。今後も、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの3人が、ビートルズとしてパフォーマンスすることはあり得ないと語った。そうだよねえ。他の二人は分からないけど、ジョージだけは絶対にOKしないよな。いや〜、ホッとした(笑)。
341/21/07/1999
 ニューヨークで開催中のMac World Expo 99 におけるスティーブ・ジョブス(Apple社暫定CEO)の基調講演を、QuickTimeストリーミングを使用したインターネット生中継で観覧する。中継は日本時間の午後10時きっかりに開始された。一般電話回線なので映像は紙芝居のようなカクカクした動きだが、なにせ、今回の基調講演ではiMac型のノートブック(コンシューマーポータブル)が発表されるとのもっぱらの噂。その模様がインターネット経由の生中継で見られるのだ。オン・タイムでニューヨーク会場の模様が画面に映し出されると、やはりワクワクせずにはいられない。そしていよいよジョブスの登場、と思ったら同じような服装をした俳優ノア・ワイリーが登場。彼はシリコンバレーの栄枯盛衰を描いたTVドラマでスティーブ・ジョブス役を演じた人である。しばらくすると本物のジョブスが登場。場内は騒然となる。まずは業績の発表。Appleは絶好調であることを報告。次に今回の生中継にも使われているQuickTimeの優位性を説明。「QuickTime TV」という新コンセプトを提示する。USB、OpenGL、音声認識と最新技術のデモンストレーションが続き、いよいよマシン戦略の話題に移る。プロ用デスクトップのG3マシン、プロ用ノートのPowerBook、コンシューマ向けデスクトップのiMac。iMacは発売7ヶ月で200万台を出荷したことを報告。そして遂にコンシューマ向けノートの発表。その名も「iBook」!!。ステージに登場したそのマシンは正にiMacをノート型にしたような可愛らしいデザイン。筐体上部には持ち運び用の取っ手がある。CPUは300Mhzでバッテリーは最長6時間という贅沢なスペックである。気になる値段は2999ドル。日本円で25〜28万ぐらいだろうか。iMac同様、世界的な大ヒット商品になるのは間違いないだろう。噂が噂を呼んだコンシューマーポータブルが、遂にその姿を世界に知らしめた瞬間である。時間にして1時間30分、電話回線繋ぎっぱなし(笑)の興奮に満ちた夜であった。
340/21/07/1999
 今日の反則:(1)乗客を閉じこめたまま動かなくなる埼京線。予期せぬ事故だったのかも知れませんが、乗客を乗せたまま30分も停止したまま、というのは尋常ではありません。駅に人が溢れてしまうからといって、運行の見通しが立たないままで発車させてしまうのは如何なものでしょうか? これは反則です。(2)理解できないことを否定する人。自分が理解できなかったからといって、それを理由に反論されても困ります。「分からない」だけではこちらも分かりません(僕にどうしろというのでしょうか?)。これは考え方の相違では無く、セオリーの問題です。根拠のない反論は明らかに反則です。(3)突然の大雨。今日の雨は「にわか雨」という範疇を遙かに越えています。これは明らかに「土砂降り」。お陰で様でおニューのスラックスはビショ濡れです。問答無用で反則を適用させていただきます。(4)アマポーラ。先日購入したサウンドトラック盤「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」に収録されている「アマポーラ〜愛のテーマ」は、その美しさだけで既に反則です。この曲のお陰で、今日のイライラは忘れることができそうです。
339/20/07/1999
 久しぶりの休日。内蔵電池の切れたシンセサイザー(KORG T3ex)を修理を兼ねたオーバーホールに出す。彼女(鍵盤楽器は女性名詞だと思う)は2週間程度入院する予定。なにせ古い機種なので部品が残っているか心配・・・。その後、近所のソフマップにてサードパーティー製のマウス「UniMouse」を衝動買いする。iMacと同時に発表された現在のApple純正マウスは、そもそも発表当初から評判が良くない。平べったい円盤型のこのマウスは持った感じはそれほど違和感は無いのだが、いざ動かす段になって重大な欠点があることに気が付く。要は円盤型だからどこを持っても同じ感触。マウスがどの方向を向いているのか持っただけでは分からないのだ。これはかなり致命的である。 卵を半分に切ったような形の「UniMouse」は、ちょっと大きめだが操作性は悪くない。何より気に入ったのはそのデザインで、スケルトンカラーを継承しつつ、派手すぎず地味すぎず、シンプルにまとまっている。これが純正だったら良かったのに・・・。買い物ついでに解説本「Adobe Illustrator A to Z」と、平積みで売っていた熱帯魚育成シミュレーション「AQUAZONE」も購入する。ゲームセンターでまたもや「ギター・フリーク」を堪能した後、ブラブラと洋服を見に行き、スラックス2本、半袖シャツ、ベストを購入。結局、今日は買い物の日であった(笑)。
338/19/07/1999
 「Exhibition」にIllustratorで作成した作品を掲載。一つ一つは殆ど落書きのような物だが、複数集めるだけでそれっぽく見えてくるから面白い。これでようやく各ページのコンテンツが揃ったことになる。
337/18/07/1999
 午前中にプジョーの修理に行く。結局、チェーンを全取っ替えすることで完治する。修理費3800円也。午後は久しぶりに渋谷へ遊びに行く。しばらく行かないうちにかなり景色が変わっている。まずは文化村にある丸善書店でデザイン本「モーション・タイポグラフィー」を購入。タイトル通り、映画のタイトルバックやWEBページなどで用いられる動きのある文字デザインを解説したものである。その後、WAVEにて(ここに来るのは本当に久しぶり)CD「JACKSON FIVE/FREE SOUL」、「サウンドトラック盤/ONCE UPON A TIME IN AMERICA」、「COSMIC BABY/THINKING ABOUT MYSELF」を購入。ジャクソン・ファイブは、きちんとしたベスト盤がやっと出たという感じ。サントラは、長い間廃盤だったものがやっと再発されたもので、数年前に血眼になって探したことを思い出す。コスミック・ベイビーはアンビエント・テクノらしいのだが詳しくは知らない。「店長のお勧め」と書いてあった(笑)。食事をしたあと、ゲームセンターで「ギター・フリーク」というゲームに初挑戦。ビートマニアを初めとする「音ゲー(?)」のひとつで、プレイヤーはギター型のコントローラーを使って、ビートマニアと同様に音楽に合わせて演奏をする。ギターのネック部にある3つのボタンと、ピックアップ部にあるレバーを同時に操作するのだが、チョーキングをするタイミングで、ネックを持ち上げる操作も要求されるので、気分は完全にギタリスト状態。期待通りの音が出ると、とにかく気持ち良いのだ。キーボーディストにとっては夢のゲームである。久々に「はまった」かも知れない(笑)。思わずニンマリ(^_^)してしまうような一日であった。
336/17/07/1999
 コラム「もっとゆっくり話をしよう」を掲載。
335/16/07/1999
 会社の先輩方と大いに遊ぶ。まずはキリン横浜ビアビレッジに行く。ビールの製造工程を見学できる施設である。はっきり言ってあんまり期待していなかったのだが、見学コースが予想以上に面白く、お酒が駄目な僕でも結構楽しめた。巨大な装置の中を夥しい数のビール瓶が次から次へと流れていく様は妙にミニマムで格好良い。その後、同施設内でバーベキューに舌包みを打つ。そして夜はボーリング大会。なぜか殆ど貸し切り状態であった。第一ゲームは絶好調だったのだが、第二ゲームはヘロヘロ。疲れてくると駄目になる典型的なタイプである。散々楽しんだ挙げ句、自宅にたどり着いたのは深夜であった。疲れたけれど、元は取ったという感じ。
334/16/07/1999
 そして僕は魔法使いになった。びびでばびでぶぅ・・・(笑)。
333/15/07/1999
 例の仕事の件は取りあえず目処だけは立ってきた。あとは力技でどこまでねじ伏せられるかである。今日も気が付いたら最終退室者になっていた。帰宅途中、上野駅に着いてみると「常磐線、宇都宮線で人身事故発生」のアナウンスが聞こえてきた。なぜ、北に向かう列車はこんなに事故が多いのだろうか? とりあえず高崎線は発車できそうだったので、大急ぎで列車に飛び込む。もちろん寿司詰め状態である。それでも何とか今日中には帰れるな、とホッとしたのも束の間。突然、赤羽−浦和間で緊急停車してしまう。線路に侵入した人がいたようで、おかげで30分近くも超過密列車に閉じこめられたままとなる。やっとの事で地元の駅に着き、直ったばかりのプジョー(あ、自転車ですから)で自宅へ向かう。ところが今度は自転車のチェーンが外れてしまった。それも半端な外れ方では無い。正確に言えばチェーンが「ねじれている」のである。何がどうなってこうなったのか分からないが、ともかく「ねじれている」のである。すぐには直せそうに無かったので自、ともかく宅まで押して帰り、腰を据えてゆっくり修理を試みる。が、どうにもこうにも如何ともし難く、結局あきらめざるを得なかった。また、自転車屋さんに行かなくては。やっぱり外車って壊れやすいのだろうか?
332/13/07/1999
 例の危険プロジェクトはさらに危険度を増している。というか僕が危険だ(苦笑)。助っ人役のはずだったのに、いつの間にかソフトの殆どを作る羽目になっている。既存のソフトの改造なので現状のソースコードを追ってみたのだが、とても流用できる代物では無いことが判明。とにかく設計が甘い。切羽詰まって無理矢理作ったのかもしれないが、これはあまりに酷すぎる。解析するだけで期限が過ぎてしまうのは火を見るより明らかなので、仕方なくスクラッチから作ることに決めた。自分でも信じられないくらいの猛スピードでガンガンにコーディングを進めていくも、未だに仕様が二転三転しているし、改造部分の設計は相変わらず甘い、分厚い資料には肝心な事が書いてない、疑問点を問いただすとけげんな顔をされる、なんで僕がこんな目に遭わなきゃいけないのだ。僕は助っ人だぞ、助っ人。大体、1ヶ月かけて作ったソフトを3日で仕上げろというのがおかしいのだ。おかげで今日も午前様だよ。こうなったら意地でも期間内に仕上げて、涼しい顔で「できました」って言ってやる! お望み通り魔法使いになってあげようじゃないの。
331/12/07/1999
 な、な、なんと、ビートルズが復活ライブを行うらしい! 11日付の英国紙「サンデー・ピープル」によるとビートルズの元メンバー3人が8月30日に故郷リバプールで、ヒット曲「イエロー・サブマリン」を演奏する(ん?)。68年に公開されたビートルズ制作のアニメーション映画「イエロー・サブマリン」がリバイバル上映されるのに合わせての宣伝で(は?)、リバプール市内を流れるマージ川に黄色い潜水艦が浮上(むむむむ?)、3人は艦上でだた一曲だけを演奏する・・・っとここまで読んで、ちょ、ちょ、ちょっと待った。ビートルズ29年振りのライブだぞ。それがなぜ、なぜに「イエロー・サブマリン」なのだ? なぜに今、リンゴ・スターなのだ? これってただの「人寄せパンダ」ってことなんじゃないのか? 下手したらこれがビートルズ最後のライブになるかもしれないんだぞ。それで良いのかポール! でも最も疑問なのは、なぜジョージがOKしたのかということだ。謎は一層深まっていく。
330/11/07/1999
 映画「交渉人」を見に行く。シカゴ警察でトップの手腕を誇る人質交渉人が何者かの罠にはめられて、殺人罪と横領罪の濡れ衣を着せられてしまう。彼は無実を証明するため、警察ビルに人質をとって立て籠もって時間を稼ぎ、その間に真犯人を突き止めようとする。仲間は誰も信用できない。彼が自分の交渉人として指名したのは他の管轄区を担当するもうひとりの敏腕交渉人であった。選び抜かれた男と男が、自分たちの名誉と誇りを懸けて、IQ180の駆け引きの幕が切って落とされる、というストーリー。主演の交渉人はサミュエル・L・ジャクソン、もう一人の交渉人にケビン・スペイシー。両者とも最近注目を集めている実力派俳優である。前半の状況説明が間延びしていて、どうなることかと思ったが、中盤から後半にかけて、二人が対決が始まるあたりから俄然面白くなってくる。それなりに王道的な結末を迎えるものの、「交渉人 VS 交渉人」という独創的な設定(僕はこういうのに弱い)だけで、この作品の面白さは半ば約束されたようなもの。加えて大当たりのキャスティング(脇役の人選もかなり良い)が、ガッチリ脇を固めている。突出した部分は無いけれど、絵に描いたような面白い映画。おすぎが誉めていただけのことはある。自信を持ってお勧め。僕にとっては特別な一日であった。
329/10/07/1999
 休日にも関わらず早起きをして散髪に行く。ここ最近は大宮駅前の「MOD'S HAIR」という店が行きつけになっている。ここの店長でもある久保田さんという人が僕の担当で、僕はこの人にヘアカットに関する全面的な信頼を置いている。本当は少し整えて貰うぐらいのつもりだったのだが「少しパーマをあてるとまとまりやすくなる」との勧めにそのまま従うことにした(我ながら良い客である)。なんだかんだで4時間以上も掛かったのだが、仕上がりは上々(^_^)。その後、少し買い物をしてから帰宅し、以前使っていたマッキントッシュを従兄弟に送るための準備をする(送ると言ってから半年以上が過ぎてしまった)。荷物を取りに来た西濃運輸の人がユースケ・サンタマリアにそっくりだった事は、この件には全く関係ない話である。夕方になって、近所の自転車屋さんへパンクの修理に行く。典型的な、昔ながらの、自転車屋のイデアのような自転車屋さんで、職人気質のお爺さんがものの15分で直してくれた(代金800円)。どんな業種でもプロの仕事ってのは格好良い。
328/09/07/1999
 映画「レインメーカー」を見る。「レインメーカー」とは「雨のごとく金を降らせて成功する弁護士」という意味。若い弁護士が持ち前の正義感を武器に、周囲に支えられながら巨悪と対決するという人気作家ジョン・グリシャムの原作を、フランシス・F・コッポラが監督した法廷ドラマである。純粋な使命感が、大人の傲慢を打ち砕く、といういささか理想主義的な内容ではあるが、主演のマット・デイモン(「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でオスカー候補になった)の抑制の効いた演技には好感が持てる。またパートナー役として好演しているダニー・デビートの存在も見逃せない。この人のコミカルな演技はもはや芸術の域に達している。分かっちゃいるのだがとにかく巧い。彼の「理想だけではだめだ!法律のプロになれ」という台詞にはグッと来た。所謂、勧善懲悪ものだが、映画作りのセオリーに忠実な、プロの力量が発揮された作品だと言える。強くお勧め。
327/07/07/1999
 会社の歓迎会&送別会に出席。本当は一次会でサクッと帰ろうと思っていたのだが、いつの間にか楽しんでいる自分に気が付き、そのまま二次会までしっかりと残っていた。楽しくなるときとならないときの基準が自分でも分からない(苦笑)。すっかり遅くなってしまい、地元の駅に着いたときには午前0時を過ぎていた。異変に気が付いたのはいつもと同じように駐輪場から自転車を出そうとしたときである。後ろのタイヤが物の見事にパンクしている。少し空気が抜けているなんて生易しいものではない。タイヤのチューブから完全にいかれてしまっているのだ。明らかに人為的な犯行である。僕の自転車はプジョー社製のマウンテンバイクで色はパールホワイト。ニューヨークのメッセージ・ボーイが乗り回しているような感じの自転車が欲しくて、あちこち散々探し回ってやっと見つけたものである。デザインも立派ならお値段も立派。確かにこの駐輪場(ママチャリばっかり)では少し目立つのかもしれない。でも、わざわざカッターか何かを使ってまでパンクさせることは無いんじゃなかろうか。そんなに気に入らなかったのだろうか? 仕方がないのでトボトボ歩いて帰ったのだが、不思議と怒りは沸いてこなかった。ただただ「暇な人がいるんだなあ」と思っただけである。
326/05/07/1999
 先輩に誘われ、会社帰りに天ぷらを食べに行く。田町の駅ビルにある小さな小さなお店なのだが、 値段の割にはなかなかの味であった。このぐらいの贅沢はきっと許されるはず・・・
325/04/07/1999
 映画「ディア・ハンター」を見る。1960年代末、田舎町の鉄工所で働く若者達、その中の3人がベトナム戦争に出征する。3人は偶然にも戦場で再会するが、一時北ベトナム軍の捕虜となり、ベトコン達の賭けの対象としてロシアン・ルーレットを強要される。この体験がその後の彼らの人生に大きく影を落とす、という物語。ディア・ハンターのディア(deer)とは鹿の事。仲間たちと鹿狩りに行くシーンが、ある種のキーポイントになっている。主演はロバート・デニーロ、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケン。オスカーを5部門も受賞している折り紙付きの名作である。先の2人はもちろんのこと、ウォーケンの緊張感を超えた切迫感とでも言うべき演技は後半30分で頂点を迎える。見事としか言いようがない。ただ、全体としてはあまりにも重すぎるし、時間も長い(3時間!)。良い映画だとは思うけど、ちょっと辛い・・・。
324/04/07/1999
 「LOUNGE」へ学生時代に制作したオリジナル曲を期間限定で掲載。MP3ファイルなので各種MP3プレイヤーで再生することができます(取りあえずQuickTime4、MacAMP、WinAMPへのリンクを張りました)。期間限定なのはこのページに割り当てられているハードディスク容量が5MBまでだからです。ページ容量がそれをオーバーした時点で撤去します。
323/04/07/1999
 その後、運転免許の申請は平日しか受け付けていないことが判明。う〜む、どこかで休みを取るしか無いようだ。取りあえず今日は役所に住民票を取りに行くことにした。帰りがけにHMVに立ち寄り、CD「PUNCH THE MONKEY! 2」を購入。小西康晴氏が仕掛けたルパン三世リミックス&カバー集の第二段である。今回はスカパラやマンディ満ちる、ベンチャーズ(!)も参加していて、相変わらず楽しい仕上がりになっている。その後、ふらっと立ち寄った淳久堂書店でジェニー・ホルツァー(アメリカの女流アーチスト)の作品集を衝動買い。9800円はちと高い買い物だが(苦笑)、気分が沈滞しているときには、こうして自分に突然のプレゼントをするのが習慣になっている。その後も特に予定も無かったので店内をブラブラしていたら、もう何年も探し続けていた本、ダグラス・クープランド著「ジェネレーションX」を発見(!)する。ベビーブーマー以降の新世代論(正に僕らの世代だ)に言及した問題作で、巷で良く言われる「X世代」とはこの本が発信元なのである。その昔、この本がどうしても読みたくて、東京中の本屋を探し回った事さえある。それが今になって手に入るなんて・・・悪いことばかりでも無いって感じかな。
322/03/07/1999
 ふと運転免許書を見たら今年が更新の年であることを思い出した。今年の誕生日はとっくに過ぎているので、この運転免許は失効してしまっている。つまり免許が無いのと同じ状態なのだ。何を考えていたのか、すっかり忘れてしまっていた。父親に聞いてみたところ「免許を持っていないのと同じだから、最初からやるんじゃないか?」と言われて気が動転する。最初っからって、もう一度教習所に通えってことなのか? 慌てて公安委員会のテレホンサービスに電話するも「免許失効」についての説明は聞くことができなかった。次はWEBで検索を掛けてみる。すると「運転免許証の有効期限切れ(失効)手続きについて」というページがヒットする。あったあった、これこれ。詳しく読んでみると、「失効6か月以内なら運転免許申請書を提出するだけで良い」とある。(ちなみに失効から3年経過すると筆記試験が必要)。ふぅ、とりあえず助かったみたいだ。やっぱり最近の僕はどうかしている。
321/02/07/1999
 新しく入った外注さんの歓迎会に出席。今度の人は「毒舌が毒舌に聞こえない」という特技を持つ、またまた個性的な人のようであった(あんまり喋らなかったけど)。今後の活躍(笑)が楽しみである。飲み会の帰り道、気が付くと僕だけ集団からはぐれてしまっていた。辺りは週末ということもあり、良い感じに酔っぱらってご機嫌な人々がたくさんたむろしている。そんな中、素面の人間が一人ポツンと取り残されてしまったのである。歓迎会も、仕事の関係で少し遅れての参加だったので、個人的に今ひとつ雰囲気に乗り切れなかったかなあという思いもあり、まるで映像がズームアウトしていくが如く、急速に寂しい気分になってしまった。このまま帰ってしまうのも失礼だと思ったので、先輩に携帯で連絡してみると「既に駅の方へ向かっている」との事。「すいません、そのまま帰っていただいて構いませんので・・・」と挨拶を済ませ、道々の楽しげな人々を横目で見つつ、ひとり力のない溜め息を付きながら、トボトボと駅へ向かった。ところが駅に着いてみると、改札口で僕のことを待っていてくれた方々がいるではないか。その姿を見つけたときには、嬉しさと驚きと安堵感で気持ちがいっぱいになった。ちっとも大げさな話ではない。時間的にはほんの10分程度だったかもしれないが、僕の事なんぞを待っていてくれたという、そういう気持ちこそが何より嬉しいのである。待っていてくれた方々には大変ご迷惑をお掛けしました。自覚はないのですが、最近の僕は少し寂しかったのかも知れません。これに懲りず、また誘ってください。
320/30/06/1999
 やっと自分のプロジェクトが完了すると思ったら、早速次のプロジェクトへの編入が決定。またもや危険プロジェクト(予備軍)のヘルプ要員である。技術的に実現できるかどうかも分かってない機能を、調査も含めて5日で実装しろとは明らかに無理な注文である。僕の事を魔法使いだとでも思っているのだろうか? だったら良い迷惑である。話は変わって、僕の同期が今日で退職することになった。明日からは外注さんとして同じ仕事を継続する(何がどう違うのかは不明)。すっかり夜も更けてから、内輪だけの送別会(というか夕食)に参加。久しぶりに午前様となる。意味もなくイライラした一日。(BGM:マービン・ゲイ/ホワッツ・ゴーイン・オン)
319/29/06/1999
 映画「キューブ」を見る。正6面体の無機質な部屋、面の中央にあるハッチから隣り合った部屋へ移動できるのだが、まるで無限に続いているかのように、どの部屋も同じ構造になっている。この建物に理由も無く連れ込まれた人々が、お互い反目し合いながらも、さまざまな推理を重ね、脱出を試みる、という物語。設定自体はシンプルなSF的設定なのだが、幾何学的立方体の部屋のデザイン(美しい)と脱出の謎を解く数学的法則というクールな要素が、手に汗握る心理戦をはらんだ脱出劇と絶妙なコントラストを成していて、掴みからぐいぐい引き寄せられる。あちこちの部屋に仕掛けられている「死の罠」の芸術的なまでの残酷さはまるで哲学問答のようである。謎解き、心理描写、恐怖、ホラー、人間ドラマなどを詰め込んで再構築し、それでいて一つの作品としてまとまっているというのが素晴らしい。唯一のセット(キューブな部屋のこと)を逆手に取った絶妙のアイデアは、発想次第で良い作品が作れることの証明にもなっている。知的興奮を呼ぶ傑作である。
318/28/06/1999
 映画「ダークシティー」を見る。人々の記憶が宇宙人の陰謀で操作されてて、真夜中のうちに町がすべて作り替えられているのに誰も気がつかない、というストーリー。連続猟奇殺人の犯人とされた記憶喪失の男が主人公で、カフカ風の怪奇幻想小説の様相を呈したかと思うと、「現実とは何か」「自分が現実と思っているものは本当に現実なのか」というSFではお馴染みのテーマになだれ込んで、最後はピュアなラブストーリーになる(笑)。乱暴に言えば「未来世紀ブラジル」と「トゥルーマンショウ」が混ざったような感じである。見どころはやはり舞台となる「ダークシティ」の映像。かつての名作映画「メトロポリス」を思わせる市街の造形は確固たるスタイルを持っていて、凄いんだか凄くないんだか良く分からないSFXと共に、微妙にノワールな雰囲気を醸し出している。設定自体は壮大なB級SFの類なのだが、子供の頃の悪夢を掘り下げたような徹底した展開は見事。伏線、鍵、謎が入り乱れ、最後の大オチでは度肝を抜かれる。なかなかの秀作。
317/27/06/1999
 大学時代のサークル仲間のライブを見に行く(お茶の水 Zippal Hall)。彼とは大学の4年間、軽音楽研究会というサークルで、彼はギター、僕はキーボードで音楽活動を共にした仲である。小柄で線が細く、何事にも几帳面、普段は塾の先生をしている彼なのだが、その細腕から繰り出される華麗で艶っぽいギター・プレイは特筆するに値する。卒業以来、彼のステージを見るのは久しぶりだったのだが、その幻惑的なプレイはまだまだ健在、W.A.S.PやTESLA、KING COBRAなど往年のハードロック(あんまり知らないのだが・・・)のコピーをタイトで安定した演奏で聴かせてくれた。わざわざお茶の水まで出かけた甲斐があったと言うものである。次のライブの予定は決まっていないとの事だったが、今後も頑張って欲しいものである。
316/26/06/1999
 映画「パブリック・アクセス」を見る正体不明の男が田舎町を訪れ、地域ケーブルTVのゴールデンタイムを買い取り「私たちの街」をテーマにした討論番組を開始する。それまで穏やかだった町の人々は番組内で互いに罵りあうようになる、というストーリー。「ユージュアル・サスペクツ」(これも秀作)で脚光を浴びたブライアン・シンガー監督の長編デビュー作である。タイトルの「パブリック・アクセス」とは個人がケーブルテレビの放送枠を買い取り、自分の番組を放送することができるシステムを指す。ケーブルテレビとは言え、個人が放送枠を購入できるというのは、如何にもアメリカらしいシステムである。湾岸戦争の折りには、このシステムを利用した多くの反戦番組が放映されたという。登場する人物の造形描写は立体的で、誰も彼も皆、どこかに本当にいそうな「普通」の人物である。しかし主人公の男は結局、最後まで正体不明のままである。これは人物描写の曖昧さから来るものではなく、逆にこれほど輪郭が明確で、行動が把握しやすい人物はいない。にも関わらず、この男が何を目的としているのか、何を考えているのか、この男について我々は何ひとつ知ることができない。ただただ、悪魔のような不気味さが残るだけである。この作品を「メディア批判」と捉えるのは一番簡単な解釈であろう。しかしテレビというフィルターを通したときの先入観と言うか、見ているの者には分かる彼の不気味さに他の登場人物は誰も気づかない、誰もが彼を知っているのに誰も本当の彼を知らない、というところがこの作品の最大のテーマなのかもしれない。地味ながら見応えあり。
315/26/06/1999
 先週に引き続き、学生時代に録音したオリジナル曲のデジタル化(苦笑)を行う。まずは所在が確認できていないマスターテープを本格的に捜索する。僕が保有しているカセットテープは全部で段ボールで数箱分、それらを片っ端から聴いて行くしかない。ラベル表記と内容が一致しているとは限らないからだ。数時間の苦闘の末、探していた4トラック・マスターは見つからなかったが、3曲分の2トラック・アセテート(録音直後に試聴用にミックスダウンしたもの)を発見した。しかしこれらは、急ごしらえでラジカセに落とした音源に過ぎない。高音と低音は悲しいぐらいごっそりとカットされていて、おまけにテープ自体の状態も芳しくない。それでも現時点ではこれらが最もファイナル・マスターに近い音源である。ここから何とかマスターを起こすしか方法が無い。エフェクターやイコライジングを駆使して、音の輪郭をはっきりさせ、失われた高音部と低音部を補正していく。(2トラックなのでミックス作業は殆ど不可能)一応、可能な限りの再生作業を施し、とりあえず聴けるようにはなったものの、所詮はラジカセ録音の音源である。これをマスターとするにはあまりにも音のクオリティーが低い。よってこの3曲に関しては公開予定無し。
314/24/06/1999
 仕事から戻って部屋に入ると、何やら「ブーン」という低い音が聞こえてきた。音の発信源を調べてみると、なぜかMacが起動している。ディスプレイは省電力機能で暗転していたのですぐには分からなかったのだ。誰が電源を入れたのだろう?「Macの電源入れた?」と母親に聞くと「え、あのコンピューターのこと? 触ってないわよ」との返事。この世代は何故かパソコンのことを「コンピューター」と呼ぶ。「じゃあ、部屋の掃除はした?」「掃除はしたけどコンピューターには触ってないわよ」ここで再び否定しているのがどうも怪しい。ご存じの通り、Macはキーボード上からマシンの電源を投入できる。恐らく、キーボードを拭いているときか何かに、偶然スイッチに触ってしまったのだろう。たまたま、スピーカーがOFFになっていたので、起動音も聞こえなかったのだ・・・という名推理も、母親の「触ってないったら触ってない!」という強い言葉にかき消されてしまうのであった。(BGM:イーグルス/ヘル・フリーゼス・オーヴァー)
313/23/06/1999
 映画「スペース・トラッカー」を見る。2094年、ベテランのスペース・トラッカー(要は宇宙のトラック野郎)、は地球へ極秘の荷物を運ぶ仕事を引き受ける。積み荷の中身は開発途中のロボット、地球を征服するための殺人マシーンだった。完成したロボットが船内で暴れ出し、生死を掛けた戦闘になる・・・最新SFXを駆使したスペース・バトル・アクション、と言いたいところだが、これがゴリゴリのB級作品であった。しかもこれが超上質のB級映画(笑)。まるでアメリカン・コミックの世界をそのまま映像化したような大味で下世話な作り(宇宙船とかプラスティックのおもちゃみたいなんだもの)が非常に良い雰囲気を出していて、なんだかんだで結局は「アメリカ版トラック野郎」になってるところが非常に面白い。主演は名優デニス・ホッパー。こういう人がこういう映画に出演してるってのも興味深い。今や大物俳優だけど、なんてったって元々は「イージーライダー」に出演してたバリバリのヒッピーだものね。そういう意味ではなかなか良いキャスティングかもしれない。あ、そういえば数年前にバスクリンのCMに出演してたのを思い出した。お風呂に入って「あひるちゃ〜ん!」とか言ってたっけ(笑)。年を取ってもこういう奇抜な行動ができる人ってカッコ良いねえ。
312/22/06/1999
 ほぼ一年ぶりにページの模様替えを行った。ページ構築には大枚叩いて購入したG3マシン、Adobe のツール群が大活躍し、前回の時と比べて半分以下の作業時間で完了した。(デザインがシンプルになったというのが大きいのだろうけど)ただ、スクリプトを多用しているので、ページによっては表示に時間が掛かり過ぎるかもしれないし、ブラウザ自体が不安定になる可能性もある。地味に見えるかもしれないが、いろいろと新しい試みをしているということだ。よって現状は暫定公開、ベータ版扱いとする。全くレスポンスが無かった「Lounge」のページは現在準備中、自作曲のMP3ファイルを公開する予定である。(BGM:ポリス/ゴースト・イン・ザ・マシーン)
311/21/06/1999
 ほとんどテレビを見ない僕にとって、数少ない楽しみな番組がNHK衛星で放映されている「ER4」。せっかく仕事を早めに切り上げて帰ってきたのに、今週はテニス中継の為にお休みだった(涙)。サンプラスも良いけど、僕はジョージ・クルーニが見たいんだよ!地上波で放送するんだからわざわざ衛星で中継しなくたって良いじゃないか!(八つ当たり状態)
310/21/06/1999
 映画「ベイブ」を見る。牧場にやってきた子豚(ベイブ)が、いろいろなことを学びながら牧羊豚(笑)になっていくという物語。基本的に子供や動物の可愛らしさがメインになっているような作品はあまり見ないのだが、たまたま知人に勧められた事もあり、雨の日の日曜の午後の暇つぶしとして借りたのであった。最初は「お子様向け?」と思いながらボーっと観ていたのだが、知らず知らずのうちに夢中になってしまい、そのまま最後まで観てしまった。まず目を引いたのは、登場する動物達の表情の豊かさ。アニマトロニクスと実写の合成で作られたと言われている動物たちの表情は本当に素晴らしく、本当に悲しんでいたり喜んでいたりするかのように見えてしまう。映像だけでなく、動物達が上手に擬人化されていて、映画で描かれている世界は人間の世界そのまま。テンポの良いカット割りも映画をキビキビした雰囲気にしているし、小さなお話を連結して最後に持っていくという構成も小気味良く、作り方が非常に丁寧である。公開当時、主役の子豚が史上初の人間以外のオスカー受賞者になるかも・・・なんて冗談も囁かれたのだが、これは伊達では無かったのである。大人でも十分に楽しめる、ファンタジーの秀作。殺伐とした映画が多い中、こういう映画を見ると素直にホッとする。
309/19/06/1999
 巷では「MP3」がかなり話題になっているようだが、僕自身はまだ実際に使ったことがない。という訳でさっそく遊んでみることにする(相変わらず新しい技術には目が無い)。「MP3」とは非常に高い圧縮率と高音質を誇るサウンド専用の圧縮フォーマット。CD並の音質で約10分の1ぐらいまで圧縮できる。既存のCD音源をMP3形式に変換しても面白くないので、学生時代に録音したオリジナル曲をデジタル化(笑)することに決めた。決めたのは良いのだが、いくら探しても録音したマスターテープが見つからない。散々探したのだが、ミックスダウンする前の4トラック・テープしか出てこなかった。仕方がないので、このテープから再びニューマスターを作ることに・・・(いつの間にか主旨が違ってきた)。ああでもない、こうでもないと試行錯誤し、マスターが完成したのは2時間後。早速この音源をMacにAIFF形式で取り込み、そしてMP3形式に変換する。聴いた限りでは圧縮した際に少し音質は落ちているが、それでも十分に高音質。この際、細かいことにはこだわらないことにする。オリジナルのAIFF形式ファイルは50MB、MP3形式で圧縮したものが3.4MB。かなり小さくなっている。これなら何とかWEB上に掲載できそうだ。と言うわけで、近日公開予定。
308/18/06/1999
 普段、特に必要の無いときは私服で出勤するのだが、客先に出向くときなどはやっぱりスーツを着る。しかしそういう機会はあっても月に2〜3日程度、たまに着ていくと「今日は打ち合わせか何か?」と言われる始末。僕がスーツを着て行くのは珍しいことなのである。そんな中にあって「僕がスーツを着ると雨が降る」という法則が成り立ちつつある。今年に入ってからというもの、スーツを着ていった日は殆どが雨である。元々は人から冗談半分に言われたのが始まりなのだが、最近ではあまりに真実味を帯びてきて洒落にならなくなってきた。今日は朝から客先で打ち合わせだったので久しぶりにスーツを着た。ここ最近、梅雨入りしたのに雨が降らないなあ、なんて思っていたらやっぱり雨になった。それも大雨・・・(苦笑)。
307/15/06/1999
 映画「ニルヴァーナ」を見る。RPGゲームのキャラクターが自我に目覚めてしまったために、ゲームデザイナーが勤め先の企業と対決する─というユニークなストーリーの近未来SF(最近、こんなのばっかり)。「サブウェイ」のクリストファー・ランバートが主演。東洋趣味が混在している雑然とした近未来世界が舞台で、一見したところ90年代版ブレードランナーといった趣なのだが、どことなく雰囲気が違う。制作元がイタリア・フランス合作ということなので、ヨーロッパ解釈の「ブレードランナー風」といった感じだろうか。次々と展開される映像表現は斬新で興味深い。ただ、劇中劇のような「バーチャルのなかのバーチャル」というような設定が複雑すぎてストーリーは非常に分かりにくい。最近はサイバーな作品にはちょっと食傷気味である。
306/13/06/1999
 会社の先輩の結婚式の二次会に出席。場所は六本木の中南米レストラン、もろラテン系って感じ。楽しい(楽しすぎる?)人柄を反映した和やかなパーティーであった。知ってる人があんまりいなかったのがちょっと辛かったけど・・・(苦笑) ゲーム大会でPikoのTシャツを獲得、これはありがたい。このところ結婚式ばかりで「寿貧乏」まっしぐら、猫まっしぐらな僕であった。

