2004年の春

2004年2〜3月にプレイしたゲームの備忘録です。

●モグラカンパニー
自宅でゲームを中心とした集まりを開き、懐かしいドイツの良質ゲームを中心にいろいろとプレイしました。
最初は3人でモグラカンパニーでした。Mさんが中盤以降数の優位を保って勝ちきりました。

●GREED
傑作バースト系ダイスゲーム。最近は手に入らないそうで残念なことです。Mさんが終始トップを走り続けて快勝しました。

●アップザリバー
川を登っているつもりがいつの間にか川に流されてしまう奇妙なスゴロク。子供も入れての対戦でしたがわたしは3艘とも流されてしまうという完敗を喫しました。Mさんの息子のS君が勝ちました。

●マンハッタン
この日のメインディッシュ。往年のドイツゲーム大賞受賞作。これは今でも手に入るということで、大賞受賞作の商業的優位を改めて感じます。このゲームだけは一日の長で勝利しました。

●6ニムト
最後は全員で奥さんが好きな「6ニムト」でした。時間もなかったので簡単にワンプレイして仕組が見えたところで散会としました。

スターウォーズエピックデュエル
○ヨーダ vs カウント・ドゥーク
スターウォーズの個人戦闘ゲームです。いろいろなキャラクターのフィギュアが満載されていて、それぞれの個性を表すデックでプレイするというのが魅力のゲーム。ただ、練習シナリオで示されているヨーダ対ドゥーク伯は妙味がないですね。

スターウォーズエピックデュエル
○アナキン&オビワン vs ダースモール&ジャンゴ・フェット
格闘戦系と射撃戦系のように個性が違うものの対戦が面白いようです。折角ボードもいろいろあるのでミッション的な要素を独自に入れると面白そう。
若干、ダークサイドが弱い気がするのは気のせいでしょうか?

●ウォーロック
「マジックザギャザリング」以前の魔法応酬系カードゲームとして、非常に人気の高いレアアイテムです。
今回、初めてプレイしたのですが、未整理な部分も多いのですが多人数で同時に魔法が飛び交う様は「マジックザギャザリング」とはまた違ったテイストで面白いです。

スタースマッグラー
ドワーフスターの小箱も順次紹介していますが、今回は星間密貿易商人「スタースマッグラー」です。イベント解決の不明点が少なくなく、難度が高いこともあって辛いゲームではありますが、可能性を感じさせる一作です。もう少しこのメーカーが続いていてくれたら‥という気がします。

ストレンジニューワールド
2月のSGC例会です。これまた古いゲームの登場です。どことなく「モノポリー」の影響下にあるボードデザインですが、内容はオリジナリティに満ちています。システムがシャープでバランスが危ういのですが、シンプルなシステムで星間開拓にまだまだ未開のゲームシステムがあり得ることをインスパイアしてくれます。

●マヤ
マヤ文明のピラミッド建設ゲームですが、建てても建ててもどんどん摩滅してしまうのが凄いところです。ゲームの手番の有利不利というのはいろいろなゲームで問題になりますが、このゲームでは競りの段階で先手には先手の、後手には後手のメリットがあり、それぞれに違う戦術や思惑で工夫できるのが凄く良いです。
惜しむらくはピラミッド建設ゲームにしてはビジュアルが大人しく、摩滅が激しいこともあってちまちました印象を与えます。

●イグルーポップ
隣でジャラジャラと麻雀の洗牌のような音がするかと思ったら「イグルーポップ」で盛り上がっていました。
こちらも丁度、卓が開いたので合流してチップを加えて8人でプレイしました。8人だとイグルーをせいぜい2個くらいしか振らせてもらえないのでせわしなく、また比較できないので乱暴になります。それでもズバリと当るときもあり大いに盛り上がりました。

●レイジ
ノックアウトホイスト系のトリックテイキングですね。
時間の都合で途中で散会となりました。

●ダイスランド:オーガ
チーパスのダイスゲームです。それも題材を「オーガ」に取ったという一作。
ゲームにはなっていると思いますが、なにせユニットであるダイスを振ってしまうのですから大味ですね。巨大なオーガダイスに、わらわらと歩兵ダイスや戦車ダイスが群がる辺りは雰囲気あります。

