スターウォーズ・ジェダイ炸裂
JEDI unleashed / Hasbro
ショートコメント
●エピソード2のクライマックス、ゲオノシスでの18人のジェダイと圧倒的な敵との戦い!
Climactic battle of episode 2, 18 JEDI against outnumering enemy creatures.
published designed players time
2002 Craig Van Ness 2-5 45+ minutes
ジェダイのフォース炸裂

 スターウォーズ・エピソード2のクライマックスの戦いをハスブローがゲーム化したボードゲームです。
 普段はゲームをやらない層をターゲットにしたシンプルなルールの多人数ゲームです。
 18人のジェダイが、ドゥーク伯爵の率いる圧倒的な数の敵を相手にフォース炸裂、大暴れをする場面です。

 ボックスアートには、背中合わせになって四囲の敵と睨み合うアナキン・スカイウォーカー、オビワン・ケノビ、ウィンドゥ・メイスが描かれています。
 向こう側には巨獣リークが、さらにその上空にはヨーダの来援が描かれています。
ファイナル・コメント
 上級ルールでは巨獣リークが登場します。リーク自体は倒すことができないのですが、飛び乗ることができます。リークは敵味方構わず踏み潰して歩くことができるのですが、移動方向自体がダイスの制限を受けるようになっていて、出目によっては振り落とされることもあります。リークの背中の上は安全地帯である一方で、リークの傍は一撃でジェダイさえ踏み潰される危険地帯でもあります。

 ゲーム内容としては初心者にもわかりやすく、すぐにプレイできることでしょう。
 また、18人のジェダイの姿とフルネームが入ったコマとカードを見て、「そうか、こんなジェダイが写っていたけれどもそういう名前だったのか」と一頻り関心してしまいます。

 難点を挙げるとすれば、全員がジェダイで全員が敵だというのはゲームの目的を不明確にしていて、スターウォーズのどの位置に視点を置いてプレイすればいいのかピンと来ません。また、ジェダイにも個性がなく、敵のボスキャラであるドゥーク伯爵や、ジャンゴ・フェットも、体力と得点が少し多いだけの位置付けしかないのが寂しいところです。
 ここらへん、初心者向けということと、ゲームとしての醍醐味の両立の難しさを感じます。エピソード1のときの「クイーンズギャンビット」は傑作でしたが、普段ゲームをしない人にはとても消化できませんでしたから。
関連ゲーム
スターウォーズエピックデュエル
スターウォーズクイーンズギャンビット
フリーダム インザ ギャラクシー
エスケープ・フロム・デススター
ホス強襲
●バトルフォーエンドア
●スターウォリアー
 左がプレイの様子です。
 円形のボードに、18人のジェダイが分散して配置され、それを包むように多数の敵が配置されています。
 このゲームでは、全員がジェダイであり、同時に敵をも操ります。初期配置段階で18枚のジェダイカードを均等に分配します。各プレイヤーは、与えられたジェダイを指揮してできるだけ多くの敵を倒してポイントを競います。
 その一方で、敵のクリーチャーやキャラを操って、他のプレイヤーのジェダイを倒してそのポイントを失わせようとするのです。
 ゲーム終了時点で、生き残っているジェダイについて、各ジェダイが自ら倒した敵の数をポイントとして合計します。もっとも稼いだプレイヤーが勝利します。同点の場合には、死んだジェダイによって倒した分まで計算して判定します。敵方としてジェダイを倒すことは直接点にはなりません。ただし、そのジェダイが持っていた得点を失わせることになる訳です。
気合のダイス戦闘システム
 戦闘解決は特殊ダイスを1個振ります。
 ジェダイの場合には、6面の内の4面がフォースになっています。これを振ると相手を一体倒すことができ、さらに続けて振ることができます。攻撃は隣接していないとできませんが、たくさんの敵の中に切り込んでフォースを出しまくれば1ターンでバッタバッタと切り倒すことができ痛快です。
 残る2面にはヨーダが描かれていてヨーダ到着によるゲーム終了が近付きます。
 敵の攻撃の場合には6面内の2面がヒットになっているダイスで攻撃します。ジェダイは1ヒットでは倒せず2ヒットが必要です。また、1面が返り討ちになっていて、逆に相手のジェダイに倒されてポイントになってしまうこともあります。