マーフィーのマジックマンション
Murphy's Magic Mansion / Lost Horizon
ショートコメント
●巨大迷宮ゲーム「マーフィーのマジックアイランド」の続編、さらに迷宮は混沌を極める
●ゲームというより、パズルや迷路にゲームのルールを持ち込んだという方が正しいか?
A sequal game of giant maze game "Murphy's Magic Island". Confusion is growing unbelievably.
It is more suitable to say "Maze which has game rules" than "game which has a big maze".
published designed players time
1996 Peter Eric Hendrickson 2-6 2+ hours
マーフィーのマジックマンション

 「マーフィーのマジックマンション」は、巨大迷宮ゲーム「マーフィーのマジックアイランド」の続編です。とは言っても単体で遊ぶこともできますから、独立したゲームと思って差し支えありません。
 続編だけあってこちらの方がやることがエスカレートしています。「マーフィーのマジックアイランド」は正に巨大な迷路そのものでした。巨大ではあるものの、それは単純な迷路でプレイヤーは全図を見ながらどの経路が一番近いかを考えてひたすら走り回っていました。
 ところが、この「マジックマンション」では恐ろしいことに各タイルは神経衰弱のように裏返しで配置され、誰かが進入した時に開かれるのです。
 このため最初の内はどこに何があるのか、そしてどのタイルからどのタイルへ抜けられるのかを探っていくことになります。
ネガティブ・コメント

 「マジックマンション」の弱点は、迷路と神経衰弱という神経を使う要素を二つ複合しているというところにあります。マップを見てルールを聞いた段階でギブアップするプレイヤーが多いのは止むを得ないところでしょう。
 ただし、プレイの進行と共にプレイが加速していく要素が加えられているのは前作「マジックアイランド」と同様なので、最初に思うよりはスムーズに進むのですが。
 とは言え、こういうものが好きな人が大勢集まったときでないとプレイできないものではあります。そういう意味でゲームというより、パズルの好きな顔ぶれのときにご登場ねがうべきアイテムだと思います。
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 左の画像がプレイ初期のものです。6人がマンション内部に入っているので6枚のタイルが開いています。とは言ってもこれではとても全体の指針が立ちませんね。
 実を言うとこのルールと初期の暗中模索が厳しすぎるため、拙宅ではこのゲームをちゃんとプレイしたことは一度もありません。個々のタイルの複雑さは「マジックアイランド」よりは抑えられているので、迷路と神経衰弱の両方が好きなプレイヤーがある程度そろえばできなくもないと思うのですが‥。
 人数が多くなるとオープンなタイルが増えるので状況は少しマシになります。また「マジックアイランド」もそうでしたが、プレイの目的としてルーンを集めるのですが、これを集めることで特殊能力が手に入ります。「マジックアイランド」では移動力が増えてどんどんプレイが加速しました。「マジックマンション」では、「タイルを開く」ことができるようになってどんどん視界が開けていきます。
 ですから、最初は行き当たりばったりに潜ってルーンを拾い集め、中盤からは真剣にルートを考えていけば良いのでしょう。
 その意味では実際にプレイすると、結構ちゃんと機能するのではないかという気もしています。