ZAPPA NEWS
DONT YOU CHECK THAT THING ?

ザッパ関係の最新のニュースおよび、最近の私のお気に入りのザッパについて



98年度最終版

大山甲日著
「大ザッパ論」堂々発売(+フランクザッパ・ストリート)!

ついに日本で初ともいえる大山甲白氏のザッパの研究書が発売された。この告知を聴いたのが、4月のビデオアーツのザッパファンクラブの告知だからほぼ半年待たされたことになる。とにかく、待望の本が出てうれしい。あの「ZAPPA VOX」がでたのがやはり10年前の98年だから、ほぼ10年振りのザッパ本の発売ということになる。
(ちょうどBROADWAY THE HARDWAYツアーが敢行された年である。ザッパが亡くなるなんてまだ考えもしていない頃だ。私は今でも、あの時会社を辞めてアメリカにコンサートを見にいかなかった事を後悔している。)
本のデザインもGOODで、テキストにこだわる大山さんらしいデザインだ。それにしても、ザッパという名前はインパククトあるな。上に「大」をつけるとなおさらだ。

内容は過去のCDのライナーノーツで発表された内容に対し、大幅に加筆訂正したもの。98年はザッパにとって不毛な年ではあったが、アンサンブル・モデルンの来日と並び、初の国内での本格的な研究本が発売されてよかった、と思う。年末を飾るに相応しい本格的なザッパ本の登場に祝福を。内容については未読なのでまた触れる事にする。 今年は寝正月と決めているので、じっくりと読んでみたいと思っている。自宅(埼玉県)のJRの駅近くの本屋にもおいてあったし、タワーレコードでは平置きになっていた。どれくらい初版を刷っているのだろう? こんなに発行して大丈夫かなという危惧があるが、なるべく多くの人に読まれる事を望みたいものだ。

没原稿をPDFファイルにしたものも、おまけとして付いてきた。その中にインターネットについて書かれている文章があり、ザッパの情報がインターネットを通じて入手しやすくなったと書いてある反面、ファン同士が「インターネットを通じて意見を交換すると喧嘩になる可能性…」云々と書かれていたが、そんなことはこの半年間殆どなく、 いい想い出しか記憶にないのだが。 ただ、ザッパのHPを作る人はをネット上で仮想のファン・クラブを運営している、という表現にはうなづけるものがあった。実際のビデオアーツのファンクラブは活動休止所帯だもんなあ。

確かに、インターネットを始めるまで、まわりにザッパファンなど(大学時代に一人
いた事はいたが。)誰も居なかったのだから。
まあ、その辺のことも含めて来年関西で行われる予定のパーティーで直接大山さんとお話したいものだ。

もう一冊、これは内容は関係ないが野中柊(ひいらぎ)氏の「フランクザッパストリート」という小説も発売された。タイトルにザッパが使われているだけで、内容そのものは、直接ザッパとは関係ないが。
当然、著者はザッパファンなのだろう。架空の街で展開される、いわゆるファンタジー小説であり、他にもバロウズ、D・バーン、ビーフハートなどのアーティスト名が引用されている。岡崎京子らの系統の人だろうか?純文学にもザッパファンていたんだなあ、という驚きとザッパストリートというネーミングの奇抜さにはちょっと感心した。ただ、これも未読なので今度、購入してゆっくり読んでみたい。

98年のザッパ関連の総括

今年もあとわずかになってしまった。私としては、このHPを始めたおかげで伝吉さん始め、様々なザッパファンと知り合う事が出来て本当に充実した一年だった。私などは中途半端に思えてしまう位、ザッパファン(hard core fantacIs)の方は凄い方ばかりで、偉そうにザッパのHPをやっている事が恥ずかしくなってしまう位だった。また、様々な方と知り合うきっかけを与えてくれた畠中さんには本当に感謝してます。こんな独り善がりのテキストだらけのHPに長々と付き合ってくれたみなさんにも。来年もよろしくお願いしますね。

そこで、簡単に今年のザッパ関係の動きを振り返ってみることにする。
96年の「レザー」97年の「200MOTELS」再発という2大イベントが終了した跡だけにちょっと今年は淋しいものがあった。
(アンダーラインのところから記事へリンクしてます。)

CD発売

月?頃  BEST CD「CHEAP THRILS]発表

*これは、販促用とでもいうべきCDで購入価値はあまりないCDだった。

10月23日 「MYSTERY DISK」発売。

*当然、初めての発売。しかし、その背景にはすっきりしないものが残る。

イベント

9月 アンサンブル・モデルン来日9月22日、東京オペラシティ公演
   第2部でザッパの曲ばかりを演奏する。

*正に今年は、このドイツのオーケストラの来日につきる。
 もう、今世紀はザッパの曲を演奏するバンドは来日しないだろう。

その他、ザッパ関係オフ会、ザッパデイ、ザッパナイト関東、関西でそれぞれ
開催。
 
BOOK

12月  大山甲日著
     「大ザッパ論」刊行。

*これも、やっと大山氏の仕事がひとつの本としてまとめられたということで
 大きな収穫だった。

以上が、98年のザッパ関連の主なイベントである。やはり、アンサンブル・モデルンの来日と大山さんの来日につきるかな、今年は。2つとも、表現者としてのザッパに対する愛情に満ち溢れていたし、これだけでも、98年は収穫があった年といえると思う。
しかし、ザッパの日本における評価というとこれが全然進んでいない。
ロックのメイン・ストリームでの偉大な表現者としてのザッパが認知される日はいつくるのだろう。なんか、マイナーな音楽通の間でのみ、ザッパの人気が高まっているような気がするのだが、如何なものだろう。

今年、あの「ミュージック・ライフ」がついに、廃刊になった。なにか、ひとつの歴史
が終わったという感じがする。MMでも書いていたが、洋楽が本当に売れない時代になってしまったという実感である。そんな中、ザッパの評価は今まで通り、
一部のマニアのもので終わってしまうのでは、いや、ザッパといわず、プログレ、
パブ・ロック、ジャズロックといった地味な洋楽は(おしゃれじゃないものは)若い音楽ファンからは忘れ去られてしまうんじゃないかという気がしてならない。
本当に、今の20代前半までの若者が洋楽を聴かなくなってきている、というのは事実で、今でこそCD屋ではザッパのCDが手に入るが、レコード業界の不況が深刻化していくと真っ先対象になり、いつ廃盤にならないとも限らない。
CD屋でGREYとかラルクアンシェルらの歌謡曲ばかりが幅を利かせて、洋楽CDが隅に追いやられる、といったいやな状態にならないといいが。

閑話休題。とにかく、雑誌でもザッパが取り上げられないし、記録映画の予定もない。とにかく、99年はザッパの未発表の新譜が少しでも発表される事を祈るばかりである。そうでないと、このコーナーも存続しないわけだから。

この年末は、オーダーしていたCD−R、BOOT、ビデオ等が一気に到着し、うれしい悲鳴を上げているところである。来年の正月はザッパ漬けの正月になりそうだ。ザッパ追悼企画の御利益かな、などとも思っているが、少なくともネット上のザッパサイトでは前述のような寒い世界ではなく、追悼企画に寄せられたような熱い思いがザッパに対して展開されていくと確信している。

それでは、みなさん良いお年を。
また、来年お会いしましょう。

(98.12.29、ブタベストでのザッパの最後のギタープレイを聴きながら。


ZAPPA生誕記念企画
「ザッパの生誕日に聴く18曲」
前回の追悼企画、ザッパ・フリークのみなさんのご協力のおかげで、
好評でした。ありがとうございます。みなさん12月4日は、ザッパの不在という事実と、残されたザッパの遺産の壮大さにしみじみと思いをめぐらされたのではないだろうか。
本坊さんがおっしゃってた様に「ネット上に終結したザッパへの愛」を共有する
空間を実現できて本当によかった。HPをやるからには、こういうのがやりたかったのだ。追悼企画をその当日にアップしたのはザッパの死に対する無念さがどうしても、拭い切れず、ザッパへの思いをネット上で共有したい、という思いが強くあったからだ。しかし、みなさんの投稿のおかげで、その願いは達成されたと思っている。

というわけで、今回お送りするのは「生誕日に聴く18曲」である。
追悼につきまとう、幾ばくかの無念さは、生誕日には存在しない。
ザッパの「生誕日」に感じるのは「祝福」のみである。あの膨大な音源を生み出してくれたザッパがこの世に誕生したという事実に感謝。
今回は年末ということもあり、参加者が少なかったが忙しい中、参加してくれた
お2人に感謝します。また、投稿していただけなかった方も次回企画よろしくお願いします。今度は来年のハロウィンにでもやろうか。

私も便乗して選曲をしてしまいました。
それでは、またまた、みなさんお楽しみ下さい。

 NO.1 一木さんHome  IS  Where The  ○△□  IS

Cheap Thrills
Peaches En Regalia
20 Small Cigars
Eat That Question
The Dog Bless Variations / Uncle Meat
St.Alphonzo's Pancake Breakfast / Father O'Blivion
Village Of The Sun
Zoot Allures
Packard Goose
Teenage Wind
You Are What You Is
The Blue Light
Valley Girl
The Adventures Of Greggery Peccary
The Illinois Enema Bandit
While You Are Art II
Put A Motor In Yourself
G-Spot Tornado

12/21はフランク・ザッパ生誕58年記念日です。
18曲選んでみましたが例によってMDには収まらない長さになってしまいました。だいたい年代順に並べていますが気にしないでください。どれもザッパでなければ作れない、演奏できないような特徴のある曲です。ブルースを演っても大編成バンドを指揮してもシンクラヴィアで打ち込みをしてもどれもザッパです。こんなにも自分が面白いと思う音楽を思いのまま生み出しつづけた音楽家も少ないのではないでしょうか?
正規盤は日本ですぐに手に入ります。みなさん怖がらずにドンドン手をだしましょう!
もったいないっすよ。

*一木さんもご自分のHPで同一内容の文章をアップされています。
 是非ご覧下さい

NO.2 福田さん(MAKE A ZAPPA NOISE HERE)

01.Uncle Meat                 (「Uncle Meat」一曲目)
02.Lumpy Gravyからの抜粋
03.Tinsel Town Rebellion      (「Tinsel Town Rebellion」)
04.Black Page #2              (「Baby Snakes」)
   ...Titties 'N' Beerからの繋ぎでZappaが「Alright!」って言った所から
05.Heavenly Bank Account      (「You Are What You Is」)
06.Five-Five-Five             (「Shut Up 'N' Play Yer Guitar」)
07.Inca Road                  (「Helsinki Concert」)
08.Montana                    (「Over-Nite Sensation」)
09.Sharleena                  (「Chunga's Revenge」)
10.Alien Orifice              ( 1981 NY Haloween Version)
11.Dinah Moe Humm             (「Baby Snakes」)
12.Carolina Hard-Core Ecstasy (「Bongo Fury」)
13.Sinister Footwear 2        (「Them or Us」)
14.Andy                       (「The Best Band You Never Heard」)
15.Watermelon In Easter Hay   (「Joe's Garage」)
16.Don't Eat Yellow Snow      (「You Can't Do That On Stage Anymore ol.1」)
17.Peaches                    ( 1988 Version)
18.Strictly Genteel           (「Make A Jazz Noise Here」)

Zappaの音楽は私にとっては「おもちゃ箱」のような音楽です。
次から次ぎへと色々なモノが出てくる四次元ポケットのような「おもちゃ箱」
で決して飽きることはないでしょう。

NO.3 WEBMASTER’S CHOICE

ZAPPAがザッパである事を主張している楽曲群

1.hungrey freaks daddy
2.waka jyawaka(edit)
3.outside now(Broadway The Hardway version)
4.Night Shool
5.It Must be A camel
6.Wild Love
7.Transylvania boggie
8.Apostorophie
9.stink foot(YCDZOSA2 version)
10.tittis and beer
11.SOFA(IN NY version)
12.LONSOME ELECTRIC TURKEY
〜13.PEACHES〜14.TEARS BEGIN TO FALL
(medley:from live at filmore )
15.FLAKES
16.pound for brown(IN NY CD version)
17.trouble everyday(ROXY version)
18.CHUNGA'S REVENGE(TRANCE FUSION)

今回は歌ものを中心に選曲しました。といっても、半数以上はインストになってしまいましたね。これを曲間なしのシークヤブーティーみたいに繋ぐことができれば
いいんですが。

というわけで、みなさん楽しんでいただけましたか?
書いてるうちにいくらでも選曲できるような気がしてきた。なお、前回告知した大山さん本レビューを含めた年末特集はぎりぎりの日程でぶちかますことにした。
もう一回 年内に更新するよ。DON’T MISS IT!

