ジャッジドレッド
Judge Dredd / Games Workshop
ショートコメント
●犯罪が続発する未来都市メガシティの治安を守るために今日も戦い続ける即決裁判官たち
Mega city in future is filled with crimes. Judges are running around the city to regain the order.
published designed players time
1982 Ian Livingstone 3-6 60+ minutes
即決裁判官たちが駆け回る未来都市

 「ジャッジドレッド」は、英国のバットマンともいうべき未来の犯罪都市のTVシリーズだそうです。
 生憎と筆者は実物のシリーズを見たことがないのですが、ハリウッドでも映画化されたほどなので結構メジャーなようです。
 イギリスのゲームメーカー、ゲームズワークショップからこのTVシリーズを題材とするボードゲームが複数出ていて、この「ジャッジドレッド」はズバリのタイトルを持つ第1作のようです。
 都市の各所で次から次へと様々な犯罪が起こる未来都市メガシティ。プレイヤーは、そこで即決裁判官となり犯罪を次から次へと処理していかなければなりません。
 ゲームシステムはシンプルです。ゲームボードはエリア分けされたメガシティとなっています。ここにセクターカードを使って犯罪の場所を決め、プレップカードで犯罪者と、クライムカードで犯罪の種類を決めて配置します。プレイヤーの即決裁判官たちのコマは、エリアを移動して犯罪現場に急行します。同じ場所に辿りついたらそこで直ちに逮捕を試みます。これは単純に互いの戦力にダイスを振って加えて比較するというシステムです。
 複数の犯罪者がいるときはどれを逮捕するかを選ぶことができます。
 一方、複数の即決裁判官がいるときは最高の目を出したものが逮捕に成功します。犯罪者に敗れると病院送りになり、しばしお休みとなります。
 カードには手札に当るアクションカードもあり、これによって移動や逮捕行動のボーナスを付加したりすることができます。
ファイナル・コメント
 シンプルなゲームでシステム的には特筆するべきところはありません。
 題材に馴染みがあればいろいろと興味深くプレイできるところもあるのではないかと思います。ゲームズワークショップの作品の中でも初期のシンプルなゲーム群に位置しており、この次の世代が紙コンポながらガジェットを満載した作品群になります。そして、ミニチュアフィギュアゲームへと移っていくことになります。
 「ジャッジドレッド」を題材にしたほかのゲームとしては、「ブロックマニア」と、その拡張「メガマニア」があります。
関連ゲーム
ブロックマニア
 ゲームシステムはシンプルですので誰でも遊べるでしょう。
 ゲームは犯罪者カードが出尽くしたところでもう1ターン最後の移動と逮捕の試みをやって終了します。逮捕した犯罪者と犯罪のポイントがもっとも高いプレイヤーの勝利です。
 生憎と原作を知らないのでどこらへんを取り上げるのが良いのか判断が付かないのですが、下に犯罪者たちの中から強いものから弱いものまでいろいろとピックアップしてみました。
 いちばん右の10ポイントのジャッジデスが最強の悪役のようです。ポイントは戦力でもあり逮捕したときの得点でもあります。
 強い犯罪者、凶悪な犯罪を逮捕することで勝利に近付くことができます。
 ちなみに、このゲームにはルールブックとは別の小冊子でカードアルバムが付いており、こうした悪役の紹介などが載っています。原作を知っている人なら楽しく読むことができるでしょう。