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タリスマン第2版
ダンジョンとシティ


一言で言えば‥‥

本体が発売されたとき、みな「ただのファンタジースゴロク」だと思った‥‥
この辺になると、「これはたいしたファンタジースゴロク」だと思うようになった

When original set was published, gamers considered it just one of fantasy games.
However, when these set were published, gamers had to change their viewpoint.

タリスマンダンジョンン
TALISMAN DUNGEON  / GW
プレイ人数 3−5人
プレイ時間 2時間〜
ルール難度 ファミリーゲーム、ただし英語力要
デザイナー Bob Harris
入手状況 非常に困難

ハイリスクハイリターン、逆転の機会ひろがる
タリスマンダンジョン
「タリスマン」本体、「エクスパンション」、「アドヴェンチャー」と来て、4番目は「ダンジョン」です。
思えばファンタジーの定番である「ダンジョン」がついにアウトドア型アドヴェンチャーであるタリスマンにも登場したのです。
ダンジョンへの入り口は、通常のアウトドアアドヴェンチャーで引くアドヴェンチャーカードの中に新たに混ぜられます。これがロケーションとして引かれると、そこからダンジョンへと入れるのです。
ダンジョンは基本的にはハイリスクハイリターンの世界です。ダンジョン内では、通常のアドヴェンチャーカードよりシビアな内容を持つダンジョンカードを引くことになります。そして、このダンジョンの奥まで辿り着くと、確率次第で思わぬ出口へと導かれることになります。

ダンジョンでもまた新たな冒険者が参加してきました。正直に言って、ちょっと人材もネタ切れ気味で無理がありますが‥‥。
画像の左側手前はインキジターです。秘密結社員といったところですが。左側奥はパイレート(海賊)です。中央の一番奥はズールー族です。ここらへんになると、なんだか良くわかりません。その手前の女性はジプシーです。いちばん右はマーシャルアーティストです。他には手品師やスパイ、斥候などもいて、統治の王冠を巡る冒険はあまりに多士済々で混沌としてきます。

タリスマン・シティー
TALISMAN CITY / GW
プレイ人数 3−5人
プレイ時間 2時間〜
ルール難度 ファミリーゲーム、ただし英語力要
デザイナー Evan Friedman, Paul Morrow
入手状況 非常に困難

タリスマンの世界には冒険者以外も住んでいる
タリスマンシティー
「ダンジョン」が「タリスマン」世界の地下に広がる地下迷宮をもたらしたとすれば、「シティ」はこの世界の日常都市生活を持ち込みました。
これまで我々は多少奇妙なキャラではあっても、ともかくも統治の王冠を求める冒険者ということで共通していました。ところが、このシティに至って、実はそんな冒険をしているのは一握りの頭のおかしい連中で、実はこの世界の大多数の市民は普通の日常生活を送っているということが描き出されたのです。
「シティ」はボード上にあったシティのマスから進入することができるのですが、そこにはちゃんと普通の王様がいて、その支配の元で秩序ある生活が営まれているのです。
このため、法に触れるような行動をすると指名手配もされますし、警備兵に追われたり、シティゲートを通れなくなったりします。およそ冒険という言葉と相容れない日常生活がここにはあるのです。
この拡張キットでも新たなキャラクターカードが入ってきます。しかし、その内の4枚は従来のカードと意味合いが違います。これらはシティに入って就くことのできる職業を表しているのです。したがって、シティに入って職業に就いたときに従来のキャラクターカードにオーヴァーラップする形で機能を発揮します。
具体的には画像の左奥のハイメイジは魔法ギルドに寄進することで、画像中央奥のシェリフには志願して簡単なテストを受けることで付けます。画面右手前のマスターシーフは盗賊の親方で、現在の盗賊の親方を倒すことで跡を継げます。ただし、この職業に就くと自動的に指名手配になり、いろいろと困ったハンディを負います。それでも闇世界に君臨したい方はどうぞ。最後の右奥のキングのチャンピオンになるには、お忍びで歩いている王様と会う必要があります。
シティの中では通常の冒険のときと全く毛色の異なるイベントが発生するので、固有のシティカードを引くことになります。秩序がきちんと維持された多くの人々の住む町ならではの出来事が待っています。

タリスマン第2版の拡張の仕方

「タリスマン第2版」は、「タリスマン エクスパンションとアドヴェンチャー」から、こうしてさらに拡張されました。前にも述べた通り、その拡張は行き当たりばったりなところがあります。とは言え、そんな中で「ダンジョン」は本体とスムーズに接合されていてお薦めできる拡張キットです。
しかも、このダンジョンには、特に統治の王冠を先に手に入れそうな相手に対して、起死回生の逆転を狙うためのハイリスクハイリターンの経路としての意義があります。このため、ゲームを最後までエキサイティングにしてくれることでしょう。

「シティ」は、また全然、毛色の違う拡張です。これは本線から外れた脱線キットです。そういう意味ではゲームプレイ上は必要ない物かも知れません。けれども、ついつい「シティ」に立ち入って仕事に就き、本末転倒なことに仕事に情熱を燃やしてしまうプレイヤーが後を絶ちません。タリスマン世界が一般市民(?)も住む広がりを持っていることを示すアイテムとして、間違いなく独特の存在感を持っています。

「タリスマン第2版」の拡張キットは、あと二つ登場しました。最終回は、
「タリスマン第2版・タイムスケープとドラゴン」ということになる予定です。

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