バトルボール
未来フットボールゲーム。
選手の台座の色に対応した色の面数の違うダイスを振るというシステムはわかりやすくて普段ゲームをプレイしない人にも理解しやすいかも。ただし、どうしても20面体を振って移動力を決めるような仕組では大味なのは否めません。
そこを割り切って楽しく遊べるならゴージャスなフィギュアのコンポーネントの魅力は満点と思います。

モンスターラベージアメリカ
AH末期の一作。ダイス振りまくりになる終盤あたりは少し大味に過ぎ、もっと怪獣の個性を生かして作戦をいろいろ立てる要素が欲しかった気がします。

●ハゲタカの餌食
先日に続いて拙宅でゲーマーでない人を集めてのゲーム会。
往年のラベンスバーガーの傑作カードゲームでのオープニングとしました。わたし自身も数年ぶりにプレイしましたが、やはり楽しいですね。本当にシンプルでありながら、いまなお久しぶりにプレイすると新鮮なものがあります。初めての顔ぶれでプレイすると、他の人の性格が読みきれず難しいですね。はまりだすとどんどんバッティングしていき抜け出せませんし‥。

●イグルーポップ
6人でのプレイで、しかもゲーマーでない人の集まりとあって、今回は余裕を持って数個のイグルーを振って考える余裕がありました。正解率も結果として前回より高めだったような気がします。個人的には6人の方が良いような気がしました。8人はガッツキ過ぎの印象があります。

●カルカソンヌ
ゲーム大賞受賞作ということでメビウスで購入してきたものですが、奥さんと対戦してみました。草原のルールと、そこへ投資するタイミングがゲーム初心者には非常にわかりにくいようです。しかも困ったことにそこで勝敗が決することになりがちなので、そこはどうかと思いました。後述しますがシリーズ最新の「契約の箱」も買ったのですが、やはりそちらの方が良いように思います。とは言え、これも面白いと思います。

●ブロックス
奥さんのお気に入りのゲームらしいのですが、プレイするとまだわたしの方が一日の長があるようです。この日の対戦では、小さいタイルが凄く重要だということを奥さんは学習していました。

●ブロックス
リベンジ戦ですが結果は変わらず。ただし、前回のプレイを踏まえた工夫、それに対する工夫の応酬で非常に読み応えのある展開でした。

●カルカソンヌ
「川」をインターネットからダウンロードして自作してのプレイです。
草原の問題が緩和される方向ですので、川はあった方が良いように思いました。ただ、それでも川の両端を回りこんで繋がり、それがさらに全辺草原の修道院に繋がり、修道院を一人が複数引いて群がっていたりすると巨大草原は生まれる可能性十分に残っていますが‥。

●ビッグシティ
都市建築ゲームというジャンルがあり、「メトロポリス」や、「マネータワー」、「ビッグボス」、「チャイナタウン」などいろいろとあります。この「ビッグシティ」もその一つで、購入してからずっと押入れにしまってあったものです。
プレイしてみたのですが、公園や工場による妨害要素が強めのため大きな建築物が立ちにくくなっていて、少しせせこましい印象を受けました。タイトルほど「ビッグシティ」な感じがしないのが惜しいですね。ただし、コンポーネントは素晴らしいです。また、区画タイル自体が広がっていくというところは良い着想だと思います。少しいじると良くなりそうな気がするので次の機会には妨害要素を減らしてプレイしてみたいものです。

オークズ
ゲームとしてプレイしてどうかというのはともかくとして、オークという生き物の杜撰で乱暴なところが如実に描き出されたゲームシステムは一見の価値ありです。オークファンなら一度はやってみて欲しいですが、プレイすると良くも悪くもオークらしい展開になるので、緻密な作戦を求めるプレイヤーには向かないかも。

●ムガール
鉄道株式ゲームの小品シリーズの中でも一番評判が高い一作。
シンプルなシステムで、それでいて非常に考えさせられる内容になっていて面白いです。
このプレイでは、最初に稼いだ点を一気に借金に換えてチップにしてしまう作戦を取ったプレイヤーがいたが、終わって見ると2位。ルールブックでは勝利得点の方が貴重だという示唆がありますが、序盤では必ずしもそうではないということが実証されました。チップの価値はゲーム終盤に向けて一気に下がる訳ですが、最初から低いわけではないということでしょう。

