■オフミ回想録
■more and more (Episode.2 のるかそるか 『2004/06/12(土)・午後の部』)

●『見送り』のシグナル
 6Rの締め切りまで僅か5分。中華レストランから足早に出たものの、下まで降りる時間も惜しい。とりあえず一つ下の階に馬券売り場を発見。急いでそこに向かった。午後最初のレースは、普段、競馬中継が始まる最初のレースであり、しかも、新馬戦やら、未勝利戦でも、実力馬が揃う芝の中距離戦が多いことで、自然と買いたくなるレース。この日も、3歳500万下・芝のマイル戦が組まれていただけに、前日に事前チェックをしておいた。本当はパドックまで見たかったが、レストランでのトークが盛りあがっただけに、仕方なしと諦め、脳に詰め込んでおいた情報で予想を展開。前走内容の良かったセイングレンドに◎を叩き込み、そこから馬連4点勝負で行こうと決意。リミットが迫る中、多少、焦りながら、マークシートに記入、、、おおおっ!、間違った!。印を打ち間違えた!、、、これは何かのシグナル?、、、買うなってこと?、、、。いやいや、気にするな、、新しいマークシートを胸ポケットから取り出し、あらためて記入を、、、と、ここで右太ももに振動が。マナーモードの携帯が着信を知らせてきた。「こんな時に・・・」、、やはりこれは『買うな』という合図かも、、涙を飲んで、『見送り』を決定。携帯を取り出した。連絡してきたのは、Skyさんだった。まさに今、競馬場に到着したところ、ということで、とりあえず、この6Rが終わったところで、パドック横で落ち合う約束をし、『見送りレース』を臨んだ。
 レースはスローな流れで直線勝負。早々と抜け出したセイングレンドに、「やっちまった・・・」と早くも後悔の念が。しかし、2着には伏兵・エレアシチーが粘り込み、大波乱。当然、4点勝負にその買い目があるはずもなく、『抜け』という、ある意味『らしい』醜態を見せずに済んだことに、胸を撫で下ろす結果となった。当然、他のみんなもドボン。まあ、これから、これから。

●笑顔のSkyさん
 地上に戻り、早速、Skyさんと携帯で場所合わせ。それらしき人物を探しながら、視線をさまよわせていると、Skyさんの方がどうやら私を発見した模様。そして、Skyさんの登場だ。30代が中心のオフミメンバーのなかで、場違いなほど、ダントツで若いSkyさん。学生でも通用する年齢にふさわしく、イケイケチャラチャラ系でも、超絶ヲタ系でもなく、良い意味でも悪い意味でも、普通の青年といった感じ(でも、強いてどっちかといえば『ヲタより?』(笑))。しかし、そんなSkyさんの最大の特徴と言えるのが、屈託の無い笑顔。いわゆる、敵を作らない『お徳顔』だ。実際、初対面の挨拶から、みんなのところに向かうまでの間、とにかく自分からどんどん喋ってきた。普通、歳が一回り近く離れていると、それなりの『境界』のようなものが存在すると思うのだが、そういったものを全く感じさせない。これは、同じ『趣味』を持つ者同士だから、という理由だけではないだろう。Skyさんの社交性に、更に盛りあがるであろうこのオフミに、期待が膨らむばかりであった。

●仲間は増えたものの・・・
 7Rは古馬500万下・ダ千六。3戦連続好走中のアイマストウインに人気が集まるが、追い込み一手の脚質だけに、予断を許さない。ようやく『パドック仲間』となった、まるさん、Skyさんとともに、いざ、パドックへ。他人などお構い無し!完全集中モードの私の隣で、まるさんとSkyさんは、お互い、会話を楽しんでいる模様。『これが普通なんだよな』と思いつつも、染み付いた習慣を変える術もなく、結局、1人の時と何も変わらず、孤独な戦いを展開。先行馬不在なだけに、無難に行くなら、自在性あるプリンセスミラクルであろうが、やたら良く見えるキングパパに食指が。減量・津村のおかげで、前走同条件2着ながら、人気は今一つ。期待と不安の天秤が揺れ動く。えーい!、ダメもとだ。キングパパから勝負に出ることに。
 パドックから建物に戻り、馬券を購入。さて、スタンドに出ますか・・・と、ここで気づいた。あの『オヤジモード』の二人が、相変わらず、ベンチで『のほほん』としているはずだ。何で競馬場に来て、生でレースを見ないんだ・・・。せっかく福島から出てきているSkyさん、そして、長年、競馬をやりながら、何気に『JRAの競馬場』に来るのが初めてというまるさん(大井には行ったことがあるらしい)に対して、まさかここで『モニター観戦』させるなどという残酷な行為が出来るわけがない。とりあえず二人には先にスタンドに行ってもらい、オヤジ二人を呼びに向かった。
 相変わらず、『競馬』よりも『ビール』を楽しみにきた感の強いのび太さんが、ベンチでのほほんとしているのを発見。とりあえず7Rの見解を聞いてみると、「買うなら、この初ブリンカー3頭だなー」と、またもや『見送り』を決めているのび太さんの、第三者的『適当(!?)』発言を聞かされる羽目に。でも心の片隅に、『ルナキング、ちょっとパドック、気になったんだよな・・・』などと思ってしまうのは、早くも毒され始めている証拠だったか。馬券購入を終え、うっきさんが戻ってきたところで、重い腰を上げてもらい、Skyさん、まるさんのいるスタンド前へ向かった。