(12.24 THE DAY X’MAS、SO WHAT?)



ZAPPA没後5年追悼特別企画
「ザッパの命日に聴く18曲」

また、今年もあの日がやってきた。もちろん、ザッパの命日である。この日は毎年、浮かされたようにザッパのCDを流しっぱなしで過ごしてきた。そんな過ごし方をされてきた人も多いのではないかと思い、それをネット上で展開できないかと思ったのと、本坊さんのお誘いで行った本牧のGIGでの「ザッパナイト」に触発され、ザッパの命日に選曲するとしたらどんな曲にするだろう、なんて事を考えているうちに勝手に盛り上がって掲示板に書きこんだり、メールでお願いした結果、企画に賛同してメールを送ってくれたのが下記に紹介させて頂く方達である。勝手な申し出に協力して頂き本当に感謝しています。ありがとうございました。

まあ、私のHPでの盛り上がりなどどうでもいいことで、日本中のザッパサイトでの盛り上がりを目論んだだけである。日本中のザッパサイトが今日一斉にザッパの事で、盛り上がるなんて考えただけでも楽しいことではないか。命日はしんみりするより、お祭りするに限る。しかし、実際のところ、他のサイトはどうなんだろう?盛り上がっているのだろうか。今日は世界中のザッパサイトを覗いてみようと思っている。今日は参加して頂けなかったHPのマスターの方も、コアなファンも、初心者の方も、自分のHPやBBSでザッパに対する思いを一斉に世界に向けて発信しよう。

今回はあまり、長々と書かないのでとにかくPCでザッパのCDを流しながら下記方の 選曲、コメントを楽しんで欲しい。そして、ザッパという偉大な音楽家の不在という現実を噛み締めて欲しい。というわけで、今「Make A Jazz Noize Here」を聴き始めた。 なぜか、命日に必ず聴くCDになってしまった。

また、今回長々と書くのをやめたのは、紫さんから下記のコメントを頂いたからだ。ザッパに対する気持ちを簡潔に、そしてほぼ完全に代弁してくれている。思えば、「なぞなぞ商会」というバンドでザッパを聴き始めた人も多いだろう。私も初めてザッパの曲を聴いたのも、彼らのライブでだった。そのバンドのギターの方からこうした感動的な…というか、思わず背筋をのばしたくなるような真摯なメールを頂いただけで、ホームページを始めた甲斐があったものだ。紫さん、ありがとうございました。 私も40を過ぎても紫さんのようにザッパに対する深い愛情を持ち続けていきたいと改めて思った。

それでは、追悼特別企画いってみようか。

NO.1  WEBMASTER’S CHOICE

ザッパが天国のツアーで演奏しそうな曲
(至上の喜びを表現している楽曲群)

1.regyptian strut
2.shut’up play you guitar some more
3.hevenly bank acount
4.carifornia hard core ecstasy
5.black page (Make A Jazz Noize Here version)
6.Oh NO
7.Zoot Allures
8.reduzl
9.jesus think's you are jerk
10.yo mama
11.twenty small cigar
12.Holiday In Berlin,Full-Blown
13.watermelon in eastern hey
14.black napkin(bootlege tiny nightmare version)
15.son of mister green genes(HOT RATS)
16.inca road
17.crusin for burgers(Make A Jazz Noize Here version)
18.strictry genteel(orchestral favorites version)

なぜか、インストばかりになってしまった。 やっぱり、ザッパの真価は
インストにあり、と思うのですが、いかがでしょう?2曲選んだ「Make A Jazz Noize Here」は命日に毎年聞いています。特に、17はザッパが天に召される時のBGみたいで何回聴いても感動してしまいます。

NO.2  権平さん

 さて当方、俗に言う「無人島十枚」問答が大の苦手でして、以前求められて
「Mystery Box 1,2 &3(で三枚)」と答え大顰蹙を買ったことがあるほど。まし
てや CD一枚に納められる範囲で選曲などちょっと...でも以下の曲は絶対入れま
す。
(思いついた順に)
peaches en regalia
hungry freaks, daddy 間奏終わりのコードが洒落ている
what's new in baltimore 珍しく長調で泣きのメロディが聴ける
regyptian strut
shut up'n play yer guitar some more

...きりがありません。足りないのです。

レココレのザッパ追悼特集が載った号で、茂木さん(だったかな?)が文章の
締めとして、「LA地震が起こったニュースから、クセノクロニー(私はゼノクロ
ニーと呼んでいるが)と云う言葉が頭に浮かんだ」云々と書いていましたが、現
実と作品世界がクロスオーヴァーするという現象に直面し何とも言えぬ不思議な
気持ちを抱くことは、私にもありました。

インチキな奴をからかった内容の"Cosmik Debris"は、三年前、うちのバンドのボー
カルが「麻原こきおろしソングに聞こえる」と評していましたが、この曲のラス
トでは、"オーム・シャンティ、オーム・シャンティ"と連呼しています(オー・シャンティに聞こ えるが実は歌詞はこうなっている)。なんと、更に麻原に誂えたような曲に思え てしまうではないですか。尤も、コルトレーンもタイトルにしているような有名 なフレーズを安易に拝借した奴が浅はかなだけなんだけれどね。

でも不気味だったのは、"Dumb All Over"での"Or rent a nice French Bomb"の一
節。フランスのシラク大統領が就任直後に核実験を強行したことが、"Be In My
Video"での"Atomic Bomb"とダブって狐につままれたような気がしました。ブック
レットの翻訳脚注でも、何故フランスなのかは不明と書いてあったしなぁ。

ザッパの歌詞には普遍性はそんなに感じないけれど(それほど独特って事ですが)、 やはりそれは内在していて、だからこそのこの交差なのか。それともニュース中 毒だったという姿勢が発揮されているのか。私には何とも言えませんが、あたか もノストラダムスのようにザッパを解釈し出す聞き手が出現しだしたら...こんな 荒唐無稽な事を書いている私ですら、「何いってんだい」と一蹴しますよ。うん。

NO.3 SATさん(DENGEROUS KITCHEN)

 ザッパ6回忌に寄せて・・・ザッパに捧げる18曲

 1. Black Napkins
  2. Village of the Sun
  3. Echidna's Arf of You
  4. Let's Make the Water Turn Black
  5. Harry, You're A Beast
  6. The Orange County Lumber Truck
  7. Oh No
  8. Son of Orange County
  9. What's New in Baltimore?
10. Any Kind of Pain
11. Mr. Green Genes
12. Florentine Pogen
13. Andy
14. Inca Roads
15. Sofa #2
16. Peaches En Regalia
17. Yo' Mama
18. Strictly Genteel

 ザッパが最後のツアーへ旅立った当時はその曲を聴いたこともなく
ましてや亡くなったことも全然知らなかった私が、今となっては
「一度でいいから会ってみたかった!そしてザッパの前で演奏して
みたかった!(←おそれ多いやっちゃなー!!)」という思いをこめて
選んだ18曲です。
選曲に際しては、今後やりたい曲まで含めてしまうと私のような初心者
にはどうにも収拾がつかなくなりそうだったので、敢えて範囲を狭め
ました。(それでも絞るの大変でしたが。)

NO.4 松本さん(三重県のザッパ・ファン)

・ Sofa
・ Black Page#2        <Zappa In New York>
 ホーンセクションが厚いのが良い。
Alien Orifice
・What's New In Baltimore      <Mothers Of Prevention>
 What's New?のギターソロは最高。
Echidna's Arf (of you)
・Don't You Ever Wash That Thing   <Roxy & Elsewhere>
 ザッパらしい曲だと思います。
・Overture To A Holiday In Berlin
・Holiday In Berlin,Full-Blown         <Burnt Weeny Sandwich>
 きれいな曲ですね。だいすき。
・Night School        <Jazz From Hell>
 複雑なコード進行がとてもいい感じ。
・Inca Rords
・Andy                    <One Size Fits All>
 ギターソロやルースさんの存在感あるマリンバがかっこいい。
Waka/Jawaka          <Waka/Jawaka>
 ゆったりとしていて気持ちいい。
・Peachs En Regaria        <Hot Rats>
 この曲でザッパが好きになりました。
Dog/Meat          <YellowShark>
 すばらしいの一言。
・For Calvin            <Grand Wazoo>
・Regyption Start     <Sleep Dirt>
 変わったふいんきの曲ですね。このアルバム全体でそんなふいんきがあるように感じます。
・Cruisin' For Burgers
・Strictly Genteel          <Make A Jazz Noize Here>
 最後はこれですね。

以上、順番はめちゃくちゃです。
18曲なんてあっという間ですね。かけなかった曲もいっぱいあります。
アルバムでは「いたち野郎」がいちばん好きなのですが。「森のひきがえる」を一曲だけ持ってきてもおもしろくないし、そういう意味で省いた曲もあります。

NO.5 TETZSさん(LUMPY GRAVYU)

LUMPY GRAVYで始まり、LUMPY GRAVYで終わる物語です。

1 LUMPY GRAVY 1 (LUMPY GRAVY )
2 WPLJ (BURNT WEENY SANDWICH)
3 OUTRAGE AT VALDES (THE YELLOW SHARK)
4 CUCAMONGA (BONGO FURY)
5 TINK AMOK (THE MAN FROM UTOPIA)
6 ANCIENT ARMAMENTS (SINGLE)
7 OUTSIDE NOW AGAIN (THE PEFECT STRANGER)
8 DADDY, DADY, DADDY (200 MOTELS)
9 HOLIDAY IN BERIN, FULL BROWN  (BURNT WEENY SAND WICH)
10 FOR CALVIN (THE GRAN WAZOO)
11 project-X (UNCLE MEAT)
12 ONE SHOT DEAL (WAKA/ JAWAKA)
13 WAKA/ JAWAKA (WAKA/ JAWAKA)
14 whatever happened to all the fun in the world (SHEIK YURBOUTIE)
15 YO' MAMA (SHEIK YURBOUTIE)
16 WIHILE YOU WERE ART (JAZZ FROM HELL)
17 amnerika (CIVILIZATION PHASE III)
18 LUMPY GRAVY 2 (LUMPY GRAVY )

NO.6 miyazakiさん(DALI JAWAKA)

