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スペースオーク 友の会のページ
ただし,勝手に自称しているだけ‥‥

一言で言えば‥‥

Warhammer 40,000 の登場勢力の一つ,スペースオークのページです

Warhammer 40,000 というゲーム全体の紹介はこちらまで

こんなゲーマーにお薦めしたい

小難しい戦術より,取りあえず突撃というゲーマーに

人海戦術実現のための大量フィギュアの塗装が苦でないゲーマーに

正確な部隊編成とその厳密な紋章考証が面倒で,思ったままに塗りたいという塗装家に

高い完成度よりも奇抜な原理と効果を重視するB級兵器マニアに

スペースオーク その起源
コーデックス スペースオーク
スペースオークは,人類が宇宙へと文明を拡張して最初に遭遇した敵であり,そして今もなお戦いつづけている敵です。

彼らは緑色の肌を持つ獰猛なヒューマノイドで,銀河中に広く生息しています。スペースオークの起源については戦乱の歴史に埋もれた部分が多いのですが、概略以下のようなことがわかっています。

かつてスペースオークたちよりも以前に『ブレインボイズ』という高度な文明を持った種族が銀河で繁栄を遂げていました。どうやらスペースオークは彼らが遺伝子工学の産物として作り出した戦闘要員らしいのです。

スペースオークの獰猛な性格や、痛みを感じにくいために重傷でも戦い続けることの出来る神経構造、そして血液中に植物プランクトンのような成分を持っており強力な復元力を持っていること‥‥などは、全て此処から説明が付きます。

一般に痛みを感じにくいと言う性質は、危険に対する感度が鈍くなるということもあり進化上の特性としては余り有利なものではありません。スペースオークがこの性質を持っていながら繁栄しているのは、実はこの性質はデザインされたもの‥‥だったからなのです。そしてスペースオークの肌がなぜ緑色なのかもここから理解できます。

 ブレインボイズが何故滅びてしまったのかは分かっていません。内戦により互いのスペースオーク部隊による攻撃で支配種族である彼らが滅び、兵器であるスペースオークだけが残ったのではないかという説が有力ですが、確証はありません。

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ワーフ ダ オーク !

スペースオークが一番好きなものは「勝ち戦さ」、そして二番目に好きなものは「負け戦さ」と言われています。そうです彼らは例え負けるとしてさえ、戦う方が平和に暮らすよりもずっと好みなのです。

このため彼らは敵となる他の種族がいない場所では、互いの間で果てしもなく縄張り争いを続けます。強力なウォーボス(WARBOSS)が出て彼らを統べると、彼らは宇宙船をこしらえて侵略すべき新たな星を目指して旅立ちます。これがいわゆる「ワーフ!」で、より大きな戦いを求めての戦うための戦いです。これはスペースオークにとって,一種の聖戦と言うべきところでしょうか。

また敵となる種族が現れた時にも彼らは内紛をすぐに辞めて速やかに「ワーフ」を組織します。その背景には、どうやら彼らの精神をつなぐサイキックパワーが存在しているようです。つまり、スペースオークは多かれ少なかれサイキック能力を持っており、互いにシンクロしているのです。

「ワーーーフ」により彼らは銀河を押し渡り、敵を見つけては次々と戦いを挑んでいきます。かくて人類の行くところ全てにスペースオークとの紛争ありとまで言われるような状況となっているのです。

恐るべしスペースオーク! 恐るべしワーフパワー!

われらスペースオーク!
40k ブラッドアクスコマンド
ブラッドアクスコマンド

スペースオークの戦争好きは,負けても戦っている方が楽しいという代物です。このため,彼らは正面からの突撃を好み,およそ策略などという小賢しいものを軽蔑しています。そして,彼らは戦場でいちばん目立つように原色の衣装を着飾るのです。

ところが,人類との戦いの歴史がもっとも古いブラッドアクス族だけは,人類から学習して策略というものを弄するようになりました。また,彼らは人類の使っている迷彩服と言うものが,ちょいと役に立つということも理解して取り入れました。