305/12/06/1999
 映画「ガタカ」を見る。遺伝子操作によって優性な遺伝子を持つ「適正者」と、そうではない「不適正者」に二分された階級制度の近未来が舞台。主人公は「不適正者」(つまり遺伝子操作無しで生まれた)でありながら「適正者」に成りすまし夢である宇宙飛行士を目指す・・・。この「成りすまし」方が半端じゃなくて、「適正者」の血液や毛髪などを利用して事あるごとに行われる遺伝子検査をかいくぐる、という様は「極度の潔癖症」とでも言えるようなストイックさである。監督&脚本はアンドリュー・ニコル。この人は後に「トゥルーマンショー」で名を脚光を浴びる事になる。なるほど(良い意味でも悪い意味でも)脚本は素晴らしい出来映えで、まるでSF小説を読んでいるような気持ちにさせられる。近未来社会を表現する美術セットやコスチューム、撮影なども、統一したセンスを感じさせるし、マイケル・ナイマンの音楽も、ちょっとノスタルジックな悲しい雰囲気を出していて、一風変わった作品に仕上がっている。多少、緊張感に欠けるものの、SF映画としてもなかなか面白いし、人間ドラマとしてもそれなりにできている。個人的には気に入った。
304/12/06/1999
 休日の遅い朝、布団の中でフニャフニャしていたら、ホームページの新しいデザイン案が頭に浮かんできた。さっそく頭の中のイメージを元にプロトタイプを作成してみる。このところページの模様替えする度に、どんどんシンプルになっていく傾向があるのだが、今回の案もその傾向をさらに押し進めたものである。完成したプロトタイプはまだまだバランスも悪くて、これからブラッシュ・アップが必要だが、基本的なラインは確定しつつある。作業に没頭していたせいか、気が付くと夕方になっていた。頭の中にイメージが残っている間に、なんとか完成させたい。
303/11/06/1999
 会社の新人歓迎会に出席。今年うちの部署に配属された新人さんは3人。徐々にではあるが会社の雰囲気にも慣れつつあるようだ。一日も早く一人前になれるよう頑張って欲しいと思う。歓迎会は皆さん盛り上がっていたみたいで、良かったんじゃないでしょうか。全く関係ないのだが最近思うのは、どうやら僕は大人数の飲み会があまり得意では無いらしい、という事である。僕がお酒が飲めないにもかかわらず飲み会に出席するのは、普段あまり話すことができない人たちと歓談する時間が持てるからなのだが、これが大人数になると盛り上がること自体が目的化されてしまい、ゆっくりお話どころでは無くなる。上手く説明できないのだが、話したいという気持ちばかりが先行して、ふと気が付くと一人取り残されている自分がいる、という感じである。こういう飲み会の後、特に帰宅途中は決まって物足りなさというか、何となく薄ら寂しい気持ちになってしまうのだ。どちらかと言うと自分から盛り上がるタイプではない(飲めないんだから当たり前なのだが)ので、こんな馬鹿なことを考えてしまうのかもしれない。とにかく残念なのは、毎日のように会社で顔を会わしている人でも、ゆっくりと話をする機会がなかなか持てないと言うことだ。これは本当にいつも思っている。もっともっとたくさん話ができればいいのだが・・・贅沢なんだろうか?
302/10/06/1999
 映画「スプリガン」を見る。大友克洋が手掛けた近未来SFの最新作である。スクリプトには文明批評的な要素(こういうの大嫌い)もあるのだが、これらは全てアクションシーンを引き立てるための枝葉末節に過ぎない。逆に見ればアクションシーンに興味の無い者にとっては、この作品には何の価値も見いだせないだろう。何を隠そう僕がそうである(苦笑)。一応、起承転結まとまっているような気にはさせられるのだが、そもそも「スプリガン」って何なんだ?ということさえ分からずじまいである。「世界の大友」なんて言われてるけど「アキラ」以降、同じところをグルグル回っているだけなんじゃなかろうか。つまらなくは無いが、特筆する部分も無い。
301/08/06/1999
 映画「麗しのサブリナ」を見る。主演オードリー・ヘップバーン、共演がハンフリー・ボガードとウィリアム・ホールデンという超豪華な顔ぶれである。最近になってまた流行している「サブリナパンツ」ってのはこの映画から来ているというのは有名な話。大富豪の息子とその運転手の娘が恋に落ちるという物語。「身分を越えた恋」というありがちな設定ではあるが、これをとてもロマンチックに、そしてちょっとコミカルに描いていてなかなか楽しめる。特にハンフリー・ボガードのお茶面な演技は見物。全体的にヘップバーンのお姫様的な構成は否めないけれど、本当にお姫様みたいなんだから仕方ない(笑)。この時代の映画には見終わった後に思わず微笑んでしまうような独特のやさしい雰囲気がある。
300/11/06/1999
 今ひとつ体調が良くない。取り立ててどこが悪いって訳では無いのだが、何となく全体的にパワーダウンしている感じ。別に仕事が忙しい訳でも、遊びすぎている訳でも無い。なのにあまり食欲がなかったり、寝不足でもないのに眠かったり、音楽を聴いても耳に入ってこなかったりする。ちょっと疲れているのかも知れない。まあ、恐らく気持ちの問題なんだろうけど、この数年たまにこういう時期がある。
299/07/06/1999
 週末に催される新人歓迎会の場所の予約に行ったのだが、いつの間にか飲み会になっていた(笑)。 先輩と同輩と僕の3人。ん、待てよ。以前この面子でこの店に来たことがあるなあ。確か何かの拍子に口論になって、そのまま険悪なムードで帰った記憶がある。(^_^;)> まあ、あのときは仕事の鬱憤も貯まってたし、若気の至りということで・・・(何故か言い訳モードに入ってる僕)。本当はこの店を予約する予定だったのだが、人数的にちょっと狭いかなあと言う事になり、別の近くの店に予約を入れる。去年の新人歓迎会の記憶が無いんだけど、欠席したんだっけかなあ。(BGM:大滝詠一/ナイアガラ・カレンダー)
298/06/06/1999
 フロントページの画像を変更。クラフトワークのビジュアル・イメージからの引用で「MAN」「MACHINE」「MUSIC」。彼らの提示する「近未来型イメージ」には相変わらず影響を受けている。当初はマジでフューチャーっぽかったのだが、時代がそれを追い越してしまった後の冗談スレスレの「レトロ・フューチャー」的な感覚が妙に面白い。(クラフトワークを知らない人には何の事やらさっぱりだと思うが・・・) この世はストイックなまでに「人間」と「機械」と「音楽」である。
297/05/06/1999
 映画「ペイバック」を見に行く。元々、この映画を見る気などさらさら無かった。最初はデニーロ主演の新作「RONIN」を見に行くつもりだった。しかしこの作品は近くの映画館では上映されていなかったので、今回は別の作品を見に行くことにした。何にしようかといろいろ考えた末、前から見ようと思っていた「ライフ・イズ・ビューティフル」に決めた。上野の映画館で上映されていた事を思い出したのである。で、その映画館に行ったのだが「ライフ・イズ・ビューティフル」の上映は昨日で終わっていた。そのまま帰るのも何だと思ったので、隣の映画館で上映されていた「ペイバック」を見ることにしたまでである。このメル・ギブソン主演の最新作がそれなりに面白ければ救われたのだが、これがそうでは無かったのだ(苦笑)。始めから終わりまで何が何だかさっぱり分からず、エンドロールが流れる中、一人ポツンと目が点になったままであった。メル・ギブソンの大ファンだという人以外にはお勧めしない。駄作。
296/04/06/1999
 会社のマシン(DOS/V機)にQuickTime4.0(英語版)をインストールしてみた。(相変わらず新しい技術には目が無い)QT3.0までは再生/停止ボタン、スライダーなどはムービーを再生するウィンドウの最下部に小さく実装されていた。これは、あくまでもムービーが主役で、それを再生するプレイヤーは影の存在、という明快なコンセプトの現われである。「QuickTimeとはコンセプトである」とも言えるだろう。今度のQT4.0ではプレイヤーの概観が大幅に変更され、そのデザインはここ最近のアップル社の路線を踏まえた、なかなか挑発的なものに仕上がっている。しかし、QT3.0までの「影の存在に徹する」というコンセプトは完全に失われてしまった。QuickTimeが自分の存在を主張し始めたのである。確かにデザイン的には格好良い。しかしこれがプレイヤーとしての最適なデザインなのだろうか。新機軸をアピールしたい気持ちは分かるが、ムービー再生の度に、こんなド派手なものが立ち上がるのかと思うと、それだけでうんざりである。昔、誰かが言った「デザインは引き算である」という言葉を思い出さずにはいられない。もうそろそろ足し算するのはやめて、賢い引き算のやり方を考えてみてはどうだろうか、と切に願う今日この頃である。(BGM:ポール・マッカートニー〜エブリ・ナイト)
295/03/06/1999
 映画「悪い奴ほどよく眠る」を見る。黒沢明の全盛期、1960年の秀作である。汚職事件をもみ消すために自殺に追い込まれた男の息子が、役人の背後に隠れる巨悪に最後の復讐を試みる、といった内容。興味深い演出のオープニングから衝撃的なエンディングまで、息も付かせぬ展開にグイグイと惹きつけられる。大げさなタイトルに恥じない凄い作品であった。ジョージ・ルーカスがインタビューで「クロサワの作品は人間のパワーに満ちあふれている」といった内容のコメントをしていたが、その意味が少し分かったような気がする。独特の演出や映像効果は(順番が逆なんだろうけど)手塚治虫が模索していた手法に相通ずるもの感じる。そういえば「ブラックジャック」も根底に流れているテーマは「復讐」だった。
294/03/06/1999
 僕の29回目の誕生日。いよいよ洒落にならない年齢になってきた。高校生の頃は「大学生ぐらいになったら大人かな」と思っていた。大学生の頃は「就職したら大人かな」と思っていた。就職したころは「20代後半になったら大人かな」と思っていた。年齢だけは着実に積み重なっていくのだけれど、内面的なものは高校生の頃からちっとも変わっていないような気がする。「成長したなあ」などという実感はまるで無い。このままで良いのだろうか?という気も少しはするが、ジタバタしたって仕方ない。このまま行けるところまで行ってみようと思う。そういえば、このJournalのページもめでたく一周年である。正直言ってこんなに続くとは思っていなかった。今後も自分勝手なページとして邁進して参りますのでご愛好の程、宜しくお願い致します。(BGM:マーラー/交響曲第五番)
293/02/06/1999
 Illustratorへの道、第二弾。今度の題材は「スヌーピー」である(「Exhibition」に掲載)。ドラえもんより俄然楽だろうと思っていたのだが、これが異様に難しい。スヌーピーって線が単純で幾何学的な定型が無いから、少しでも太っていたり痩せていたりすると途端にスヌーピーっぽくなくなるのだ。「何を大げさな事を」と思う無かれ。嘘だと思うのなら鉛筆でもなんでも使って実際に描いてみれば分かる。微妙に「スヌーピーでは無い何か」になってしまうはずである。おまけに「スヌーピーを真正面から描く」という無謀な試みもあって、描いても描いてもスヌーピーにならないのである。世界に愛されるキャラクターは奥が深い。と言うわけで、掲載した作品は妥協の産物である。ある程度複雑な構成を持つものを描いた方が却って簡単なのかも知れない。
292/02/06/1999
 今日の今日まで全く知らなかった。ドコモの携帯電話で留守番電話サービスを利用するためには、自分でサービスの開始・停止の操作をしなければならないようなのである。もちろん契約した直後はサービス停止状態だから、今まで料金は払っていたにも関わらずサービスは稼働していなかったということになる。しかし使っていようがいまいがサービス料は毎月徴収されていたわけで、全く持って「意味無いじゃん!」という感じである。 ツーカーセルラーの時は契約直後にはサービスが稼働している状態になり、それ以降は契約を解除するまでサービスの開始・停止をユーザが操作できないようになっている。できないなんていうとネガティブな印象を与えるかも知れないが、余計な操作をしなくて良いのだからユーザにとってはメリットだろう。そもそも一度稼働させた留守電サービスを一時的に止める必要なんてあるのだろうか? より多くの機能を提供するという事と使いやすさは全くの別物である。(携帯電話の電卓機能なんてに使う人いるのか?)しかし最も解せないのは「自分で開始しないと使えない」という事をどうして契約したときに言ってくれなかったのか、ということである。確かに説明書をちゃんと読まなかったのは僕が悪い。でもね、でもね、自分を証明するためにあれだけ頑張ったのに(コラム−M38「自分を証明する方法」を参照のこと)、こんな仕打ちは酷いんでないかい。やっぱり僕はドコモとは相性が良くない。(苦笑)
291/01/06/1999
 締め日と言うこともあってか、普段は外に出ている会社の同期が久しぶりに4人も揃ったので、そのまま飲み会へ行くことになった。本当に久しぶりの再会で、一番会っていない人で数年ぶり。今、会っておかないと今後はいつ会えるか分からない状況である。それでも同じ釜の飯を食った仲である(実際に食べた訳ではないが)。基本的な人格は入社の頃とさほど変わってはいない。無条件で盛り上がるのが同期の良いところであろうか。面白い事にこの同期4人はに全員年齢が違う。一番上が30歳で既婚者、一番下は26歳である。僕は下から2番目なのだが「年齢が若いほど態度がでかい」という妙な法則(笑)は健在であった。(BGM:Led Zeppelin〜Presence)
290/31/05/1999
 ふう。
289/30/05/1999
 坂本龍一のCDシングル「ウラBTTB」を聴く(なんて酷いタイトルなんだろ)。少し前に発表されたアルバム「BTTB」と番外編のようなもので、本人も出演しているリゲインEB錠のCMで使用された「energy flow」、筑紫哲也ニュース23のテーマ曲「put your hands up」、映画「鉄道員」のメインテーマ、の3曲がピアノバージョンで収録されている。このシングルは先週のチャートでは9位にランクされていた。タイアップとは言え、坂本龍一のシングルがチャートインするなんて何年振りのことだろうか。日本人はアカデミックな権威に弱いんだねえ。個人的には全く期待していなかった「鉄道員」のシンプルで美しい旋律が気に入った。どうでも良いけど、帯に書いてある「ごめんね、教授。」っていうコピーは何なんだろう。まさか本人に黙って発売したんじゃないよね。また移籍しちゃっても知らないぞ。
288/30/05/1999
 友人達とバス釣りに行く。今日のポイントは戸田のオリンピック・ボートコース。 名前の通り、東京オリンピックでボート競技が行われた場所で、有名な競艇場の「戸田ボート」はこのすぐそばである。夕方から3時間ぐらい頑張ってみたのだが、釣れるどころかヒットさえ全くなし。釣果ゼロであった。ただ、お天気がもの凄く良かったので、のほほんと釣り糸を垂らしているだけ気分が良かった。やはり水辺にはセラピー効果があるようで、憂鬱な気持ちも少しは晴れたような気がする。
287/30/05/1999
 映画「フラバー」を見る。フラバーとはジェル状のエネルギー物質で、小さな力を加えると大きなエネルギーを発生するヘンテコな代物。このフラバーとそれを発明した博士を取り巻くハートフルなSFファンタジー・コメディー作品である。まるでそれ自身が性格を持っているかのようなフラバーの動きは、半透明のジェル状態で光が透過したり、廻りの光源の位置や光度によって微妙に色変化するところなんか、SFXが当たり前になった昨今でもやっぱり大したものである。ただ、ディズニーが総力を結集して制作した作品の割には、ちょっと内容が乏しいような気がしないでもない。アメリカでは予想に反して大コケしたみたいだが、それは作品の設定が大人向けとも子供向けとも付かない中途半端な位置付けになってしまったからではないだろうか。ディズニーはフラバーのマーチャンダイズで一儲けするつもりだったらしいのだが、こんな形の無い物質をどうキャラクター化するつもりだったんだろうか。まあそれでも博士役のロビン・ウィリアムズはここでも好演していて、コメディーからシリアスまで何でもこなす、アメリカの西田敏行みたいな人である。
286/29/05/1999
 高校時代の友人の結婚式の二次会に出席。彼とは一年生の時に同じクラスで、最初に会話を交わしたのが彼であった。「部活動はどうするんだ?」という話なり、その時に彼は「吹奏楽部に入部するつもりだ」と言っていた。僕の方は全く何も考えていなかったのだが「ちょっと覗いてみようか」ぐらいのの気持ちで、一緒に吹奏楽部を見学しに行ったのである。結局、そのまま僕も吹奏楽部に入部することになったので、そういう意味では彼には借りがある。(まあ、その借りを返そうという気も無いが・・・)彼と話さなければ今の友人達とも会わなかったかもしれないし、フルートを吹くこともなかっただろう。(個人的にはこの偶発的なエピソードが気に入っている) いつもの事だが、結婚式の二次会というものは、新郎新婦そっちのけで即席の同窓会になるものである。もちろん今回もそうであった。卒業してからもう10年、出席した吹奏楽部仲間の9人中3人が既婚者。当たり前の事ながら、みんなすっかり大人になっている。しかし個々の基本的な性格というか、グループの中での役割というか、何か得たい知れない独特の「雰囲気」のようなものは当時のままである。吹奏楽部時代、もちろん音楽的な喜びもたくさんあったのだが、今になって思うのはそういう「雰囲気」を一緒に享受できた事に対する喜びである。同じ価値観を共有した仲間というのはやはり特別な思い入れがある。ただのノスタルジーでは終わらない、楽しいひとときであった。携帯電話の番号とメールアドレスを交換。もうちょっと頻繁に会えれば良いんだけど・・・。
285/28/05/1999
 会社の後輩と外注さんの送別会。今月一杯で、後輩は開発業務を離れ「書記」さんになり、外注さんは本社で作業を行うことになった。この送別会、内輪で小さくやると聞いていたのだが気が付けば予想以上の人が集り、2次会の出席率も異例の高さだった。それだけ楽しい会だったということだろう。後輩は僕の妹分みたいな存在、外注さんは「無類の映画好き」という共通点があり、僕の中では特別な思いがある。もうこれで会えないと言う訳じゃないけれど、それでもやっぱり寂しさは募ってしまう。これからも今までと変わらぬ2人でいて欲しい。気が付けばもう5月も終わりである。(BGM:ビリー・ジョエル/夜空のモーメント)
284/25/05/1999
 プロジェクトの打ち上げと新人さんの歓迎会を兼ねた飲み会。実を言うと僕はこのプロジェクトにはあまり貢献していない。殆ど遊び気分で作ったサンプル・プログラムがそのまま流用されてしまっただけなのだ。こんなんで良いのだろうか(苦笑)。新人さんは工学系バリバリの女性。パソコンを触ったことがあるなんてものではなく、C、FORTLAN、LISP、アセンブラなど何でもござれ。オシロスコープの使い方まで知ってる(笑)。僕が新人だったのはもう何年前の話だろう・・・
283/23/05/1999
 コラム「さよならじゃない・・・」を掲載。
282/23/05/1999
 買い物の日。パンツ2本、シャツ、パーカー、Tシャツ、カイカット・ブーツ、CD3枚(ボズ・スキャッグス、坂本龍一他)、携帯用のCDケースも購入。ついでに最近、新しくオープンした大型書店(店名失念)に立ち寄ってみる。思っていたよりきちんとしていて、欲しい本はとりあえずはここで揃いそうである。大宮にもやっとまともな本屋ができた(苦笑)。何気なく店内を巡っていたら、もう何年も探し続けていた「レコードコレクターズ1997年3月号/クラフトワーク特集」を発見! 当時、何故かこの号だけがあっという間に売り切れて入手できなかったんだよねえ。たまには寄り道するのも悪くない。
281/22/05/1999
 久々に映画「イージー・ライダー」を見る。監督デニス・ホッパー、主演ピーター・フォンダ。アメリカの光と陰を2人のバイク乗りを通して描いた衝撃的な作品。自慢じゃないが(自慢なのだが)僕はピーター・フォンダとすれ違ったことがある。あれは小学生の頃だったか、某映画撮影所に見学に行ったときの話である。向こうから背の高い外人のおじさんが歩いてきた。その人は周りの人々に「オハヨゴザイマス」と愛想を振りまきながら僕の横を通り過ぎていったのである。それがピーター・フォンダだったのだ。当時、村上龍の初監督作品「だいじょうぶマイフレンド」(これほど酷い作品も無かったのだが・・・)の撮影で日本に来ていたのであった。自慢じゃないよ。(自慢なのだが)自慢じゃないって。(自慢なの)
280/21/05/1999
 帰宅途中に偶然、先輩方と遭遇、先輩の友人を囲んでの飲み会だとの事。そのまま流れで参加することになる。その方とはこれが初対面だったのだが、いやはや楽しい人(笑)であった。後で聞いた話だが、周りの方々は僕とその方の性格が合わないんじゃないかと心配し、この日はあえてお誘い下さらなかったようである。そんな事とはつゆ知らず、自分の中では勝手に楽しく盛り上がっていたわけで、何がどう心配だったんでしょうか(笑)。自分では割とどんな人でも大丈夫なつもりなんですが・・・そうは見えないんだろうか、見えないんだろうなあ。あ、あと下ネタで僕を攻撃するのはやめてくださいね(苦笑)。
279/20/05/1999
 映画「スモーク」を見る。ブルックリンの街角にある小さな煙草屋を通して、そこの主人や友人の作家、偶然であった少年などの日常の日々をオムニバス形式で描いている作品。それぞれの登場人物は少なからず心に傷を持っていて、徐々に不思議な関係へと連なっていく。シンプルな演出と柔らかい光を貴重とした映像、各エピソードはドラマチックでありながら強く深く心に陰を落としていく。タイトル通り、物語の合間合間に句読点のように煙草を吸うシーンが挿入される。これが何となく掴み所のないストーリーを強く結びつけている。良い意味でボンヤリ眺めていられる作品であった。
