カネヒラの腸捻転
2008年2月20日の昼頃、餌をやっているときに、水草の中にフラフラと力なく泳ぐカネヒラを見つけました。昨日、餌を追わないことを知っていたので、気にはしていました。腹部が大きくなって、抱卵しているように見えますが、♂です。
結局、本日の夕方、他界しました。僕は、死亡原因(外傷や寄生虫など)がはっきりしない場合はほとんどの場合、その原因追求をしています。
まずは体表を観察します。虫眼鏡などを使って細かいチェックをします。
今回の個体はほとんど死亡に結びつくような点は見当たりませんでした。ただ、腹部に炎症があるらしく、かなり膨らんでいることと、内側よりほんのり発赤が認められます。
次ぎにレントゲンを撮ってみました。
しかし、これといった問題点も見つかりませんでした。
次ぎに腹腔を開いてみます。内臓を傷つけないように丁寧に開きます。そして内臓を出してみます。
ここで、原因らしき物を発見しました。腸の上部に激しい炎症が見られ、下部には何にも入っていません。しかも、その中間地点の腸が絡み合っていました。
よって、今回の死因は腸ねん転と判断しました。
魚にも腸ねん転があるとは・・・。