■オフミ回想録
■福島オフミ(C久々の温泉、久々の露天風呂) 2012/07/07(土曜)〜08(日曜)
●まさかの大誤算
のんくんとSkyさんと別れ、後は宿に向かうだけ。
ところがここで大誤算が。
ただいまの時刻が19:25。土湯温泉行きのバスの発車時刻が19:20。
何と5分前に出発してしまっていた。
バスの時刻は事前に押さえていたのだが、飲み会が楽しくてすっかり忘れていた。
もうちょっと、ほんのちょっと早く気づいていればと後悔ばかりが先に立つ。
次の発車は20:20。1時間近く暇を潰さなければならなくなった。
駅前に大きなカラオケ店があるが、時間がハンパすぎる。
時間があればごとっぴさんがB'zを、私が○KBを歌いまくれば何の問題もなかったのだが・・・。
とりあえず、我々の愛読誌・東スポを買おうと、
駅ナカのキオスクに向かった。
あー、ちゃんとあるじゃんとごとっぴさんが手に取る。
すると、「これ昨日のじゃん!」。
店員さんに尋ねると、翌朝に入荷されるとのこと。都会の夕刊は田舎の朝刊。常識だった。
仕方ない。駅ナカの○トールで時間を潰すことにした。
ごとっぴさんがホットティーを、私がでっかい抹茶ラテを注文し、酔いを醒ました。
ここでごとっぴさんがかばんからA4ノートを取り出し、私に見せてくれた。
そこには、ここ数年のGTレースでの勝ち馬と馬番、
更には馬主の名前がズラリと記載されていた。
また別のページには、土日の特別戦の前記情報がびっしりと書かれていた。
大会では≪枠連マイスター≫として枠連の法則を駆使した予想を展開してくれるごとっぴさん。
また別の一面として、馬への執着・情熱を持った予想も見せてくれる。
そんなごとっぴさんのまた別の一面がここにある。
競馬はただただ馬が競走しているわけではない。
そこには少なからず人間同士の思惑が絡んでおり、
それぞれが競い合いながらも、持ちつ持たれつのコミュニティで成り立っている。
八百長とかそういう意味ではなく、社会が成り立っていくための摂理。
今はまだこうした統計を取るだけで、実利に繋がっているかと言うとそれはまだだという。
しかしこうした積み重ねから、いつしか答えらしきものが見えてくるのではないか、
そう信じて毎週、筆を走らせているとのこと。
こうした考えに、どこかきな臭く、拒否反応を示す方もいるだろう。
私もどちらかというと否定派に含まれる。
ただ、こうした努力がいつか実を結んでくれたらいいなと、純粋に思った。
●闇夜を突き進むバス
奏功している間に時間が立ち、店を出てバス乗り場へ。しばらくしてバスが到着。
10名弱の乗客を乗せ、一段と強くなる雨の中、終点・土湯温泉に向けて走りだした。
所要時間はおよそ40分。中心街をあっという間に通り抜け、外はほぼ真っ暗に。
雨も手伝い、景色が全くわからないなか、淡々と乗車降車が繰り返された。
「次は〜○○〜。お降りの方は〜バスが完全に停車してからお立ちくださいぃ〜」。
抑揚のない単調な口調でバス停のたびにアナウンスする
車掌さんのやっつけ仕事ぶりが、
段々面白く聞こえてくるのは不思議なもの。
行程も半ばを過ぎた頃、乗っているのは我々を含めて数名の若者だけ。
「次は〜自衛隊入口〜」。ここで兄ちゃん姉ちゃんが一斉に降りた。
残ったのは我々2人。
まだ半分近くの道のりがあるんですけど・・・。
車掌と我々の、意味も無く気まずい空気の中、闇夜と雨粒を切り裂きながら、突き進むこと20分。
ようやく終点・土湯温泉に到着した。
●縮尺おかしくね?