278/19/05/1999
 映画「トイ・ストーリー」を見る。もちろん言わずと知れた「世界初の長編 3DCGアニメーション」である。 この映画を見ようと思ったのは、(1)現在のCG技術がどの程度まで進歩したのかを確認したかった、 (2)このところヘビーな作品が多かったので「ほのぼの」したかった、という幾分不純な動機からだったのだが、 ところがどうしてこれが結構楽しめる作品なのであった。 保安官のおもちゃと宇宙飛行士のおもちゃが繰り広げるおもちゃ同士の争い、 という単純なストーリーなのだが、CGならではのカメラワークや個性的なキャラクター設定、 スクリプトもしっかりしていて素直に面白いと感じることができる。 声の出演にトム・ハンクス(オスカーを2回も受賞してるんだぞ!)を起用するなど、かなりの力作。 「ジュラシック・パーク」なんかよりよっぽど好感が持てる。
277/18/05/1999
 コラム「ビートルズと噂とマスターテープ」を掲載。
276/16/05/1999
 Illustratorの練習。第一弾として「ドラえもん」を描いてみる(「Exhibition」に掲載)。 ドラえもん程度なら簡単にできるだろうと思っていたのだが、結局なんだかんだで一時間ぐらいかかった。 手元に見本が無かったので全て想像で描いたのだが、それにしてはまあまあなんではなかろうか。 しかし、ドラえもん描くのに一時間ねえ・・・先は長そうである(笑)。
275/16/05/1999
 映画「モンタナの風に抱かれて」を見る。ロバート・レッドフォード監督、主演(実は隠れファンだったりする。別に隠れなくても良いのだが・・・)。原題は「The Horse Whisiperer─馬の心の傷を癒す能力を持った人」という意味である。乗馬中の事故で片足を失い、心にも深い傷を負った少女、そして事故のショックから馬も心を閉ざし、人間への信頼をなくしていた。少女の母親は馬を癒すことができるという伝説のホース・ウィスパラーの存在を知り、娘と馬を連れてモンタナへ強引に押し掛ける。彼は馬が再び人間を受け容れられるための働きかけを始める。そして少女もまた広大な自然の中で少しずつ心の傷を癒していく、という物語。「リバー・ランズ・スルー・イット」の時にも思ったのだが、この人は風景を撮るのが上手い。上映時間2時間47分、この作品でもモンタナの美しい大自然がたっぷりと堪能できる。スクリーン上のロバート・レッドフォードはすっかり老けてしまったが、それでもやはり永遠の二枚目。カウボーイ姿はバッチリ絵になっている。こういう物語は教訓めいた感動を観客に強要しがちだが、この作品はそういう押しつけがましいところがなく、特に涙をさそうような場面も無い。しかし、見終わった後には何となく心が癒されているというか、安らいだ気分というか、雄大な大自然の映像とともに、ある種のセラピー効果も秘めている。秀作。
274/15/05/1999
 映画「オースティン・パワーズ」を見る。スウィンギング・ロンドン花盛りの1967年、「究極のスパイ」オースティン・パワーズが、世界征服をたくらむ悪の総帥ドクター・イーブルを追いつめるが、イーブルは野望を未来につなぐべく冷凍装置付きのロケットで宇宙に脱出。オースティンも、負けずに冷凍装置で時間を越えた追跡を続けるのであった。そして30年後の1997年冷凍睡眠から目覚めたドクター・イーブルとオースティン・パワーズのは地球の存亡を賭けた世紀の対決(?)の時を迎える、という感じで007に代表される定番中の定番の展開を見せるわけだが、はっきり言ってストーリーなどどうでも良い(笑)。007シリーズをはじめとして、'60年代のB級スパイ・コメディ映画の世界を徹底的にパロディにしている。もっともB級スパイ映画自体が大仰な本格アクション映画のパロディだった訳で、この「オースティン・パワーズ」がパロディにしているのは007映画のパロディ「カジノ・ロワイヤル」だから、その奥の深さは一筋縄ではいかないのである。とにかくオープニングからこれでもかと連発されるギャグやパロディはもう最高で、ファッションといい、色彩といい、音楽といい、60年代の文化へのオマージュがたっぷりである。この作品のすばらしいところは、単なるノスタルジーに終始するのではなく、、ひとひねりしてちゃんと'90年代の作品にしているところ。確かにこの作品にはパロディーやオマージュが満載だが、古い作品を知らなくても十分に楽しめる内容を持っている。作り手がきちんと消化できているのである。合間に挿入される訳の分からないイメージカットや、狙ってるんだか外してるんだか良く分からない音楽、突然何の脈略もなく登場するバート・バカラック(!)など、見ていて不思議になるくらいに僕のツボにバッチリはまった良質な「オバカ」な作品であった。今年見た中では文句無く一番。
273/14/05/1999
 会社の人たちとカラオケを目的とした飲み会へ行く。 飲み会の帰りにカラオケに行くことは良くあるが、それが目的という飲み会も珍しい。 結局、何だかんだで3時間以上も歌っていた(笑)。たまにはこういうのも良いかも。
272/13/05/1999
 映画「マーキュリー・ライジング」を見る。一人のFBIの刑事に両親を惨殺された少年の救出という特別指令が下る事件を不信に思った刑事は少年が国家機密の暗号”マーキュリー”のコードを直感的に解読してしまったことを知る。そして2人は秘密機関から命を狙われる、という物語。結構、期待して見たのだが結果は肩すかし。あまりにも話の展開に無理がありすぎて、後半になればなるほど冷めていってしまう。だいたい国家機密レベルの暗号を見ただけで解けるっていうのは現実味がないし、それを管理している諜報員が4人ってのはいかがなものか。突然、全く関係ない人が話に絡んできたりして、とにかく作りが中途半端で散漫すぎる。仕事柄、暗号にはうるさいんだよ僕は(笑)。
271/12/05/1999
 午後2時頃、客先に出向いていた上司から「システムにトラブルが発生した。夕方から緊急会議があるので今すぐこちらに来て欲しい」との連絡が入る。その場で聞いた限りではトラブルになっているのは通信系の部分で、どうやら僕が担当した部分とは関係がなさそうである。しかしながら関係者全員に対しての召集ということなので、僕も出席しなければならない(なんでこう会議が好きなんだろうね)。仕方がないので早速客先に向かう。しかし到着してみると関係者が誰もいない。机には「到着したらその場で待機しててくれ」との伝言がある。30分程すると上司を含めた関係者がぞろぞろ帰ってきた。上司は開口一番「あ、わり〜わり〜。終わった終わった。解決したよ。」。こういうのを世間では「無駄足」という。
270/11/05/1999
 映画「生きる」を見る。言わずと知れた黒沢明監督の代表作の一つである。市役所の市民課長である主人公は、30年間無欠勤を続けてきた真面目な人物。 20年前から生きる屍ような日々を送っていた。しかし、定年を前にしたある日、彼は病院で自分が癌に犯されていることをことを知る。最初は自暴自棄になってしまうが、やがて「残された時間に自分のやるべきこと」として必死に児童公園を建設する計画に取り組み始める、という物語。もちろん主題は「生きる目的を見つける」という部分にあるのだが、それと同じように主人公が気が付いたことに回りの人間が気が付かないという部分も大きい。黒沢監督はこの「気が付かない人たち」というフィルターを通すことで見ている者たちに「どうして気が付かないんだ?」「気付いてくれ!」をいう感情を自発的に抱かせたかったのではないだろうか? これが、この作品を単なる感動物語では終わらない特別なものにしているのだと思う。文句なく名作。
269/09/05/1999
 映画「ベルリン天使の詩」を見る。監督は奇才ヴィム・ヴェンダース。内容を一言で言えば、ベルリンの街を空から眺める天使が人間の女性に恋をし、人間になる物語である。天使達は人々の心の声を聞き、それを通してベルリンの街で生活する人々の内面が、詩的に延々と語られる。最初はその膨大な台詞に圧倒されてしまうが、徐々にその情報量が気にならなくなってくる。天使の目線から捉えた映像はセピア調のカラーで表現され、カラーの部分は殆ど無い(この監督はモノクロが好きなようである)。空から見下ろす寒々しいベルリンの街並みはとても美しい。全編を通して静寂さとロマンチックが込められた作品である。人によっては退屈と感じるかも知れないが、美しい映像も相まって個人的にはお気に入りである。
268/09/05/1999
 映画「クロッシング・ガード」を見る。物語は六歳の女の子を車でひき殺した男が、刑を受け出所したところから始まる。娘をひき殺された父親その悲しみで生きがいを失っている。ところが女の子ひき殺した男は、その“罪”の意識で悩み苦しみ続けている。この罪を憎む娘の父と罪を犯した男が対決していく中でその悲しみの呪縛から解き放たれていく。主演はジャック・ニコルソン、監督・脚本はなんとショーン・ペン(この人はこういうこともやるんだね)。全体的に非常に分かりの良い作品。まるで日本映画のような親切な状況描写がなされていて、物語の核となる部分のフォーカスが鮮明になっている。それが逆に物足りないと感じる部分もあるが、トータル的には成功していると思う(面白いかどうかは別の話)。突然、石橋凌がオカマの役で登場したときにはびっくりした(笑)。
267/08/05/1999
 高校時代の友人の結婚式の二次会に出席。彼女は吹奏楽時代に同じフルートパートであった。会場は外苑前からほど近い「サバス東京」という所。生バンドの演奏が楽しめるハイセンスな店であった。旦那様は車雑誌の編集に携わる方だそうで、その関係からかゲーム大会の商品の目玉は中古のBMW(すっごく古い型だが・・・)であった。いつものことだが、結婚式の二次会というのは殆ど同窓会の様相を呈してくるものである。そのまま三次会へなだれ込み、気が付いた頃にはもう終電の時間を過ぎていた。仕方がないので六本木(Yellow)、新宿(店名失念)とクラブの梯子をする。クラブの良いところは必ずミネラル・ウォーターが置いてある事。僕はそれなりに楽しかったのだが、スーツで来ていた友人2名は非常に居心地が悪そうだった(苦笑)。始発電車で帰宅し、そのまま漠睡したのは言うまでもない。
266/06/05/1999
 映画「プレッシャー 壊れた男」を見る。勇敢な救助活動により数々の勲章・表彰をされた英雄的な消防士が、 様々なプレッシャーにより人格崩壊に至る、というサスペンス(?)作品。主演のチャーリー・シーンのパラノイア的な演技は努力賞だが、いかんせんプロットが良くない。いまいち、いまに、いまさんといった感じ。期待はずれ。
265/04/05/1999
 映画「タクシードライバー」を見るNYの町を流す不眠症のタクシー運転手が、汚れきった町の現実にふれるうちに次第に諸悪追放の考えに取り付かれていき、拳銃を手に売春宿を襲撃する、という物語。主演はやはりロバート・デニーロ、売春婦にジョディ・フォスター、二人の真に迫る演技がセンセーショナルを呼んだマーティン・スコセッシ監督の問題作である。今思うとタランティーノが目指していたのは90年代版のスコセッシ・スタイルと言えるかも知れない。(タランティーノと最近のスコセッシの作風は似ても似つかないが・・・)このままではいけないと分かっていながら、どうして良いか分からないという行き場のない「虚無感」「エネルギーのよどみ」を冷酷に、しかも淡々と描いている。最近、頓にクローズアップされる題材ではあるが、その始まりはここだったのかも知れない。
264/04/05/1999
 映画「フェィス/オフ」を見る自分の息子を殺したテロリストを追い続けるFBI捜査官は、捜査のために逮捕したテロリストと入れ替わるのだが、テロリストのほうも自分と入れ替わってしまうという物語。主演ジョン・トラボルタ、ニコラス・ケイジ。監督は香港映画界の奇才、ジョン・ウー。最も重要な設定である「入れ替わる」という部分にかなり無理があるのだが、そのディテールの難をもろともしない痛快な娯楽大作に仕上がっている。定評のある銃撃シーンは凄まじいものがあり、これだけでも一見の価値あり。主演の二人も激しいアクションシーンを好演している。ニコラス・ケイジの顔の動きが一番恐い(笑)。
263/03/05/1999
 霞ヶ浦へバス釣りへ行く。早朝から友人宅へ集合し、現場へ着いたのは午前7時過ぎである。まだ肌寒い中、さっそく釣り糸を垂れる。と、ものの15分もしないうちに強い引きが・・・かっ、かっ、掛かった! ひょっとして釣りに向いていいないんじゃないか? と思うほど獲物に縁遠かった僕に、その日一番のヒットが来たのだ。あまりの驚きに声も出ず、しかし手の方は慎重すぎるほどにゆっくりとリールを巻き上げていく。ここでバラしてしまっては元も子もない。釣りの醍醐味とも言える、息を飲む瞬間である。獲物が岸に近づいてくるにつれ、最初は猛烈に暴れていた魚も、だんだんと大人しくなってきた。やっとのことで手の届く距離までになり、勝利の笑みを浮かべながら膝を屈めて、その日最初の獲物を引っ張り上げようとしたその瞬間、少しバランスを崩したかと思うと、それを補おうとした右足を運悪く苔の生い茂った突起に乗せてしまった。そこからは急転直下、足が滑ったかと思う暇もなく、気が付いたら下半身は水の中、あっという間の出来事であった。最初は「あ〜あ、やっちゃったよ」と苦笑い状態だったのだが、急斜になっている足場は、その水中はさらに苔だらけ。これが非常に滑りやすくなっていて岸に上がろうと体を動かす度に体はどんどん水没していく。このまま全身が水没してしまうかもしれない、という恐怖が一瞬にして体中を走り抜ける。最初は笑っていた友人達も、ちょっと尋常ではない僕の表情を察知し、やっとここで助けの手を伸ばしてくれた。スニーカー、靴下、ジーンズ、下着はもちろんのこと、パーカーの大部分がずぶぬれ且つ苔まみれである。開始15分で僕のバス釣りは終了。人間、水に中に転落すると、かなりへこむものである。
262/02/05/1999
 映画「カジノ」を見る。ベースになってるのは1970年代のラスベガス。実在するカジノのボスの華やかなりし時代を描いたマーティン・スコセッシ監督の最新作である。ボス役にロバート・デニーロ、その奥方がシャロン・ストーン、そして幼なじみの暴れん坊にジョー・ペシ。マーティン・スコセッシといえば金、女、暴力。この三大要素を贅沢に交え、終始張りつめた「一寸先は闇」的な緊張感が作品全体を貫いている(構成がちょっと説明的すぎるきらいもあるが)。それにしてもジョー・ペシのキレた演技はもう毎度お馴染みのこととはいえ、演技なんだかそのまんまなんだかまるでわからない(笑)。見応えあり。
261/01/05/1999
 連休三日目。今日も引き続きIllustrator をいじってみる。どうやら「ベジェ曲線」を操作するにはある程度の訓練が必須のようである。まだまだ手探り状態の部分もあるが、それでも大凡の使い方は分かってきた。使っていて感じたのだが、Illustrator は Photoshop に比べて機能の遊びが少ないような気がする。Photoshop は操作ミスなどの偶然によって予想外の効果を得ることがあるのだが、Illustrator は基本的にOKかNGかのどちらかの結果しかでない。言わば「ひょうたんから駒」的な偶然性が少ないのだ。道具としての確度から見れば優秀なのだが、玩具としては Photoshop の方が面白く感じてしまう。もうちょっと使いこなしてみないと何とも言えないけど。
260/30/04/1999
 映画「ピースメーカー」を見る。ロシアで盗み出された核弾頭を追うアメリカの特別チームと、核弾頭強奪犯たちの攻防を描いたサスペンス・アクション。個人的に評判の悪い(笑)ドリームワークスの第一作である。監督は後に「ディープ・インパクト」を撮ることになる、目下売り出し中の女性監督、ミミ・レダー。当時、鳴り物入りで登場した話題作ではあるが、結論から言うと「普通のアクション映画」である。映画作りの技術は水準以上だと言えるかもしれないが、だからどうしたという感じ。どうもこの監督の作品とは相性が良くないようである。まあそれでも主演のニコール・キッドマンは好演してるし、ジョージ・クルーニーもこの作品でスターの仲間入りを果たした訳だから、良いのかもしれないけれど・・・
259/30/04/1999
 連休二日目。今日は Illustrator をいじってみる。このソフトに関しては「絵が描ける」ということ以外の予備知識が皆無であった。散々苦心して分かったのは、要は「きれいな線が描ける」ソフトであるという事。絵を描くにあたって、直線や曲線を数値化することでサポートしますよ、ということらしい。手書きで線を描くと、どうしてもぶれたり曲がったりしてしまうのだが、これをかっちりとした線に修正してくれる。「ベジェ曲線」というのは聞いたことはあっても具体的に何を指すのかを理解していなかったが、正にこの「きれいな曲線」のことなのであった。しかしながら、あくまで「きれいな線が描ける」ということのサポートに過ぎないので、肝心の絵は自分で描かなければならない、つまり「絵心」みたいなものが必要なのである。前にも書いたがコラージュ主体の Photoshop がウォーホールならば、自分で描く Illustrator はリヒテンシュタインなのだ。ツールとしては優秀なんだろうけど、使い方が分かっただけではダメなのである。納得いかなかったので、明日も Illustrator をいじってみることにする。
258/29/04/1999
 連休第一日目。手始めとしてまずは Photoshop をいじってみる。今回購入したのは Ver 5.0.2。これまでは先輩から貰った(盗んだ?) Ver 2.0 をヘビーに使い倒していたので思ったよりも違和感無く使い始めることができた。基本的な使い方は殆ど同じだが、それでも 2.0 から 5.0.2 への移行は驚きの連続であった。とにかく全てに於いて使い勝手が格段に向上している(当たり前なのだが)。特に「レイヤー機能」は超強力で、これを駆使すれば画像の合成があっという間にできる。噂には聞いていたのだがこんなに便利だとは思わなかった。Photoshop の使い方はこれでほぼ分かった。明日は Illustrator をいじる予定である。
257/29/04/1999
 フロントページの画像を変更した。これもクラフトワークのページを徘徊していて見つけた物。本が最もアクセシビリティーの高いメディアであるのと同様に、自転車は最もポータビリティーの高いトランスポーターである。シンプルであるということはそれだけで美しい。
256/28/04/1999
 一昨日、やっと届いたAdobe Publishing Collection をインストールする。Adobe Photoshop、Illustrator、PageMaker、Acrobat、Streamline、 Dimensions。うむ〜、やはりこれだけそろうと凄い物がある。しかし道具は揃っても使いこなせなければ何の意味もない。というわけでこの連休中、1日に1つずつソフトの使い方を覚えていくことにする。1日1個、6日で6個、連休が明ける頃には全てのソフトが使えるようになっているはずである(ホントか?)。
255/27/04/1999
 映画「グッド・フェローズ」を見る。幼い頃から憧れ続けたマフィアの世界に入った少年が、しきたりや身の振り方を教わりながら成長し、結婚もし、栄華を極め、抗争を経験していくことで、いっぱしのワイズガイになっていく。最後には麻薬で逮捕されるのだが、仲間をFBIに売り渡すことで証人保護制度を受ける、という実在の元マフィア構成員の男をモデルに、マフィアの内情を描いた映画。グッドフェローズとはマフィアの通称のこと。実在の人物をモデルにしているだけあって、興味深いエピソードが盛りだくさん。同じマフィアを題材にしたものでも「ゴッド・ファーザー」は重厚さが光るのに対し、この作品はアメリカ的な脳天気さというかライト感覚が小気味良い。かなりおすすめ。監督はマーチン・スコセッシ。忘れてましたよ、この人を。結構な年なのに、まだこんな軽妙な映画が撮れるのね。すごいっす。
254/25/04/1999
 映画「スリーパーズ」を見る。1960年代、NYのスラム街で育った4人の子供達は、行き過ぎたいたずらから少年院に送られる。そこで待っていたのは 看守達による暴行と虐待の連続の日々。出所後、4人は成長しそれぞれ全く違う道を歩んでいたのだが、ある日、偶然に看守の一人に会い、彼を射殺してしまう。裁判で無実を勝ち取るために、法を度外視した復讐劇を企てる、という内容。出演者はロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピット、ケヴィン・ベーコンと超豪華な顔ぶれ。まず、映画としての完成度から考察すると、衝撃的な事件を題材にしているのも関わらず、演出が生ぬるく緊張感にかけてしまう。せっかくのキャスティングもそれぞれの演技力が際だつだけで終わってしまった感がある。一言で言えば「もったいない」というところか。一方、肝心のテーマについてだが、以前に映画「スタンド・バイ・ミー」を見たときの印象と非常に似通ったものを感じた。この件については後日きちんと述べたいが、要は「僕にとっては当たり前の感情」ということである。僕が映画に期待することは「非日常」であって「日常」ではない。
253/25/04/1999
 映画「シン・レッド・ライン」を見に行く。伝説の映画監督、テレンス・マリックの20年ぶりの新作である。 ベルリン国際映画祭ではグランプリにあたる金熊賞を受賞し、アカデミー賞でも数多くの部門でノミネートされた(結局、ひとつも受賞しなかったが)。テレンス・マリック監督といってピンとくる人は少ないかもしれない(僕もその一人である)。MITで哲学を教えていた事もあり、その映像表現は独自の感覚で今でも熱狂的なファンが多いようだ。メディアにさらされる事が嫌いな彼は今年のアカデミー賞でも顔を見せることはなかった。