ブラッドアクスコマンドは,このために「浸透能力」を持っています。通常の部隊は互いのセットアップエリアの中にしか配置できないのに対して,彼らは適当な視線妨害物に隠れていれば戦場のどこにでも配置できるのです。つまり,敵の拠点のすぐそばに潜んでいたりできるのです。このため,彼らは往々にして敵の重要拠点に先制奇襲攻撃をかけて敵の部隊を混乱に陥れることができます。
40k 襲撃!
ストームボイズ

スペースオークの若者は,一定期間,自分の部族を離れ,ストームボイズ教習所で生活を送ります。人類の場合,大人は比較的社会的で,子供が反抗するものですが,オークはこれと反対です。オークの若者は,ストームボイズ部隊として極めて高度に組織化された行動を取るのです。

彼らは巨大なロケットパックを背負っており,これの噴射により戦場深くへ一気に突入していきます。一種の降下兵だと思っていただければ良いでしょう。

ブラッドアクスコマンドとともに,彼らはスペースオークによる攻撃の前哨線を形成し,敵の拠点を速やかに混乱に陥れ,敵の作戦を機能しなくしてしまいます。

40k スペースオークドレッドノートスペースオークドレッドノート と グレッチン

ドレッドノートとは,大型の人型支援兵器です。スペースオークのドレッドノートは,4本の腕を持っており,格闘戦能力と,重火器による支援能力を両立していることで悪名高いものです。

こうしたドレッドノートは,メカニアクスと呼ばれる機械工と,マッドドックと呼ばれる医師の共同製作です。スペースオークのほかの発明と同様に,かなり乱暴な方法で作られており,大雑把に言って巨大な装甲ドラムに4本の腕と2本の脚を取り付けておき,この機械の中に制御系として,生きたグレッチンの上半身を頭の部分に埋め込んで作ります。

しばしば製作は失敗に終わりますが,強力なドレッドノートになりたいという希望者は後を立たないため,埋め込む制御系部品に困ることはないようです。

周囲を取り巻いているオークより少し小柄な緑の肌の同族がグレッチン族です。彼らはオークより一回り小型で,言って見れば子分のような存在です。戦争が趣味であり生活であるスペースオークの実生活部分を支えているのはグレッチンなのです。

グレッチンは,いつかオークのような大柄で獰猛な存在になりたいと願っており,そのため戦場でもオークとともに戦いに参加します。ただ,彼らの能力はあまり高くないため,ドレッドノートのような重兵器の支援歩兵や,砲兵部隊の操作班などに割り当てられることになります。
ボアボイズ
ボアボイズ

ボアボイズは,名前の通りボア(いのしし)に乗った一種の騎兵です。このアナクロな兵種もまた,スペースオークならではの代物です。しかしながら,戦闘用のボアの突進力と打たれ強さは,いざ突進されてみると前近代的な外観とは裏腹に恐怖を感じさせるものです。

ボアボイズは,ブラッドアクスコマンドなどの前哨線に続いて,本隊の先陣を成して敵陣に突入する存在で,その白兵戦能力により敵の戦列を分断してしまう衝撃力を有しています。

彼らの突撃の成否が,戦場の帰趨を決することが多くなるでしょう。
ショックアタックガン
ショックアタックガン と スノットリング

スペースオークは古代文明の成果が失われないように,その技術を遺伝子の中に組み込まれています。スペースオークの中に必ず一定の割合でメカニアクスと呼ばれるメカニックに強いオークが生まれるようになっているのです。

ただ,あまりに長い歳月が流れたため,彼らの技術にはエラーが織り込まれており,彼らの製作する兵器には凄い威力があると同時に,動作不安定がつきものです。

ショックアタックガンはその一つで,言って見れば個人戦闘レベルでのデスラー殺法です。中央のメカニアクスが背負っている巨大扇風機のような砲がそれで,短距離のワープトンネルを砲の直前と,照準した敵陣との間に形成します。このトンネルを通って,彼の周囲にいるスノットリングたちが敵陣に突入していくのです。

この兵器は正しく動作すれば敵の要塞や戦車の中に忽然と兵力を送りこむことができ,凄い威力を発揮します。また誤動作するにしても,物体のあるところに物体を送りこむことで,反物質爆発を起こしたりして,それはそれで恐るべき破壊を引き起こします。ある意味で,スペースオークの重火器の中で,もっとも潜在能力が高い兵器といえます。

