2000年7月という日々

2000年7月にプレイしたゲームの私的メモです。SFゲームに限っていません。
ノマディ
●NOMADI

いわゆるメビウス便の初期作品。オアシスからオアシスへと移動する遊牧民をイメージした団体スゴロク。一度に6つのダイスを振って,誰のコマでも動かせるという大胆なルール。その代わり,コマは孤立したり過密になってはならず,移動中はほとんど曲がれない。
パズルのようで,どことなく生態シミュレーションの「LIFE」のような印象もある不思議な味わいのゲーム。個人的には好みだが,同意してくれる人は少ない。
スピリット
●SPIRIT
魔法使い同士のスゴロク。コマが1×1〜4×4まで伸縮するのが奇抜。一回の移動では自分の一辺分移動できるので,大きい方が速い。しかし,狭いところを通り抜けるには小さい方が良い。他のコマと衝突すると小さくなるし‥‥。
奇妙な発想の変なテイストのスゴロク。もう一捻りほしい感じか?

●銀河帝国の興亡
今は亡き大貫さんの代表作。マルチプレイヤーズゲームでありがちな手詰まり状況を粉砕するための工夫に光るものあり。隠し勝利条件,貿易カード,戦略プロット,攻撃側有利の戦闘システム,凶悪な開発兵器などなど。これらは手詰まり打破を上手く達成している。プレイアブルで決着がきちんと付く陣取りマルチとして貴重な存在。一世を風靡しただけのことはあると再認識。
メトロ
●メトロ
子供の頃にプラレールで遊んだ思い出を持つものとしては,線路引きには目がないところ。メトロは万博直前の地下鉄建設ラッシュに沸くパリが舞台。盤の四方から入ってくる線路が千々に入り乱れてどこかへ到着していくというタイル置きゲーム。自分の線路の長さが得点。線路は複雑だが,手札が1枚しかなく,置く方向も規定されているので実は手軽。メインディッシュにはなれないものの,デザートとして楽しむのには良。
アクシスアライスヨーロッパ
●アクシスアンドアライス:ヨーロッパ
あのMBの傑作ゲーム「アクシスアンドアライス」のヨーロッパ版となれば,期待は盛り上がったが‥‥。正直に言って,妙味がなくてガッカリ。開発ルールがなくなって奇抜さがなくなり,実際に戦闘したときに同じ場所で押し合う展開となってドラマに乏しかった。素直に昔の「アクシスアンドアライス」をプレイした方が良さそう。

操り人形
今年のドイツゲーム大賞の最終選考に残った話題の新作カードゲーム。前評判に違わぬ面白いゲーム。十分なガジェットを,非常にスマートにストリームラインされたルールとシークエンスの中に織り込んである秀逸なゲームデザイン。

バーナード星
DTPメーカー,マイクロゲームズ(マイクロソフトともマイクロプローズとも関係はないらしい)の一作。星間戦争で両軍の本星から離れたアウトポストを争うという状況を,良さそうなスケールで扱った作品。着想はなかなか,ただハイスタックができ上がり,戦力計算の数字が大きくなるのが個人的には嫌いなタイプなので大幅原点。上手にデベロップし直せば良くなりそうな気がするだけに惜しい感じ。

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