 作品は太平洋戦争の激戦地、ガダルカナル島での日米両軍の衝突を描いたものである。しかし、設定のアウトラインがあるだけでこれといった明確なストーリーはない。俳優人は主役のジム・カヴィーゼルをのぞいてメジャーが連なっている。ショーン・ペンの「1$くれれば指定の場所におもむく」の発言がキッカケで多数の役者が馳せ参じたが、ミッキー・ロークのようにロケには参加したが最終的には編集でカットされたという贅沢な事もあったそうだ。

 タイトルの「シン・レッド・ライン(細く赤い線)」とは「生と死に存在するわずかな境界線」、つまり「善と悪はすべて紙一重」を意味している。この作品に関して、「ストーリーが明確でない」「イメージカットが多すぎる」「戦争の悲惨さが伝わってこない」などの批評をよく見かけるが、これらは全く的外れであると思う。この作品で問うているのは、この「シン・レッド・ライン」という境界線をを兵士一人一人がそれぞれの心境で「正気と狂気」「天国と地獄」とは何かを自問自答していくというのが主題なのである。これを「哲学的」と評するのは簡単だが、それ以上にピュアでクリアーな物を感じさせる。戦争という場面設定はあくまでも境界線を考察するための媒介役に過ぎないのである。「戦争の悲惨さが伝わってこない」などと言うのは全く持って論外。表裏一体の善と悪を淡々と映し出していく奥深い作品である。

