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選択肢が正しいものは○、誤りは×で示しました。
- 介助者は、口腔内の清掃は爽快感を確認して終了とする。×
介助者は、要介護者等が自分では清掃できないところの介助を行い、口腔内の観察(みがき残しなど)や異常がないかを確認する。- 歯間ブラシを使用して歯と歯の間の歯石を取り除く。×
歯間ブラシは、歯と歯の間の歯垢を取り除く。
歯間ブラシは、口腔清掃の基本(ブラッシング、フロッシング、リンシング)のブラッシング法のひとつである。フロッシングは糸で歯間部を清掃する。
歯間ブラシとフロッシングの画像を示します。画像の不鮮明お許し下さい。(ポケットカメラ撮影)
画像(1)友人がモデルです。清掃後も掲載 画像(1_2)
{1}は歯間ブラシを利用してのブラシッシングです。
{2}歯石です。たばこのヤニも付いてます。画像の不鮮明お許し下さい。
{3}はフロッシングです。隙間が狭い所の清掃に適してますが、高齢者の場合の多くは、歯間部の隙間が広いので歯間ブラシのほうが清掃しやすいです。麻痺のあるかたは、自分でフロッシングができないことが多いです。
前歯は左右の犬歯から犬歯までの6本です。上下で12本です!
犬歯の隣の前歯は側切歯です。真ん中の2本が中切歯です。 * 基本テキストP92再確認して下さい。
歯の本数は、上下と左右とその合計を間違えないようにご注意下さい。
磨き難いところが不潔域です。
歯石は歯ブラシで取れません!歯科医が器具で除去します!
画像(1_2)清掃しました。歯科医の経過観察が大切です。
- 高齢者の1本だけ独立している歯の清掃は歯ブラシを使用しない。×
独立している歯も基本的に歯ブラシを使用するが、ガーゼなどを利用する方法も工夫する。歯科医や歯科衛生士に相談するとよい。- 口腔内のバクテリアに効果の高い薬用口腔洗浄剤で洗口した場合、ブラッシングは必要ない。×
ブラッシングが清掃の基本であり効果が高い。薬用口腔洗浄剤もある程度の効果は期待できるが、薬用口腔洗浄剤単独では清潔は保てない。- 薬用口腔洗浄剤の使用は、適切な使用法を守り副作用やその他異常がないか観察や注意が必要である。○
- 薬用口腔洗浄剤の洗口は入れ歯を取り外しておこなう。○
洗口は入れ歯を取り外しておこない入れ歯と接する粘膜面の清掃、清潔を保つことが大切である。
- ブリッジに歯垢は付着するが、入れ歯には歯垢は付着しない。×
ブリッジにも入れ歯にも歯垢は付着する。- 歯周病には歯周ポケット内の細菌が関与している。○
歯周ポケット内には空気を嫌う細菌が増殖する。歯周ポケットとは、歯と歯肉の隙間。- 歯周ポケット内は清掃しやすい。×
歯周ポケットが深いと歯ブラシ等での清掃は困難であり歯科医による管理が大切である。- 臼歯には、大臼歯と小臼歯がある。○
第一第二大臼歯と第一第二小臼歯がある。なお、親しらずは第三大臼歯である。- 正常なひとの犬歯は4本である。○
上下左右4本です。- 噛んで磨り減ったものを、歯の咬耗という。○
- 前歯は、中切歯、側切歯、犬歯に分類され、上下左右の合計は12本である。○
{画像1}を参考にして下さい。中切歯、側切歯、犬歯3本の上下左右4箇所で合計12本である。
- 中切歯の上下左右の合計は8本である。×
正常な場合、中切歯、側切歯、犬歯は、各上下左右4本である。- よく噛むこととは、力一杯硬いものを食べることができることを指す。×
よく噛むこととは、噛む回数を増やし唾液とよく混ぜ合わせて味わいながら食事を楽しむことが大切である。硬いものを力一杯噛み数回で飲み込むことではない。- 歯科治療の目的には、機能回復(失われた機能を回復する)がある。○
- 咀嚼筋の萎縮が認められる場合は、硬いもの強く噛む訓練を直ちに開始する。×
咀嚼筋の萎縮が認められる場合は、正しい方法でリハビリが大切である。- 自力で口腔内の清掃ができない要介護者を、医療介護関係者による口腔管理の無関心や放置は、介護放棄であり虐待行為に等しい。○
介護放棄は虐待のひとつであり、歯科治療が困難または難しい要介護者の口腔は予防を最優先すべきである。その他、理由は多すぎるほどあり省略します。- 床ずれも歯周病も清潔の保持が大切である。○
- 痴呆や失語を有する要介護者の歯科治療は、難しいか困難なことが多い。○
- 要介護者の食欲低下は口腔内にも原因がないか確認する。○
基本テキストをご確認下さい。- 失語症を構音障害という。構音障害も失語症という。×
基本テキストをご確認下さい。- 失語症は右片麻痺と左片麻痺で生じる頻度は変わらない。×
失語症は右片麻痺に多い。- 不随運動は舌には生じない。×
不随運動とは?基本テキストP104をご確認下さい。舌に生じる不随運動にODがある。P398- 食事は、噛む回数を増やし、よく噛み砕くと唾液の分泌が促進される。また、咀嚼筋の萎縮も予防できる。○
基本テキスト P56〜62 P89〜85 P191〜2 P104 P395〜405をよく再確認して下さい。
高齢者の歯根露出の画像を示します。
ポイントのひとつです。視覚のイメージで記憶しやすいと考えました。
画像の不鮮明お許し下さい。(ポケットカメラ撮影)
高齢者の歯の特徴はポイントです!
画像で糸切り歯、側切歯にクサビ状の「へこみ」が見られます。(不鮮明お許し下さい)
咬耗はこの写真からは確認できません。
口の中から観察できる部分よりも歯根のほうが短い場合があります。この写真からは確認できません。高齢者の歯の特徴基本テキストP400を再確認して下さい。
画像(1)親戚がモデルです。許可が得られる例が少ないので不鮮明等ご理解下さい。
{ポイント}特徴は、高齢者は歯根が露出していることが多いです。
口腔内の観察で色が異なることで歯冠と歯根が区別できます。
正常な歯冠部はエナメル質ですが、歯根部はセメント質です。エナメル質は硬いですが、セメント質は硬くありません!
歯ブラシで減りやすいので清掃に注意が必要です!
セメント質が磨り減ると象牙質が露出します。(磨耗)
歯根部はエナメル質がないので根面の虫歯に注意が必要です!
長年の食生活で磨り減ったものを咬耗という。基本テキストP400 (高齢者の歯の特徴)を再確認して下さい。
8020運動のポイント
{80歳で20本の機能する歯を残そう!}の運動である。
{20本の機能する歯}が目標です!20本残れば達成ではありません。ご注意下さい!
ミスがある場合ご連絡いただければ幸いです。