中山オフミ報告【関東愚痴会】(2002/07/13)

 本格的な夏を前に、『馬単』『3連複』という新馬券の発売を記念して、先行発売された福島で、2年ぶりに行われた福島オフミ。地元のすえちゃん、のんくんをホストに催されたこの企画に、残念ながら参加できなかった私。その模様を、すえちゃんの回想録を読ませてもらい、その盛り上がりように刺激を受け、負けじと開催されたのが、中山オフミ、別名、『関東愚痴会』。これは、ごとっぴさんの『不満溜り』発言から、KARLさんが命名したもの。ちょうど同じ頃、裏で、cnさんと私で、「そろそろやろうか」という話も進んでいたことから、新馬券全国発売初日新馬券全国発売初日のこの日、中山に集結することになった。開催は新潟、小倉、函館であったわけであるが、生競馬が見れなくとも、十分、熱くなれる仲間たちである。場所が中山でも、ノープロブレムであった。
 今回のメンバーは、cnさん、うっきさん、KARLさん、やえちゃんに、仕事の関係で夜だけの参戦だったナンチさん、という、実に6名の布陣。これは過去最高だ。全員のスケジュールを何とか調整しようとしたものの、残念ながら、ごとっぴさんは私用の為、不参加となってしまったことは、申し訳なかったところだ。
 今回、全員の顔を知っているのが私だけということもあるため、いつも通り、午後一番に集合をかけていたものの、一応、早めに中山に入ることに。4Rに間に合うように到着した私、とりあえず速攻で馬券を購入、当然、『3連複』だ。アタゴジーニアス−シルクサニーロードの組み合わせからの8点流しをかました後、早速、『ある人物』を探すことに。「もし行けるようならいつも通り朝から行ってる」と事前に知らせてもらっていたあの男。いるなら絶対にわかるあの男を・・・。いた。速攻で見つけた。閉鎖している窓口に寄りかかり、新聞を覗き込んでいる彼を。そう、うっきさんだ。「よっ!」、軽く挨拶を交わし、早速、今日の状況を。いつもなら、この時点で的中ラッシュを見せてくれるうっきさんであるが、さすがに今日は苦戦の模様。しかし、それより驚いたのが、新潟と函館の両方を全Rやってるということ。あんたって、ほんとに懲りないのね・・・。
 そんな時、我が携帯が鳴った。出てみると、やえちゃんからで、今、スタンド前にいるとのこと。ということで、早速、我々も外へ飛び出し、連絡を取り合いながら探してみると、いました、いました、やえちゃんだ。相変わらず、右肩にはずっしりとパソコンを忍ばせたカバンをぶら下げて。どちらかといえば福島の方が近いやえちゃん。実に3時間近くをかけてここまでやってきてくれたのだ。さあ、ここから気合いを入れて競馬だ!・・・かと思いきや、ちょっと意外な流れに・・・。いきなりやえちゃん、ここから猛烈マシンガントーク炸裂!。先日の福島オフミの話、馬券術の話、ネット販売(何をいくらで売ったかは秘密ということで)の話、etc...。とにかく、やえちゃんのしゃべりが止まらないのだ。こんなにやえちゃんって、しゃべる人だったか?。こちらとしては4R、そして、5Rの予想といきたいところなのだが、どうやらやえちゃんの勝負は7R以降ということで、関係無いようだ。いやー、まいったなー。そんな感じのなかで終わった4R、うっきさんが3連複GET。39倍となかなか美味しいのをGETしたようだ。嬉しそうなうっきさん。しかし、そんなうっきさんを意に介さずに喋り続けるやえちゃん。果たして今日はこれからどうなってゆくんだろう・・・。
 5Rの障害戦を軽く外した後、ここで昼食に。地下に潜り込み、数あるジャンクフードのなかでも、とりあえずまともな丼ものを3人でかき込んでいる時、また携帯が鳴った。今度はcnさんだ。マイペース屋のcnさん、これから家を出るなどとほざきやがった。全く、相変わらずだな。まあ、仕方ない、のんびり待つことにした。