252/24/04/1999
 会社の上司の結婚式に出席する。新横浜の某ホテルが披露宴の式場。普通に行けば2時間以上かかってしまうし、天気は朝から生憎の雨降り。結局3000円近くを投じて新幹線で駆けつけることにする。挙式には列席せず、受付のお手伝いをしていたのだが、移動距離の長さ。最悪の天候、前日からの体調不良も重なって、披露宴が始まる頃にはもうヘトヘトであった。正装で動き回るのは予想以上に疲れる。披露宴それ自体はオーソドックスな、しかしとても和やかな雰囲気の楽しいものであった。そんな中で異彩を放っていたのが直属の部長の挨拶。5分という制限時間を完全に無視し、酔っぱらいが最高潮に達した挙げ句の壮絶なものであった。「お祝いの言葉」のはずが殆ど自分の事しか話してなかった(笑)。式の後、あいかわらず絶好調の部長曰く「俺はお前と同じで堅苦しいのが嫌いなんだ!」。僕と同じって言われてもねえ・・・

 二次会は近くのお店で盛大に行われたのだが、披露宴の終了が19:00、二次会の開始が19:00、どんなに頑張っても間に合うはずがない(苦笑)。おまけに迷子になった部長(結局、最後まで絶好調だった)の捜索もしなければならず、なんだかんだで大幅に遅刻することになる。 それでもようやく店にたどり着いたのだが、この時点で僕の疲労は頂点に達する。 一端席に着いたら最後、二度と動くことはなかった。主役のお二人が到着したのはそれから一時間ぐらい経ってからだろうか。やっと二次会がスタートするも会場は既に大混乱であった。そんな中、あまり状況を把握しないまま、ビンゴゲームで「だんごお絵かきセット」を獲得(笑)。「疲労すること山のごとし」。帰りも新幹線を使ったのは言うまでもない。いろいろ大騒ぎの結婚式だったけれども、いつまでもお幸せに。

251/21/04/1999
 というわけで九州出張から戻ってきた。本当は新規に担当するソフトウェアの仕様打ち合わせの予定だったのだが、出発直前に「既存のソフトを流用してシステム構築を行う」という方針に急遽変更になったので、事実上僕が行かなければならない積極的な根拠は無くなってしまった。それでも「一応」という要請で「一応」行くことになった(苦笑)。最近なんとなく分かってきたのだが、客先にSEが出向くという事は、ある種の「信頼関係の提示」というニュアンスを持っている。営業さんだけではなく技術担当者が一緒に出向くことで、客先に対して誠意というか安心感というか「我が社は本腰を入れてやります」的な姿勢をより強調することができる。悪く言えば「広告塔」みたいなもんだが、それも仕事かな、と思ったりする。まあ、少しでもみんなの役に立てればそれで良いです。
250/19/04/1999
 明日の夕方から一泊の予定で九州へ出張。
248/19/04/1999
 iMac特需のApple社だが、ネット上では時期コンシューマ向けポータブルマシンの話題で持ちきりである。通称「P1」と呼ばれるこの新型ノート型パソコンはiMacでさえ置く場所に困る日本の家庭事情に対して特に大きくアピールするはずである。某WEBサイトにてそのデザイン案の画像(と思われるもの)を入手したので Exhibition に掲載しておく。本当にこんなマシンが発表されるのだろうか?
247/18/04/1999
 映画「ホワイトハウスの陰謀」を見る。ホワイトハウスで謎の殺人事件が発生、ウェズリー・スナイプス扮する殺人課刑事は捜査を国家機密の厚い壁に阻まれる。被害者の恋人だった大統領の息子、さらには大統領自身までもが走査線上に浮かぶ中、事件の背後にはふたりの予想を越えた国家的な陰謀が渦巻いていた・・・という内容。クライマックスに向かってそれなりに盛り上がってはくるのだが、そこまでの展開が退屈で、設定もかなり無理があって説得力に欠ける。アクションが凄いわけでも、脚本に意外性があるわけでも無く、全体的に「まあまあ」という感じ。「意外な展開」という王道パターンにはまり過ぎているような感がある。つまらないわけでは無いのだが、わざわざ見る必要も無い。ウェズリー・スナイプスは好きな役者なだけにちょっと残念だった。
246/18/04/1999
 G3マシン用のSCSI変換アダプタを探しに出かけたのだが、ショップにUSB接続のフロッピードライブが安く出ていたのでそちらを衝動買いする。一応これで外部接続は確保されたのだが、せっかくのSCSIカードは装着されているだけで全く使っていない。なんだかすごーく遠回りしているのような気がする・・・。
245/17/04/1999
 映画「いまを生きる」を見る。主演のロビン・ウィリアムスが全寮制で高い進学率を誇るこの名門校に、新任の英語教師として赴任してくる。彼は型破りな授業を通して、題名通りに「いまを生きる」事、今しかないこの時を楽しんで精いっぱい生きる事を生徒達に教えていく・・・という内容。英語の授業で取り上げられる詩を題材に物語が展開していく様が、地味だけれども興味深い。よくよく調べてみるとこの作品、アカデミー脚本賞を受賞している。如何にもアカデミー受けしそうな造りではある。しかし(僕の最も嫌うところの)お涙頂戴的な演出は希薄で、良い意味でさっぱりしているところは好感が持てる。どうでも良いのだが、最近のロビン・ウィリアムスって「レナードの朝」「グッド・ウィル・ハンティング」など、同じような役ばっかりやってるよなあ。個人的には、あんまり良い人になって欲しくないのだが。
244/17/04/1999
 買物王の大逆襲の日。春物のシャツ、ニット、アウターなど6点、小さい鞄とサイバーな腕時計も購入。これで給料の半分がぶっ飛んだ(涙)。靴も新調する予定だったが、荷物が持ちきれなかったので断念することに・・・。買い物の帰りにツーカーセルラーの携帯電話を解約しに行った。手続きをしている間にも次から次へと解約組がやってくる。ドコモは相変わらずの殿様商売、IDOとDDIはガッチリ手を組んだしセルラーは完全に取り残されちゃったね。どうするんだろ?
243/16/04/1999
 Adobe Publishing Collection をオンラインで購入。この商品はAdobe Photoshop、Illustrator、PageMaker、Acrobat、Streamline、 Dimensionsをワンパックにしたしたもの・個々に購入すると52万円以上するところを19万8千円で提供するという破格のスイートパッケージである(それでも良い値段だが・・・)。しかしこれだけ揃えばグラフィックス、画像編集、イラストレーション、ページレイアウト、ドキュメントのPDF化などDTPの一連の作業ができるようになる。今年の目標のひとつである「デザインのある生活」に向けての第一歩である。あとはちゃんと配送されるかどうかだが・・・
242/14/04/1999
 表紙を TEE(Trans-Europ-Express:ヨーロッパ横断特急)の画像に変更。クラフトワークの同名曲を調べていて偶然に見つけた。最近の新幹線みたいな「コテコテの近未来風デザイン」よりも、こういう「微妙にレトロ・フューチャーぽいデザイン」に惹かれる体質である。さりげないところが格好良いんだな。
241/12/04/1999
 同期の送別会に出席。非常に失礼な話なのだが、送別会が今日だということをすっかり忘れていた(苦笑)。そんなことはさておき、そもそも同期で集まるとういうのも相当に久しぶりである。最初は大人しく腹の探り合い状態だったが、宴も中盤に差し掛かると異常な盛り上がりを見せた。やっぱり同期ってのは良いものである(笑)。それにしても退職する理由が「他にやりたいことが見つかったから」ってのは彼にとって本当に幸せなことだと思う。心から健闘を祈る。僕にとっての「本当にやりたいこと」って何だろう?
240/11/04/1999
 久々に何も予定が無い日曜日。お天気も相変わらず雨降り。ビデオを借りに行くのも面倒だったので、手持ちの「坂本龍一 Trio World Tour 1996」のビデオをゆっくり鑑賞する。このツアーは坂本龍一が自分の作品をピアノ、チェロ、バイオリンのトリオで演奏するというスタイルで行われたものである。映像は演奏風景そのままなので地味で退屈だが、音数を絞ったシンプルなアレンジは曲の魅了をよりダイレクトに感じることができる。音楽とは「装飾を排したときにその真価が問われる」ものなのかも知れない。月に一回ぐらい、こういう良い意味での「退屈」を感じる日があっても良いような気がする。
239/10/04/1999
  会社の人たちと井の頭公園にて楽しくお花見、の予定だったがあいにくの雨模様。急遽、先輩宅にて宴会となる。一緒に来ていた小学三年生の男の子のペースにすっかり巻き込まれてしまい、結果的にこの日の主役は彼であった。このぐらいの年頃は疲れというものを知らないものである(笑)。しかし、信頼の置ける人達とのこういう取り留めもない時間が、今の僕のは一番必要なものなのかも知れない。父親が以前言っていた「人と会わなければ何も始まらない」という言葉を思い出した。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、気が付いたら外はすっかり暗くなっていた。
238/07/04/1999
 映画「エイリアン4」を見る。世間ではいろいろ話題になっていたようだが、個人的にはこのシリーズに対して特別な思い入れはない。シリーズ第一作の「エイリアン」ではH・R・ギーガー作の恐ろしくも美しくモンスターと、それを取り巻く限界ぎりぎりの緊張感が、この作品を特別なものにしていた。しかしそれ以降の作品はそれぞれの要素を過剰にパワーアップしていくだけで、何の進化も見られなかった。「エイリアン3」のラストシーンには失笑してしまった程である。で今作なのだが、SFXは完璧すぎるほど完璧である。映像的には頂点に位置すると言って良いだろう。しかし肝心の中身はやはりワンパターンで、最も期待していた「緊張感」の欠落が著しく感じられた。「エイリアン」は見た目の恐怖より「いつ現れるか分からない」という見えない恐怖が売りだったはずなのに・・・。親エイリアンの登場には爆笑した。
238/06/04/1999
 007シリーズの最新作が決定した。タイトルは「007/The World is Not Enough」(邦題未定)。99年11月公開予定(日本では2000年春か?)。前作「トゥモロー・ネバー・ダイ」の公開後、既に企画段階に入っていて、今回も様々な演出が予定されているようである。ボンドガールは、ソフィー・マルソー(!)とデニス・リチャーズ。現在は、イギリス・トルコ・アゼルバイジャン・スペイン・フランス(相変わらず凄いな)で撮影中で、 内容は国際テロ組織と油田を舞台にしたものになるという。楽しみな事が増えるっていうのは気分の良いものである。
237/06/04/1999
 コラム「キューブリック逝く」を掲載。
236/05/04/1999
 新しい携帯電話にはオリジナルの着信音(通称「着メロ」)を入力してみる。しかし2オクターブ、最大52音、一拍の長さが固定、休符も音符としてカウントされるのでは音楽的にかなり厳しいものがある。まあ、元々音楽の観点から見るものでは無いのだろうが、入力中に音程が確認できないのは辛いし、短い曲でも52音分の長さを再生する(後半の未入力部分も再生対象となる)という仕様も中途半端。52っていう数字はどこから来たんだろう? この制約の中で何とかするっていうのも楽しいのかも知れないけど・・・
235/05/04/1999
 映画「ユージュアル・サスペクツ 」を見る。タイトルは「いつも容疑者にされている人、札付きのワル」という意味。警察などの隠語らしい。物語は、銃器輸送トラック強奪容疑の「面通し」のために一堂に会してしまった犯罪常習者たち5人が、チームを組み犯罪を計画するところから始まる。彼らが巻き込まれた事件の裏には「カイザー・ソゼ」という伝説のギャングの存在が見え隠れする。本当にソゼは存在するのか? ただ手下を支配するための恐怖の偶像なのか? 最後の生存者が供述していくと言う形でストーリーは展開していくのだが、派手な演出が無いにも関わらず、緊張眼が途切れる事は無い。非常にプロットが巧妙に作られいる.ラストは圧巻である。映画にとって脚本がどれほど重要であるかを示す好例。お勧め。
234/04/04/1999
 忘れないうちに、今やりたいこと(やらなければならないこと)を書いておく。新しい携帯電話に電話暗号を登録する。古い携帯電話を解約する。体を鍛える。鍵盤を練習する。新しいMac用のSCSI変換アダプタを買う。Adobeのパブリッシング・コレクションを買う。古いMacを従兄弟に送る。春物の洋風を買う。散髪に行く。混乱しているCDを整理。混乱している本棚を整理。プレステのゲーム「ウンジャマ・ラミー」で遊ぶ。ベンチャーズのコンサートチケットを買う。ラフマノニフ「ピアノ協奏曲第3番」のCDを買う。四人囃子「20歳の原点」のCDを買う。映画「シン・レッド・ライン」を見に行く。東京都現代美術館に行く。パスポートを再発行する。運転免許書の書き換え。靴を買う。新宿のレコード店巡りをする。まだ聴いていないCDを聴く。まだ読んでいない本を読む。新しいヘッドホンを買う。でも一番欲しているのは睡眠(苦笑)。
234/04/04/1999
 やっと携帯電話を手に入れた。早速、説明書を読むもあまりの機能の多さに閉口する。メモリダイヤル、オート表示機能、着信バイブレータ、着信音選択。オリジナル着信音、伝言メモ、音声メモ、、ノイズキャンセラ、通話品質アラーム音、マナーモード、ボイスサーチ機能、バイリンガル機能、メールボタン、留守番電話サービス、ショートメールサービル、キャッチホンサービス、転送電話サービス、まだまだある。差別化を図りたいという気持ちは分かるが、どう考えても機能の詰め込みすぎである。「通話時間を見るためには「・+7+5」のボタンを押します」なんて、金庫の暗証番号じゃないんだから(笑)。みんな良く使いこなしてるよねえ。どうでも良いのだが、僕が携帯を受け取っている丁度その時、DDIの申し込みが完全に停止していた。どうやらサーバがダウンしたようである。担当者は今頃大騒ぎなんだろうなあ〜、って人ごとじゃないんだなこれが・・・。内部事情はどこも(ドコモ?)モンキービジネスなのである。
232/01/04/1999
 映画「リーサルウエポン4」を見る。ご存じ大人気シリーズもはや4作目。「如何にもアメリカ」「如何にもハリウッド」という作風も、ここまできちんと作られていると好感が持てる。正に「娯楽大作」言った感じで、目新しさは全く無いのだが、それでも期待を大幅に上回る上質な作品であった。単純に「面白い映画が見たい」という人には超おすすめである。
231/01/04/1999
 とうとう会社の携帯電話を持たされる事になった。土日も含めたサポート作業のためだそうである。突然、部長が「携帯電話借用申込書」なるものを突き出し、「これにハンコを押せ」と言われただけである。具体的な作業の説明、相談などは一切無かった。簡単に言えば「お前、ケータイ持て。なんかあったらいつでも電話するからな」ってことである。以前、部内の雰囲気が最悪の状態になったときに、個別の問題をヒアリングする緊急ミーティングが開催された。「みんながハッピーになるために」と題されたこの会合では多くの問題点が指摘され、「勤務時間外の拘束」の問題も含め、今後はそれらを改善していくという方針が約束された。しかし、そこで決定された事項は何一つとして解決には至っていない。たったのひとつもである。解決するどころか解決しようとする姿勢さえ垣間見ることは無かった。個人的にはあれが最後通告だったつもりである。僕は今の状態を「問題点が山ほど列挙されたにも係わらず、それに対して全く何もしなかった」のであると判断することにする。残念だが向こうがそういう態度に出るのであれば、こちらもそれ相応の態度を取るまでである。このページ、最近はどうも仕事の愚痴コーナーになっちゃってるなあ。
230/31/03/1999
 会社の送別会&歓迎会に出席。年度末ということもあってか複数の送別会、歓迎会が合体し、20人近くの大宴会となった。もちろん楽しかった事は楽しかったのだが、心残りというか、100%満足できなかったというか、なんとなく薄ら寂しいというか、複雑な心境である。最初の話では「若い人だけの内輪な飲み会」ということで、以前からとても楽しみにしていたのだが、次第に人数が膨れ上がり最終的には課の殆どの人が参加、課長も出席したこともあり殆ど「年度末の納会」の様相を呈するに至った。それでも「成り行きで大規模になった送別会&歓迎会」であったと言えなくも無いのだが、結果的であるにせよ特定人物の排除性があまりに露骨になってしまったことに少なからず戸惑いを感じる。その風潮を作った張本人が今更何を・・・と思われるかも知れないが、僕が望んでいるのは「淘汰」であって「排除」では無い。そういう何とも言えない気持ちが心のどこかに引っかかっていたのかも知れない。なんだかんだで二次会にも参加したのだが、最後までそういう気分が晴れることは無かった。遅刻してしまったせいもあり、まともに話ができたのが2〜3人だけだったというのも残念であった。こんな馬鹿な事を考えてしまうのは、単純に疲れてるからだけなのかも知れない。帰宅したのは午前1時過ぎであった。
229/30/03/1999
 僕が購入したG3マシンは通称「DVDモデル」と呼ばれているものである。もちろんDVDドライブを搭載しているからこう呼ばれる訳なのだが、当然、ハードがあってもソフトが無ければDVDを見ることはできない。当たり前と言えば当たり前なのだが、せっかくのDVD機能をこのままにしておくのも何だか盛り上がりに欠ける。なので本当にDVDの再生ができるのかどうかを検証するためだけ(笑)に、映画「2001年宇宙の旅」のDVDディスクを買ってきた。早速、ディスクをドライブに挿入し、専用のビューワを起動すると・・・わ〜い、映った映った!。ついに完全デジタルで「2001年宇宙の旅」を見る時代がやってきたのだ。画質がどうのこうのより動いていること自体に嬉しさを感じてしまうのは性格だろうか? しかしパソコンのモニタで映画を見る(もちろん全編通して見る気はさらさら無いのだが)のは何だか妙な気分である。まあちゃんと映ったよ。良かった良かった。ただそれだけ・・・(笑)
228/29/03/1999
 映画「ドーベルマン」を見る。今更リュック・ベンソンの例を持ち出すまでもなく、ここ最近、フランス映画界は躍進著しい。この作品もそんなフランス映画の一つで、監督ヤン・クーネンのデビュー作(!)である。長年に渡って映像化不可能と言われ続けていたとある犯罪小説を題材にしたもので、とにかく鮮烈なバイオレンス描写の連続。血で血を洗うどころの騒ぎではないのだがしかし、そこはお国柄なのかスタイリッシュな映像、短いカットを印象的につないだ編集リズム、スピーディーなカメラワークなどが小気味良く、全編に渡ってクールな雰囲気を保っている。ハリウッドじゃ絶対にこんな作品は撮れないだろう。フランスのタランティーノと言ったところか。噂には聞いていたが、それはもう凄まじい作品であった。どうでもいいけど、こうやって映画を見るのは本当に久しぶりだなあ。自分の時間を作るのも一苦労だ。
227/28/03/1999
 コラム「自分を証明する方法」を掲載。
226/25/03/1999
  絶不調の日。朝からず〜っと調子が悪い。それもこれも昨日、客先で突然のトラブル対応を余儀なくされたからである。期日ぎりぎりでソフトの改造第二版を納品したのだが、これが客先のマシンで全然動かない。大慌てで会社に戻り再現テストを行うも、ちっとも再現しない。正常に動くのだ(ちゃんとテストしたんだから再現するはずが無い)。仕方がないので正常動作するマシンを客先に持ち込み、2台並べて1ステップづつデバッグを行うことになる。結局、同じコードなのに違う動作をすることが判明した(バグじゃなかった! でも原因不明)。同じ処理を違うロジックで書き直したらなぜか正常に動作するようになった(苦笑)。会社と客先をパソコンを抱えて2往復し、あっちでコーディング、こっちでデバッグ。ヘナヘナになって帰宅したのは午前0時前であった。そりゃ体調も悪くなるわな。
225/24/03/1999
  コラム「ケータイっていったい・・・(怒涛編)」を緊急掲載。
224/21/03/1999
  スキー2日目、快晴。朝からスキーを堪能する。相変わらず自分のスキーに納得がいかない。そんなとき友人からの助言「ターンする直前に体の力を抜く」と「ストックを持つ手は常に前に出す」で途端にフォームが安定した。そうか力を入れすぎてたんだな。リラックスして滑ると面白いようにターンができる。おまけに力が入ってないからもの凄く楽チンである。これならいくらでも滑れるぞ! ここまで分かってくるともう滑ってるだけで楽しくなる。時間まで狂ったように滑りまくる僕であった。お昼ちょい過ぎまでスキーを堪能したあと、満足感に浸りながら帰途につく。

