2000年5月という日々

2000年5月にプレイしたゲームの私的メモです。SFゲームに限っていません。

天空の城ラピュタ テディス城塞
宮崎アニメ「天空の城ラピュタ」を題材とした入門ゲーム3点セット。意欲的な部分も感じられるが,デベロップ不足,テストプレイ不足は否めないか。人気のある題材を取り上げただけに,もっと頑張って欲しかったところ。警戒網突破ゲームは,雲に恵まれて快勝。飛行客船襲撃にも成功。
テリブルスイフトソード16:20
●テリブルスイフトソード
横浜のゲームサークルのビッグゲーム例会に参戦,南北戦争最大の会戦を戦う。前回同様北軍の初期配置部隊を率いる。前回の反省を踏まえて全力を集中してチャンバースパイクを守り敵に出血を強いることに成功。しかし,ピンルールに縛られて戦線の後退時期を逃して当方も壊滅的損害を受ける。一泊二日のプレイながらも,初日の日が傾き出したところまでしか進まず。敵の独立砲兵の突出など,コマンドルールの甘さも目立ち,次にやるとしたらTSRの第2版か?

バーバリアンキングス
別ゲーム対戦予定ながら3人しか揃わず急遽,蛮族の王となってキャタスフォンの支配を争う。若き日の誤解に気づくなど思わぬ発見も。些傷はともかく,やはりプレイしていて抜群に面白い。ただし,3人,4人の勝利条件は少し厳しすぎるのでは? 南部を制圧して経済優位を築き,精霊魔法で天候を自在に操って戦う。会心のプレイに近かったが,ここぞで洪水に失敗して混戦に戻してしまい時間切れに。
バーバリアンキング2000年5月画像は,中盤の山場で南方を制圧した我が軍(緑トークン)が北方からの侵略者と戦っているところ。画面中央上の青いトークンは,こちらの魔法使いが起こした洪水で,このエリアの部隊は移動不能になっている。

チタデルオブブラッド
ミニダンジョンRPGとも言うべき作品を3人でプレイ。チットを引いて作るダンジョンの奥へと進み,SPIのファンタジーで著名な存在「未知のものX」の陰謀を打ち砕く。単純なシステムで,もっぱら戦闘のゲームだが,それでも3人でド付き合いながら進んで行くと楽しい。見事,Xの野望を打ち砕いて一同満足。

●BSMパンドラ号の航海
「Ares」誌のゲームが3連続! 意外だが,このゲームをきちんとプレイするのは初めて。トリッキーなパラグラフチェック,少し複雑なブックキーピング(装備マネージメント)で,最初とまどうものの流れ始めると面白い。好戦的な昆虫人間に襲われたり,重力の大きな星で補給切れでフラフラになって帰船したり,勝利得点的にはさっぱり。次こそは‥‥?
corinth
●THE BATTLE OF CORINTH
先月プレイした「FIRE IN MISSISSIPPI」と同じ戦いのGBACWシリーズ。スケールが小さいため,南軍が外郭線に取りついたところから始まっており,作戦的な大きな選択肢は既にない。北軍としては耐えるのが仕事。時間の都合で,ひたすら耐えているところで終わってしまいました。

●ボビーリー
俗称「積木の南北戦争」。南北戦争の東部戦線部分を最初から最後までプレイするというスケール。ルールを読んだ段階では,あまりキレを感じなかったものの,プレイしてみると様々なサブシステムが上手く組み合って機能していて傑作。フォッグオブウォーの効果と,作戦行動を制約する移動,増援制限の効果が上手く絡んでいて,これに戦術マップでの会戦ルールも綺麗にリンクしている。62年の夏までプレイして,わずかに南軍にリードされているかという局面で時間切れ。白兵戦で押されまくり,最後に砲兵射撃で溜飲を下げた。もっとやりたかったところ。再戦ありか?
VINO
●VINO
イタリアを舞台にブドウ畑を拡張していくワイン農場主のゲーム。地域ごとにビッドし,それぞれの地域での品種を決め,そこで得られたブドウを売却して資金を得て拡大していく。説明されるとわかりにくいが,プレイすると複雑ではない。ただし,勝つための方策は,形勢判断がしにくいこともあって明解ではない。悪くないと思うが,ワインである必然性が感じられず,少し抽象的になりすぎか?

●リップシュタット
銀英伝の同人カードゲーム。同人カードゲームとしては,かなり頑張った方との識者のコメント。しかしながら,個人的には,疑問符。まず,ルールの記述が不足していて,どういう風にでも解釈できそうなところが問題。個々の細かいエピソードのガジェットが入っていてこだわっている一方で,全体としてのリップシュタット戦役の雰囲気を必ずしも捉えていない(特にラインハルト配下の諸将[どうやらラインハルト自身も?]が,ランダムに同盟以外のいずれの陣営にでも配られるのはいかがなものか?)ような気がして,木を見て森を見ていないのではないかという懸念。原作付きゲームは斯様に難しい。

盟約の地
盟約の地アマチュア創作ゲーム,FULL-NELSONブランドの最新作テストプレイ。かつて神は混沌の栄えていた大地から彼らを排除して人々に盟約の地を与えた。しかし,人々の信仰心は月日とともに薄れ,再び混沌が四囲から大地へと侵入した。
ボックストゥボックスのシンプルでプレイアブルな二人用ファンタジーウォーゲーム。ユニットの数値バランスが悪く,マップが無駄に広くて,デザイナー差し戻しの刑。

盟約の地
デザイナーズリヴェンジ? 数値バランス,マップ広さが改善され,プレイに耐えるところまでは来た。ただし,プレイバランスの調整はまだまだこれから。また,マップに地名がないのは思い入れしにくいのでマイナス,至急,命名の必要あり。潜在的な重大問題として,展開が単調で作戦的バリエーションに欠ける懸念あり。
斯様に創作ゲームは難しい。

2000年6月という日々に進む
2000年4月という日々に遡る