 さあ、いよいよ6Rはお待ちかねの新馬戦。気合が入るところだ。うっきさんも函館/新潟のダブル勝負で超多忙、どこか心ここにあらずといった感じ。そんななか、一人、マシンガンを撃ち続ける男が。しかも内容が「サイン/出目の素晴らしさ」。1−4−7ラインとか1−2,3−4といったラインとか、そういった話と、その的中実績をとうとうと語り続ける。なかでも圧巻だったのが、縦軸にレース番号、横軸に枠順を据えた表に書き込まれた騎手名。そこから導かれる狙い騎手。つまり、A騎手とB騎手が、1Rと2Rでともに同じ枠順に入っている時には、どちらか一方は必ず連絡みするというようなもの。これをマニュアルで作成してるというのには、さすがに頭が下がった。しかし、どうしてもそういった理論を素直に受け入れられない私としては、そういった考えでズバリ決まった実績を挙げ、あたかもそれが「絶対」であるかのように語られることに、少なからず反感を持った。その鬱憤を、既に新馬戦のパドックが始まった頃に、少し表出させたことで、話を断ち切り、パドック画面に見入ることができた。
 6Rの新馬戦。見ると、一番人気のショウナンマリオンがちょっと太めに見える。そこでここはすっきり仕上がっているマコトスズランから。対抗にもエイシンパンジーを据え、この2頭から3連複勝負。隣でうっきさんは「荒れる、荒れる」を連呼。一方、やえちゃんは椅子を確保し、パソコンを取り出し、一気に全Rの予想を展開中。奏効するうちに発走。レースは番手追走の◎が直線、早くも先頭に。これに次ぐのが○。完璧じゃない!。しかしそこへ突っ込んできたのは断然人気のショウナン。ということで、この3頭で決着。記念すべき3連複初的中!。何はともあれ、新馬券で的中できたことで、ほっ。さて注目の配当は・・・えーーー!780円?。何と気がつけば、人気上位3頭で決まっていたのだ・・・。10万馬券も夢でないこの新馬券の初的中がド本命の780円・・・。ある意味、『私らしい』と納得しつつも、とても仲間に告げるほどでもないだけに、早々に7Rの予想へと入った。
 7Rはマイルの新馬戦。こちらも面白そうだ。ここからはやえちゃんも本格参戦。既に予想は決定済み。更に言えば、この時点で全Rの予想終了。馬券もちゃっかり購入済み。後は観戦モードということだ。そんなやえちゃんの狙いはヨシサイバーダイン。一方、うっきさんはタイキヴァンベール。そして私はストーリーテラー。いずれも穴狙いだ。パドックを見た限り、私もここはかなり怪しく感じただけに、馬連&3連複のダブル勝負だ。そしていよいよレース。我々を含め、周囲のオヤジ連も、中継画面の前に集まり出した。すると、うっきさん、何を思ったか、聞こえよがしに、「俺のタイキ!」と叫びつつ、人を掻き分け、画面へと近づいていった。さすがはうっきさんだ。この『存在感』に、周囲の連中も圧倒されているのでは。そしていよいよ発走。レースはやえちゃん◎のヨシがハナを切る展開、うっきさん◎のタイキも好位キープ、いい感じだ。そんななか、一人、蚊帳の外にいるのが我が◎ストーリーテラー、後方でもがいている。何故だ・・・。直線、ヨシが懸命に粘るなか、タイキの脚色が少し怪しくなり、うっきさんの叫びもトーンダウン。と思ったのも束の間、内から如何にも太めだったタイムウィルテルが突き抜けてきた。げっ!。すると、これに呼応するかのように、何とタイキが盛り返してくるではないか。うっきさん、絶叫。ゴール寸前、ぎりぎりまで粘ったヨシを蹴落とし、タイキが2番手に。きゃー!うっきさん、ゲッチュー!。馬連、実に40倍!。さすがはうっきさん、事前告知しただけのことはある。会心のヒットに大満足のうっきさんであった。
