トーン(直接入力)マニュアル

トーン(直接入力)スクリプトは、トーン(名前選択)スクリプトと異なり、あらかじめ定義したトーン名ではなく、レイヤー名にコマンド文字列を直接指定してトーンレイヤーを作成する操作支援スクリプトです。2値化処理用の画像を作成する際、トーンファイルで定義していないトーンを作りたい場合に使用すると便利です。

作成したレイヤー

また、トーン定義をトーンファイルに追加することもできます。

このスクリプトで作成したトーンレイヤー名はコマンド文字列のため、あとで見て設定内容を知るためにはトーン定義についての知識が必要になります。詳細についてはトーン定義、トーンファイル詳細を参照してください。

※このスクリプトの設定項目はモード>2値化の設定項目と基本的に同じです。

■項目説明

ダイアログ

トーンファイル
トーン定義を記述したトーンファイルを指定します。トーンファイルは書庫に含まれています。

また、すでにBitmapConversion2系でカスタマイズしたトーンファイルを使用している場合は、同じものを使用することも出来ます(ただし[MODE]セクションは無視されます)。

トーンファイルの設定は、他のスクリプトと共用です。このスクリプトでトーンファイルを変更するとBitmapConversion3の他のスクリプトの設定も変更されます。
変更
トーンファイルを選択します。

2値化方法
2値化方法を指定します。下記の方法が選択でき、それぞれに必要な設定項目が設定可能になります。

  • 50%を基準に2階調に分ける
  • パターンディザ
  • 誤差拡散法(ディザ)
  • ハーフトーンスクリーン
  • カスタムパターン

ハーフトーンスクリーンオプション
ハーフトーンスクリーンで2値化する場合の設定項目です。2値化方法でハーフトーンスクリーンを指定した場合のみ有効になります。

線数
ハーフトーンスクリーンの線数を指定します。
角度
ハーフトーンスクリーンの角度を指定します。
網点形状
網点形状を選択します。下記の形状が選択できます。

  • 菱形
  • 楕円
  • ライン
  • 四角
  • クロス

カスタムパターンID
カスタムパターンで2値化する場合の設定項目です。ScriptListenerプラグインでカスタムパターンを実行した際に得られるIDを入力してください。パターン名では動作しません。

トーン位置調整
トーンの重ね貼りを実現するための設定項目です。重ね貼りについてはトーン(重ね貼り)のマニュアルもご覧ください。

トーン位置調整を有効にする
トーン位置調整の有効、無効を設定します。
縦方向の移動値を設定します。単位はインチです。
横方向の移動値を設定します。単位はインチです。

キャンセル
処理を行わずにPhotoshopに戻ります。
レイヤー作成
現在の設定でトーンレイヤーを作成します。
基本設定に戻す
現在の設定を破棄し基本設定の設定内容に変更します。基本設定はトーンファイルで定義されています。詳細についてはトーン定義、トーンファイル詳細を参照してください。

出力解像度
トーン化時の出力解像度を設定します。

オプション
2値化設定以外の、より便利に使用するための設定項目です。

現在のレイヤー名を置換する
スクリプト呼び出し時のアクティブレイヤーのレイヤー名を現在の設定で置換します。トーンを変更したい場合に使用します。この場合新規レイヤーは作成されません。

※置換設定の場合、複数トーン名がチェックされていると最後のトーン名になります
レイヤーセット
作成するレイヤーをレイヤーセットにします。

レイヤーセットを利用すると同じトーンでもレイヤーを分けておきたい場合に便利です。レイヤーセットは2値化処理時に初めにレイヤーに統合されます。そのためレイヤーセット内のレイヤーの名前は設定しても無視されます。
ホワイトトーン
作成するトーンをホワイトトーンにします。レイヤーの合成方法が「スクリーン」になります。

新規トーン定義名
現在の設定をトーンファイルに追加する場合の定義名(トーン名)を入力します。
トーンファイルに追加
現在の設定に上記の定義名をつけてトーンファイルに追加します。よく使う設定をトーンファイルに追加しておくと、トーン(名前選択)スクリプトで選択するだけで使用できるようになります。

ただし名前を変えたり、順番を入れ替えたり、削除したりすることはスクリプト上からは出来ません。その場合、トーンファイルはテキストファイルですので、メモ帳などで開いて編集してください。

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