 1.WHAT'S NEW IN BALTIMORE
2.MR. GREEN GENES
3.LUCILLE HAS MESSED MY MIND UP
4.WATERMELON IN EASTER HAY
5.TAKE YOUR CLOTHES OFF WHEN YOU DANCE
6.UNCLE REMUS
7.DUKE OF PRUNES
8.MUFFIN MAN
9.HOT PLATE HEAVEN AT THE GREEN HOTEL
10.AYBE SEA
11.ANYWAY THE WIND BLOWS
12.STRICTLY GENTEEL
13.PYGMY TWYLYTE
14.BOBBY BROWN GOES DOWN
15.LEMME TAKE YOU TO THE BEACH
16.RDNZL
17.TINSEL TOWN REBELLION
18.WAKA/JAWAKA

 NO.7紫さん(enigma of the purple pages)

Zappaは死を拒否し続ける

 およそ40を過ぎると時間のスピードは20代や30代の頃に比べますます加速度をつ け、確実にその終焉を明確な形として目の前に姿を現しはじめます。たとえば肉親 の死であったり知人の死であったりとさまざまな形態をとって周囲の人間達に自覚 を促します。「人間は必ず死ぬ!」これは紛れもなく人間にとって避けられない真理です。今年の2月、私自身も母を亡くしていよいよ自分もそういう年齢になって きたのだと感じざるを 得ませんでした。人が死ぬことは悲しい。ましてやそれが愛した人であればあるほどその悲しみは大きなものになります。

5年前の12月4日、衛星放送のCNNニュースが一つの大きな悲しみを私達に伝えてきました。
「Zappa死す!」なんというショック。読んでいるあなたもはっきりとあの時の感情
を思い浮かべていることでしょう。私はあの訃報を目の当たりにした時以来、自分の中にあったロック感というか音楽感というものが確実に変化してしまったのを否定できません。端的に表現するならば(他のたくさんのアーティト、ミュージシャ
ンを否定する訳では無いのですが)「Zappa以外にロックは無い」といった感情でしょうか。

確かに1960年代初頭のロック黎明期からロック音楽を体験してきた私達の年齢層に とってジミヘンドリックス、ジャニスジョプリン、ジムモリスン、ストーズ、ビー
トルズなどなどは、かなりの人たちが多かれ少なかれ自分の人生観に影響を受けたことは間違い無いでしょう。
私にとってとりわけZappaがこの世に送り続けた音楽やメッセージが中でも一番強烈に飛び込んできたショックであり続けたものだったのです。

「変態!難解!」と評された独特な音楽的スタイルはともかくとして徹底した対音
楽商業主義に惹かれたのは決して私だけでは無いはずです。そして後年、彼はそれ を成し遂げます(パブリッシングの完全独立によってリスナーにとっては確かに一 部カルト化現象をひきおこしてしまった事実は否定できませんが)。
それとは別に、そこに到達するまでの彼の彼自身に対する姿勢そのものに強い尊敬 の念と憧れを持ち暮らしてきた方も大勢いるのではないでしょうか。人間の生き方 とは?あるいは人生とは?といった部分ですね。
私は、およそロックというのはその音楽形態を指すのでは無く、行為者のライフス
タイルを指すものであると考えていますので音楽の面だけをとらえてカテゴライズ
してしまうのはいとも簡単な行為なのですが、Zappaはどうしてもその陳腐な行為を認めてはくれません。やはり偉大な孤高の人だったのですね。

そういった理由から彼のいない今、はたしていったいどれだけの人があるいはバンドが「ロック」と呼べるのでしょうか?かなり寂しい思いをしています。
その昔、ある偉大な音楽家は死を前にして「作曲家は死を拒否する」という言葉を残しました。けだし名言。
私の内でzappaはいまでも死を拒否し続けています。

*紫さんはご自分のHPでも同一内容の文章をアップされています。
 是非ご覧下さい

NO.8 一木さんHome  IS  Where The  ○△□  IS

ギタッパ18

01.Son Of Mr. Green Genes
02.Road Ladies
03.Rat Tomago
04.Dumb All Over
05.Easy Meat
06.Hot Plate Heaven At The Green Hotel
07.More Trouble Every Day
08.Shut Up 'n Play Yer Guitar
09.The Ocean Is The Ultimate Solution
10.Black Napkins
11.Montana
12.Revised Music For Guitar And Low-Budget Orchestra
13.On The Bus
14.Yo' Mama
15.Inca Roads
16.Watermelon In Easter Hay
17.Heavy Duty Judy
18.Blessed Relief

手短に書きます。

フランクザッパは偉大です。

様々なフォーマットに渡って膨大な数の楽曲を作曲し、バンドを統率し演奏を練り上げ、なおかつ観客を楽しませるため数々のお茶目な歌詞を書き、(彼なりの方法で)世事に目を配り、自由な精神の発現を阻むものには容赦なく歯向かい攻撃を加え率先して行動する。しかも60年代にもっともラジカルな音楽家でありながらアンチドラッグ、カッコ良すぎです。

ザッパ命日の今日12月4日は敬愛する彼がその指先と全身から生み出したギターノイズを思う存分爆音で鳴らしたく、この18曲にしました。順不同。
74分のMDは無論、私の狭い脳髄にも当然ながら収まりきらない132分17秒です。
ザッパのギターソロをなぞるホーンすら美しい「ギターと予算不足のオーケストラのために改訂された音楽」、ジャズ風のコード進行の中、アコースティックギターがフレーズを確かめつつ進んでいくような「ブレスド・リリーフ」もじっくり聴いてください。

*一木さんもご自分のHPで同一内容の文章をアップされています。
 是非ご覧下さい

みなさん、どの方の選曲が一番自分の選曲に近かったでしょうか?できれば、
感想等それぞれの方のHPに送っていただけるとうれしいです。
(ホームページ名でLINKしています。)

今年はHPも開設したし、アンサンブル・モデルンも見れたし、数多くのザッパファンと知り合うことが出来、よい年になった。また、もうすぐ遂にあの大山さんの本(これが日本で最初の本格的なザッパ研究書になるだろう。)も出るし。
次回アップ時にはその辺の、今回書ききれなかったことをまとめて書く予定なのでよろしく。

(98.12.4 the day FRANK ZAPPA WENT TO THE LAST TOUR



MISTERY DISKについて
      
  
 
from old master  VOL1

Theme from run Home Slow
originai duke of prunes
opening night at studio Z
I was a teenage malt shop
The Birth of captain beefheart
Metal man has won his wings
power trio from the saint of sinners
bossa nova pervertamento
Expert from the uncle frankie show
charva
speed freak boogie
original mothers at the broadside
party scene from mondo hollywood
how could I be such a fool
Band introduction from the filmore west
plastic people
original mothers at firmore east

from old masters vol2

harry you're Beast
don's interrupts
piese one
JIM/Roy
piece two
agency man
agency man(studio Version)
lecture from fesival hall show
Weddinng dress song/the handsame cabin boy
SKweezit skweezit skweezit
the story of willli the pimp
black beauty
chuaha
mothes at kpfk
hamonica fan

「念願の…」では勿論なく、「待望の…」でもない。どう表現すればいいか、ちょっと困るが新譜の「MYSTERY  DISK」を購入した。このCDが発売されると聞いた時の失望感(遂にこんなものまで出てしまうのかという落胆ともしかしてこれが最後のリリースかも知れないという危惧)を思い出しながらも、結構楽しく聴く事が出来た。とはいっても、しょせんはオマケのレコードである。,未発表曲集だったら「LOST  EPISODES」という決定版が出ているし、致命的な事はザッパのどんなアルバムにも存在している聞き手を最後までスピーカーの前からから離さないという気迫のこもった緊密な音空間がごっそりと欠落している事だ。

なぜなら、ここから「LOST EPISODES」「AHEAD  OF THIER  TIME」等に再編集された音源も多いし、ザッパ自信が「とりあえずファンサービス用に仕上げたおまけ」アルバムに我慢出来ず、あわてて再編集している姿が見えるようだから。とはいえ、好きな曲もいくつかあるし、今回改めて聴くことによって発見した事も多い。そう、このCDの最大の存在意義は「CDにならなかったら、2度と聴くことのなかったであろう音源をまた聴くことが出来た」という事と、あの重い「オールド・マスターズ」を引っ張り出さなくても、時々聴きたくなるMISTERY・DISKVOL.Uの数曲が聴けると言う事だ。

オールド・マスターズvol1に入っていたのが、20曲目まで。これはデビュー以前に作曲した映画のサウンドトラックとかスタジオZ時代に録音したもの、マザーズ
デビュー直後の音源でまとめられている。確か、2回位しか聴いていないと思う。
この辺の音源は「LOST EPSODES」を聴けば充分である。「SPPEED FREAK BOOGIE」にザッパの修行時代(スタジオZ)の片鱗を聴くことができるが、音源としては特に興味深いものではない。「ボサノバ・パーバータメント」にフレーズの一部が10数年後のスリープ・ダートの「OCEAN IS ULTIMATE SOLUTION」のフレーズにかなり近いものになっているのが興味深かった。

オールド・マスターズvol2に入っていたのが、21から35曲目まで。
21から26曲目の68年ロイヤルアルバートホールの曲は「アヘッド・オブ・ゼア
タイム」に収録ずみ。よく聴いたのが32曲目の「ブラック・ビューティー」。この曲は「いたち野郎」録音時(L・ジョージ在籍)のメンバーによるもので、この攻撃的な
インストは当時貴重な音源だった。しかし、YCDTOSA.VOL.5にまとめて発表されてしまったので、今となってはあまり価値がないだろう。(12枚組はこのまま封印されてしまうのか、是非コンプリートで聴きたいものだが。)

というわけで、あまりおもしろいCDではないので、初心者の方は絶対買わないように。このCDを買うお金があるのだったら、買い逃しているその他のCDを買うことをお勧めする。レコード・コレクターズのいい加減なレビュー(このCDにもザッパ
らしさがたっぷり詰まっている云々)にだまされないように。

オクラ入りになっているCDについて

こうしたCDが出てしまう背景に、RYKODISKとザッパファミリーの確執があると言われている。 プリンスの「クリスタル・ボール」の例を見るまでもなく、自主販売
にすれば利益がまるまる自分のものになるわけで、これは発売する方からすると大変においしいことである。プリンスはこれで大分儲けたらしい。バーキング・パンプキンを運営していた経験から、有能なビジネスの才覚を持つとザッパに評価されているゲイルがつい色気をだしてしまったのだろう。RYKOとの間に何があったか知る由 もないが、ザッパ・ファミリーのリリースした「FRANK ZAPPA PLAYS THE musik OF FRANK ZAPPA」とRYKOのリリースした「200 MOTELS」が両者の間の溝をより深めてしまった様だし。ザッパ・ファミリーからのCDのリリースは今のところ、「FZ PLAYS」以来ないし、RYKOからのリリースはサンプラー みたいなベスト「チープ・スリルズ」と今回の「ミステリー・ディスク」のみ。
と言うわけで、ゲイルがリリースを許可していない音源が下記のものである。

Trance-Fusion 

   ギターアルバム第3弾(1CD)。94年に発売される予定だったもの。
 年代が広範にわたっていおり、バラエティに富んでいるとのこと。
  息子との88年ツアーのバトル「チャンガの復讐」が収録されている。