●ホーンティングハウス
最近あいついでホラー系ゲームを出しているトワイライトクリエーションの一作。
ただしこれはダンジョンものではあるが、割とパズルライクな作品。
カードを使った移動システムがいささか乱暴に過ぎるのではないかという気がします。

●リフトオフ
タイトルの通りロケットを発進して目的地の星系にコロニーを作り上げるというゲーム。
ただ、なんとも凄いのは「ブロウル」などと同じでトランプの「スピード」のようにデックからどんどんリアルタイムで手札を出していくゲームシステムだということ。しかも多人数でもできるという強烈な設定になっている。とりあえず二人でプレイしたところでは十分にゲームになっている印象でした。

●プエブロ
変形の積み木をなるべく外から見えないように積み上げていくという変なテイストのパズルライクなボードゲーム。まったく偶然の要素がなくブラインドの要素もなので、実はアブストラクトゲームに近いです。二人ゲームだと理詰めで手数を長く読めるプレイヤーのゲームか。
多人数だと大勢の思惑が絡むので、また違うテイストになるかも知れません。ちなみに結果は奥さんに惜敗。

●契約の箱
カルカソンヌシリーズの最新作でベストという世評も海の向こうからネットで聞こえてきます。早速、入手してやって見たが、なるほど良くなっています。
@草原の得点ルールがスマートなルールになっている
A大草原の行方に左右される部分が緩和されている
B修道院を一人がまとめて持つことによる歪がなくなっている
C手下が枯れたときに打つ手があるようになっている
D道路の価値が高まり得点手段全体のバランスが良くなっている
などなど、オリジナルのバランスが悪く感じられた部分がスマートに直っていて、なるほどなと思いました。ただし、両方とも持つほどには違わないのも事実です。
これも奥さんに連敗。

●コヨーテ
ゲームマーケット2004に参加してプレイしてきたゲームです。インディアンカードゲームで、しかもブラフになっているという新基軸です。上手くできていると思うのは、特殊カードのルールや枚数が非常に良さそうなバランスになっていることです。

●R−ECO
ゲームマーケット2004の出展ブース前にてテストプレイ卓が2つ立っていて丁寧にインストしてくれたゲーム。
リサイクルという問題を上手にゲームシステムの中で、プレイするカードが次のドローするカードと連結してリサイクルするようして取り込んでいる才気を感じさせるデザインの佳作。
プレイが次のプレイに連結している感覚はクニッツアのボードゲーム「ラー」や、オークションゲームの「カナレット」と近いかも。テーブルで趣意になると、当日、当ブース限り有効の割引券をくれるというサービスが気が利いていて、早速、買って来ました。

●コヨーテ
先程のプレイが面白かったのでメンバーを入れ替えて再戦。やはり盛り上がりました。

●クイズメーカー
これも会場でデザイナー本人が売っていたゲーム。購入して早速プレイしましたが、なるほど面白いです。カードで配られたような正解不正解パターンになるようにクイズを作ろうとするわけですが、出題が早いもの順というのも、回答する側にも正解を出すべくモティベーションが生まれる得点システムになっているのも工夫されていて良いと思いました。
今回は5人プレイでしたが、難易度的にはこのくらいで良いのかなと思いました。

●ダイスでPON
これも会場で売っていたゲームです。ダイスを使ってやる「頭足類」あるいは「ワードバスケット」と言ったところです。
「ワードバスケット」がはっきり言って弱い顔ぶれでプレイし、出目によっては誰も答えが出ず詰まる部分もありましたが、無事に終わりました。
序盤リードしていたのですが、オプションのマニアダイスを使ってから一気に逆転されました。そうか、わたしはマニアではなかったのか‥と安心しました。

●コヨーテ
これでもかという3度目のプレイで、今度は人数が4人から5人に増えました。率直に言って4人の方が面白いと思いました。4人だと情報の75%しか見えず、5人だと情報の80%が見えているのですが、その差なのでしょうか?

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