スノットリングは,オーク,グレッチンに次ぐ緑の肌の仲間たちの第三の種族です。彼らは非常に小型で能力も低く,遺伝子工学の失敗作ではないかと思われますが,それなりに役に立つこともあります。ショックアタックガンの弾薬の役目は,彼らの晴れ舞台でしょう。ただし,彼らが生き残れるとは思えませんが‥‥。
パルサロキット
パルサロキット

スペースオークの発明の中で有効性が高いという意味では,このパルサロキットがいちばんです。

パルサロキットは,強力なフィールドジェネレーターを,巨大な打ち上げロケットに載せて発射するものです。ロキットは適当な距離を飛んだところでジェネレーターを射出し,ジェネレーターは周囲に強力な反重力を発生させ,その有効範囲内の部隊を行動不能にしてしまいます。パルサロキットは,かなり広範囲に影響を及ぼすため,敵の作戦は根本的に崩壊してしまうことでしょう。

ただ,例によってスペースオークの発明の不安定さを持っています。たとえば,ロキットが飛ぶ「適当な距離」というのは,昔ながらの導火線方式で,導火線の長さによって決めます。このため,大雑把には制御できますが,正確なところは飛ばしてみないとわかりません。また,広範囲に影響を及ぼすとだけ書きましたが,この範囲というのも作動してみないとわかりません。また,ジェネレーターの効力継続時間も不安定で,普通は1ターンくらいなのですが,もっと長引いてしまって両軍ともに効果範囲に近づけないようなことも起こり得ます。

そのため,場合によってはオークの友軍も巻き込まれるようなこともあり,オーク側の作戦も変更を余儀なくされるかも知れません。とは言え,元来がオークは頭数による力押しの種族ですので,闇仕合になるのは歓迎です。ですから,パルサロキットが多少の副作用を友軍にもたらしたとしてさえ,オークとしは使うのを躊躇うものではないのです。

この兵器については,威力が大きすぎることから,ローカルルールなどで「部隊1000ポイントごと(四捨五入)に一発ずつ配備可能」として制限しているところもあるようです。わたし自身の経験から見ても,この制限は妥当だと思います。

ちなみに写真の右奥で指揮をとっているのは,マッドドクです。マッドドクは,スペースオークに埋め込まれた古代文明の医療技術を体現する特殊なオークです。スペースオークには,奇怪な生体部品を埋め込んだサイバーなオークがときどき見かけられますが,これはマッドドクたちの作品です。
スキグカタパルト
スキグカタパルト

スペースオークの発明の中には,高度文明の遺産とは思えない妙にアナクロなものが混在しています。このスキグカタパルトは,その最たるものでしょう。

見ての通り,この兵器は古式ゆかしいカタパルト以外の何物でもありません。ただし,その弾丸が通常の石や火壷ではなく,スキグなのです。

スキグというのは,簡単に言えば人食いアメーバです。このアメーバを培養しておいて戦闘前に飢餓状態にして壷に詰め込んでおきます。これをカタパルトの弾丸として射出すると着弾した位置で,剥き出しの生体部分を持つ部隊に命中すれば,その生物に取りついて食ってしまうのです。

この兵器は見かけのアナクロさとは裏腹にスペースオークの兵器の中でももっとも確実性が高いものです。というより原理が単純過ぎて故障したり暴走したりしにくいという方が当たっているかも知れません。さらに,弾丸がスキグであるために,普通のカタパルトよりずっと有効性が高まっています。つまり,正確に敵部隊に着弾しなくても,その付近に落ちさえすれば,ハラペコのスキグは自分で獲物を探して動き回っていくからです。また,最初に命中した部隊を食い尽くした後も,飢餓が収まらなければさらに他の獲物を探して活動を続けます。

加えてこの兵器はオークにとって同士討ちの危険性がありません。オークの緑色の肌が体内にある葉緑素のためだというのは冒頭に書きました。スキグは,こうした葉緑素の混じったオークやグレッチンの血や肉の味が嫌いなのです。このため,スキグが味方を襲うことはありません。このようにスキグカタパルトは,アナクロな外見からは想像できないような有用性を持った秘密兵器なのです。

