■オフミ回想録
馬券師の夢『大口窓口』での払い戻しとは 『2006/07/29(土)』

22日、前の週に70万馬券という驚愕馬券を的中させたチャーさんから、『ボディガード』を見込まれ、中山に参戦。
自動払戻機から聞こえてくる札束を弾く音が、途方もなく長く感じられ、出てきた札の厚みに興奮したのも覚めやらぬなか、
その翌日23日に、馬券師全ての『夢』である『100万馬券』をとうとう的中!。その配当は何と245万!
全く関係無い私ですら、この事実に興奮を抑えられなかったのだから、当の本人たるや・・・。
ということで、2週連続で『ボディガード』を務めるべく、再び、中山へ参戦した。
誰もが夢見る『大口窓口』での払い戻し。一体、そこではどのようなことが行われるのか・・・。
余すことなく、ここに紹介する。
念のためにもう一度、言っておくが、、、私が的中させたのではない(泣)

●前の週には70万
今回、245万というメガトン級の的中を決めたチャーさん。
しかしその前の週には、70万という、とんでもない的中の払い戻しに同行するため、中山に参戦。
70万馬券を筆頭に、総払い戻し額は実に90万!。
他人から見られないよう、二人で自動払戻機に覆い被さるようにして、その時を待つ。
シャカシャカシャカシャカ・・・と福沢愉吉がカウントされる心地よい音が、途方もなく長い時間、続き、
そして待ちに待ったその時が・・・。
現金取り出し口のシャッターが開き、そこから顔を出したのは、見たことも無い厚みを伴った愉吉群。
速攻、バッグに移し、まずはその場から退避。
他人から見られないよう、売り場から少し離れた隅に陣取り、中身を再確認。あらためて、すごい・・・。
確認を終え、その足で近くのコンビニまで行き、ATMにて預け入れ。
とりあえず、ここまで、こちらも緊張感溢れる展開であった。
ちなみに競馬が終わってから、久々、西船橋の『一源』に突撃。
我等の≪お気に≫である『ジャンボコロッケ』が、この店オリジナルであることを確認。
通りで南浦和の『一源』には無かったわけだ。当然ながら、ありがたく、チャーさんにおごってもらった。

70万馬券を筆頭にした、合計90万円。売り場から離れた隅っこで、こっそり撮影。


●噂の245万馬券
ちょうどお昼にチャーさんと合流。既に緊張した面持ちのチャーさん。そりゃそうだ。
しかしここはまず腹ごしらえから。落ちついていこう、と、地下の食堂街へ。
景気付けに、ここは定番の『カツ丼』を購入。とにかく気前抜群のチャーさん、ここも当然のようにおごってもらった。
しかし、ここの『カツ丼』は大誤算。ただのカツに、玉子とじをぶっかけただけという、
確かに『カツ丼』ではあるが、期待した『カツ丼』ではない代物に、ちょっと二人とも不満。
などと文句を言いつつも、とりあえず腹におさめ、ここでチャーさんに、例の『245万馬券』を見せてもらうことに。
こんな紙切れ一枚が245万円に化けるのか・・・思わずここで記念撮影。
慣れない携帯での撮影で、意外と苦労したが、何とか撮影完了。
・・・とここで、するっと馬券がテーブルの下へ・・・。
超冷や汗。最も緊迫する場面であった。

これが噂の245万馬券。




●どこの窓口にするか
さあ、いよいよ払戻に。こちらも緊張してきた。ここで大問題。どこの窓口にするかということ。
地下の窓口は、モニターの直下にあり、おけらオヤジが群れをなして、目を血走らせている。ここはダメだ。危険過ぎる。
1Fに上がり、窓口を発見するも、こちらも、払戻所のど真ん中に窓口が配置されており、
衆目を集めること必至。初心者には手ごわい場所に変わりない。
するとチャーさんから、「内馬場にいいところがある」との情報が。早速、内馬場に移動した。
私自身、初めてとなる内馬場の馬券売り場は、スタンドの喧騒とはうって変わり、
どこかのんびりとしたムードで、開放感がある。
自動券売機と天井からのモニターも、若干、距離があり、圧迫感がない。
そして何より、高額払戻の窓口が、入り口から一番奥にある。立地条件としてはベストだ。
場所は決まった。いざ、窓口へ・・・。

●立った者にしか知り得ない事実
いよいよ高額窓口の前に立ったチャーさん。普段、ほとんど使われることがないのか、中を覗いても、
近くにおばちゃん達の姿が見えない。「すみませーん」、呼びかけに、ようやく登場したおばちゃん。
「高額払戻、お願いします」と、馬券を差し出す。
それを受け取ったおばちゃん、「ちょっと待ってて下さいね」と中へ。
すると別のおばちゃんが、「これ、持ってて下さい」と何やら、差し出した。
それは、『払戻受付』と書かれた番号札だった。
別に順番待ちするような状況ではないが、間違えのないよう、万全の体制なのだろう。
「へー、こんなもん、あるんだ」、高額窓口に立った者にしか知り得ない事実であった。

窓口で待つチャーさん。


窓口に立った者しか知り得ない『受付番号札』。ボケちゃったのが痛い・・・。


●ざわつくおばちゃん連
窓口で待つ我々。中では、照合機械なのか、モニターを覗き込むおばちゃん。
すると、事態の大きさに気づいたのが、どこからともなく、次から次へとおばちゃんが集まってきた
その数、ざっと6人ぐらいか。井戸端会議さながら、何やらざわつき始め、ああでもないこうでもない、
会話を交わすおばちゃん達。
すると一人のおばちゃんが我々のもとに近づき、「もうちょっとお待ち下さいね」と一言。
やはり緊急事態なのだろう。しばらくして、別のおばちゃんが近づき、「封筒に入れますか?」とたずねてきたので、
「はい」とお願い。
ところが、しばらくすると、別のおばちゃんがやってきて、「封筒に入れますか?」。おいおい、さっき聞かれたよ・・・。
中でもちょっとした混乱が起きているようだ。
そしていよいよ、その瞬間がやってきた・・・。