Dance Me This

 シンクラヴィアによる舞踏曲集。
  とても踊れそうもない高速の曲が殆どのとんでもない(素晴らしいとい
  う意味で)アルバムらしい。

Everything Is Healing Nicely

 "The Yellow Shark"の残りを中心にした作品と噂される。
    別題名の可能性有り。

The Rage And Fury

 FZ指揮アンサンブル・モデルンによるエドガー・ヴァレー(エドガー・ヴァレーズ)
  作品集。

以上が現在オクラ入りしているタイトルである。どれも興味深いものばかりだが、
一体いつになったら発売されるのだろうか。「ザッパニュース」と銘打っている限りザッパの新譜が出ない限り、このコーナーも存続しない。是非早い時期での発売
を望みたいものだ。まあ、この中の一枚でも出れば、この1年に出たレコードに対する失望を埋めてくれるには充分すぎる内容だと思うのだが。
両者が膠着状態になって発売中止になるといった事は絶対に避けて欲しいものだ。
これでザッパの新譜がでる可能性があると分かってほっとした方も多いだろう。もちろん、コアなファンの方はご存知の内容だと思うけれど。
ファンからの手紙をザッパが見た事によって「ブロードウェイ・ザ・ハードウェイ」
ツアーが始まったように、「The Real Flank  Zappa  Com」へ発売を催促するメールをゲイルに送ることにしよう。そうすれば、わりと近いうちに新譜を聴くことが出来るかもしれない。
なんといっても、ザッパを聴く楽しみとは常に過去の作品に対して何らかの進歩が見られる新譜を聴くことににあったのだから。
(権平さんに資料提供していただきました。ありがとうございます。)

プラスチックピープル及び晩年のザッパについて

朝日新聞の9月初旬の朝刊に、「7つのパワー・ロック」と銘打たれた連載企画が掲載されていて、大変興味深かった。東欧の共産党政権下の70年代にはロック
を演奏するのも制限があり、その規則に反すると投獄される事すらあったという。
その中にプラハで活躍するロックバンド「プラスティック・ピープル」(このバンド名
が何処から来ていているか、みなさんお判りだろうが朝日新聞には全く触れられていなかった。)の事が載っていた。彼らは東欧で最も厳しい迫害を受けたグループで、76年の早春には数百人が集まった田舎町の結婚式で演奏した為、メンバー全員が逮捕された。音楽家の検定制度が出来ていたチェコでは、英語のバンド名や長髪は禁止、演奏曲も当局の許可が必要!という同時代の日本と比べると信じられない様な状況だった。

それでも、彼らは刑期を終えると活動を再開したという。翌年の77年プラハから離れた森の牧場(ウッドストックを真似た?)でコンサートが密かに行われそこで司会をしたのが、後に大統領になる劇作家のハベル氏だった。ハベルはまた大のロックファンでザッパフリークだった。チエコの弾圧されたアーティスト達にとってザッパの音楽は自由と解放の象徴だったわけだ。そもそも、ザッパの音楽を聴くことは禁止されていたのだから。
そして、ベルリンの壁が崩壊し、チェコからもソ連軍が撤退し解放が訪れた。
そして、90年91年とザッパはチェコスロバキアに招かれ、91年にはプラハ競技場で行われたブラジェスキー・ビーベルというロックバンドのコンサートにゲスト出演している。こコンサートはライブ録音されておりMSIから発売された。(現在廃盤)ザッパはチエコでもの凄い歓迎を受けたとインタビューで語っていた。
また、大統領選に出馬すると表明したのもこの年である。トラブルの多かったザッパにとってこのプラハ訪問は数少ない本当に幸福な時間だったと思う。また、ロックバンドとしての演奏形態に終止符をうち、これからが新たな世界が展開される
筈だったのだが。
(この辺のことは、MSI盤プラハのザッパの大山甲日さんの解説に詳しく書かれているので探してみる価値はある。また、今度大雑把コラムで取り上げる予定です。)

そんな事を考えながら都内の大型輸入CD屋を歩いていたら、ザッパのコーナーの大量のCDが目に入ってきた。確かに日本ではビデオアーツ、輸入盤とザッパのオフィシャルCDは全て手に入る。しかし、ザッパが伝えようとしたメッセージは本当に伝わっているのか、またこの国が本当に自由なのか国なのかという事を考えてしまった。別に、政治に関心を持てとか世界の事をもっと勉強しろとか
愛国心を持てとか小林よしのりみたいな事をいいたい訳じゃない(笑)。

ただ、ザッパが70年代から行ってきた活動、メッセージに関心をもって欲しいと思う。特に80年代のザッパの歌詞検閲反対の活動は日本では全く無視されてしまっている。同時期にリアルタイムで日本盤がでなかったせいもあるが。
80年代に於いて、宗教、歌詞検閲、湾岸戦争に象徴される戦争への危機感といった事柄、つまり人を「自由」から遠ざけてしまうものとザッパは徹底的に戦ってきた。音楽的にみても凄いし、アーティストとしての中毒性も高い。しかし、時にはライナーをじっくり読んで、ザッパのやってきた事に思いを巡らせて欲しいと思う。
昔雑誌でみかけた「ザッパの変態みたいな音楽が好きです。政治活動には全く興味がないので載せないで下さい。」という投稿の主みたいにならないで欲しいと思う。そして、ロックアーティストといえばスター性、イメージばかりが先行してしまうこの国のザッパに対する評価の低さと「自由」について、ほんの僅かの時間でもいいから思いを巡らせて欲しい。これから生きていく上で何かのヒントにきっとなると思うから。

大雑把新年会と大山甲日さんパーティーについて

10月17日に新宿居酒屋にて「関東ザッパコネクション総会 第1回」が行われ、
前回参加の方、新たなザッパフリークの方と濃くて楽しい時間を過ごす事が出来た。また、今回参加出来なかった方も多数いるので、99年1月中旬頃に「大ザッパ新年会」を開催したいと思う。場所はまだ検討中だが、なるべく大きなスクリーンでザッパのビデオが観れるような場所にしたいと思っている。お宝自慢、秘蔵音源公開等の企画を考えておりますので、みなさん是非参加下さい。また詳細がきまり次第連絡する予定です。
新年会参加希望の方で初めて参加の方いらっしゃたらメール下さい。

また大山甲日さんの本の出版記念パーティーもやりたいものである。こちらの方はこれから具体的に動いて行こうと思っている。 また、本の発売時期だがどうやら来年に延びる模様。(それにしても、ザッパ・オフィシャルファンクラブからは何の連絡もなし。一体どうなってるのか?)

OTHERS

なお、伝吉さんの年内のコンサートは行われないようだ。残念。
(関西ではザッパ・デイでビデオ・デビューしたらしい。)
新たなメンバーが内定したらしいので、早い時期のライブの再開を期待したい。

なお、もうすぐザッパの命日である。12月4日には追悼企画を、当HPまた他のザッパ・HPも巻き込んで実施するつもりですので、期待してください。

(98.11.15)


伝吉、アンサンブル・モデルン豪華2本立て
ライブ+オフ会リポート
ついに、念願の伝吉(8月30日)とアンサンブル・モデルン(9月5日)のライブ
を見る事が出来た。はたなかさんの所でも、みなさんレポートされていたが、改めて詳細なレポートをお送りする。

1.嵐の後の DENGEROUS KITCHENライブ
(8月30日  渋谷 TAKE OFF  7)

おりしも、関東方面は嵐のような雨でコンサート大丈夫かなと思ったが、夕方には上がり伝吉のライブを見る事が出来た。久しぶりのTAKE  OF  7だったが、会場 は熱心なザッパファンが多数つめかけていた。入り口のエレベーターの所で偶然にもjywaka0こと宮崎さんにばったりお会いした。jyawakaさんの手にはマザーズレコードの袋が。そう、お互いマザーズの袋を待ちあわせの目印にしていたのだ。宮崎さんはマザーズで買った浅草ライブのCDを、私は久野さんへのおみやげのバルセロナライブのビデオを入れて。

前座のビートバンドが終了後、いよいよ伝吉登場。緊張の一瞬である。なにしろ、なぞなぞ商会以来17年振りの生でのザッパ体験になるわけだから。ちなみに、宮崎さんは浅草でのライブを見られているというザッパ第一世代の方である。羨ましすぎる!
コンサートは予告通り、「万物同サイズの法則」全曲ライブだった。久野さんにメールを頂いて知ってはいたが、あのザッパのアルバムの中でも人気が高く、複雑な曲の多いあのアルバムをどう料理するか楽しみだった。1曲目はメンバー紹介も兼ねた「TOSH TOSH」。隣で宮崎さんが「俺この曲好きなんだよね。」と言っている。YCDZOSA第2集からの曲だ。しかし、ギターの小松崎さんのボーカルが聞き取りにくかったのが残念。久野さんは緑のTシャツ姿。もう一人のキーボードの内田さんはサングラスにザッパのTシャツ、小松崎さんは黒のTシャツと全体的に今回はラフな格好である。バンドはいきなり、大名曲「インカ・ロード」になだれ込んでいく。生で見るとテープでは聞こえなかった土屋さんのドラムのオカズもしっかり聞こえるし、いい感じである。内田さんのボーカルもいい味出してる。
第一の難関、途中のリフのユニゾンを軽くクリアし、いよいよギターソロ。小松崎さんはしっかりザッパの音色をコピーしていた。フレーズ自体は完コピではないがよくぞここまで音を似せたもんだ!最後の方のライトハンド?もしっかりやってました。
内田さんのソロを聞きながら足でリズムをとっていたら、ベースの音がきこえているのに、ベーシストがいないのにその時初めて気が付いた。よくよくみると、久野さんが一人でルースとトムのパートをやっている!凄い。見ていて目がまわりそうになった。これからは、トム・久野・アンダーウッドと呼ばせていただこう。最後のコーラスの所はなんか、可愛い感じで微笑ましい。そして2曲めは「靴が買えない!」これもコーラスが可愛かった。スライドソロはもう少し泥臭さが欲しいところ。ちゃんぷはりらまのコーラスの所をみんなまじめにやっていたので、笑いをこらえるのに一苦労した。3曲めはこれまた名曲「ソファ」。これも途中のユニゾンが凄すぎ。もう少し、原曲の重厚さが出せれば(生ピでないので仕方ないかも)最高だと思った。4曲めは「パジャマ・ピープル」。小松崎氏のボーカルはちょっとこもり気味かな。でもいい味出してました。
5曲めも名曲「フローレンス・ポーゲン」。これもよかった。6曲目の「エブリン・モデファイド・ドッグ」。これはイマイチでした。でも、この曲の感じを再現するのは難しいだろう。ここで小休止。MCで小松崎氏は自らじょーだんずのメンバーに間違えられて困るといっていた。武田鉄也が苦手と言っていたが、私も同感である。
7曲め「サンバーディーノ」これは内田さんの独壇場。そして遂に出た!8曲め「アンディー」。この超難曲を伝吉はしっかりコピーしていた。観客もステージ釘付け状態だった。久野さんはあの難解なフレーズを軽々とこなし、内田さんはジョニー・ギター・ワトソンになりきっていた。2曲とも乗りがよく、今回のベストといってもいいだろう。
最後は微笑ましい「ソファ」のボーカルバージョンでいったん終了。アンコールの「
ゾンビー・ウルフ」でコンサートは終了した。

始めてみた感想としてはまず、楽しかった、またよくこれだけコピーしたなと感動した。アルバム一枚まるごと、という企画ライブだったのでコンサートらしい乗りがもう少しほしかったのも事実だが。これからは、もっと自分たちなりにザッパを消化して違う解釈(なぞなぞ商会のように)で演奏していけばもっと凄いバンドになると思うので頑張って欲しいと思う。
コンサート後は渋谷の居酒屋で打ち上げがあり、1時間程、参加させて頂いた。
ここで初めて権平さんと御会いできた。もっと、年上の方かとおもっていたら私より
かなり若い方で意外だった。しかし、知識量は凄いと2、3言言葉を交わしただけで 判った。ニフティのザッパのフォーラムの中心人物だった人である。
久野さんを初め、メンバーの方、伝吉のファンの方と楽しくお話するうちにあっという間にタイムリミットに。
全然話足りないという気分が残った。私は9月5日は徹夜でやるぞと一人心に誓っていた。