降りたはいいものの、外には人っ子一人いない。車も勿論通らない。
非情にもバスは来た道をそそくさと戻っていく。さてどうする?。
見ると、すぐ脇に地図があった。
今回お世話になるのは山根屋旅館。
地図で位置を確認すると、何と一番遠いところじゃん。
川と並行する今来た道をまっすぐ進んで、右手にある2つ目の橋を渡って、すぐに左に曲がって、
くねくねと進んだ先、この温泉郷で最も奥まったところに旅館はあるようだ。
うわー、結構歩くのかなーと気が遠くなった。
街灯もまばらで薄暗いなか、増水した川の音だけが不穏に響き渡る。
1つ目の橋は目の前にあったので通過。さて2つ目の橋までどんぐらい歩くんだろうと、
でかいスポーツバッグを背負い直し、いざ歩みを進めると、
「あれ?、この橋か?」。
1分も経たないうちに次の橋が。橋のたもとに土湯温泉名物のでっかいこけし人形もある。
この橋に間違いない。めっちゃ近いじゃん!。
橋を渡り、左に曲がり、上り坂をくねくねと登り始めたと思ったら、、、あ、着いた(笑)。
なんだあの地図は。縮尺おかしいだろ。
まあまあ、早く到着するに越したことはない。入口をくぐった。
●土湯温泉・山根屋旅館
玄関をくぐると、女将さんが出迎えてくれた。部屋に案内され、ようやくここで一息ついた。
12畳の落ち着いた和室。とりあえず一息ついた後、早速、温泉に向かった。
「ここの旅館の源泉は、他の旅館とちょっと違ってるんですよ」
と女将が自慢していた温泉。
内湯が炭酸水素塩泉、露天風呂が単純温泉と2種類の源泉が楽しめるようだ。
内湯には大浴場と中浴場があり、男女交互に入れ替わるらしく、
この日は残念ながら中浴場が男湯。
それでも、私としては本当に久々の温泉だけに、気持ち良かった。
しばらく内湯に入った後、ごとっぴさんと露天風呂へと移動した。
あいにくの雨ではあるが、屋根があるため、濡れることなく、ゆったりと楽しむ。
真っ暗で景色も見えないため、風情は今一つだったが、やっぱいいね。
洗い場には無料で使える馬油配合のシャンプーやボディーソープがあり、
嬉しい心遣いだった。
部屋に戻り、しばらくの間、ごとっぴさんといろいろと会話を楽しんだ。
高校時代の同級生であり、ゲーセン仲間でもあっただけに、
主に、昔話に華を咲かせた。
ちなみにごとっぴさん、○ァミコンのサッカー、めっちゃ上手いよ。
どのぐらい上手いかというと、対戦すると頭に来て、コントローラーを投げつけるレベル(笑)。
・・・なんか今、この回想を書きながら、誰得?と思ってきた(爆)。
その後もぐだぐだと会話をしながら、ようやく電気を消して就寝。
ごとっぴさんが言うには、「電気消してすぐ、寝息立ててたよ」。
我ながら寝るの、はやっ!。
●しそ巻、うまっ!
翌朝は6:30に起床。軽く身支度を整え、朝食に。
宴会場に用意されているとのことで行ってみると、畳敷きの上に木のテーブルとイス。斬新!。
ごはんにみそしる、納豆に海苔、温泉卵に、たら(かな?)の塩焼きなど、
どれもおいしくいただいた。
なかでも、東北地方の郷土料理である味噌をしそで巻いた
『しそ巻』が非常に美味しかった。
●いざ福島駅前へ
今回の旅行プランは、宿と新幹線がパックになったもの。
これには宿で使える1000円分の商品券もついていたため、
帰り際、お土産をそれぞれ買った。
私は『かわいい赤べこちゃんクッキー』を。
そして、お世話になったお礼を告げ、宿を後にした。
昨日は真っ暗で何も見えなかったが、山間部の静かな温泉郷で、中心部を流れる荒川の廻りに、
いくつもの宿が立っていた。
そんな荒川沿いの山肌が一部崩れており、明るい茶色の土肌が露出していた。
これが震災で出来たものかどうかは定かではないが、ぐっと来るものがあった。
バス停でしばし待っていると、バスが到着。
湯治客というよりも、地元のおばちゃんや女子高生ら数名とともに、再びバスは福島駅に向かって走りだした。
●東スポどこ?
途中から完全に寝てしまった私は、ごとっぴさんに起こされて、あっという間に福島駅前に到着。
ここから2日目の始まりだ!。
まずは何より大事な東スポの確保へ。キオスクに突撃したもののまだ入荷していないとのこと。
いきなり出鼻をくじかれる。さてどうする。
昨日はバスで競馬場に向かったが、だいたい方向がわかったことと、帰りが徒歩になる可能性も考え、
ここは歩いて向かうことにした。途中のコンビニで東スポを買いたいし。
案内地図でおおよその場所を確認し、いざ出発。
早速、近くのコンビニに飛び込むも、東スポはおろかスポーツ紙朝刊がない。
嫌な予感がする・・・。
その後もいくつかコンビニを覗いたが同じ。やばい、やばすぎる。
半ば諦めムードの私に対して、決して諦めないごとっぴさんがここで動く。
道の反対側にある大手コンビニ(○ブン○レブン)に単身突撃。
しばらくの後、コンビニから出てきたごとっぴさんが、
高らかに新聞を掲げた。
執念の勝利。さすが世界の○ブン!。
ごとっぴさんのこの執着心と意地、さすがです。
なんだかんだで1時間近くをかけ、ようやく競馬場に到着。
そしてここから、
オフミ史上最大級の≪祭り≫がはじまるのだった・・・。
B≪
≫Dへ続く
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