●封筒におさまった帯封
おばちゃんが手にしてきたのは、『JRA』のロゴマークが印刷された、これまで見たこともない、
札束をおさめるために採寸された封筒。その高さは実に15cmぐらいか。大迫力の封筒。
「うわっ!、245万って、こんなに厚いの?」
・・・と、おばちゃんがその封筒をコンパクトに折りたたむ。あら・・・一気に厚みがぺっしゃんこに・・・
念のため、その場で封筒の中を確認。そこには≪帯封≫された札束が・・・。
するとチャーさん、「これ、金額は合ってますよね?」。
周囲の殺気立った目のなか、その場で数えるわけにはいかないだけに、当然と言える疑問が口を突く。
しかしおばちゃん、「大丈夫。合ってますよ」と、こちらもある意味、当然と言える回答。
まさか「いやー、どうでしょう」とは言えないでしょう・・・。
札束を目の当たりにし、こちらも興奮気味であるが、おばちゃん達も落ちつかない感じ。
「(封筒を)輪ゴムで止めますか?」に、「いや、いいです」。
番号札と引き換えに、封筒を受け取ったチャーさん。速攻、かばんにしまいこみ、
周囲と視線を合わせることなく、まずはその場を離れることにした。

●絶好の場所発見!
このままATMに行く前に、まずはやはり中身を確認したい。
当初はトイレにでも入って、密輸団か不良高校生ばりに立てこもろうかと考えていたが、
内馬場というのが功を奏した。建物から内馬場の広場に出てみると、そこはミニサッカー場になっており、
小学生たちが試合をやっており、更にその周囲に、ちょっとした憩いの場のような空間が広がっていた。
人の姿もまばらで、生垣が目隠しの役割も果たしてくれる。
ここだ!とばかり、最も端のベンチに陣取り、ここでじっくり、中身を確認することにした。

●1000万は入る封筒
あらためてバッグから封筒を取り出す。恐らく一千万がぴったり収まる封筒なのだろう。
その4分の1ほどに収まった『245万円』。封筒の大きさが際立ちすぎて、逆に「こんなもんなんか」と錯覚しそうだが、
いざ、札束の厚みを指で感じると、その額の大きさが実感となって伝わってくる。すごい・・・。

1000万は入るのでは?と思われる封筒。


封筒の中身、縦にしてみたが、これはすごい迫力・・・。


●帯までオリジナル
いよいよ札束を取り出す。誰もが憧れた100万の帯封が2つに端数の45万円。
ここで再び新事実!。束ねる帯も、何と『JRA』、しかも『中山』の文字が印刷されているのだ!。

『帯』にはくっきりと『中山』の印刷が。


こちらは札束の厚みがわかります。


●野望
ここで前回、果たせなかった『野望』を実践することに。
それは、雑誌などに掲載されている、いかがわしい金運広告のように、札束を扇のように仰ぐアレ。
ほんとはジュリ扇(古っ!)のように、頭の上で振りあおいで欲しかったが、とりあえず扇型に持って、記念に一枚!。
開放的な内馬場から、遠く、メインスタンドに陣取る観客が一望できるだけに、
そいつらに向かって、札束を見せびらかせたい衝動に駆られたが、さすがにそれは果たせず(当然だ!(笑))。

245万を手に不敵な笑みを浮かべるチャーさん。これぞ本当の『一攫千金』。


●屋外での仕分け作業

大金をバッグに入れたまま、競馬に集中できるわけがない。当然、速攻でATMへ・・・なのだが、ここで一つ問題が。
ATMへの預け入れは、最高50万円まで。つまり、この帯封を解いて、50万ずつに仕分けしなければならないのだ。
曇天の空のもと、淡々と仕分け作業をする二人組。銀行強盗かっつぅの・・・。

●預け入れ・計5回
仕分けを終え、競馬場内地下にあるATMまで移動。そんなに利用客がいるわけないだろうと、高を括っていたのだが、
これが意外に人の出入りが耐えない。しばし、人がいなくなるのを待ち、
ようやく、4台あるうちの端が空いたところで、突撃。
50万ずつ4回。端数も入れて計5回。こんなに時間が掛かる預け入れなんて、前代未聞だろう。
ようやく、全ての作業を終えたチャーさん。ずっとどこか緊張していただけに、さすがに安堵した様子。
何だかんだでここまでの所要時間は1時間半。ようやくこれから落ちついて本日の予想ができる。
あらためて、戦場へと向かっていった・・・。

・・・今回は『競馬』が主旨ではないので、結果については割愛します・・・
・・・割愛するということは、、、汲み取ってください(笑)・・・

●今日は焼肉
前の週の『70万』の時には、前記の通り、『一源』でジャンボコロッケに舌鼓を打ったのだが、
2週続けて同じというのも何なので、今日は私のリクエストで、『焼肉』をごちそうになることに。
とりあえず西船橋の駅を降りたものの、さて、焼肉屋はどこに・・・。
案内掲示板なども見てみたが、なかなか見つからず。交番にでも聞こうかなと思ったその時、
まさに駅前の真正面に、デカデカと『焼肉居酒屋』の看板が。
灯台下暗しとはまさにこのこと。早速、突撃。
その名の通り、『極楽コース』をごちそうになった。
チャーさん、2週連続、ごちそうさま!。またいつでも『ボディガード』、引き受けますよ!。