2.今世紀最後のザッパ大演奏会    アンサンブル・モデルン
(9月5日  AT 東京・オペラシティ・ホール)

伝吉の興奮も冷めない9月5日に遂にアンサンブル・モデルンを観ることが出来た。これは、ただザッパと最後に共演した現代音楽のグループの音楽を聞きに行くではなく、遺作を通じて引き継がれたものを共有するための一つの祝祭である
と感じていた。普段のコンサートとは違う襟を正したいような厳粛さを感じながら、同時に高まりを押さえられない、そんな感じだった。

コンサートに行く前にオフ会に参加。ほとんどの方とは伝吉打ち上げにて御会いしたが、なぞなぞ商会の岩佐さんとは御会いすることができたのが、最高の収穫
だった。思えば、初めてザッパの曲を生で聞いたのが「なぞなぞ商会」のライブだったのだから。ここでも、ザッパに関する様々な情報(小池レコードの話が最高だった。)をお聞きする事が出来た。

オフ会終了後、会場の東京オペラ・シティに向かう。まるで、最近見た映画「ガダカ」に出てきような近未来的なホールである。しかし、会場に集まってきたのは殆ど、普通のコンサート会場で見るような格好の人ばかり。
つまり、ザッパファンばかりという事だ。ざっと売店を覗く。コンロン・ナンカロウのCDに気を引かれるが、一割引で買えるレコファンで購入する事にする。(我ながらセコイ。)残念ながら、Tーシャツ、グッズの類は一切なし。開演前の僅かな時間を利用して、伴田さんと本坊さんに挨拶に行く。伴田さんは新潟から来られた。また、本坊さんは全日本公演を見たという強者である。本坊さんは「いや、始まる前かもう盛り上がちゃって。」とおっしゃていた。私も同じである。みなさん、それぞれの思いを持って、コンサートに臨まれたのだろう。本坊さんは、76年以来22年振りのザッパの曲との再会、そして殆どの人は今世紀で最初で最後のザッパの曲との出会いを心待ちにして。

なお、ザッパも言っているが「殆どのポピュラーの音楽ライターは現代音楽とか、クラシックの簡単な音楽技法についてすら知識を持っていない。だから、私の曲について適切な評価ができない。」旨の発言をしていたが、私も同じである。
クラシック、現代音楽のCDはシャインのOST以外一枚も持ってないというていたらくなので、以下のレポートはそういう人間が書いたレポートとして読んでもらいたい。できれば、専門知識をもった方に別途レポートをお願いしたいところだ。

曲はコンロン・ナンカロウの「プレイヤー・ピアノのためのスタディ」でスタート。
第5番はインプロなのか、譜面にそって演奏されているかわからないリズムの
曲。第6番は一転して牧歌的なメロディー、第7番は驚きの様々な曲調が次々に
登場する曲。ナンカロウは、メキシコで殆ど世に知られることなく作曲を続け、アメリカやヨーロッパの作曲家によって再発見された人で、奥さんが確か日本人だったと思う。数年前NHKのドキュメンタリーで見た事がある。 斬新な曲、展開にノックアウトされてしまった。こりゃ、レコファンでCD買わなきゃ。

次はいよいよライヒの「エイト・ラインズ。」一定のリズムが延々と続き、その上に
のっかっているメロディーが微妙に変化していくという刺激的な曲だ。多分にドラッギーな感じ、またハウス、ダンスミュージックとの関連性が伺えて個人的には大変興味深かった。キング・クリムゾンの「トーキング・ドラム」を高度にしたような曲だという感じがした。
曲が終わると、指揮者のペーター・ルンデルがいったん袖に引っ込み、また客の拍手に応えて登場し、挨拶するというパターン。これが何回も繰り返されるので
クラシックの流儀なのかもしれないが、ちょっと鬱陶しかった。でも、ペーター・ルンデルはジャイムス・テイラー(シンガーソングライターの)にそっくりなので、おかしかった。

休憩時間を挟んでいよいよザッパ・セットの始まりである。アンサンブル・モデルンのメンバーはイエロー・シャークのビデオの時と同じ白のワイシャツ、黒のサスペンダー、ズボン姿で登場。それだけで、単純な私は盛り上がってしまう。
まず「DOG・MEAT」からスタート。あの名曲が自分の目の前で演奏されているという事だけで感動してしまった。ザッパが思い描いていた曲の姿に最も近い形で演奏されたであろうこの2曲を聴いて、ザッパも遺作で彼らと共演できて幸せだったな、としみじみ思った。曲が終わると、会場は拍手の嵐。歓声まであがってた。
次はやや哀愁を帯びた「アウトレイジ・イン・ヴァルデス」。この曲の静かな感じ好きである。次が「ガール・イン・マグネシューム・ドレス」と「ルース・イズ・スリーピング」。ガール〜では、日本人のパーカッショニスト小川ルミが大活躍。ルース〜は、ピアノ線を一本はった上を綱渡りしていく様な展開のスリリングな曲だった。
次は「アムネリカ」。ザッパには珍しい、哀愁を帯びたメロディーを前面に出した曲
である。死を前にしてのザッパの気持ちが汲み取れるような気がして、ちょっと切なくなった。
次がいよいよロキシーライブの最後を飾った「ビーバップ・タンゴ」。安っぽいバー
で演奏されるようなアレンジや、ジャズ・ミュージシャンの真似が挿入されていて思わずニンマリした。コンサートのハイライトである。
次が「ゲット・ホワイティー」。これまた大好きな曲である。イエロー・シャークの中
でも、最も優れた曲だとおもう。LSOなどのオーケストラバージョンと比べるとハッキリするが、アンサンブル・モデルンはザッパの曲に生気を注ぎ込んで、再生させていると思う。血を注ぎ込んだとでもいうか、オーケストラでありながら、演奏者の汗が感じられるような生々しい音楽がそこに実現している。
最後が「Gスポット・トルネード」。前から思っていたが、アラブというか、中近東風の曲だなとこのバージョンを聴いて、改めて思った。ザッパはワールド・ミュージックも聴いていたというし、影響をうけていたのかもしれない。
そういえば、92年のビデオのこの曲で踊っていたラララ・ヒューマンステップスが10月私の地元埼玉で来日公演を実施する。出来れば、共演してほしかった。
アンコールは待ってました「ウエルカム・トゥー・ザ・ユナイテッド・ステーツ」。
会場も一気にロック・コンサートの乗りで大盛り上がり、拍手まで出た。ピアノのヘルマン・クレチッチャーも大乗りの演技(少々乗り過ぎ)で、つい舞台の脇からザッパが出くるんではないかという錯覚を覚えてしまった。2曲めが「moggio」。意外な選曲で感激。しかし、まだ練れていない感じだ。でも、このバージョンが聴けてよかった。
もっと、彼らに演奏して欲しい、いや、されるべきザッパの曲がまだ沢山残されている。
昼の子ども向けコンサートでは演奏したという「ブラック・ページ」がいつ演奏されるか心待ちにしていたが、結局「Gスポット・トルネード」と「DOG・MEAT」で終了。しかし、最後に前回書いた「ルイルイ」をやってくれたのはうれしかった。そういえば、イエローシャークでもやっていたのだ。ザッパのジョークを理解している粋な選曲に感謝。
会場はアンコールを求める拍手が続いていたが、これで公演は終了した。

これで今世紀の最後の日本におけるザッパの演奏会は終了し、私の中でも一つの 思いが完結した。本当にコンサートを聴けてよかったと思う。92年のラストコンサートでザッパから引き継がれたものを、アンサンブルン・モデルンが見事に再現してくれたのを生で聴いて、私も含めて多くの人が心の中で「THANKS FRANK」と呟いていたのではないか。今日のコンサートを通じてアンサンブル・モデルンから天国のザッパへと確実に日本のファンの感謝の思いが伝わり、ザッパのこの上ない追悼になったと思う。特に日本公演をみていない私の様な人間にとっては。

コンサート終了後、16人程のザッパ・ファンが集まり新宿歌舞伎町の台湾料理屋でオフ会が賑やかに開催された。その席で、伴田さんからザッパの生写真を頂き、感激。(今、部屋に飾っている。)こんなに多くのザッパファンが一同に会してるというだけでもおもしろかった。(私もですよ、錦さん。)最後は岩佐さんのサイン会で1次会は終了。私も含めて残ったメンバーは2次回へ突入。ブートの話を中心に盛り上がり、気が付くと朝の5時を回っていた。 10年分位のザッパ話が出来て大満足。
なぞまぞ商会と伝吉この2代に渡る日本を代表するザッパ・バンドのメンバー、
そしてHPによってザッパを追求している方々と3世代に渡る人が集まり本当に有意義なオフ会が出来たと思う。
岩佐さん、権平さん、伝吉のメンバー及び友人の方、伴田さん、福田さん、宮崎さん、田尻さん、広瀬さん、楽しい夜をありがとうございました。
そしてこれからも、よろしくお願いします。

もう、関西のザッパナイトは終了している筈だが、かなもりさん盛り上がりましたか。今度はザッパの命日あたりに是非一緒にやりましょう。なお、次回のオフ会はザッパナイトみたいな形でみんなが参加出来るようなイベントにしたいと思っている。みなさんもご意見ありましたらメール下さい。

訂正:ZAPPALOGについて

権平さんからご指摘頂いたのだがやはり「ZAPPALOG3」は出版されていないようだ。オフ会でも、誰も持っている人はいなかったし。確かに広告は出ていたが。
ucchiさんの掲示板でのhiroさんの発言を鵜呑みにしたのがいけなかった。
(hiroさん何処で発売確認したのかよかったらメール下さい。)
みなさん、ご迷惑をおかけしました。

OTHERS

カルト・ クイズの回答者が2名と少ないので引き続き前回と同内容で実施します。よろしく。(内容は前回分ご覧下さい。)全回正解者には商品出そうかな。
ザッパ困り者アイテムもメール下さいね。

*このページのご意見、ご指摘、おしかり等ありましたら下記までメール下さい。

  harajiri@os.rim.or.jp     
(98.9.13)


チープスリルについて
夏休み中に地元藤沢のタワーレコードで遂に噂のチープスリルを購入する事が出来た。ZAPPAPPAさんも 地元で買われたそうだし。都内の主要輸入CDショップを回ったのになかったのだが。灯台もと暗しである。 もう買われた方も多い事だろう。 ちょっと紹介するタイミングを外したかもしれない。
さっそく内容を紹介すると、 曲目は下記の通り。

I Could be A  star now *
cathoric girls*
bobby brown goes down*
YOU are  WHAT you is(thing fish version)
we are not alone(The man from utopia)
CHEAP  thrills(Crusing With Rubrn and jets)
the MUDshark  iInterview*
Hot Plate heaven At Green Hotel*
zomby Woof*
The torture never stops*
joe's garage*
my guitar Wants Kill Your Mama*
Going for money(True story of 200 motels)

*FROM Playground Psycodics
*From YCTHOSA  voL1,3,4,6
*From  broadway the Hardway
 

ザッパのライブから乗りの言い軽めの曲を集めて編集したベスト盤である。(唯一重いthe torture never stopsを入れた辺りに商売気が覗くが。)
また、エンハンストCDになっていて、ザッパの全CD紹介を見る事が出来る。お値段は1400円とかなり安い。(だからチープスリルか。) 初心者にとってはお買い得のCDだが、昔からのファンにとっては必要のないCDといえるのではないか。ジャケットをカル・シュンケルが担当しているものの、最近走っているヘタウマ路線だし、画風が根本敬(彼もザッパ・ファン!)にそっくりでイマイチである。(中ジャケはもろ根本敬です)
 