 ところが帰りの車中、携帯電話の圏内に入るや否や呼び出しベルが鳴る。どうやら会社から自宅に「大至急連絡をくれ」との電話があったようだ。よくよく聞いてみると電話をかけてきたのは隣の部の部長。「なんでなんで?」と思いつつ(しぶしぶ)会社に電話を入れてみると、馬鹿でかい声でその部長が出て「***のシステムが上手く動いてみたいなので君の方から直接客先に連絡を入れくれ」との事。休日に自宅に電話を入れること自体、僕にとっては怒り心頭なのだが、その電話の主が隣の部の部長、その常識の無さにあきれ果てる。まあそれでも電話を受けてしまった以上は放っておく訳にはいかない。客先に(またもしぶしぶ)電話を入れてみる。しかし丁度この時、山の中を走行中だったので途中で携帯の電波が切れてしまった。仕方がないので電波の安定するところに到着したらまたかけ直すことにした。すると5分も経たないうちにまたもや携帯のベルが鳴る。出てみるとなんと隣の部の部長であった。客先から「途中で切れてしまったのでもう一度電話してくれ」という連絡が入ったそうである。っていうか、なんであんたが僕の携帯の番号を知ってるんだ?  あとで分かったことだがこの部長、僕の自宅に再度電話をし、携帯の番号を聞き出していたのである。番号を教える方も教える方だけど、仕事だからって他人の携帯の電話番号を聞き出すって一体どういうつもりなの? 急用だかなんだか知らないけど、そんなことして許されると思ってるわけ? 常識が無いのも甚だしいよ全く。それよりもなによりも、あんたは隣の部の部長だろ? なんで僕に指示を出すわけ? だいたい休日ってのは仕事をしない日だから休日なの。あんたに僕の休日をぶち壊す権利なんか無いんだよ。何か勘違いしてんじゃないのか? こういうアホな管理職がいるからうちの会社は駄目なんだよ。まあ、日曜日に出勤してるような部長なんてたかが知れてるけどね。マジで頭にきたので今日と明日、僕の携帯の電源は切っておくことにする。

223/20/03/1999
  友人たちと白馬まで一泊二日のスキー旅行へ行く。直前まで仕事がゴタゴタしていてどうなるかと思ったが、何とか無事に(というか全部無視しただけなのだが・・・)出発することができた。最近、急に暖かくなってきたのでまだ雪があるのかが心配だったのだが、何のことは無い白馬はまだ冬であった。天候も快晴とまではいかないがそれなりに恵まれて、早朝からこれでもかという程に滑る滑る。しかしもう何年もスキーをやっているのに、どうしてこう上達しないのであろうか? まあそれでも十分楽しいのだが。スキーのあとは心ゆくまで温泉に浸かり、社会復帰できないのではないだろうかというぐらいに「のほほん」とする。年甲斐もなくはしゃぎすぎたため早々に就寝。
222/20/03/1999
  コラムに「ロックンロール・サーカス」を追加。ついでにコラムのHTMLフォーマットを全面的に改正した。見た目的には殆ど変化はないが、よりシンプルに、よりメンテがしやすくなった。
221/16/03/1999
 会社でのソフトウェア実態調査の続き。結局、締め切りから2日たった時点で結果を提出していないのは管理職3人だけ。おおむね予想はしていたが、ここまで的中するとは悲しい限りである。催促したところ、うち一人は作業を部下に押しつけただけ。もう一人は何だかんだで結局提出してくれなかった。自分の事は自分でするってのが社会人としての最低条件なんじゃないんですかねえ。まあ、その人たちがその「最低条件」を備えていないんじゃないか、と考えたら何だか妙に納得できたから良いのかもしれないけど。腐ってもソフト屋の端くれなんだからマシンの管理ぐらい自分でやれって。トンカチが使えない大工なんていないだろうに!。
220/15/03/1999
 G3マシンにATOK11をインストールするが鍵括弧(「」)が上手く入力できない。キーボード周りのアーキテクチャーが若干変更されているようである。ジャストシステムのホームページでアップデータが無いかを検索してみる。するとG3マシン用では無いが、iMac、PowerBookG3用のアップデータが見つかった。「JISキーボード用にキー割り当てが設定できない不具合を解消」との記述。う〜む。これは僕が遭遇している症状の事なのだろうか? 他にどうしようも無いのでとりあえず一か八かに賭けてみた。これで駄目だったら「ことえり」ユーザになろうと決心していたのだが、結果はバッチリ。ジャストシステムの底力を垣間見た。この会社、いろいろ言われているけれど個人的にはまだ大丈夫だと見た(我ながら単純である)。
219/14/03/1999
 やっと到着したG3マシンのセットアップ作業に追われる。速い、べらぼうに速い。 速いことは分かっていたがこんなに速いとは思わなかった。 今までのマシンでも特に困っていたわけでは無いが、この速さを知ってしまったらもう後には戻れない。 CPUだけでなくハードディスクもグラフィックもCD−ROMも速くなっているので、体感速度は桁違いである。 いろいろと感想はあるが、それはまた後日。到着記念にExhibitionを更新。
218/13/03/1999
 大学時代のバンド仲間の結婚式に出席。4年間活動を続けた数少ないバンドだったうえ、彼は軽音楽同好会の会長、僕は副会長という間柄である。そんな友人の式の日を、この日のお昼過ぎまで「翌日」だと思い込んでいた! それが今日だと気がついたのは、偶然にもその友人から結婚式の受付係の件で電話があったからだ。式場まで3時間の道のり(青梅の山の中の教会である)を死に物狂いで向かったのは言うまでもない。挙式には間に合わなかったが、披露宴には何とか間に合うことができた(ヘナヘナだったけどね)。やっと落ち着いたのも束の間、親族の方々が次から次へと挨拶にいらっしゃる、ビール片手に(涙)。でも、披露宴は良い意味でこじんまりした、あたたかい雰囲気で楽しかった。やっぱり皆に祝福されるってのが一番だね。いつまでもお幸せに。帰宅したのは深夜になってから。G3が到着していた。
217/11/03/1999
 映画「マウス・ハント」を見る。仲の悪い兄弟が一匹のマウスと格闘する姿を描いたコメディー作品。この映画の存在を全く知らなかったのだが、たまたまレンタルビデオ屋で見付けたとき、ビデオのパッケージが何となく楽しそうだったので「気楽なコメディーもたまには良いかなあ」と何となく借りてみた次第である。しかし、これが予想外に良かった。物語はトムとジェリーから脈々と続いている王道路線なのだが、細かいところまできちんと作り込まれていて、とても子気味が良い。要所で使用されるSFXも程度が理想的。単純明快に楽しめる作品である。クリストファー・ウォーケンがマウス退治のエキスパート役として登場し、普段のピリピリした演技とはちょっと異なる一面を見ることができる。おすすめ。G3到着まであと2日。
216/10/03/1999
 映画「ゴジラ」を見る。この作品ぐらい前評判と公開後の評判の落差が激しかったものも珍しい。個人的には「ゴジラ」が復活しようが何しようがどーでも良いと思っていたが、ここまで酷評されるとどのくらい酷い作品なのか確認したくなってくる。しかし冷静に見てみると、言われているほど悪い作品では無かった。「どうしようもない駄作」という変な先入観があったせいか、逆に面白ささえ感じた。この作品の一番の問題は、出てくる怪獣がどう見ても「ゴジラ」には見えないってことだろう。姿形は怪獣というよりは恐竜に近い。例えばこれがゴジラとは全く関係ないタイトル、「パニック・ザ・ダイナソー」とかだったら、もうちょっとましな評価を受けたのかも知れない。それでも娯楽として見るには充分だと思うけれど・・・。
215/10/03/1999
 NT+IE3.02がOKになったと思ったら、Mac+IE4.0がダメになった(苦笑)。文字が化け化けどころか、ページによっては背景色さえ反映されない。HTMLの記述にはもう間違いは無いと思ったので、ファイルの文字コードを調べてみた。結果、何故だか良く分からないが、Mac版のIE4.0はシフトJISのコードを正しく表示してくれない。7ビットJISにするときちんと表示される。文書を作成したプラットフォームとも関連があるのだろうか? 謎はますます深まる。ちょっと前なら「Mac版のIEなんてサポートしないもんね!」と強気になれたが、今ではMacのデフォルト・ブラウザである。妙な世の中になったもんだ。G3到着まであと3日。
214/09/03/1999
 全然違ったぞ! NT+IE3.02でページが文字化けする話である。 いろいろ試していた結果、IE3.02はCSSの「font-family」パラメタをまともに認識してくれないことが判明した。認識しないならまだしも勝手に妙な文字コードに変換してしまうのだ。 このブラウザがHTMLのどのバージョンに準拠しているのか失念したが(調べるのも面倒だし)、CSSに対応していないんだったら無視してくれればいいだけの話なのに・・・。 どのブラウザでもきちんと見えるHTMLってのは難しいねえ。G3到着まであと4日。
213/08/03/1999
 そういえばWindowsNT4.0上のIE3.02(いかにも怪しげな組み合わせである)からだとこのページが正しく表示されない、という指摘を受けていたのを思い出した。自宅じゃ確認できないので会社の休み時間に試してみる。むむむ、確かに文字が化け化けになる。元々IE3.02ってのはまるで考慮してないんだが(笑)、全く表示されないってのは気に入らない。試しにHTML文法チェッカーで検証してみる。ん? METAタグのところでエラーになっている。そんなはずは無いんだが・・・ああああっ!、「Charset」って独立したオプションじゃなくて「CONTENT」のパラメタだったのか。知らなかった・・・(T_T)。というわけで早速修正してみた。こんなもんでどうでしょ? G3到着まであと5日。
212/08/03/1999
 スタンリー・キューブリック氏が死去した(享年70才)。僕が最も敬愛し、最も影響を受けた映画監督である。殆どの映像作家が「映像による表現」にこだわるのに対し、この人はいつも「精神」というか「狂気」というか「映像にはならない何か」を表現しようしていた。「シャイニング」「2001年宇宙の旅」「フルメタルジャケット」「時計仕掛けのオレンジ」「博士の異常な愛情」。どの作品も、表現の対象となっているのは映像の中には存在する何かでは無く、映像から感じ取ることができる「映像にはならない何か」であった。最近、アーサー・C・クラークと再び手を結び、人工知能をテーマにした作品(通称「AI」と呼ばれていたプロジェクト)に着手したという噂を耳にしていただけに、非常にショックであり残念である。追悼の意を込めて、しばらくの間フロントページを変更することにする。
211/07/03/1999
 PowerMac G3(350MHz/64MB)を遂に購入(!)、俗に言う「DVDモデル」である。やっと自分で自分にご褒美をあげることができたよ・・・うぐぐっ(感涙)。メモリは増設して256MB。ディスプレイも新調。おまけに超レア物であるアップル純正インターナルモデムもGet!(ラッキー)。やっぱり神様は見てるんだねえ。届くのは一週間後(早く来い来い土曜日!)。この日を記念してExhibitionを更新。
210/07/03/1999
 コラム「バッド・タイミングの日」を掲載。
210/05/03/1999
携帯の着メロのの話。 クラシック畑出身の僕の後輩は、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の第3楽章を着メロにしている強者である。この曲を知っている人なら分かるだろうが、その「煌びやかさ」と言うか「けたたましさ」というか、もはや電話の呼び出し音というものを完全に越えている。僕の知る限り、これほど知性と馬鹿馬鹿しさを兼ね備えた着メロは無い(笑)。関係ないけどドコモって「Do Communications Over The Mobile Network」の略だってことを知った。最初の「Do」ってのが涙をさそうね(笑)。
209/03/03/1999
 久々にCDを聴きながら通勤した。「ジャーニー/エスケイプ」、「イエス/危機」、「Who/トミー」。どれも言わずと知れたロックの名盤である。今のロックにはもう飽き飽きしているのだが、かつて必死になって聴いていたこれらの作品に触れると、その頃の気持ちが蘇ってくる。予想外に楽しんでいる自分という存在が妙な感じではあった。この楽しさが純粋に音楽的な喜びなのか、単なるノスタルジーなのかは自分でも判断が付かないが、まだそういう気持ちが残っているということ自体がが新鮮な発見であった。今の仕事が一段落したらCDの整理も兼ねて山ほどあるロック作品を聴き返して見ようと思う。
208/02/03/1999
 会社の課内会議で好例となっている「プロジェクト紹介」を行う。「プロジェクト紹介」とは毎月数人ずつ、自分が携わっているプロジェクトがどのようなものかを課員に紹介する、というものである。今月は僕の番であった。しかし、よりによってこんな沈没(寸前ではあるが)プロジェクトに巻き込まれているときに順番が回ってくるとは運が無かったとしか言いようがない。やってる本人が楽しくないんだから、それを聞かされる人達も楽しいわけないんだな(笑)。結局、いまいちパッとしないまま終了。こんなのだったら「ロック・ミュージックにおけるアメリカとイギリスの関係」とか「音楽業界におけるテクノロジーの進化」とか「フリッパーズ・ギターが音楽業界へ与えた衝撃と功罪」なんて議題の方がよっぽど盛り上がるってもんだ。そういえばこのプロジェクト、3月10日納品なのに未だ仕様が決定してないってのは、とても危険な状態だと思うんだけど・・・どうなることやら。
208/27/02/1999
 久々の休日出勤。それもこれも滅茶苦茶な行程計画のせいである。元々、この仕事の話を初めて聞いたのは2週間前。客先のSEと会ったのは昨日が初めて。おまけに先週出したはずの資料が相手に届いていなかった。つまり昨日になって初めて、こちらが提示した仕様の了承を得たということだ。なのに何で来週納品なんだよ!(怒)。おまけにこの期に及んで、まだ仕様を変更しようと画策してるアホな奴はいるし、いくらなんでもできることとできないことがあるっつーの。僕は神様じゃないんだよ(憤)。僕の意見を聞く気が無いんだったら最初から意見を求めるな。こういうどんぶり勘定のせいで、今までどれだけのプロジェクトを沈没させてきたの、まだ分からないのか。何が品質管理だ、何がISOだ、笑わせるんじゃないよ。儲かれば何でも良いのか?。良い物を提供しようという気持ちは微塵もないのか?。こんなやり方にOKを出したのは誰なんだ?。来週から10日までに6つの納品を行う(たぶん新記録だろう)。つまり1日置きに出荷作業をするのだ。何なんだ一体これは。バカバカしくって怒る気にもなれない。後から文句言われても知らんぞ僕は・・・。
207/23/02/1999
 米国で最大シェアを誇るウイルス駆除ソフト「V.S」の国内販売元である「N.A」社に仕事の打ち合わせに行く。僕が開発した特殊なドライバとのコンフリクトに関する技術セッションだったのだが、「N.A」側は代表取締役社長(!)が直々の対応。かつてはバリバリの開発者だったらしく、ソフトウェア開発における技術的な現役感覚は、その年齢、役職から見ても正に驚異的であった。ソフト屋の社長かくあるべしといった感じである。こういう人もいるんだねえ。昔の知識にどっぷり浸かったままで、ろくにパソコンも操作できなくなっちゃってるようなどこかの管理職とは訳が違う。
206/22/02/1999
 新しいドコモの携帯は着メロが3オクターブの範囲で最大256音まで入力できるという。これはもう立派なシンセサイザーである。今後は単純な容量拡張で最大999小節ぐらいまでメモリー可能になるだろう。専用のチップが開発されれば音階は8オクターブ以上、同時発信音数も最大16音ぐらいまでは確保できるはず。これで音の分解度数が四分音符あたり64分割以上になれば、基本的に演奏できない曲は殆ど無くなる。これは僕の保有しているシンセサイザーよりも高機能であることを意味する。最終的にはGM音源を搭載し、パソコンから転送したMIDIファイルを演奏させることが可能になる。またサンプリングマシンを搭載すれば、理論的には出せない音は無くなるが、ここまでくるともはや電話とは言えないだろう。そしてこの頃には「黒電話のベルの音には温かみがある」とか言い始めるはずである。
205/21/02/1999
 ページのメニューとタイトル、フッタ部に動きを加えてみた。はっきり言って重くなるだけなので無用の長物ではあるが、いろいろ実験してみるのが本来の目的。アニメーションGIFで画像のぶれを表現するのは結構面白い。フッタ部のメッセージはジェニー・ホルツァーの作品からの引用。単純な文章の中に織り込まれている何とも言えない深みが気に入っている。
204/19/02/1999
 会社のボーリング大会。参加者のドタキャンが相次ぎ、どうなることかと思ったがとりあえず無事に終了。仕事の都合とか体調不良ならいざ知らず、何の連絡も無しに欠席するのは無責任だし失礼極まりない。人の迷惑を考えない人が多すぎて頭に来る今日この頃。幹事の方は本当にご苦労さまでした。ボーリング自体はそれなの盛り上がりを見せ、僕は、第1、第2ゲーム合計で278点とまあまあのスコア。