 8Rは古馬500万下のダート戦。早速、予想に入ろうかというところでハプニングが。既に予想を終えているやえちゃんが、つかつかと寄ってきたかと思いきや、いきなり予想披露、「俺はメイスンカイカ」。ガーン!先に言うなっつぅの。他人の予想と出来るだけ被りたくない性分の私にとって、これは超痛手。もう◎出来ないじゃんかよー。元々、マイペースにいくと強い競馬を見せるこの馬、降級戦だけに、一発賭ける価値は十分あるではないか。やえちゃんに厳重注意を与えたことは言うまでもない。うっきさんの狙いはハネダシェリー。私はタイアップシチー−レッツリヴラージからの3連複狙いだ。
 と、ここで携帯が鳴った。出ると、KARLさんだった。昼過ぎあたりから、全くここまで音沙汰なかったKARLさん。一度、途中でこちらから連絡してみたが、移動中らしく、連絡がつかなかったのだが、ここでようやく登場。スタンド前に出て、KARLさんの姿を探すと・・・いた、いた。おや?・・・。そこには、Tシャツにジャージという何ともラフな恰好のKARLさんがそこにいた。前回、府中で会った時にはスーツ姿だっただけに、あまりのギャップに、一瞬、目を疑った。ただ、しゃべってみれば、やっぱり、あの気さくなKARLさんだった。そんなKARLさん、家を出るまでに手間取ったようで、それでここまで遅れてしまったようだったが、この8Rはしっかり、府中本町の駅を降りたところで、携帯で馬券は購入しているようだった。もちろん、3連複を。
と、早くもスタート時刻に。レースはレッツリヴラージが楽々の逃げ切り。2着にはマルターズローゼス、3着には追い込んだダスティウィンが入った。積極的な競馬を見せたハネダシェリー、直線、じりじり差を詰めてきたメイスンカイカと、二人はそれぞれ見せ場を作っての5着、4着。一方、私の◎は、またもや後方でもがいていた。的中こそ出来なかったが、うっきさん、やえちゃんは、ここ2戦連続で見せ場を作ってきっちり掲示板確保と、それなりに楽しめる競馬が出来たようだ(懲りずに函館8Rにまで手を出したうっきさん、4角で脚色が鈍った◎ニホンピロビオラを見て、一瞬、画面の前から立ち去ったが、ゴール前、再び盛り返してきたのを見て、周囲をおしのけるように画面の真ん前まで突き進み、叫んだものの、4着に終わったという、変な見所もあったりした)。がすると・・・KARLさんから、「3着、何?」と。何と、いきなり3連複的中!。22倍と、まずまずの美味しい配当をいきなり見せてつけてくれた。やるなー。一方、一人、流れに全く乗れない私、このあたりから、完全に、今回の不調の責任を、ペースを狂わされた『やえちゃん』の責任にしようと、画策しはじめていた・・・。
 ただでさえ、予想、レース、そして、仲間との喋りで大忙しのこの日。しかしここからは特別戦となって、3場競馬となり、忙しさはハンパじゃない。既に予想終了したやえちゃんは余裕を見せるも、私はもう、しっちゃかめっちゃか。何を予想し、何を買い、何のレースが次に行われるのか、わからなくなりそうで、半パニック状態。そんな感じで当たるわけもなく、9Rは敢え無く撃沈。ただし、函館9Rで◎キセキスズカ(2着)−○メディアウォーズ(3着)からの3連複流しで、一瞬、決まった!と思いきや、1着に逃げ粘ったハギノプリンスが抜け。128倍の3連複万馬券抜けとなり、皆から、「見せてくれるわ」と言われたことだけはお伝えしておく。それと、うっきさんが小倉9Rで3連複1点勝負をかまし、2頭を的中させた(穴馬含み)ことも伝えておきたい。