つまり、このCDの目的は販促用のオフィシャルのサンプルCDと言える種類のものになっている。つまり、エンハンストCDが売りで、内容はとりあえず今までだしたベスト盤と重複しないようライブの曲を選んでというイージーな発想の元に出されたCDのような気がする。当然、編集もRYKODISKが行っており、ザッパファミリーはタッチしていない様だ。しかし、95年から数えて5枚目、しかも今まではなんらかの特色(未発表曲、シングルバージョン、リミックス)があったが今度はエンハンスト以外特色なしというのでは今後が気に掛かる。こんな感じで1年に1回ベスト盤をリリースしていくつもりか?もう、ベストはいいからザッパ・ファミリーと手を組んで、新企画(例えば新規YCTHOSAを出すとか、例の12枚組みを出すとか)にとりくんでくれないものか。ジミヘンドリックスも死んだら、訳の分からないベスト
が山の様にでたが、ザッパもそんな事にならないよう切に望む。
なにせ、ザッパは生前BESTアルバムはバーブのベスト盤「マザーマニア」(出すならこれを再発して!)のリリースしか許していないのだから。
ザッパの曲がベスト盤という安易なコンセプトに合うものか、そうでないものかは皆さん、ご存知ですよね。

ステリーディスク発売とオールドマスターズについて

というような事を書いていたら、なんとオールド・マスターズに付いていたミステリー・ディスクまで再発されるという。思わず「マジかよ!」と叫んでしまった。あれはあくまで、オールド・マスターズというボックスセットを買ったもののみに与えられる特典、おまけでしょう?そのうちの何曲かならともかくまるごと発売するとは!RYKOの商魂ここに極まれりという感じである。ゲイルは承認しているのだろうか?裁判沙汰になったりして, 今後のリリースに支障をきたさないといいが。
なお、最新号のミュージック・マガジンでは3点(最高10点)の評価だった。

はっきりいって、ビニールフェチに人以外はあのボックスセットはザッパ「困り者
アイテム」(マニアとしては買うしかないが、存在価値がイマイチ不明で買った後は棚の一番置くにしまわれてしまう金食い虫の脱力アイテム)の一つになっていると思う。本当は、各セットに歌詞付きの豪華ブックレットと、並びにおまけの類もすべて着くはずだった。しかし、実際はブックレットはVOL1のみ、ミステリーディスクもVOL3はなし、という極めてザッパには珍しい手抜き状態、買う方にしてみれば不本意な状態で発売されてしまった。発売当時(1985年)はまだレコードが全盛時代。今みたいにCDがこんなに普及すると思わなかった私は当然、全セット購入した。また、ヴァーブ時代のアルバムは長い事廃盤だったので、正に待望の再発だったわけだ。合計すると約12万の買い物である。そんな思いまでして購入した後で、いきなり全CD再発の知らせが入り、思わずがっくりしてしまった事を覚えている。

とはいえ、「ホット・ラッツ」のCD盤は大幅にリミックスされ、オリジナル盤の原形を残していないので、オールド・マスターズ盤はオリジナルのままリマスターされているのが嬉しいが。あと、「いたち野郎」のCDの1曲目もオリジナルとは違うロング・バージョン、「アンクルミート」のCDは映画の音入りになっている。とはいえ、聴くときはオリジナル盤を聴いてしまうので、あまり箱から引っ張り出して聴く事はない。

  いまでは実家のザッパの棚の一番奥でひっそりと佇んでいる。なにせ重いんだ、これが。
そんなボックスセットもミステリー・ディスクがついているからこそ、存在価値もあったのに。いったい何だったんだろう、このボックスセットは。というわけで、私の「マニア困り者(期待はずれ)リスト」にしっかり記入されているアイテムである。
他の「困り者アイテム」については次回ザッパニュースで堂々発表予定です。
あなたも「困り者」(騙されて買わされたアイテムでも可。)ザッパアイテムお持ちでしたら、そのアイテムや買った店に対する怒りのコメントを添えてご連絡下さい。

伝吉ライブ(8月30日)迫る!

いよいよ伝吉ライブが8月30日開催される。楽しみである。
あのアルバムが全曲聴けると思うと、いやでも期待がつのる。東京ロックシーン
において最高のザッパバンド(っていてもいくつあるんでしょう)伝吉のライブを皆さんくれぐれもお見逃しのないよう。
(できればアンコールでストリクトリー・ジェンティール聴きたいのだが。無理ですかね、SATさん。)

コンサート終了後飲み会もあるそうですので、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。来れない人の為に次回ライブリポート掲載するので乞うご期待を!なお詳細は下記の通りです。受付で「伝吉の客です」と言って下されば必ず前売り\2,000-でチケット買えるそうです。(どうやら当日券は\2,300-らしいのでご注意を!)

はじめまして!伝吉です。

ザッパフリークの皆様、はじめまして!
先日ご紹介いただきましたDANGEROUS KITCHENです。
伝吉(でんきち)と呼んでやって下さい。
 ザッパが最後のツアーに旅立った直後、追悼を目的に
結成されてから4年余り・・・。その間ひたすらザッパだけを
演りつづけ、過去に演奏した曲目は60を超えました。
それでもなお、やり尽くした感がないというより、やりたい
曲が山積みっちゅうのは困りますね。なんとも相手が大きすぎ
まして。みんないいトシこいてるのにようやるわ、と思ったり
もするわけですけれど。
 そんな我々の次回のLIVEでは、伝吉史上初の「某アルバム
丸ごと全部」に挑戦します!何のアルバムかは当日のお楽しみ。
ヒントは「ちゃんぷはりらま」です?!
これ一発で分かってしまうアナタは・・・相当きてますね。
そんなあなたにぜひともお会いしたいような、したくないような。
(注:申し訳ありませんが当方ザッパ初心者のため、けっこう
ビビりながらこれを書いています。)
ま、とりあへず東京近郊にお住まいの皆様、夏休み最後のイベント
へぜひお出かけ下さい。メンバー一同、お待ちしております。

 DANGEROUS KITCHEN LIVE  Vol.14
 1998.8.30 (Sun)  18:30 Open  19:00 Start
    at 渋谷TAKE OFF 7  (TEL:03-3477-5876)
 Ticket  \2,000-  Including 1 Drink Free.
 

山下達郎とルイルイについて

7月末頃の昼下がり、FMを聴きながら大宮辺りを車で走っていたらあの山下達郎のDJが耳に入ってきた。アンクルミートに入っているパイプ・オルガンで演奏されるルイルイがえらく気に入っており、74年荒井由美の「陰りゆく部屋」のレコーディングで東京某所の教会のパイプオルガンを使ったとき、遊びでこのルイルイをひいていたら教会に人に叱られたというエピソードを話していた。あの山下達郎がマザーズを聴いていたとは。おそるべし、山下達郎。また、「ルイ・ルイ」が好きだというセンス!改めて、山下達郎を見直してしまったと同時に以外な感じもしたエピソードだった。
(「ルイ・ルイ」はザッパお気に入りのナンバーで67年から88年のツアーまで何回も演奏している。私のお気に入りはJESUS THINKS YOU’RE JERKのラストで唐突に演奏されるやつ。)

ザッパ・カルトクイズ 1

次回、ザッパに関する本のリストをアップロードする予定である。国内のザッパに関する文献、資料がどれくらいあるか把握したくて作成している。また、新しくザッパファンになった人への参考になれば、とも思っている。
本をめくっているうちに思い付いたのだがザッパカルトクイズその1をやる事にした。
レコード会社のRHINOなどは、WEB上でこうした企画を展開している。
いつか、もっと問題を多くして実施してみたい。(いまの所ネタがないので、集めないと。)

質問1:ザッパのバンドに誘われた日本人のキーボーディストとは誰でしょう?

質問2:ザッパのオーディションに申し込んだが、選ばれなかった日本人ドラマー
           は誰でしょう? (この時、シャド・ワッカーマンがドラマーとして選ばれまし
           た。)

以上、お分かりの方は回答下さい。何も商品は出ません(笑)が、正解者は次回ザッパニュースにて発表させて頂きます。畠中さん、ZAPPAPPAさんの掲示板で回答でも 結構ですので、皆さんの回答をお待ちしています。
(次回紹介する雑誌の中に回答ありますよ。)

OTHERS

権平さんより、お宝についての回答を頂いた。フリークアウト等一連のレコードは
日本グラモフォンより出ていたそうで、都内某所で2万円位で手に入るとの事。
また、20YEARSも通信販売で3万位で購入されたとの事。うらやましい。
また、シングル(マザリー・ラブ)は彼の地ロンドンで6万位で売っているのをみたとか。やはり世界どこいっても高いのだなと納得。権平さん、情報有り難うございました。

(98.8.26)


伝吉8月30日ライブの件
3年掛かりの大仕事が今日やっと終了し、久しぶりにこうして更新出来る状況に
なった。そこで、前からのお約束の伝吉さんのライブのPRをメンバーより頂いているので、下記に掲載する。メンバーのSATさんは畠中さんの所の掲示板にも最近書き込みしているので、ご存知の方も多いだろう。東京近郊のザッパファンの方8月30日は是非、TAKE・OFF 7にお集まり下さい。また、コンサート終了
後に飲み会などしたいと思っているので、行かれる方はメール下さい。
なお、過去のライブを集めたビデオ(タイトルはビデオフロムキッチン!)と
テープも頂いた。なぞなぞ商会をショーアップされたザッパバンドとするなら、伝吉はシリアスにザッパを演奏するバンドだとテープを聴いて思った。是非、自分の耳で(いかん!私も初めてだ。)確かめて欲しいと思う。 それではSATさんによるPRをどうぞ!

はじめまして!伝吉です。

ザッパフリークの皆様、はじめまして!
先日ご紹介いただきましたDANGEROUS KITCHENです。
伝吉(でんきち)と呼んでやって下さい。
 ザッパが最後のツアーに旅立った直後、追悼を目的に
結成されてから4年余り・・・。その間ひたすらザッパだけを
演りつづけ、過去に演奏した曲目は60を超えました。
それでもなお、やり尽くした感がないというより、やりたい
曲が山積みっちゅうのは困りますね。なんとも相手が大きすぎ
まして。みんないいトシこいてるのにようやるわ、と思ったり
もするわけですけれど。
 そんな我々の次回のLIVEでは、伝吉史上初の「某アルバム
丸ごと全部」に挑戦します!何のアルバムかは当日のお楽しみ。
ヒントは「ちゃんぷはりらま」です?!
これ一発で分かってしまうアナタは・・・相当きてますね。
そんなあなたにぜひともお会いしたいような、したくないような。
(注:申し訳ありませんが当方ザッパ初心者のため、けっこう
ビビりながらこれを書いています。)
ま、とりあへず東京近郊にお住まいの皆様、夏休み最後のイベント
へぜひお出かけ下さい。メンバー一同、お待ちしております。

 DANGEROUS KITCHEN LIVE  Vol.14
 1998.8.30 (Sun)  18:30 Open  19:00 Start
    at 渋谷TAKE OFF 7  (TEL:03-3477-5876)
 Ticket  \2,000-  Including 1 Drink Free.
 