写真の右奥でカタパルト部隊を指揮しているのは,ルントハードと呼ばれるグレッチンやスノットリングの教官を務めるオークです。基本的にオークは性格的に教師などには向いていないのですが,遺伝子に組みこまれているのか,いつも一定比率でルントハードというこうした仕事に向いたオークがオーク社会には登場してきます。彼らは,メカニアクスや,マッドドクなどとともに,遺伝子に組みこまれた本能的な才能で特殊業務をこなします。

スペースオークのの醍醐味と難点

スペースオークは,Warhammer 40,000 において,人類の最初の敵として登場した歴史ある種族です。このため,豊富なフィギュアが揃っており,種々の部族の設定,様々な兵器のガジェットなども充実しています。その意味で,このゲームに労力を投入する余力のあるプレイヤーにとっては非常に魅力ある種族と言って良いと思います。

ただし,その一方で欠点も持ち合わせています。まず,頭数で勝負するタイプの種族であるため,戦闘に際して準備しなければならないフィギュアの数が他の勢力よりも多くなります。このことは,直接,塗装の労力に跳ね返ります。また,対戦時に輸送しなければならない荷物の大きさと重さにも反映されます。

また,個々の兵員の能力が低く,兵器の動作確実性も低いため,緻密な作戦というのが立てられません。これを頭数で補っていくしかありません。しかし,頭数で勝負する種族の悲しさとして,大量殺戮型の兵器,威力は低いが効果対象数が多かったり,効果範囲が広い兵器に弱いという問題を抱えています。このため,相手の兵器で一気に大兵力を撃破されてしまい,相手に溜飲を下げさせてしまうことがあります。ここらへんの問題点を承知した上で,スペースオークに取り組むかどうかを決めた方が良いでしょう。

Warhammer 40,000 の第2版のボックスセットに,スペースマリーンとともにスペースオークが同梱されているために,ついついスペースオークに取り組みたくなりがちです。しかし,実はボックス同梱のゴフ族のモブは戦闘にあたっては特徴がなくて使いにくく,長い目で見ると,これを生かすことを考えるよりも,新たに買い足していくフィギュアで戦うものと考えた方がいいでしょう。

そういうことを考えると,スペースオークをやるのも,まったくほかの種族をやるのも投資としては同じくらい掛かります。むしろ,兵員の質が高い代わりに兵員数が少ないほかの種族を選んだ方が良いということも考えられます。

あと問題点として,どうもWarhammer 40,000 の第3版では,スペースオークは弱くなったようです。これは,他の種族のフィギュアの売れ行きをもっと伸ばしたいという商業的な思惑もありそうなのですが,大規模なオーク部隊資産を抱えていると問題です。

もし労力的に可能なら,スペースオークだけでなく,もう一つ兵員の質が高くて兵員数が少ない勢力に並行して取り組むのが良いでしょう。

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関連ゲーム / 類似ゲーム

第3版が登場したことによる影響については,「第3版に対する印象」「第3版初プレイ」を書きましたので参照してください。

また,「WARHAMMER 40,000」の世界でのスペースオークたち同士の小規模紛争を扱ったものが
「ゴルカモルカ」です。このゲームでは,特に車両を中心としたオリジナル兵器の改造工作が奨励されているようで,改造用のパーツセットなども販売されています。こうした改造兵器や車両をローカルルールで合意できれば,「Warhammer 40,000」に投入することもできるでしょう。ただし,GWのサイトを見ると,既に載っていないようなので,このゲームのフィギュアを漁るなら急いだ方が良さそうです。

ファンタジーの舞台で、スペースオークと良く似たオークが登場してくるGW社のミニチュアフィギュアゲームに
「WARHAMMER FB (fantasy battles)」があります。兵装などが違うので,フィギュアはそのままでは共用しにくいのですが,フィギュア改造などをするのであれば,相互に利用できるでしょう。

また、フィギュアのスケールがこれらとは大きくかわりますが、より規模の大きい戦いを扱う「WARHAMMER 40,000」の上部スケールゲーム
「EPIC 40、000」もあります。このスケールになると,ドレッドノートなどよりも数倍も巨大なオークガーグナントなどという移動要塞も登場してきます。

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