 10Rに入り、ようやくcnさんが合流。全く、マイペース過ぎるぞ。とりあえず、全員揃ったことで、まずはここまでの戦績を発表。ここまで、うっきさんの40倍が最高と、案外、皆、やられ気味。終わったことは仕方ない、あらためて、気合いを入れ直した。
 10Rで見せてくれたのは、何と言ってもKARLさん、小倉で見事に3連複的中。50倍の大台を超える一発を見せてくれた。人気薄・オーバーロードを軸に据えての的中はさすがだ。その一方、新潟、函館は大波乱で、いずれも3連複は10万馬券越え。こりゃ当たらないわ・・・。しかーし、何気に私、新潟が◎ファビュアス(1着)、函館が◎テイクワンズアイ(1着)と、軸は合っていた。ただねー・・・狂いすぎだって。
 さあ、いよいよメインだ!。なのであるが・・・このあたりから、『見えない疲労』が私に襲いかかってきた。水分もとらず、ほとんど立ちっぱなしから来る肉体的疲労に加え、過去最大、5人を相手にしゃべらなきゃならない精神的疲労が、体を蝕みはじめていたからだ。人数が多いのはやっぱ楽しい、ただ、疲れるなーというのも正直な感想。誰かさんが良くしゃべるからなー・・・
 そんなことは置いといて、メイン。皆、予想を終え、それぞれ披露。といくわけであるが、ここで性格が良く出る。予想を全てオープンにするタイプと、出来るだけ隠すタイプにくっきりと分かれるのだ。前者はやえちゃん、KARLさん、そして私。後者はcnさんにうっきさん。うんうん、何となく、わかる、わかる。cnさんは買い目すらなかなか見せたがらないし、うっきさんも、馬券は見せるものの、絶対に金額の上に乗せた親指は外さないし。一方、饒舌にサイン/出目を語るやえちゃんに、聞けば素直に教えてくれるKARLさん、もちろん、私も新聞にでっかく記した印を見せつける。ほんと、性格そのまま。こうして予想を見させてもらっているなか、あることに気付いた。やえちゃんの予想、函館の10Rがロージースパークル(あと一頭、同じパターンの馬を◎にしてたのだが忘れてしまった)。ん?これは・・・馬柱を見ると、両者とも、『2走前に勝利し、前走ミソつけた馬』だったのだ。実はそういったタイプに注目することが多い私としては、この事実について問い掛けてみた。どういった返事をやえちゃんがしてくれたかは忘れてしまったが、とにかく、これだけ予想スタイルに違いのあるやえちゃんと、奇妙な共通点を見つけたことは、新鮮な驚きであった。
 そしてメインが次々に発走。ここで見せてくれたのはうっきさんだ。新潟・豊栄特別、ビッグフリート狙いの私は直線、きっちり抜け出してきたこの馬を見て、後は相手だけと余裕で後続に目をやっていたのだが、そこに突っ込んできたのがカオリジョバンニ。「げー!抜けたー!またかー!」と力無く笑っていたところへ、でかい図体揺らせて、うっきさんがこちらへやってきて、何やら馬券を見せつけた。そこには的中馬券が・・・ひゃー!。満足そうなうっきさんだった。
 嵐の如く予想とレース観戦とおしゃべりに没頭したこの日も、早くも最終R。早々と予想を決定し、いざ、窓口へ・・・と、その時、思いがけない展開が。何を思ったか、やえちゃんが、我が眼前にさっと新聞を。そこには、新潟12R、ターフボスに打たれた◎の印が・・・被ったーー!。この瞬間、今日一日の流れが走馬灯のように脳裏をよぎる。そして、何の迷いも無く、皆の目の前で、マークシートを破り捨てた。「あー!」「自分の予想で言った方がいいよ」「来たら後悔するよ」、皆の呆れる声が響く。しかし、後悔など無い。今日の『敵』と、最後に被るなんて、プライドが許さない。ヒシフェアーに◎を変更し、速攻で予想をやり直したのだった。