2つの増刊号に見るザッパについて
ミュージックマガジン社からでた、「ブルーアイド・ソウル」「遺作」という2冊の増刊
号にザッパの事が載っていた。まず、「ブルーアイド・ソウル」では、マザーズ時代
の「ルーベンアンドジェッツ」を取り上げているが、この本で取り上げると言う事が
まず間違っている。このアルバムこそ、あのフラワー・ムーブメント一色の中で初めてロックグループとして、50年代のR&Bをとり上げたアルバムなのだから。当時、サイケデリック全盛で50年代の音楽などダサイという風潮の中でリリースされたからこそ、意義のあるアルバムなのだ。このアルバムの影響で50年代のR&Bのリバイバルが盛り上がりだしたという話もある。結構、影響力は大きかったのではないか。ザッパのアルバムの中では埋もれがちなアルバムではあるがあなどれない一枚である。今度、ザッパとのR&Bとの関係についても、考察してみたい。 だからこのアルバムは50年代のR&Bとの関わりの中で語られるべき一枚なのだ。ミソもクソも一緒にしてブルーアイド・ソウルなんていう括りかたをするのは全く頂けない。萩原健太氏の編集する本は詰めが甘くてどうも…。

また、「遺作」では「イエローシャーク」を取り上げている。これ自体は問題無いが、「ザッパの音楽について書かれている文章は数多い」と書いているのは一体何処の国の話だろう?確かに日本でもザッパの単行本が何冊か出ていたが、今ではそれも入手困難な状況だ。鈴木博文氏は「海外ではザッパの音楽について書かれている文章は数多いが、日本では殆ど無視されている」と書くべきだった。 実際、アメリカのタワーレコードのブックコーナーにいくとザッパのコーナーには10種類位の本があった。 なぜか、渋谷のタワーブックスには一冊もなかったが。

と言うわけで、今度国内でザッパについての書籍、雑誌を紹介するコーナーを計画中です。もし、ザッパの記事が載っている雑誌をお持ちの方いたら、連絡お待ちしています。 この2、3年レコードコレクターズ、DIG第2号(キャプテン・ビーフハートの特集号もある!)以外にザッパの記事がのった音楽雑誌などあるんだろうか。

求む!zappalog
そのザッパの本の出版元が白夜書房だが(リアル・フランク・ザッパ・ブック、ザッパ・VOX)数年前、スイスのザッパフリークの出したザッパのデータ本(レコード、
本等)の元祖的な名著「zappalog」の翻訳が発売されていたというのだ。確か、広告を見たような気もするが、まさか本当に出ていたとは知らなかった。
誰か譲って頂けないでしょうか。よろしくお願いします。
(貸して頂けるだけでも結構です。コピーなどとらずに丁寧に扱いますので
よろしく。)

2年目の渋谷マザーズでの新着情報
もう大分前の 話になるが、7月のある雨の日,久々に渋谷のマザーズへ行ってきた。昔は良く行ったが、とにかく渋谷のセンター街近辺を通ってマザーズへ行くのがおっくうで行っていなかったのだが、時間が空いたので(自分のバンドのライブが雨で流れた為)HPの取材も兼ねて行ってみた。
昔、イエローポップ(現在はマンハッタンレコード)の前のビルの3Fの窓ガラスのバーキング・パンプキンのポスターを確認、まだつぶれていない。狭い階段を上ってたどり着くと店内は在庫の山だった。レコード、CDの上にまたCDが置いて有り、一々CDを取り除かないとCDが見れないという状況で、これは一体どうした事だろう。吉祥寺店がつぶれてしまったらしいので、その在庫か?

で、ザッパのコーナーを物色すると、他では見た事のないCDーRのBOOTが30種類あるのにはたまげた。流石マザーズレコード。また、CDを見ていると「このCD音いいですよ。」などと声を架けてくるのも昔と変わらない。その中から今回は
「マイアミ・テープス」と「ホット・ラッツ・アンサンブル」なるアイテムをゲットしてきた。あの「20YEARS」のCD−ROMもあった。お値段は39,800円でMUDSHARKオリジナル、限定40枚ということだけど、なんかパッケージが安っぽかったなあ。なお、ゲットしたアイテムについては次回紹介しますので、しばしお待ちを。

しかし、こうした店のトレンドは、ビーチ・ボーイズ、ソフト・ロックと来て今は何なのだろう?もう、60〜70年代のリバイバルは限界なのではないか。店内を見ても、ザッパは別として今のはやりというものがみえてこないのだ。マザーズのようなマニア向けの店は益々厳しくなるのではと感じてしまった。もう、60〜70年代のレアアイテム発掘もほんとどん詰まりという感じだが、これからどうなるのだろう?

ギヤバンについて
前回告知した「ギャバン」の情報を本坊さんより頂いた。場所は西荻の高架の下でザッパ好きのファミリーによって賄われていたザッパ+レゲエ+ニューウエイブ+プログレ+フリージャズ系が基本コンセプトのロック喫茶兼レコード屋だったと言う事で、アメリカンテイストのお店で20人も入れば一杯といった広さのお店だったらしい。残念ながら、10年位前に閉店してしまったと言う事である。その濃密な空気を共有してみたかったが。本坊さん、情報提供ありがとうございました。
オフ会について
今度「大雑把東京ミーティング」などと称してザッパファンのオフ会を東京近辺でやろうと思っているので参加希望者の方いましたら連絡下さい。
徐々に輪を広げていって最終的には関西のザッパナイトみたいなことが出来たらと思っているので、よろしくお願いします。

(98.8.5)



ザッパのレア盤について
最近リンクして頂いた、ZAPPAPPAさんのサイトを見ていたらお宝としてザイン会でザッパに直接サインしてもらったリアル・フランクザッパ・ブックの事が書いてあった。羨まし過ぎる話である。振り返って、自分はというとこれがお宝は殆ど持っていない。また、音源があればジャケット等はどうでもいいと思っているので、これといって欲しいアルバムもない。もし、あるとすれば未発表のままのマザーズ時代の12枚組が欲しいと最近思っているくらいである。
だが、世間にはコレクターの方が多いようだ。ザッパの超レア盤をゲットする為に金に糸目をつけない人達もいるので、今回はその辺の事を書いて見ようと思う。
下記がその人達が血眼で探しているザッパ・アイテムのリストである。

ザッパお宝LIST.1
「辛い浮世(トラブル・エブリデイ)」シングル
・唯一日本でリリースされたザッパのシングル。発売された時期といい、曲といい
 お宝NO1に相応しいアイテムだといえよう。かの「猟盤日記」の著者戸川先生も探しているアイテムである。よく、オークションリストにのっているが、まだ実物を見た事はないし、値段の事は考えるのも恐ろしい。鑑定はいくらなのだろう。
10万に近い額だとは思うが。

ザッパお宝LIST.2
「フリークアウト」日本フィリップス(?)盤
・これはフリークアウトの日本でのオリジナル盤。これは、後輩が勤めていたディスク・ユニオン下北沢店のセールで15万円で売れたという事実を確認した。これは果たして、妥当な鑑定なのか?マニアの方教えて下さい。同様にアブソルートリー・フリー、おかしな世界(ウィーアーオンリー)も出ている筈なのでやはり、15万で売られているのだろうか。

ザッパお宝LIST.3
「20years」boot12枚組 オリジナル盤
・かの名門マッド・シャークの音源を中心にした優れものブート12枚組み。
 詳しくはこちらを。
 最近CDーR盤も出回っているらしいし(間違いなくあの店の制作だろうなあ)
私の持っているのも、12年位前に買ったコピー盤である。オリジナル盤は1983
年頃にモダーン・ミュージックという店で15万円で売っていたが国鉄(当時)のザッパフリークの人が翌日購入したそうだ。ZAPPAPPAさんも是非欲しいといっているので、見つけた方連絡よろしく。

*以上のアルバムをお持ちの方、購入した金額、及びレコード店を連絡下さい。

以上、簡単にレア盤の事を書いて見た。また、他にもあると思うので、またの機会に紹介したいと思う。しかし、レア盤とそれを探しているマニアの人の姿は興味深いものがある。私の知らない深い世界が確実にある。いつかザッパ・フリークコンテストなんてのもやってみたら凄いかもしれない。 貴方の周りに強烈なザッパ・
フリークの方が(自薦でもいいです)いたら是非ご一報下さい。

関東のザッパショップについて

畠中さんの掲示板にビレッジ・オブ・ザ・サンのカバーの回答をこの前投稿した。
以外とアンテナのカバー(以外な組み合わせではある。)は知られていないようである。確かに、女性がカバーするには曲が限定されてくるだろう。という意味では妥当な選曲かな?日本ではモダン・チョキ・チョキズが「LET ME TAKE YOU
TO THE  BEACH」 を唄っていたらしい。(濱田マリは女優業に専念するのだろうか?)

なお、掲示板によると関西には結構ザッパスポット(ザッパずきのCD屋、飲み屋等)が多いらしいが、関東はどうなのだろう。
かの有名なマザーズレコードもすっかり御無沙汰している。。そういえば、吉祥寺
にギャバンというザッパファンの集う店があったらしい。今でもあるのだろうか。
八木康夫氏によると、72年頃に200motelsの上映会をやったりして、ザッパフリークの集まる店だという事だ。そういえば、例の81年のハロウィンライブの超高画質のビデオが当時練習していたスタジオのビデオで上映されていて、吃驚した思い出がある。なにせ、動いているザッパを観たのはそれが初めてだだったからだ。そのビデオの入手先もギャバンだと言う事を店員さんから聞いた覚えがある。また、その他にもザッパフリークの集まるスポットはあるのだろうか。
あまり聞いたことがないが。
と言う訳で、ギャバン、及びザッパスポットについて何かご存知の方、ご一報を。

OTHERS

敷居が高いだの、ビールが飲めないだの文句を言っていた癖に結局アンサンブルン・モデルンのコンサートへ行く事にした。 9月5日である。日本オペラ・シティに電話したら簡単にいい席が取れた。場所は新宿より京王新線「初台」駅下車
、駅のすぐ前との事だ。ザッパ・ファンはどのくらい行くのだろう。どちらにしても
楽しみである。オフ会なんかできたらいいが。
 

(98.7.11)



注目!DANGEROUS KITCHENについて

前回のザッパ・ニュースで告知した「デンジャラス・キッチン」の消息が判明した。関西を代表するザッパ・サイトの主催者畠中さんよりメンバーの方のメールを教えて頂き、コンタクトをとる事が出来た。解散してなくてよかった!
とはいっても、メンバーチェンジはあったようで、現在5人で果敢にも、ザッパのレパートリーをこなしているらしい。東京を拠点とし、よく出るライブハウスは渋谷の
TAKE  OFF 7 で、8月30日には、約半年振りのライブを敢行するという。
メンバーの女性の方も、詳細にバンドの歴史について回答してくれた。そのメールからはバンドにかける情熱が行間から伝わってきた。
まだ、音は聞いていないが、大いに楽しみである。

思い起こせば、初めて生のザッパの曲を聴いたのは、その昔渋谷の屋根裏へかの有名な「なぞなぞ商会」を見に行ったときだ。詳しい曲の内容は覚えてないが、「PEACHES EN REGARIA」を生で聴いたときの感動は今でも鮮明に覚えている。じゃがたらも「PEACHES」をやっていたらしいし、鈴木慶一も「トラブル・エブリデイ」をやっていた事があるらしい。ともかく、生でザッパの曲を聴いたのはその時だけだ。
(そのメンバーだった人が主催しているらしいサイトもある。)

その意味で、今度の愛称「伝吉」(こちらの方が呼び易いですね。)のライブは楽しみである。今度のライブでは企画も考えているというので、乞うご期待。ザッパの曲をコピーするというだけでも凄いのだが、なんとインカ・ロードの完コピの楽譜を作ったというんだから凄い!スティーブ・ヴァイみたいな人だ。
以前、関西方面では、ザッパ・ナイトなる催しを定期的にやっていると聞いてうらやましかったが、どっこい関東も捨てたもんじゃない。今回は掲載できなかったが、次回はメンバーによるPRなんかもお願いしようと思っている。
マイク・ケネリーらによる「ザッパズ・ユニバース」のビデオ(ザッパの超難曲を軽々といとも簡単そうにこなしていく姿に圧倒される快感)を見たときのような口アングリの世界を体験できたら嬉しいが。
なお、過去のレパートリーは下記の通り。

Easy Meat, What's New in Baltimore?, Pick Me, I'm Clean, I have
been in you,Inca Roads
Village of the Sun, Echidna's Arf, Dancin' Fool, Yo' Mama
Duke of Prunes, Mr. Green Genes, Oh No, Son of Orange County, City
of Tiny Lites,G-Spot Tornado
A Pound For A Brown, Teen-age Wind, Doreen, Yo' Mama, Strictly Genteel

どうですか?名曲揃いではないですか。
とにかく、8月30日(日)は皆さん、渋谷TAKE  OF  7に集合だ!