 その後、お食事会で歓談したあと、なぜかゲームセンターへ。以前、初挑戦したダンスゲーム(正式名称をダンス・ダンス・レボリューションという、通称DDR(笑))を楽しむ。指定されたダンスステップを踏むという単純な発想のゲームなのだが、実際にやってみると見た目以上に面白いのが不思議だ。ただ、音符の分解度(音符の長さ)が視認できない点やステップを踏んだ時のレスポンスが無い(音は鳴らない)のはゲームのコンセプトからして変だし、あまり音楽的ではない。グルーブによるリズムの「後ノリ」も考慮されていないようだ。

 で、こんなゲームを考えてみた。ゲームマシンには指揮者のタクトが接続されていて、画面にはオーケストラの演奏風景とモーションキャプチャーでリアルタイムに取り込まれた「指揮者」としてのプレイヤーの姿が合成される。ゲームを開始すると演奏する楽曲の譜面が画面下部にスクロール表示され、タクトの振り方によって演奏速度、音の強弱等をコントロールすることができる。指揮者としてオーケストラの演奏を如何にコントロールするかを競うものだ。題して「マエストロの憂鬱」(笑)。面白いと思うんだけどなあ(点数の付け方が難しいか)。

203/17/02/1999
 朝、のほほんと職場に付くなり「今日の午後、客先で打ち合わせがあるから来てくれ」との要請。先々週から急に携わることになったプロジェクトに動きがあったようだ。思いっきり私服で出勤していたのだが仕方がない。また、プログラムの新仕様として「指定のプロセスがバックグラウンドで動いているかを確認する必要がある」との案件も知らされた。今日の午後まで(!)に何らかの実装方法を考え出さなくてはならない。超特急で文献をあさりながらその方法を調べていると、別件の仕事に関するミーティングに急遽呼び出された。急いでいたので、言いたいことだけ言ってさっさと退席。

 ぎりぎりでバックグラウンドのプロセスを認識する方法を突き止めると、大急ぎで客先へ向かう。電車を乗り継いで目的の駅に付いたところで携帯が鳴る。相手はうちのリーダーで「今日の打ち合わせはうちの会社でやることになった」との連絡。社内での連絡に行き違いがあったようだ。その知らせに呆然としながらも会社へとんぼ返り。そして到着するなりすぐに打ち合わせが開始される。相手は例のバックグラウンドで動くアプリを担当する人だった(この時点まで何の打ち合わせなのか知らなかった)。

 この打ち合わせが終了すると、すぐさま仕様変更に関して内部打ち合わせ。あと2週間でアプリを4つ、ライブラリを2つ作らなければならないことを知る。やっとのことで打ち合わせが終わると、客先に提出するサンプルプログラムの作成、仕様書の検討、アプリケーションの動作確認を行う。その最中にも、今日の打ち合わせに関する質問で割り込みが入る。結局、退社したのはすっかり夜も更けた後、帰宅したのは翌日だった。まさに混沌ここに極まれりという感じ。