 ファイナルバトル、スタート。まずは函館・・・撃沈。続いて注目の新潟・・・撃沈。もちろん、ターフボスも撃沈。むっふっふ・・・。ところが・・・何とやえちゃん、3連複できっちり的中させていたのだ。ターフボスからだけでなく、もう1頭、前述の騎手の枠順予想でピックアップしており、それが引っ掛かったのだ。21倍。これが怒りの炎に油をそそぐことに(・・・って、いつから『怒り』になったんだ?)。しかし、的中させたのはこれだけにとどまらなかった。ここまで静かにしていたcnさんも、何と3連複的中。しかも、5−9流しと9−10流しのダブル的中というオマケつき。げっ!また最後になって存在感を見せつけるのか・・・。
 泣いても笑っても、あとは小倉だけ。我が狙いは◎メイショウケリー−○ユウセイントからの3連複だ。すると、直線に入り、この2頭が伸びてくるではないか。よっしゃー!今度こそ、いただき!・・・あれ?何か逃げ粘ってるぞ・・・あれれ・・・あれれ・・・はぁーー・・・。また抜けたー!。と、最後の最後まで『自分らしさ』を出して、今回のオフミ第一部は幕を閉じることに・・・と、おもむろに一人の男がつかつかと寄ってきた。「獲っちゃった」・・・何と!cnさんが、3連複で的中させていたのだ!。人気薄のキソティックラブとユウセイントからの狙いでの的中は素晴らしい。さあ、気になるのはその配当。悔しい反面、やはり最後は誰かに『大台』を決めてもらいたいと思うのが、同じ馬券師として、同じ仲間として思うところ。固唾を飲んで(と言いつつ、疲労ピークで椅子にだらしなくもたれかかりながらであるが)見守っていると・・・出ました!133倍!。やったね、cnさん!。cnさん自身も久々の万馬券らしく、本当に嬉しそうだった。そして一言、「久々に競馬、楽しかったよ」、この一言が妙に嬉しかった。
 それにしても、何故かみんな、的中するたびに、私に報告にくる。それがこの『回想』に載せてもらいたいためか、はたまた、何故か、最も予想下手な私に、変な対抗意識があるのか・・・。オフミを開くたびに、何故か一人『敵』となってしまう私・・・でも、これも美味しいと言えば美味しいか。
 こうして、完全に翻弄されまくった新馬券発売記念・オフミ。結局、大遅刻をやらかしたcnさんの一人勝ちという、何とも皮肉な結果に終わることになった。さあ、次はお待ちかね!いや、これからがメインイベント!『関東愚痴会』の開催だー!。
(皆さんの的中報告、いくつか載せられなかった分があると思いますが、憶えきれてませんでした。ごめんなさい)

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 舞台を船橋法典から西船橋に移した我々。この日は夕方から雨の予報であったが、最後まで天気はもってくれ、西船橋から飲み屋に向かう時に少しパラついただけで済んだ。『雨男』としてはホッとしたところ。駅前の呼び込みに目もくれず、向かう道は既にわかっていた。居酒屋『一源』。以前、ここに来て、でっかいコロッケに感動し、値段の安さに更に感動した記憶、そして、2度目の来店時には満席で入れなかった記憶、既にここは我々の『憩いの場』と決まっているのだ。24時間営業のため、17時過ぎの来店も、難なく入り、速攻、『中生』注文。そして、、、乾杯!。乾いた喉がアルコールを一気に吸収、やっぱ最高やね!。料理の注文ではもちろん、あの『コロッケ』をはじめ、適当に見繕い、ここから、競馬話に華を咲かせた。
