トーン定義、トーンファイル詳細

トーンファイルは2値化設定を独自のコマンド文字列で記述し、その設定にラベル(定義名)をつけたトーン定義を保存したテキストファイルです。

設定例:
[MODE]
FixMode=0
Output=0
TmpFile=0
FileClose=0
EndBeep=1
EndAlert=0

[TONE]
;基本設定(解像度600ppi、トーン角度45度、線数120線、ハーフトーン、円)
def(r=600,a=45,f=120,m=H,s=R)
;以下のトーン設定は基本設定からの変更点のみ記述
set"網点20"(f=20)
set"網点30"(f=30)
set"網点40"(f=40)
set"網点50"(f=50)
set"網点60"(f=60)

set"菱20"(f=20,s=D)
set"菱30"(f=30,s=D)
set"菱40"(f=40,s=D)
set"菱50"(f=50,s=D)
set"菱60"(f=60,s=D)

set"クロス20"(f=20,s=C)
set"クロス30"(f=30,s=C)
set"クロス40"(f=40,s=C)
set"クロス50"(f=50,s=C)
set"クロス60"(f=60,s=C)

■[MODE]セクション

BitmapConversion2系でスクリプトの動作を設定するためのものです。トーンファイルの互換性のため残してありますが、BitmapConversion3では無視されます。

■[TONE]セクション

トーン定義を記述するセクションです。トーン定義には下記の2種類が存在します。
def(,,,)
基本設定。すべてのトーン定義の基本パラメータを記述します。また、レイヤー名がトーン定義された名称でない場合、この基本設定を使用して2値化します。基本設定は[TONE]セクションの初めに1つのみ記述してください。
def(r=600,a=45,f=120,m=H,s=R)
上記の設定は「出力解像度=600ppi、角度=45度、線数=120線、2値化方法=ハーフトーンスクリーン、ハーフトーン形状=円」を基本設定とすることを意味します。
set"tonename"(,,,)
トーン定義。2値化設定パラメータにラベル(定義名)tonenameをつけて記述します。パラメータは基本設定からの差分を記述します。省略したパラメータは基本設定が引き継がれます。
set"縦線50"(a=90,f=50,s=L)
この場合、上記の設定は「出力解像度=600ppi、角度=90度、線数=50線、2値化方法=ハーフトーンスクリーン、ハーフトーン形状=ライン」に「縦線50」という定義名をつけるという意味になります。

基本設定からの差分を記述するのは変更を容易にする意味があります。例えば、基本設定をここで1200ppiに変更すると、上記の設定も「出力解像度=1200ppi、角度=90度、線数=50線、2値化方法=ハーフトーンスクリーン、ハーフトーン形状=ライン」に変化します。

■設定内容

トーンの設定はset"tonename"(param1, param2, ...)という形式で記述します。

set"網点50"(a=45,f=50,m=H,s=R)

個々のパラメータは”コマンド=設定値”という形式で記述します。これを必要なだけカンマで区切って並べ、記述します。

設定できるコマンドと設定値は下記のとおりです。コマンドは2つのパターンで記述できます。どちらで指定しても同じ意味になります。

r
reso
出力解像度(ppi)を設定します。例) r=1200
a
angl
ハーフトーン角度を設定します。例) a=45
f
freq
ハーフトーン線数を設定します。例) f=60
p
ptrn
カスタムパターンを設定します。ScriptingListenerプラグインで得られるカスタムパターンのIDを指定してください。
m
meth
使用する2値化方法を指定します。設定値は下記の中から1文字、アルファベット大文字で記述します。例) m=H

  • C カスタムパターン
  • D 誤差拡散法(ディザ)
  • 2 50%を基準に2階調に分ける
  • H ハーフトーン
  • P パターンディザ
s
shap
ハーフトーン形状を指定します。設定値は下記の中から1文字、アルファベット大文字で記述します。例) s=D

  • C クロス
  • D 菱形
  • E 楕円
  • L ライン
  • R
  • S 四角
h
hori
指定した分トーンの位置を横方向にずらします。例) h=0.001
v
vert
指定した分トーンの位置を縦方向にずらします。例) v=-0.0008
w
white
ホワイトトーンの場合に指定します。値はありません。

■その他


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