マーフィーのマジックアイランド
Murphy's Magic Island / Lost Horizons Game
一言で言えば‥‥
巨大迷路‥‥、この一言に尽きます
迷路というモチーフが好きな方に
a giant maze, it's really a giant maze.
recommended if you like a maze.
プレイ人数 |
2−6人(3−4人が適切でしょう) |
プレイ時間 |
90〜120分 |
ルール難度 |
ファミリーゲーム |
デザイナー |
ピーター・エリック・ヘンドリクソン |
入手状況 |
不良在庫になっているのがあるかも |
迷路、まさに迷路、そこをスゴロクで駆け抜けろ!
「マーフィーのマジックアイランド」は、ロストホライズンゲームというマイナーメーカーのボックスゲームです。
基本的には迷路スゴロクでファミリーゲームなのですが、美麗なコンポーネントで存在感のあるドイツゲームに混じって売場の片隅にひっそりと並んでいるようなゲームでした。
わたしは対戦相手に恵まれない地方ゲーマー暮らしをしていた頃は、ロジックパズルや迷路を随分と遊びました。そんなこともあって迷路というのは、とても好きなモチーフの一つです。屋外型のアトラクションでも迷路は定番の一つで、集客力もまずまずのようですから、迷路というのは人の心に訴えるのかも知れません。ミノタウロスの住む迷宮の伝説もありますしね。
マーフィーのマジックアイランドは、まさに迷路と言うべきグチャグチャに入り組んだ道路構造を持った組み合わせタイルマップでプレイします。基本的には単なるスゴロクで、マップ中にある6色の魔法の源を訪れてスタートに戻ってくることが目的です。ただし、そこはマジックアイランドというくらいですから、ちょっとした魔法が随所にあります。
魔法の源を訪れるとその色のチップがもらえるのですが、これは追加1移動力になると同時に、その色の魔法のトンネルを通れるようにしてくれます。この効果によって最初は広すぎると思っていたボードが、徐々に狭くなっていきます。特にトンネルを通れるようになることで思わぬところが近くなりますから、どういう順番で魔法のチップを集めていくかによって全体の旅程が長くも短くもなります。
この他にも種々の呪文があり、ボード上にあるマーフィーのマジックスクールで新たな呪文を習ったりすることもできます。そんな訳で単なるスゴロクではないようにはなっています。
マーフィーのマジックアイランドの難点
ということで一応、単なるスゴロクではなくなるような工夫がされているのですが、実際にプレイすると単なるスゴロクになってしまいます。
理由は迷路のようなマップにあります。あまりに入り組みすぎていて、結局、作戦を立てて回ろうとするのが大変すぎてしまうのですね。
その結果、プレイは取りあえず一番近い魔法スポットを目指せ、着いたら次のことはそれから考えろ‥‥という行き当たりばったりになってしまいます。
そんなこともあって、プレイ感としては、あまり作戦的なゲームにはならないことが多いように思います。根気強く最短距離を探すプレイヤーばかりでやれば、また違うかも知れませんが。
もっとも個人的には、このゲームは迷路のイリンクスを楽しむためのものだと思うので、行き当たりばったりに進んで、思わぬ近道を見つけて一喜一憂したり、道を間違えて悲鳴を上げたりするのも良いのかなと思います。そういう意味では逆に時間制限をつけてどんどんプレイしてもいいくらいかも知れません。マップ自体かなり広いのでその意味でもサクサクプレイしていかないと、時間が結構、かかってしまいます。もっとも中盤以降は移動力も大きくなりトンネルも使えるようになるので、案外スピードアップしていきます。
作戦を繰り広げるゲームが好きな人には、ちょっとお勧めできないゲームです。
関連ゲーム / 類似ゲーム
このゲームには続編があります。「マーフィーのマジックマンション」です。
迷宮を題材としたゲームはいろいろとありますが、迷路としての側面が強く出ている物としてはラヴェンスバーガーの「ラビリンス」、「アドヴァンスドラビリンス」、「スフィンクス」あたりが挙げられます。ラヴェンスバーガーというと近年、「ラビリンスカードゲーム」も出ました。
モンスターが出たり、宝物を探したりというダンジョンズ&ドラゴンズ的なゲームとなると、枚挙に暇がありません。一つだけタイトルにずばりメイズが織り込まれている物としてSPIの「デスメイズ」を挙げて置きましょう。