(98.6.27)



ピチカートXのコンサートでザッパの曲が

GWにインターネットで知り合ったM氏のお誘いで、川崎チッタでのピチカートXのコンサートに行ってきた。あっという間にメジャーになってしまったが、売れなかった頃から聴いているし、野宮真樹も好きなので怖いものみたさで参加してみた。一人でコンサート行く勇気が無かったし。
(ほら、年だし…。18〜24才の男の子、女の子にもまれながらステージをみたくないじゃないですか。)
そこでコンサート前に小西氏が編集したテープ(様々な音楽をサンプリングした
もの)がかかり、もしかしたらザッパも掛かるかもと思って聴いていたらやっぱり
かかった。曲は、マザー・ピープル。多分、WERE ONRY〜から1曲と思って
いたが、やはりそうだった。クラブでのコンサートとしてはPEACHES  EN REGARIAが聴きたかった気がする が、以外とはまっており、どこかのソフト・ロック(いやな言葉だ)といっても通るだろう。
ザッパが年代毎に常に最先端のポップな曲を生産し続けていた事が再確認できた様で嬉しかった。しかし、以外と小西氏も保守派か?というよりそんなにザッパ
が好きというわけではなく、あくまで素材として使っているような気がした。
(編集の鬼という点では共通点が多いと思うが。)

ザッパのコピーバンド知りませんか?

と言うわけでいきなり掲示板のノリになってしまいますが。どなたか「Dangerous
 Kitchen」というバンド知りませんか。東京のバンドでザッパのコピーをやっておりかなり、ハイレベルのバンドだと言う事を雑誌で読んだ記憶があるが、ぴあのライブ・ハウス情報などでは殆ど見かけない。一度ライブを見てみたいと思っているのでどなたか消息をご存知の方、ご連絡下さい。
(もう解散してしまったのか?)

また、ucchi氏のサイトの掲示板でYELLOW・SHARKのアンサンブル・モデルンの来日を知った。
うーん、行って見たいけど、高いなあ、敷居が。なにせ、お高い現代音楽だからなあ。(恥ずかしながら、クラシック系のコンサートは行った事がないし。)
ビール飲みながら見れないだろうし。
(98.6.6)


大山甲白氏の本が発表される。(ザッパファンクラブの情報より。)
内容は今までのライナーノーツを大幅に加筆、訂正したもので400ページ、予価
3000円との事。あのザッパBOXから10年、八木康夫の後を引き継いで、ザッパについて語り継いできた大山氏のザッパ評論の集大成として、期待しよう。
出版先は工作舎いう事でアートしてます。
個人的には、大山氏のライナーはアート色がちょっと強いかなと思う点もあるが、
ザッパファンなら買うしかないでしょう。

ザッパ同様、奇才のトッド・ラングレン(こちらも大ファン!)がアメリカ・ツアーで
マザースの「Amerika Drinks Goes Home」のカバーを演っていた。
昔、トッドは、ザッパファンだった事を告白しているが、 ザッパに皮肉られたりして
険悪になっていたようだ。(というのは勝手な推測)しかし、ザッパ没後5年たった
今となっては素直に愛情を表現出来る余裕が出てきたのだろう。
やっぱり、同じ様に偏執狂的なミュージシャンでありながら、ザッパは 好きな事が出来る環境を維持する事が出来る経済力に恵まれていた。
トッドはザッパの環境がうらやましかったのかもしれない。最近のトッドのイマイチ
冴えない活動を見ると、もう一度ユートピアみたいなバンドをくんでくれないかと思ってしまう。とにかく、このカバーは是非、海賊盤がでたら聴いてみたい曲である。

テリー・ボジオが在籍していたミッシング・パーソンズのライブが出ている。
詳しくは、こちらを。

98年に入ってからのザッパ関係の動きは、今の所、特にないようだ。
噂されているドキュメンタリー映画はどうなったのだろうか。気になる。
特に、発売される予定のCDのインフォメーションもない様だし、雑誌の記事もなし。 ROXY 未発表ライブの発売はどうなったのか。もしかすると、去年の「200MOTELES」でネタがつきてしまったのかもしれない。 何か、沈滞している今日この頃のザッパ周辺である。まあ、本人が故人だから仕方ないが、生前に編集が
終わっているものは、早く発売してもらいたいものである。

なお、前述の「200MOTEL」が、 「レコード・コレクターズ」2月号、読者の選ぶリイシューアルバム第4位に入った。
結構、人気が出てきたのかもしれない。しかし、70年代以降のザッパ特集はどうなったのか、相変わらずビートルズばかり、特集していて能がない。
今年中に特集を望みます。 (売れないからやらないか。)
 
新しいBOOTの発売も特になし。西新宿方面ではザッパのコーナーには昔の音源のものばかり。しかも、売れていないのか、値段が下がってきているようだ。
一時、CHEK THE BOOTでも紹介しているTTies And Beer」等のコピー盤
が6000円位で出回っていた。もしかすると、日本製では?製造原価は、千円
掛かっていないと思うので、こりゃボロ儲けだ。、CD−ROMに簡単にレコードからコピー出来る今、名盤ブートの自家番再生はいくらでも出来る。こりゃ、ますます、ザッパがあの世で怒り狂うような状況になって来ているな。

なお、このホームページは去年、開設予定だったので、下記のような内容のものを書いた。大分、鮮度は落ちているが、他のコーナーに関連する事項も多いのであえて公開します。「200MOTEL」に関しては、もう発売してます。また、「ブエノスアイレス」は終了。6ケ月のロング・ランでだったが、ザッパについては、残念
ながらあまり盛り上がらなかったようだ。またザッパファンクラブには、入会する事が 出来ました。といっても、前述の告知以外、目新しい情報は無し。なお、東京タワー蝋人形館の割引券がはいっていました。(笑)
(98.4.26)          



97年度公開予定バックナンバー
 
  第1回 (1997年10月)
なにかとザッパ関係の動きが多い今日この頃です。


  

分、前の話で申し訳ないけど、皆さんMSIより発売されている限定版、TRIBUTE to ザッパはもう購入したのかな。あまり、宣伝していないし、雑誌にも記事がのっていないのでご存知のない方も多いと思うので紹介します。MSIにて限定発売、4800円とちと高いお値段ではあるが、飲みにいくのを2回我慢すれば 十分おつりがくる内容になっています。品切れの場合はザッパのホームページにて購入可能。これは息子のドゥィーズルが父に捧げたもので、彼のフェヴァリット3曲のインストヴァーション をそれぞれおさめているもの。そしてその3曲とは、私もザッパの中で最も好きなインストである「ブラック・ナプキン」、そして二番目に好きな「ウオーターメロン イン イースターヘイ」、そして「ズート・オリュアース」の3曲であり、それぞれオリジナルバーションと未発表のライブバーション(その曲が最も早い時期に演奏されたテイク)が収められている。それぞれ珍しいもので、特に「ズート・オリュアース」は何と今まで未発表の日本青年館の音源である。このテイクは鬼気 迫るものがあり、15分間貴方を金縛りにする事間違えない。間違えなく、ザッパのギターインストの中で5本の指 に入る緊張感を持った演奏であり、この曲を聴くためだけでも、このCDを買う価値があると思う。(なぜ、YCDTOSAに入っていないのか。)
その他、未発表のブルースもあり、何かとお解読な内容になっている。とにかくドゥィーズルの父親に対する同じギタープレイヤーとしての尊敬の念が感じられるCDであり、聴きおわった感動してしまった。
(しかし、彼のギタリストとしての活躍はイマイチですな。)



200モーテルズ再発!

また、去年のラザーに続いて極めつけといえるCDが遂に登場した。
「200moteles」が遂に!再発された。(しかも、エンハンストCD!)私も、フランス盤で15年前に購入してはいるが、内容はともかく音が余りよくなく、オーケストラとの共演曲がイマイチつまらないこともあり、余り聞き込んでいないアルバムである。
しかし、ラザーの時もびっくりしたが、今回は極めつけの再発だと思う。ザッパの始めての映画のサウンドトラックであり、かつ始めてのオーケストラとの共演のアルバムである。また、生前ザッパが唯一、版権を取り戻す事ができず再発されていないCDである。期待して発売日を待とう。



   
映画といえば、私も大好きな今話題のウォン・カーウェイ監督の映画ブエノスアイレスで、ザッパの曲が2曲と取り上げられている。メジャーな監督の、しかも話題の映画の挿入歌という事でおしゃれな女性向けの雑誌でザッパ が取り上げられ、秋の話題になる事必至(笑)でしょう。間違ってCD買ってザッパのファンになる人もいたりしてなんて考えると相当おかしい。まあ、映画の内容自体ゲイのロード・ムービーと言うことで、使用されている曲はあのシーク・ヤブーティーから「I  have  Been  you」と「chungas REvenge」と言うこと。
結構、いい趣味してます。ウォン・カーワイは「恋する惑星」で好きになった。フェイ・ウォンを知るきっかけになった映画であり、95年度のフェヴァリットムービーの一つである。とにかく、洒落た、キュートな映画であり、そこで 使われている音楽のセンスにも脱帽した。年代的にも同世代であり、共感できる所も多く、音楽もかなり、聴きこんでいるとは思っていたが、まさかザッパのファンだとは知らなかった!しかし、これをきっかけにザッパが盛り上がってくれたら嬉しいと思います。皆さんも是非ご覧になって下さい。
ちなみに、メジャーな映画監督でザッパの曲を使う人がないのは何故なんだろう?こんなに映像を喚起させる音楽を残している人なのに。

所で、追悼の記事(94年)以来、ザッパの記事が日本の音楽雑誌に殆ど登場していないのは、 チョット気になる事ではある。そろそろ、ザッパの正当な音楽的評価が始まってもいい頃だと思うんだが。
トにかく、ザッパのCDが発売されるとその紹介記事が2、3出る位。そろそろ、レコード・コレクターズに「70年代のザッパ」の発売を熱望します。関係者の皆さん、よろしく。
(マジにブエノスアイレスで盛り上がらんもんか。)                    


レコード・コレクターズの広告でザッパのファンクラブの告知が載っていたが、申込みの用紙が手に入らずまだ未入会のままである。日本で公認のファンクラブは今まであったのか?インターネット上で入会できないもんか。
あー、面度臭い。まあ、ファン・クラブに関しては次回報告するつもりなのでよろしく。

最後にお願い。あなたが知っている、ザッパに関する情報があったら、このホームページの感想を添えて、連絡下さい。頂いた情報を基に、更に充実したページをめざして頑張りますのでよろしく!
(97.9)

          harajiri@os.rim.or.jp