 話題はやはりネット仲間について。なかでも、岩ちゃんに、すえちゃん、のんくんといった福島オフミメンバーが中心。やはり彼らの予想、競馬観、そして、その人となりに、皆、大きな影響を受けているからだ。また、今や岩ちゃんをも虜にした、こうやさんの予想ぶりや、前回の予想大会で優勝したふじげんさんの、今の神懸かり的な的中実績、更に、昨年、一気に話題をさらった黒ちゃんの、あの自信満々の『確率予想』、そして、今シーズン、突如復活したステ研さん、一方、彗星の如く現れ、多くの者に思い出を残し、去っていったJさん、他にも、忍者ボーイさんなど、あらためて、こうして名前を挙げていくことで、個性派揃いの仲間の多さに、驚かされた。このなかで、特に興味深い一言だったのが、○○さんが発した、○○○○さんへの「俺から言わせればまだまだ甘い」という発言。誰かさんが仲間うちに知らしめた理論を、後発のあの人が見事に自分のものにし、そして今や、それをもう一つの理論と融合させて素晴らしい実績を上げている・・・。予想大会では両極端の成績を残したのにね(あれ?バレバレ?(笑)。決して悪気はありません。笑い飛ばして下さい)。
 続いて、妙に盛り上がったのが、あのブゼンキャンドルの秋華賞。馬連900倍UPという、とんでもないレースだったわけであるが、何と!。ここにいる私以外のメンバーは、皆、的中させているのだ!。しかも、全員が『裏馬券』なのだ!。当時を振り返り、「あの頃から、しょざわさん、裏馬券、嫌いになったねー」と。当たり前や!。考えてみー!。当時、公開予想で◎クロックワークを打ち、見事に抜けた私に対して、掲示板に連なった『裏馬券的中報告』の山。そりゃ、怒るってもんだ。でも、そんな私よりも、もっと悲劇だったのは、公開予想で見事に的中させながら、『買い間違い』というミスを犯してしまった岩ちゃんだ。そんな岩ちゃんの気持ちを考えれば、的中報告は載せられない・・・私が『裏馬券』を嫌いになった理由は、そんなところにあるのだろう(・・・が、今は平気で『裏馬券』を買っているので、説得力ゼロであるが)。そんなこんなで、またもや孤立することとなった私、早く味方が現れないかなー・・・と思っていると、携帯が鳴った。絶妙のタイミングで、ナンチさんからの連絡だ。西船橋の駅にいるということで、迎えに行くことにした。
 駅の改札まで出向き、ナンチさんと合流。ナンチさん、全然、変ってない。早速、店まで案内し、紹介も含め、本日の結果を順番に伝えることに。KARLさんが50倍ヒットを示せば、私は3連複7倍的中という軽い笑いを誘っておき、やえちゃんは最終の3連複&ワイド的中などを述べれば、うっきさんは、新馬での40倍的中よりも、函館&新潟&小倉、計27R予想という、ある意味、『お馬鹿』っぷりで笑いを誘う(大変、失礼を)。そして、敢えてしんがりに据えたcnさんが、ぼそっと、「最終Rで的中しました」みたいな、こちらから言わせれば、とんでもなく煮え切らない言葉でお茶を濁していただけに、心の中では「ほんとは言いたいんだろ!」と思いつつ、「cnさん、大事なこと、言ってないよ」と前振りをかましたにも関わらず、相変わらずモゴモゴしてたため、こちらからナンチさんに報告を、「万馬券だよ」と。全く、何で俺が人の的中報告しなきゃいけないんだよ。
 これでとにかく全員揃い踏み。トークは更に加速を増す。完全にスポーツオヤジであるKARLさんの『ほんとは(競馬の最中にも)ビールが飲みたかった発言』から、「絶対、KARLさん、のんくんと合うよ」「二人で夜は飲みにくり出すよ」などと言えば、KARLさんも、「競馬はほっといて、俺はのんくんと二人でエグザス(スポーツジム)に行ってるよ。で、宿で落ち合おう」などと、まんざら冗談でもないような不謹慎な発言。伊達にTシャツ&ジャージじゃないなと。また、想い出のレースの話では、過去の的中話や思い入れ馬について、皆、饒舌に語りはじめる。こうなるとうるさいのはやはりナンチさん。ちょうど翌日、ダイワルージュがメインに出走することもあり、アグネススペシャル、デジタル、スプリングガーベラなどなどなど・・・その思いのたけをぶつけてくる。さすが!思い入れ馬券師だけのことはある。