今やキャラクター全盛期。お馴染みの黒ネズミや無表情な猫の例を出すまでもなく、右を向いても左を見てもキャラ、キャラ、キャラのオンパレードである。そんなものには興味はないという人でも、知らないうちに何かしらキャラクターグッズを持っているはずだ。ここまで氾濫してくると、もう何でもありの状態になってくる。その良い例（？）が2002年ワールドカップの変なマスコット。なんだこれ？。奇をてらえば良いってもんじゃないでしょ。
なぜにこうまでキャラクター人気が沸騰しているのかを考察してみる。僕が思うに、アニメとか子供向け番組でたくさんのキャラクターを見ていた世代が大人になり、いろんな商品を企画する立場になった、という事ではないだろうか。商品の差別化を計るためにキャラクターを導入する。キャラクターは商品のアイコンとして非常に性能が良いのだ。預金通帳にドラえもんが登場するなんて現象は明らかにこのラインである。また、それを受け入れるお客も同じ世代。キャラクターが日常生活に入り込むことに違和感がないのだろう。さらにキャラの著作権を持つ人物は、とっくに全盛期を終えたと思っていた自分のキャラが特定の世代に対してはまだまだ商品価値があることに気が付かされる。そしてライセンスする。ライセンス料が入る。ここに見事な需要と供給のシステムが確立する。携帯ストラップなんかを見るとその様子が良く分かる。デビルマンだの天才バカボンだのムーミンだのラスカルだの、明らかに僕らの世代のキャラクターである。テレビっ子が大人になった時代なのだ。
僕はそれほどキャラに固執する方ではない（と思う）。もちろん好きなキャラクターってのはあるし（スヌーピーとか）、街中を歩いているときなんかでも見知らぬキャラにふと目が止まり、妙に心に引っかかってしまうこともある。そんな心の中のモヤモヤを解消するため、この際「気になるキャラ」をテッテーテキに調べてみることにした。
まずは有名なミシュランの「白いさなぎマン」みたいなキャラ。"ビバンダム（愛称：ビブ）"って名前なのね。知ってた？僕は知らんかった。1894年のある展示会でタイヤの山を見かけたアンドレ・ミシュランが「こいつに手足をつけたらタイヤ男になる」と言ったのが始まりとか。古い歴史があるんだねえ。紆余曲折を経て、現在はタイヤの数が２６本ときまっているそうな。理由は分からないんだけど、何となく好きなんだよねえ、このキャラ。
お次はダイキンエアコンの「雨粒の妖精」みたいなキャラ。彼の名は"ぴちょんくん"という。公式ページではぴちょんくんを育てるゲーム「快適だいすき！ぴちょんくん２」が楽しめる。なかなか秀逸な出来栄え。クリアすると抽選でプレゼントがもらえるのだが、Ｂ賞の「ぴちょんくん携帯ストラップ」が気になる。欲しいなあ。関係ないけど「快傑光クリエール」って商品名、凄すぎ。
続いてはルックＪＴＢの「ダメ犬」キャラ。名前を"ルックン"という。キャラ説明が少なくて残念なのだが、街中のポスターとかパンフレットではかなりの頻度で登場している。これがなかなかいい味出してるんだ。自己紹介を見る限りでは割といい奴みたい（笑）。ミスタービーンが持っていた「ダメ熊」よりもよっぽど愛嬌があるではないか。密かに注目株。
さらに続いて、ＮＨＫ教育の子供向け外国語教育番組「えいごリアン」に登場する「きのこ集団」キャラ。病気療養中に偶然この番組を見たのだが、はっきり言って不気味である。子供が見たら泣き出してしまうんじゃないだろうか？とにかく目が怖い。でも、このヘンテコな雰囲気にどこか惹かれるんだよねえ。個々に名前あったのか、知らんかった。強烈。。
ついでと言っては何なのだが、ＮＨＫは奇妙なキャラの宝庫である。マヨネーズとケチャップの"マヨケチャ"。さっぱり人気の出ないＢＳの"どーも君"。忘れちゃいけない"ゴン太くん"。「いちにのさんすう」に登場していた"タップ君"（懐かしや〜）。"ゴーヤマン"って何？グッズが品切れ状態とな若し。
最後は、こないだ散歩してたら偶然に見つけて驚愕した「警視庁の"ピーポくん"対する東京消防庁の回答」キャラ。その名も「キュータ」（笑）。名前のコンセプトで「１１９番のキュー」「救急のキュー」ってあたりはまだ良い。「多くの人をタスケルのタ」ってのは何なんだ！（爆笑）。キャラクター設定も「黄色のアンテナは、緊急時には光り、危険を察知する能力を持っています」、「右手の親指を立てているのは、「災害は任せて」というイメージを表しています」など、妙にディティールが細かい。まさかアニメ化を狙っているのでは・・・一押し。
というわけで、かなりスッキリしたのだが（笑）、よくよく見みると僕の気になるキャラクターというのは「かわいい」というよりも「どこか変」な物が多い。これは僕が「どこか変」なキャラクターってことなのだろうか？。ま、いいんですが・・・