2002年の秋

2002年9〜11月の四国合宿までにプレイしたゲームの備忘録です。

●激闘マンシュタイン軍集団
ゲームジャーナル誌の最新作。有名なマンシュタインの後手からの一撃を描くふゅーらー中村氏の一作とあっては見逃せない。早速ソロプレイしてみるが、簡単な割りに面白い。ただし、司令部の指揮範囲がないのはゲームとしては面白いものの、どういうことなのか釈然としないところ。
ニュークのプレイ
●キャントストップ
古典ながらも改めてプレイして新しく感じられる佳作。今月も対戦して際どく2勝1敗で勝ち越す。

●激闘マンシュタイン軍集団
早速ながら対戦してみることに。ドイツ側を持ってソビエトの攻勢を受けるが序盤はやはりソビエトに対して成す術がない。しかし、司令部の増援が来ると、ソビエトが先に有力なチットを引いてしまってくれていると、ドイツ装甲部隊を複数司令部で連続機動してヒットエンドランが可能。ドイツ装甲部隊は強力でソビエトとしては適切な応接手段がなく、補給ルールでも戦力が半減することはあってもそれ以上のペナルティがないのでタイミング良く反撃して装甲部隊を孤立させても抜本的な問題解決にはならない。ドイツ装甲部隊が司令部を待ってマルチアクションしてヒロイックに活躍するゲームなのでは‥という話しになったところで時間切れもあって終了。
ゲームとしてはテクニカルで面白いがシミュレーションとしてはやはり疑問か‥?
ドラゴンレイジのプレイ
●ニューク
核戦争ゲーム中、個人的にはベストと思っているニュークを実に10年以上ぶりにプレイ。これもインターネットオークションで古いゲームに再開できるようになったお陰というもの。
4人プレイで赤を持ち、北米とオセアニアに展開するが、アメリカと東南アジアでそれぞれ別の敵と衝突し苦戦。北米で敵の思い切った在来戦攻撃で叩き出されて勢力を削がれ苦戦に。アジアでの緑との一騎撃ちとなるが、底力の差で苦戦。折悪しくも第4勢力が北米にちょっかいを出したため、アジア対オセアニア、第4勢力対アメリカの並行一騎打ちとなってしまいマルチの妙味を生かせずにアジアの本格的なミサイル攻撃の前にわずかにオーストラリア東部を残して焦土に沈む‥。
久々のプレイで少しまったりしたが、それでも最後は一気に局面が動いて焦土が広がり、やはりニュークだなぁ‥という展開に。
ブロックス
●ドラゴンレイジ
ヘリテージの小箱の未プレイの一つドラゴンレイジをついにプレイ。ルール的にはオーソドックスなファンタジーウォーゲームだが、城砦の人間軍を二匹のドラゴンが攻めてくるというシチュエーションが独特。巨大なドラゴンの持つ特殊ルールを、城砦と言う守りの利点を生かしながら人間側がどう削いでいくかが焦点。逆にドラゴンはまともに平地で戦えば負けないものの、入り口の限られた城砦から侵入して、狭い場所で集中攻撃を受ける局面を切り抜けでどこまで城内で暴れられるか。
初のソロプレイでは感触を掴めたかな‥という程度なので近いうちに再戦したいもの。
ヴィラパレッティ
●ブロックス
一年半ぶりの四国合宿に参加。WGG高松にすっかりお世話になりました。
到着早々、まずはジャブという感じでブロックスをプレイ。タイル置きゲームだが、点接触で展開するというルールが勢力の交差を可能にしているところがシンプルながらも新しく、なかなか興味深い一作。こういうやり方があったのかと目から鱗が落ちる思い。

●ヴィラパレッティ
続いては今年のドイツゲーム大賞。バランス系のゲームがゲーム大賞とはビックリしたが、実物をプレイしてみると成程、一捻りあって面白い。
個人的には「手抜き工事」に続くドイツ系リアル建設ゲームの傑作かも‥と思ったりも。木の温もりが嬉しいこともあって確かに持っていても良いかなと思わせる一作。

●バケツ崩し
並べたり崩したりするものが続くが、さらにバケツ崩しをプレイ。
カードタイルのバケツの代わりにプラカップを5色に着色したリアルバケツを使ってのプレイ。カードゲームの得点部分とビッド部分をバケツでやっているようなものだが、結構、面白い。初期情報だけでバケツを組んでしまうアバウトさが適度な軽さ(と無責任さ)をもたらしていて気軽に楽しめる一作に仕上がっている。

●ピノキオ
タイトルから連想される通りのダウト系のカードゲームだが、なんと山札からのめくりでプレイするので嘘を言うかどうかは山札次第というのが凄い。引いたものを見たときの挙動で、嘘を言わざるを得なくなって動揺したかどうかを見定めるわけだが、嘘の確率がなにせ高いので笑ってしまう。どんどんみんなの鼻が伸びる辺りは笑ってしまう。