でも、ここで軽くジャブを、「何でもかんでも総流しすりゃ、いいってもんじゃないぜ」。更に話はどんどんさかのぼり、競馬をやりはじめたキッカケなどを。何気に私も競馬歴、浅い方であるが、やえちゃんの浅さにはちょっとビックリ。それでいて、ここまで一気に高まったのだから、大したもの(ただ、キッカケとなった的中自慢はちょっとウザかったぞ(笑))。話はエスカレートしていき、今度は皆の記憶を呼び醒まそうと、過去の日本ダービー馬を列挙していくことに。こういう時に目を輝かせるのがうっきさん。この飲み会の最中、連続24時間不眠を、前回に続き記録したうっきさんが、その真っ赤な目を輝かせ、名前を挙げてゆく。序盤は睡魔&疲労&アルコールで、かなり無口だったうっきさんであるが、元々、しゃべり好きで、しかも負けず嫌いなだけに、ここで自慢の記憶を発揮!。
 とまあ、この他にも数多くの話題で盛り上がり、気がつけば、時計の針は早くも21時をさしていた。これまで、何度か関東オフミをやったわけであるが、普段は、20時を過ぎる頃から、話題が尽きてくるのと同時に、皆の疲労もドッと出る感じで、そろそろお開きかという感じになるわけなのだが、今回は人数が多いこともあるだろうが、とにかく、本当に最後までテンション上がりっぱなしで、まだまだ続けていけそうなぐらい。それでもと、このあたりで締めることにした。かなりのアルコールと料理を注文した割に、思ったよりも料金が安い。これがここ『一源』の魅力だ。すると、ほろ酔い気分で、今回最年長のKARLさんが、更に、今回、唯一プラス収支のcnさんも、ちょっと多めに出してくれたことで、とりあえず、途中参戦のナンチさんと、わざわざ遠くから来てくれたやえちゃんの分を賄ってくれた(実はやえちゃんには借りがあるため、私がおごるつもりであったのだが・・・ラッキー)。既に終電が無くなってしまったやえちゃん。事前に「泊めてー」と言われていたが、事前に「やだー」と伝えていただけに、どうしようと思っていたが、うっきさんが泊めてくれるということで、一件落着(うっきさん、ありがとう!)。それぞれ、駅で別れることとなった。
 正直、5人も一緒に競馬となると、さすがに疲れるところもあるのだが、それでもやっぱり、仲間とわいわいやりながらの競馬は面白い。ただし、その相手が誰でも良いと言う訳ではない。決して、そこいらの素人連中と言っても、これほどに盛り上がれるとは思えない。競馬を純粋に、そして、真剣に楽しむことができる仲間が集まるからこそ、これだけの盛り上がれるのではないかと思う。ごとっぴさんをはじめ、残念ながら、今回、参加できなかった方が他にもおられるだけに、是非、また近いうちに、企画して、盛り上がりたいと思う。それにしても、『愚痴会』のはずが、『愚痴』、全然、無かったなー・・・。
 最後にもう一言。今回、何かと『やり玉』に挙げる形となってしまったやえちゃん。上記した通り、とにかく喋りっぱなしで、納得行かないコメントに『むっ』ときたこともあれば、もう『うざい』と感じたこともあったわけで、私にとって、完全に『敵』役となったわけであるが、それでも、特に飲み会の席で、これほど盛り上がることができたのも、やえちゃんあってのものだと感じた。理論の相違/競馬への接し方など、相容れない部分も多いが、逆にそれだからこそ、お互いが、相手に自分というものをアピールしようと、予想で、理論で、根拠で、想いで、ぶつけられるわけであり、それがまた、このイベントを盛り上げる大きな要因になったと思う。やえちゃん、また誘うから、頑張ってやってきてね(でも、やっぱり家には泊められないと思うよ(笑))。

P.S.
今回、やえちゃんを『敵役』としてここに掲載することは、事前にご本人に承諾済みです。ねっ!。