 今日の一言:「根拠も無しに自分の感情だけで反論するのはやめましょう」。

202/16/02/1999
うちの課で仕事をしている外注さんの送別会。別に辞めてしまう訳ではなくて一ヶ月間、別の場所に常駐するということなのだがいざいなくなると思うとやっぱり寂しいものである。普段は別の部屋で仕事をしているのでこういう飲み会の時ぐらいしかゆっくり話す機会が無いのも残念である。一ヶ月後、会社に復帰してきた暁には再び「歓迎会」をすることを決意(笑)。
201/14/02/1999
「ダークスカイ:エリア51」を見る。ラスベガスに乗り込んだ主人公が、異星人が密かに建設していた秘密トンネルを発見する。カジノの経営者としてハワード・ヒューズ(役)も登場する。この実在した伝説の大富豪は極度の潔癖性で有名だった。以前、どうしても名前が思い出せなかったのがこの人である。そんなことよりも、このシリーズ。かなり面白くなくなってきている。この後を見続けるかどうかは不明。
200/14/02/1999
再びMac版IEでこのページが正しく表示されない原因を徹底調査。よくよく調べてみると、METAタグの設定が「charset=ISO-2022-JP」じゃダメだけど「charset=iso-2022-jp」だと大丈夫であることが分かった。ん?、なんで大文字じゃダメなんだ。僕はHTMLタグを必ず大文字で記述する癖があるのでその流れでこの部分も大文字にしたんだろうと思う。早速HTML本で調べてみると、確かに記述例には「charset=iso-2022-jp」とあるが小文字でなければならないという記述はどこにもない。通常HTMLタグは大文字でも小文字でも良いことになっているし、オプション指定はダブルクォーテーションで括っても括らなくても良いことになっている。以外とこの辺の仕様はルーズなのだが、そのルーズなタグの解釈は各ブラウザの寛容さに委ねられているのが現状である。つまり、Mac版IEは「charset=ISO-2022-JP」と大文字で記述した場合、それを解釈してくれるほど寛容では無かったということだ。これを指して「IEのバグ」とは言えないだろう。あえて言うなら「そのぐらい解釈してくれよ、ケチ!」ってところか。とりあえずこちら側で修正することにする。これで少なくとも文字は正しく表示されるはずだ。
199/13/02/1999
映画「カンバセーション・・・盗聴」を見る。盗聴を仕事とする孤独な男が、自分が録音したテープによって事件に巻き込まれていくという話。主演はジーン・ハックマン。昔の映画なので幾分テンポが遅すぎると感じる部分もあるが、それ以外はなかなか緊張感溢れる渋い作品である。笑えたのはアメリカ中の盗聴屋が集まって開かれる「盗聴屋博覧会」のシーン。胡散臭い盗聴装置がたくさん出てくる。無名時代のハリソン・フォードが出演していてビックリ。
198/13/02/1999
「ダークスカイ:ビートルズ/サブリミナル攻撃」を見る。60年代のビートルズ旋風を利用して、全世界にサブリミナル情報を放送するという陰謀にまつわる物語。何と言っても注目はビートルズをどんな風に演じているかだろう。米国上陸などのシーンは本物のフィルムが使われていたがリハーサルのシーンではJPGRをそれっぽい役者が演じる事となる。Gの似てなさ加減は犯罪的であるということは置いておいて、Jの中途半端な似てる加減が大爆笑であった。こういう設定の場合、中途半端に似てれば似てるほど滑稽な印象を与えてしまうものである。内容はしょーもないのだが、このJは一見の価値あり。
197/12/02/1999
大学時代の先輩から突然のメール。このページを見た感想であった(どうもありがとうございます)。そういえば、きちんとした感想を送ってくれる人ってあんまりいないよなあ。いったい何人ぐらいが見てるんだろう。メールの追記に「Mac版のIEだとページが正しく表示されない」とのご指摘があった。IEは表示なんかは高速だけど異様に不安定、おまけに訳のわからん機能拡張をたくさん放り込むのでインストールさえしていなかった。しかし指摘があったからには一応確認しとくべきだろう。さっそくIE4.0をインストールし、ページを表示させてみた。あ・・・・・・ほんとだ、文字が化けてる。日本語は全滅だ。Windows版のIE、NN、Mac版のNNは問題なく表示されるのにMac版IEだけダメである。こうなると今度はダメな原因が知りたくなってくる(悲しきソフト屋の性である)。ソースコードを書いては消し、書いては消しして徐々に不具合のトリガーになっている部分を絞っていく。あれれ、METAタグの設定が「charset=ISO-2022-JP」だとダメなのか?。なんでこれじゃダメなんだ? 間違ってないよな? って事はIEのバグか?うーむ、IEのバグ(未確認ではあるにせよ)にこっちが対応するってのも何か変だな。どうしよう。
196/12/02/1999
体調最悪の日。よっぽど休もうかと思ったが、結局AM休にして午後から出社。最近は調子が悪いというだけでイライラする。
195/11/02/1999
映画「ニクソン」を見る。公式、非公式の情報を取り混ぜ、元米国大統領のリチャード・ニクソンの栄光盛衰を描いた作品。主演はアンソニー・ホプキンス(恐い!)。監督は何かとお騒がせなオリバー・ストーン。映画の冒頭で「これは事実と憶測に基づくフィクションである」という但し書きが出る位なので、「歴史の流れの中での個人の悲劇」を描いた物語と受け取るべきだろう。が、しかしそれが成立しているかというとそうでもない。どうも普遍的な人間ドラマに昇華し切れていないのだ。「JFK」もそうだったが、この監督はアメリカ陰謀史がお好きなようだ。映像的にも、どこかで見たことがあるような似非アバンギャルドな手法が鼻に付く。問題作であることにこだわり過ぎてるんではないだろうか。多分、この人は意外に普通の人だと見た。とにもかくにもこの映画、長すぎます(192分)。
194/11/02/1999
目覚めてみると、窓の外は一面の雪景色。どっちにしろ今日の予定は中止にせざるを得なかったんだな。そう考えると少しは気持ちが明るくなる。それに今日が休日で良かった。もし平日だったらこの大雪の中、まともに通勤できたのか疑問だ。どっちにしろ明日は少し早めに家を出た方が良さそうだ。
193/10/02/1999
新しく来た外注さんを交え、ちょっとした飲み会。その後、なりゆきでカラオケへ。なぜか午前2時という中途半端な時間にお開きとなる。当然電車で帰れるわけもなく、延々とタクシーに揺られて帰宅したのは4時過ぎ。これで久々の休日が無駄になることが決定した。お金の問題じゃ無いんだよ。
192/09/02/1999
コラム「iMacに対する公式見解」を掲載。
191/08/02/1999
週明けから仕事の鬼と化す。朝から打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ。最近全然コーディングをしていないせいか、どうも落ち着かない。やはり何かを作っていないと落ち着かない性分なのだろうか。なんてことを考えていたらユーザから、以前納品した変換プログラムが上手く動かない、との連絡。なんだよこの忙しいときにと思いつつ、その報告メールにしばし目を通す。なになに「8バイト以下のデータの時に正しく変換されない」ってか、うむー確かに変だ。さっそく自分のマシンで再現するかどうかを試してみる。あれれ、再現するぞ。こりゃいったいどういうこっちゃ、とソースをしばし眺める。ここでポインタを受け取って、ここでパラメタをセットして、そして8バイト以下の場合は・・・・・・・あああああああっ、初期化を忘れてる。単なるバグじゃないか!!!!入社6年目にして初めて、ついに正式な形でのバグ(納品した物件にバグを残した)を起こしてしまった。ろくにテストしてる余裕なんか無かったもんなあ。とほほ。
190/06/02/1999
映画「恋愛小説家」を見る。潔癖性の恋愛小説家、病気の子供を持つウェイトレス、ゲイの画家が織りなす人間模様が映し出される。この作品の特徴はこれといったストーリーらしいストーリーがあまりはっきりしていないところだろうか。「・・・が織りなす人間模様」という謳い文句はよく見かけるが、この作品は本当の意味で「人間模様」と表現するに相応しい。これといった大事件が起こるわけでも無いのだがいつの間にかストーリーに釘付けになっている自分に気が付く。そういう意味ではちょっとユニークな映画である。
190/06/02/1999
映画「追跡者」を見る。大ヒットとなった「逃亡者」の続編のような作品。タイトル通り、今度は犯人を追っかける側にフォーカスが当てられている。トミー・リー・ジョーンズは顔だけ見ると普通のおじさんなのだが、このような難題をバリバリ解決していく役にはピッタリ。仕事ができる男ってのはどの時代でも格好良いのだなあと思う。ちょっと込み入った設定だが、目まぐるしい展開をうまくまとめている。娯楽作品としてはなかなかである。
189/05/02/1999
爆発しそうな飛行機の話の続き。遅れて搭乗してきたその男は「爆発しないと思う」という絶対的な(しかし根拠のない)確信を持っていた。その男は飛行機をとにかく離陸させようとパイロットへの直談判を試みた。当然パイロットは「爆発する可能性があるんじゃ離陸できない」と答える。それでも男はしばらく交渉を続けていたが、あきらめたのか僕らのところに戻ってくるなりこう言った。「何とか爆発しない方法を考えてくれよ」。その傍若無人さに呆れながら僕らはこう答える「爆発の可能性がある以上、フライトは無理ですね」。しかしその男は全く動じる様子もなく、しゃあしゃあとこう食い下がる「そこをなんとかさあ、うまくやってくれよ」。「・・・・・・」。
188/04/02/1999
今まさに離陸しようとしている飛行機があるとする。機内には自分を含め数名が乗っている。そして、この飛行機は離陸直後に大爆発を起こす可能性があるとする。乗客達はその危険性を察知し、どうすべきかを議論する。「今回のフライトは中止にすべきだ」、「爆発しないという確証が取れるまで延期にしよう」、「次の便に乗り換えよう」、「万が一に備えて脱出経路を確認しておこう」。どうすることが最善の選択であるかを全員で必死に考えていた。そんな中、遅れて搭乗してきた一人の男がこう言った。「さっさと飛ぼう、俺は爆発しないと思う」。僕らはビックリして聞いた「えっ、何を根拠にそう思うんだ?」。男は自信たっぷりにこう返す「いや、単に俺は爆発しないと思うんだよ」。「・・・・・・」。
187/02/02/1999
仕事の打ち合わせで千葉ニュータウン中央へ(遠いぞ!)。営業さんと一緒に打ち合わせに行くと思うのが自分はホトホト営業向きの人間では無いなあということである。「真実を伝える」ってのと「相手を納得させる」ってことは同じぐらいの比重を持つ、とでも言えば良いだろうか。「話してもわからん奴には話しても無駄」という(僕の)スタンスでは到底、営業職は勤まらないだろう。かと言って、技術職に向いているかというと、そうでも無いような気がする。技術的なレベルがどうのではなくて、単純に「ある定められた制約の中で如何に自分の思い通りの物を作るか」ということに興味があるだけなのかもしれない。制約とはプログラミングにおける仕様であり、音楽における12音階であり、絵画におけるキャンバスである。(あれ、植木職人ってこれに該当するんじゃないか?)。とにもかくにも、自分の作ったソフトに関してあれやこれや文句を言われるのは辛い話である。
186/31/01/1999
特に用があったわけではないのだが大宮まで買い物に行く。フラフラと本屋を巡った後、HMVへ。CD5枚購入。「フライング ロケットマン/ロケットマン」はふかわりょうと小西康晴の新ユニット。90年代のスネークマンショーを目指す、と帯には書いてある。「丈夫な足場/小西康晴」はシティーボーイズの舞台の幕間用に小西康晴が書き下ろした楽曲をまとめたもの。小西節炸裂と言ったところか。「キャプテン・ヴェイパー・アスリーツ/バッファロー・ドーター」はバッファロー・ドーターのデビューアルバム。少年ナイフ+テクノポップって感じ。「アトムキッズ トリビュート トゥ ザ キング”O.T”」は少年ナイフ、野宮真貴、細野晴臣、宮沢和史、佐野元春などが手塚治虫のアニメの主題歌をカバー+漫画をイメージした書き下ろし作品を収録したかなりの豪華版。中でも筋肉少女隊の「海のトリトン」は聴きもの。なぜかショーン・レノンの参加している。「RAUMPATROUILLE」はジャケットが格好良かったので思わず買ってしまったのだが、何のCDなのか不明。どうやら宇宙を題材にした海外のTVシリーズのサントラっぽいのだが・・・。
185/31/01/1999
ビデオ「イッセー尾形ベストセレクション98 500円ライブショー」を見る。とりたててイッセー尾形に入れ込んでるわけでは無いのだが この人の舞台は以前から好きだった。たまには映画で無いものを見ようということで、ちょっと借りてみた。この人は見た目もやってることも昔からあんまり変わらない。タイトルに98という表記があるので、とりあえず去年の舞台だと分かるといったところ。たぶんこれからも駄目になることも無いだろうし、劇的に面白くなるということも無いだろう。それでもコメディーとしての一人舞台はそのシンプルなスタイルそれ自体が魅力でもある
184/30/01/1999
ダークスカイ「第ニ話 真相/JFK暗殺、第ニ話 地球人誘拐」を見る。面白くない訳じゃないんだが、これと言って惹き付けられるものも無い。Xファイルが「何じゃそりゃ?」といった設定を突飛な演出で見せるのに対し、こちらはどっかで聞いたことあるような設定を無難にこなしているといった感じだんだん辛くなってきた。
183/30/01/1999
映画「ルパン三世 ハリマオの財宝を追え」を見る。これも最近制作されたテレビ映画のうちの一つなのだが、もう有難味というかそういう「ルパン三世は特別」みたいな感覚がどんどん薄れてきている感じがする。上手く表現できないのだが・・・そう、ルパン三世の「安売り」って感じだ。テレビシリーズや映画「カリシロ」で獲得したプライオリティーがどんどん下がっているような気がする。まだ、人気があるのは嬉しいけど、新作はもう良いんじゃない。
182/29/01/1999
驚いたことに、あの連日のウンザリした打ち合わせで決められた提案が通ってしまった。あんなに不確定要素と推測だらけな提案をする方もする方だが、そんなデタラメ(少なくとも僕はそう思う)な提案を受け入れる方もどうかしてる。おまけに、例の「これはやめときましょう」って案件も提案したらしく(なんで?)、そっちの方も通っちゃったらしい(なんで?)。実現できるかどうかも分からないことを何で提案するんかね?それで、この適当な提案を実現させるのは一体誰なのかね?最近、だんだん分かってきたけど、この業界で決定権を持ってる奴ってのは総じて馬鹿なんだな。もう、この壮絶な頭の悪さ加減には言葉も出ないよ。モンキービジネスってのはこのことだ。
181/28/01/1999
映画「グッド・ウィル・ハンティング〜旅立ち」を見る。天才的な数学の才能を持ちながら、非行を繰り返す二十歳の若者がとあるセラピストの出会いから少年時代のトラウマを乗り越えていく、という話。文字で書いてしまうと、いかにも「お涙頂戴」的だが実際はこれといって「ここで感動するんだ」といった場面は殆ど無い。「気が付いたらじっくり見入っていた」といった感じである。同じ様なテーマの作品はたくさんあるが、設定の面白さも手伝って独特の「軽さ」がこの作品を特別なものにしている。個人的には半分も見ないうちに、名作であることを確信した(そしてそれは立証された)。僕が天才で無いことは自分が一番理解しているが、なぜか主人公に共感を持ってしまった。さすがはオスカー・ノミネート作品だけのことはある。どうして「タイタニック」が受賞しちゃうのかね(しつこいってか?)
180/27/01/1999
この一週間で出張が5日。殆ど会社にいなかった。朝から晩まで打ち合わせ打ち合わせ打ち合わせ。前から不思議に思っているのだが、連日に渡ってさんざん議論して「これはやめときましょう」と結論が出た事柄に対して、そうして後になって「やっぱり何とかしたいな」なんて平気な顔して言えるのかね?そんな事を言い出したら、わざわざ時間を割いてディスカッションしてる意味がないじゃん!話し合いで決定された内容が自分の意見に合わなくてもそれは決定する前に覆せなかった自分の責任なんだから黙って従うのが礼儀なんじゃないですかねえ。
179/24/01/1999
ダークスカイ「第一話プロローグ:MJ−12」を見る。ポスト「Xファイル」と評判になった(がすぐに終了した)TVシリーズ。地球侵略を企てる異星人と闘う人々の物語に、ケネディ暗殺、スペースシャトル事故といった歴史上の事件を重ねあわせたSFミステリー。「Xファイル」と比較すると、あきらかに制作費で負けている感じで、どうしてもB級っぽさが鼻に付いてしまう(「Xファイル」の一本1億円ってのが異常なのだが)。一応、見続けようとは思うけど・・・
178/23/01/1999
「PERFECT BLUE」を見る。女優に転身した元アイドルが、現実と虚空の狭間で垣間見る世界を描いたサイコ・サスペンス作品(なの?)。企画協力に大友克洋、キャラクター原案に江口寿史(仕事してるじゃん!)。一部で話題になっていたのでちょっと期待していたのだが思ったほどピリピリ来るものは無かった江口寿史のキャラクターが大友克洋風に動くってのは何か気持ち悪いんだなこれが(江口寿史の絵が好きじゃないってのもあるけど・・・)。
177/22/01/1999
カラーバリエーションが5色になったiMacのCMを初めて見た。カラフルなマシンが映し出されるBGMにはローリング・ストーンズの「シー・イズ・ア・レインボウ」が使われている。この比較的マイナーな名曲を採用するところがいかにもAppleらしい。その昔、Windows95のCMにストーンズの「スタート・ミー・アップ」が使われていた。Win95のタスクバーにあるスタートボタンからビル・ゲイツ自身が採用を決めたという話だが、まあ彼のセンスの良さ(注:アイロニーです)を示す面白いエピソードではある。実はこの当時、007シリーズの新作映画で同曲をテーマ曲にする予定だったがストーンズ側からOKが出なかったという話がある。にもかかわらずMSはこの曲の使用権を得たってことはいったい契約金として幾ら支払ったのだろうか・・・しかし、そんなことよりも僕が問題視しているのは、その後にMSのコーポーレートCMで使用されたデビッド・ボウイの「ヒーローズ」だ。ロックの幻想が終焉を迎えようとしていた時期、現代社会における最後のラブ・ストーリーを綴ったこの曲はそれだけで奇跡であり伝説である。こともあろうかこの曲をCMのBGMにするとは何事であるか!(憤)。はっきりいってバグだらけのOSよりもこっちの方が頭に来た。MSのそんな体質が嫌いなんだよ!
176/20/01/1999
仕事が終わった後、会社の皆さんと寿司屋へ。何気ない会話を交わしているうちに、いつの間にか深夜に放送されているテレビショッピング番組の話題になる。「いや〜、このルアーに変えてから面白いように魚が食いつくようになったんだ。これを一度使ったらもうやめられないよ!・・・現代科学の技術を駆使した奇跡の爆釣ルアー、今回だけのスペシャルプライスでご提供します」とかいうやつである。こんな番組、誰が見てるんだろうと思ってたらみんな見てるんですな。ところで、誰か寿司が旨かったどうかの感想って言いましたっけ?帰宅すると、先日結婚した友人から式の時に撮影した写真が送られてきていた。良い悪いではなく、写真に写っている自分の姿には昔から違和感を感じる。
175/18/01/1999
映画「スフィア」を見る。海底で発見された謎の球体、科学者集団がこの球体の調査を開始するのだがやがて人類がかつて経験した事の無い超常現象がスタッフを襲う、というお話。脚本がマイケル・クライトンということでかなり期待していたのだが(原作は未読)、エンターテイメントと神秘的な表現がどっちつかずになってしまった感がある。SFサスペンスとしてはなるほどね、と思わせるものの、最後は観念的な部分にいってしまって、もうひとつインパクトが無い。こういう脚本は地味で神々しい映像が得意な監督(キューブリック?)に撮らせたらクールな映画になったのに、と思うのは僕だけだろうかしかしダスティン・ホフマンって脈略もなく映画に出まくってるなあ。関連性といえば「くどいメディア関係者(ワグ・ザ・ドッグ、マッド・シティ)」もしくは「謎の物体調査員(本作、アウトブレイク)」って感じかな。オスカー俳優なのに・・・(笑)
174/17/01/1999
映画「ブルース・ブラザース2000」を見る。18年の年月を経て、ブルースブラザースが帰って来た。かなり面白かったのだが、やはりベルーシーの不在は大きすぎる。また、前作の売りでもある「過剰なほどメチャクチャ」っていう感じもちょっと足りなかったかなあ。あと「監獄ロック」的な落ちも・・・。でもやっぱり「パトカーいっぱい(笑)」とか「豪華ゲスト人」てなところは健在で、やっぱり笑っちゃうんだなこれが。ジエームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、B.Bキング、エリック・クラプトン等いちいち挙げていられないほどの豪華ゲストミュージシャン群はやはり見物。後半には夢のようなメンバーによるスーパーバンドが登場する。クラプトンがひよっ子に見えるから面白い(笑)。
173/16/01/1999
映画「ワグ・ザ・ドッグ 噂の真相」を見る。大統領のセクハラ疑惑を揉み消すために嘘の戦争をでっち上げ、国民の関心をそちらに向けようとする物語。専門の揉み消し屋にロバート・デニーロ、ハリウッドの名プロデューサー役にはダスティン・ホフマンと豪華な顔合わせ。実際の大統領にセクハラ疑惑が持ち上がったこともあり公開当時はちょっとした話題になった。昔「カプリコン1」というアポロ計画を同じような題材にした(月着陸をでっち上げる)傑作があったこともあり、結構期待していたのだが、思ったほどの緊張感、痛快さは無かった。如何に騙すか、ってところをもっとしっかり見せて欲しかった。話は面白いのにねえ、残念。
172/16/01/1999
夕方頃、突然友人から夕食&ボーリングのお誘い。これといって予定も無かったので出かけることにした。大宮にある新しいボーリング場(店名忘却)はサービスタイムになると照明が暗転し、蛍光色で彩られたピンとボールが浮かび上がるという演出。ビル全体がアミューズメントパークのようで、ゲーム、ビリヤード、卓球も楽しめる。土曜の夜だというのにそれほど混んでなかったし結構いいかも。帰り際に、最近話題のダンスゲー(音楽に合わせて指定されたステップを踏まなければならない)を初体験。恥ずかしいけど楽しい。
171/16/01/1999
三連休の真ん中。あまりに天気が良かったので、引っ越して来てからまだ一度も行ったことの無かった川越を父親と一緒に探検しに行くことにした。埼玉では「マルヒロ」というデパートがメジャーな存在なんだ、という噂を耳にしていた僕は、川越あるその噂の「マルヒロ」へ向かった。大宮駅近辺にある名前だけメジャーなデパート群にげんなりしていた僕はこの「マルヒロ」にも大した期待を寄せていなかった。と言うか、最初っから駄目だと決めつけていたのかも知れない。ところが、これが予想外にきちんとしていたので驚いてしまった。要は地方を主力としているの郊外型のデパートで、関西で言えば阪神とか阪急、東京で言えば東急デパートに当たるものである。父親と二人で「ちゃんとしてるじゃん!」を連発しながら店内を散策した。駅から延びている商店街は吉祥寺のそれを少しローカルにしたような感じで好感が持てた(規模は全然違うのだが)。靴屋でFILAのシューズを購入。
170/11/01/1999
朝から友人の一人がお腹の具合が良くないと言う。夕べのジンギスカンの食べ過ぎだろうか。出発時刻を遅らせて、ホテルで大事を取らせる。その間に「純連」というラーメン屋さんへ遠征にでる。こってり味噌ラーメンはなかなかの味であった。ホテルに戻ってしばらく休んだ後、雪の降る中、千歳空港へ向かう。と、そのころから僕もお腹の具合が怪しくなってきた。グルグルグル〜ゥッ。全身がだるい、微熱、軽い嘔吐感。あっ、あたった! 大あたり! これは一昨日食べた生ガキだ!(苦笑)。ご存じの方は分かると思うのだが、生ガキにあたるとその反応は半端ではない。 体を動かす度、下腹部に猛烈な不安感がよぎる。どうにもこうにもしようがない。薬を飲んでじっとしているしかない。正に「悶絶」という感じである。ヘナヘナになりながらも空港でおみやげを奪取、なんとか東京へと向かった。帰宅した直後、物も言わずに床に入ったのは言うまでもない。
169/10/01/1999
北海道2日目。早朝からキロロにてスキー。残念ながら快晴とまでは行かなかったが、昨日ほど風もきつく無く、充分に楽しめた。もう5〜6年程スキーをやっているがどう頑張ってもある一定のレベルより上手くなっていないような気がする。毎年、コツを掴むというか、「よし、わかった!」と思う瞬間があるのだが、その記憶は次の年には全てリセットされている(笑)。この偉大なる永久ループがスキーの醍醐味なのかも知れない。夕食はキリンビール園にてジンギスカン食べ放題。友人達は去年行ったサッポロビール園の方がビールが美味しかったと言っていたが僕には全く関係無い話。たっぷり堪能させていただきました。
168/09/01/1999
友人達と北海道へ2泊3日のスキー旅行へ行く。去年は大雪のため飛行機に乗り遅れる者もいたが今年は無事に全員が同じ飛行機に乗ることができた。初日のスキーはルスツへ。しかしながら遭難してしまうのではないかと思うほどの猛吹雪のため、早々に切り上げる羽目に・・・スキーを滑っている時間よりも昼食の時間の方が長かった。ホテルに戻り、一息ついてから夕食を取りに街へ繰り出す。とある狭苦しい店(店名忘却)で海の幸をたっぷりと堪能する。5人に対して船盛り2つ。贅沢の骨頂である。そして帰り道、近所のラーメン屋にて醤油ラーメンで締める。
167/04/01/1999
正月休みも今日で最後。特に予定も無かったので買い物に行く。大きめのニットと厚手のパーカー、長袖Tシャツを購入。ついでにプレステのゲーム「XI(sai)」、「IQ FAINAL」を購入。ゲームを自分で買うなんて1年ぶりぐらいではないだろうか。「XI」は面白いねえ。久しぶりに楽しいゲームに出会った。「IQ」は改悪なんじゃなかろうか。まだちょっとしか遊んでないけど。
166/02/01/1999
師匠のお宅で好例の新年会。去年は体調不良で新年会も夏会も参加できなかった。久しぶりに、いつも通りのお正月になった。積もる話もそこそこに、新たに導入(笑)されたゲーム機NINTENDO64にはまる。あまりゲームが好きではない僕でも4人での対戦となると結構盛り上がる。結局、翌日の夜まで長居してしまうことに。
165/01/01/1999
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします<(_ _)>。取り急ぎ年末年始の感想。レコ大はGlobeが、新人賞はモーニング娘。が受賞、世も末である。紅白歌合戦はこれといった目玉も無く、一見オーソドックスに見えたのだが、その出演順には大きな変化が見られた。いつもは前半に固められるポップス組が、かなり満遍なく配置されていたのである。どういう結果が出るのか非常に興味深い。携帯電話の番号が一斉に切り替わった。しばらくは転送してくれるだろうとタカをくくっていたのだが、旧番号では全くかからないようだ。テレビの正月特番って、どうしてこうくだらない番組ばかりなのだろう。やっぱりお雑煮は関西風に限る。天皇杯で優勝するような優れたクラブでも存続させることができない日本という国のお正月。