●ザ会社
久々登場の懐かしのFULL-NELSONブランドの創作ゲーム。5人プレイでの会社経営は、固定人事部長が、好業績の二人を優遇、無能な二人を冷遇する展開で進行。しかし、4年目にそれまで順調だった製造部長がなんと3回の製造機会で3回とも事故発生。目前だった次期社長の座に気を取られての杜撰な工場管理が原因とも!
一回は安全対策で凌ぐも、残る2回は損害が出てしまい、その損害もなんと5と6という大事故に。アッという間に会社は倒産してしまい、安全第一がいかに真実であるかを痛感することに。

●チタデル
ドイツの「操り人形」の英語版だが、なんとキャラクターのリプレイスルールが付いていてオリジナルプラスαが十分にある内容になっているとは不覚。今回は、名誉だけで実がないという王の代わりに王を任命して対価を取る皇帝が登場、また勝ち逃げする建築家の代わりに利は大きいが建設ができない水先案内人が、また泥棒の代わりに徴税官が登場。
ゲーム的には徴税官は各プレイヤーが上手く節税するとショボくなってしまいイマイチに。皇帝は強力で、自分の上家を王にして傀儡に吸えて甘い汁を吸う展開。水先案内人は強力だが暗殺との絡みが非常に悩ましい。
感じとして徴税官は抜くか、あるいは入れておいて修道院長も加えるかが良さそうと言う結論に。
とまれチタデルはオリジナルのドイツ版を持っていても買う値打ちありそう。
ドロイド
●ラッセルバンデ
子豚が馬跳びしながら進んでいく子供向けレースゲーム。ドラダなどの流れを組む典型的なドイツゲーム。

●ドロイド
いわゆるロボットプログラミング系ゲームの中の欧州ファミリーゲームメーカーの手になる唯一の作品か。
以前から噂は聞いていたが実物をプレイする機会を得たのは初めて。盤が狭く限定されている辺りは、相互作用が薄くなりがちなロボラリーよりベター。移動を上手く制約している水路の存在と、陸上移動と水中移動のタイルの種類分けが効いている。妨害電波ルールも秀逸で、類似作品の中でも個性も出ておりピリッと薬味の効いた作品になっている。
プログラミングのタイルをスロットに置いていくところも面白い。
しかし、相互妨害が熾烈で読み合いになるため、ターン進行が遅いのは弱点。泥沼化して終わらない展開は、このテのゲームの共通課題か、宿命か‥。
指輪物語:対決
●フェイスイット
隣でやっているニュークがブレークするまでの時間を埋めるために、ニコニコマークが気になるフェイスイットをプレイさせてもらう。単純なルールでサクサク進むが、プレイヤーの選択肢があるようであまりなく、白タイルを引くかどうかが結局は一番大きいような気がする。

●指輪物語:コンフロンテイション
クニッツアの指輪物語と言うと、シナリオボードを進む方が先に出て世評も高いが、ここへ来て出た小型軍人将棋のようなこの作品も評判高い。
実物を早速プレイしてみたが、なるほど小さな中にそれらしいガジェットが上手に詰め込まれていて考えさせられもするし、雰囲気も味わえる。クニッツア先生、さすがは‥という一作。

●トゥー・メニ・コックス
5人のコックが一つの鍋を使ってそれぞれ別のスープを目指して一斉に料理すると言う無茶な設定のゲーム。設定通りに無茶なルールのトリックテイキングで、概念が通常のトリックテイキングと結構ズレているため、とっつきにくいこと夥しい。実際にプレイに漕ぎ着けると案外サクサクと進みゲームになっているが、面白さと言う点ではもう一つかも。ちなみにこれもクニッツア先生。
おか泉
●テイルズ・オブ・アラビアンナイト
ウェストエンドのパラグラフゲームの金字塔。
今回は未知の物語を見たいので、少し温めにしてスキルを5個持ちスタート。全員がキャラを個別に持つ必要もなかろうと、二人一組にして3キャラで冒険。お陰で比較的順調に進んでいき、エボニーホースを手に入れるキャラや、意思貫徹&祝福状態と言う強力な状態に到達するキャラも。しかし、その割には決定的に劇的な場面は見ることができず、結局、深更に及んで中断に。
結論として、スキル5個持ちはOKとして、さらにセカンドデックからスタートしてはどうかとうい話しに。
また、インプリゾンドの状態では話しの繋がらないイベントが発生して、返って脱出できなくなるためファーストデック目のインプリゾンドの86番パラグラフは誤植なのではないかという話しに。
がもう
●魅惑のバーテンダー
久しぶりにプレイを見させてもらった骨折ブランド中でも屈指の作品。
今回は脇で観戦させてもらったが、プレイヤーの振り方によって音が全然違うのに唖然。
また、振れば振るほどわからなくなって合っているカードを間違っているものに入れ替えてしまう様にも爆笑。
このゲームは是非とも市販して欲しいものだ。
山越
●さぬきうどんツアー
高松には数年来お世話になっており、その度にうどんのうまさを痛感してきた。しかし、今回は世間でもさぬきうどんブームらしく、ついつい煽られてレンタカーで評判の店に足を伸ばしてみた。
いつも行く仏生山の黒田家ではたらいうどん、多度津のおか泉では冷天おろし、国道11号脇のがもうでは自家製てんぷらトッピングで食べ、最後に空港に戻る道で綾南の山越えに閉店間際に駆け込んでで釜玉大にありつくことができた。
ああなんと素晴らしいさぬきうどんの世界。

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