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Warhammer 40,000 第3版の印象
Games Workshop

これはスペースオークに対する迫害か?
最新版ルールブック
「WARHAMMER 40,000」の第3版が登場したのは1998で,本稿執筆時点では,わたしはまだプレイしていません。

第3版のコンセプトは大雑把に言って4つあるようです。

戦闘ルールのストリームライン化を進め,スムーズにプレイできることを目指した。

プレイのスムーズ化を背景に,従来以上の大規模な戦闘を扱うことを目指した。

大規模な戦闘を扱うことを前提に,部隊組織のルールを強化した。

プレイバランスの悪い部隊の能力を調整した。

と言ったようなところです。目的と結果の因果関係は,もしかすると逆かも知れません。

とまれ,結果として個人の活躍を扱うゲームから,部隊の激突を扱うゲームへの変貌が推測されます。

総論はともかくとして,スペースオークにとって,この変更はどういう意味があったのかと言うと,ルールブックが先行して発売された時点では,冒頭の見出しの通りの印象でした。

新版ではスペースマリーンのタクティカルスコードがポイントが30から15と一気に半額になったのに対して,スペースオークは12から8/9とあまり安くなりませんでした。結果として,オークは割高になりました。

加えて新版ではオークの射撃スキルが3から2に低下し,射撃戦闘ではスペースマリーンどころか,同じ白兵戦志向のティラニッドのターマガントスウォームと撃ち合ってもまったく分がないという状態になってしまいました。その代わりに白兵戦スキルが3から4に,白兵戦攻撃回数が1から2に増加しました。しかし,これも接敵できて,さらに低イニシアチブのため,まず敵の白兵戦攻撃を生き残ってやっと役に立つパラメータで,とても割りに合わないと思えました。

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隠されていたオークの恐ろしさ 新版オークコーデックス

しかし,さきごろオークの新版コーデックスを入手して読み始めたところ,いくつか驚くべきことがわかってきました。

まずオークは敵にチャージする場合に,ワーフチェックを実施し,もしこれに成功するとそのターンの白兵戦ではイニシアチブが2倍になることがわかりました。

ワーフチェックは,当該オークのモブの人数を以下を2ダイスで振ると成功というもので数を頼むオークならではのものです。オークの通常のモブは30体まで増強が認められており,これはかなりのメリットになります。2倍化されたイニシアチブ4はスペースマリーンの4と同等となります。

さらにオークの主力白兵戦兵器であるチョッパにも秘密が隠されていました。チョッパは,敵のアーマーセービングを制限するのです。チョッパで攻撃を受けると,相手は最高でも4+のセービングロールしか許されません。スペースマリーンのタクティカルスコードの3+や,ターミネータースコードの2+というセービングは4+に制限されてしまうのです。

この他にも新版ルールで能力が低下して無力化されたかに見えたグレッチンたちが,オークと組み合わせると発揮する補助作用がコーデックスで新たに紹介されています。また,タンクバスタ,バーナボイズと言った特殊性の強いトループ部隊が追加されているのも特徴です。

このコーデックスの登場によってオークは新版では獰猛な戦士としての個性を強められた存在として,旧版と同様に魅力ある存在に戻りつつあります。旧版で描き出された怪発明兵器の数々はプレイのストリームライン化のもと削除されてしまっていますが,そうしたフィギュアを新版で使えるように,ちょっとしたコメントなども付されています。

そして,これはゲームプレイ自体には直接関係はないのですが,オークの繁殖について驚くべき新事実が明らかにされています。その記事は巻末の方に掲載されていますので,読み落とさないように注意してください。この記事を読んだわたしは,銀河が最後にはオークの手に落ちることを確信して止みません。

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関連ページ

「スペースオーク友の会」本編をお読みでないようでしたら,是非,ご参照ください。
先日,ついに第3版を初プレイしました。感想は,「第3版初プレイ」にあります。


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