■オフミ回想録

■福島オフミ(@12年ぶりの再会)  2012/07/07(土曜)

●はじまりは1通のメール
 はじまりは1通のメールでした。 大会ではおなじみの、のんくんから届いた1通のメール。 それは福島でのオフミお誘いメールでした。 先日、長年のお仕事を無事終えた関西の御大・岩ちゃんが、 馬券生活者への道をはじめるにあたり、 福島競馬場に参戦するとの連絡が、すえちゃんに入ったそうで、 せっかくならば、以前、福島オフミに参加した私にも、お誘いしてみようとのことでした。 中山・府中ならばともかく、福島となるとさすがに距離の壁が。 そこで、誰か一緒に行ってくれる方がいないかと、関東オフミ勢に一斉送信。 すると、ごとっぴさんからOKとの連絡が。 更に地元福島のSkyさんからも参戦の方向で調整してくれるとのこと。 ということで、7月7日と8日の2日間、 12年ぶり2度目の福島参戦、オフミが決定しました。

●帰ってきた福島
 今回のこのオフミの参加者は、 関西から岩ちゃん、 地元福島から、すえちゃん、のんくん、Skyさん、 そして関東からごとっぴさんに私の、計6名。 既に金曜には仙台に入っていた岩ちゃんは、土曜の早朝から競馬場へ直接向かう。 関東から参戦の我々は、当日の朝、新幹線にて大宮から福島へと向かう事に。 所要時間は僅か1時間とちょっと。あっという間に福島駅に到着した。 残念ながらこの日は朝から雨。前日までとは打って変わって、気温も前日比で8℃近くも下がるという。
「一体、誰が≪雨男≫なんだ?」
と勘繰りたいところだったが、とにかく新幹線からホームに降り立った最初の感想は、 「さむっ!」。 Tシャツ姿だったごとっぴさんも、さすがに上着をかばんから取り出し羽織った。
 長い通路を抜け、久々に降り立った福島の街。 広々とした駅前は、全体的に白を基調にしたオシャレな空間を演出。 田舎ののどかさと県庁所在地としての先進性を兼ね備えた、住み心地が良さそうな印象。 当時の記憶が定かではないため、変わったのか変わっていないのかは思い出せないが、 「またこの場所に戻ってきたな」という匂いを感じた。 さあ行くぞ。まずは競馬場までの路線バス乗り場を探す。 普段、競馬場までのバスと言うと、きたないオヤジの行列に満員乗車のイメージがあったが、 この日は昼前にも関わらず、並んでいたのは数名の若者だけ。 しばらく待つとバスが到着。競馬場まで20分ほどの道のりも、ほとんど乗車もなく、 本当に開催日なのか?と疑うほどの余裕で、最寄りのバス停に到着した。
 街中に忽然と現れる印象のある福島競馬場。 その入り口正面を見た時に、12年前の風景が脳裏に蘇った。 大きな七夕が迎えてくれるその光景。 「帰ってきたんだな」という実感。 そして、「また熱い戦いがはじまるんだな」と、一気にテンションが高まった。 仕事の関係で午後からの参戦というのんくんに代わって、 既に入場しているすえちゃんにここで連絡。久々に聞くすえちゃんの声が、明るく我々を迎えてくれた。 手荷物預かり所に荷物を預け、1階インフォメーションで、受付を済ませる。 今回、すえちゃんとのんくんのご厚意で、 温泉宿泊者限定のラウンジ席を確保してくれていた。 ラウンジ席とは、6名程度のテーブル席が9つほど用意されたスペースで、 4Fに位置する。まさに『選ばれし者』だけが与えられる席なのだ。 手の甲に押された透明な発光塗料のスタンプに、テーブルNo.の記された札がその証。 検問ゲートを突破し、いよいよその場に踏み込んだ。 通常の指定席から更にゲートで区切られた一角が、ラウンジ席。 既にほとんどの席に人が陣取るなか、どこだろうと見渡し、馬場に近い側にその席を見つけた。



●12年ぶりの再会
席に目をやると、そこには2人の御大の姿が。向うもこちらを見つけたようで、「おー」と懐かしの再会。 すえちゃんに岩ちゃんだ。 笑顔で迎えたお二人は、昔と全く変わっていない様子。 年齢から滲み出る威厳と年齢や職歴・立場の違いを感じさせない明るさと気軽さ。 それはひとえに人としての器の大きさ。 競馬という共通項が生み出した奇蹟の出会い。素晴らしい。 そんな我々の背後から「どうも!」の声が。それはSkyさんだった。 我々より後の新幹線で来たはずなのだが、どうやらバスとタクシーの機動力の差で逆転を許し、 先に到着していたらしい。 しかも、ラウンジ席に入ってきた我々をいち早く見つけ、近寄ってきてくれたようなのだが、 私が気付かず、横をすり抜けてしまったらしい(大変、失礼しました)。 Skyさんとは2年半ぶりの再会。 30代に踏み込んだ今でも相変わらずのイケメンぶりに、少なからず落ち着きも加わり、 私と同じ歳ながら、見た目全然若いごとっぴさんともども、 強烈なオヤジ連のなかで、いい意味での場違い感が、 このグループの幅広さ・多様さを感じさせてくれていた。 そんな岩ちゃんの第一声、「いやー、いい感じになってますねー」と頭部やや上方を見ながらニヤリ。
『このオヤジ、第一声、それかい!』
まあまあ、残念ながら、私が見た目で一番変わっているだろうことは想像していただけに、 しかもこの手の≪いじり≫には既に慣れっこになっているため、余裕で受け流して見せた。 この時、福島は5Rをまもなく迎えるというところ。 いよいよ、ここから熱い戦いがはじまるのだった。

≫Aへ続く