●的中ラッシュ!
 スタンド前に到着した時には、既にレース直前。うじゃうじゃいる観衆のなかで、二人を見つけるのは無謀。諦めて、3人でレースを見ることに。レースは予想通りのスローペース。追い込み一手のアイマストウインには最悪の流れだ。ぐふっ(笑)・・・。直線を向き、初ブリンカーのレオニダスにルナキングがリード。ま、まさか・・・。そこへ、2頭が並んで追い込んで来た。○プリンセスミラクルに、◎キングパパだ。!ここで本日初の絶叫。「差せーー!」。見事にキングパパが1着、2着にプリンセスミラクルが入り、本線的中!。自分の目を信じて良かった・・・。馬連34倍。まずまずの配当に満足。外れ連中がそうそうにパドック方向へ流れてゆく様を見ながら、軽く恍惚に浸っていると、Skyさんとまるさんを発見。早速、みんなの結果も確認すると、なんとまるさんもばっちり的中!。更には、こっそり、うっきさんも的中と、5名中3人が的中というなかなかの結果。そんななか、プチショックを受けている様子のSkyさんに、「ルナキング、4着だったでしょ?。見せ場あったよね?」と、自身の狙いどころの良さを強調するのび太さん。・・・何を言おうが、『敗者の弁』でしかないが・・・(悪魔)。「あー、ちょっとやる気が出てきた。刺激になった」と、ようやく酔いが醒めてきた様子ののび太さん。果たしてこれが『眠れる獅子』を起こしたのかどうか・・・。

●異様な光景!?
 8Rは10頭立てと、ちょっと寂しい牝馬限定戦。あれだけ将来性を騒がれたブリガドーンが、今だこんなところでモタモタしている、悲しい一戦だ。とりあえず、皆でパドックへ移動。軽く見ますか・・・と、ここで携帯に着信。遅れ馳せながら、noriさんからだ。人垣もまばらなオッズビジョン下に陣取る我々に対して、正対する位置にいるというnoriさん。衆目の視線に臆することなく、ビジョン下の目立つ位置で、新聞を振ってみる自分。どうやら、noriさん、気づいてくれたようで、しばらくして、登場。ようやく、これで揃い踏みだ。総勢6名、何気にハンドルネームで自己紹介しあう、いい歳したオヤジ連の姿は、一種、異様な雰囲気を醸し出していたが、気にしない、気にしない。さあ、気合入れて、いきましょう!。

●買ってない!?
 このやり取りのおかげで、ほとんどパドックを見られなかったが、それでも、時計と僅かなチェックから、ジョウノヴィーナスを指名。軽く流すことに。他のみんなも、ここはあまり気合を入れている様子は無い。まあ、小休止クラスといってもいいだろう。そんなことより、実はもっと気になることが。午前中のレースを敢然と見送り、ここまでろくに勝負することの無かったのび太さんが、実は、「今日の勝負は中京8Rだ!」と公言していたのだ。『何も府中に来て中京の平場を買わなくても・・・』なのだが、このレース、2枠の両頭、トーセンハミングとサクラギャラクシーの一騎撃ちムード。つまり、軸はこの2頭のいずれかで堅そうな一戦。それに加えて、のび太さんの見解は、間違い無く、『紐荒れ』というものだった。軸の読みさえ間違わなければ、意外とたやすく高配当が転がり込む公算が高いと踏んでいるのだ。厳選したレースを少ない投資で効率的に稼ぐ・・・、如何にも、のび太さんらしい狙いだ。さて、どちらを軸にすれば良いのか・・・。府中の8R予想など軽く流し、中京のパドックを早速チェックとばかりに、新館へと戻っていく。大型ビジョンを中心に、四方八方、所狭しとばかりにズラリと並ぶモニター群。さすがは新館!、、、なのだが、、、。モニターに映されるのは、どこもかしこも、前売りオッズばかり。これだけのモニターがあるにも関わらず、パドックを流しているのは、ほんの2、3台。ユーザのニーズを全く理解していない、この『お役所仕事』に、怒りすらおぼえるなか、孤軍、どこかへもぐり込んでいったのび太さん、果たして、パドックが見られたのか・・・。
 先にスタンド前に集合していた我々の前に、悠然とのび太さんが登場。早速、『中京8R』の結論を聞いてみると、、、え?、買ってない?。いろいろ悩んだ挙句、結局、『見送り』。なんか、ある意味、すごい・・・。一方、そんなやり取りを隣で聞いていたうっきさんが、何とその『中京8R』を買っているというのだ。買い目こそ言わなかったものの、とにかく、『紐荒れ』狙いだという。さてさて、どちらに幸運の女神は微笑むのか・・・。

●意外にショック
 気を取りなおして、皆で8Rに挑む。レースはカラフルトークのマイペースで淡々と進み、上がりの勝負。逃げるカラフルを番手から捕まえたスカイクレイバーに、内からショウナンバーキン、外からジョウノヴィーナスが襲いかかる。◎の手応えの良さに、既に的中を確信しての絶叫。しかし、あら?、意外に伸びない?、、、結局、ショウナンバーキンが差し切り、粘ったスカイクレイバーが2着。まさかの◎3着に、気合をあまり入れてない割りに、ショック大。他のみんなも、意外とこの組み合わせを持っておらず、ドボン。良くないことはさっさと忘れよう。早くも頭を9Rに切り替えた。

●まさか・・・
 東京9Rは東京ハイジャンプ。障害のOP戦だ。しかし、そんな9Rよりも、実は事前チェックで、どうしてもやりたかったことが。それが、中京9R・ぶっぽうそう特別だ。関東にいながら、関西の特別戦が大好きな私にとって、フルゲートのこの一戦は、是が非でもやりたい。勿論、事前チェックはしていたものの、見たこと無い馬も多数。府中の利を最大限に生かせるチャンス!。当然、ここはモニターでのパドックチェックをすることに決めた。新館に戻り、大型ビジョンに映し出されるパドックをチェック。たった1周だけのチェックで、府中のパドックに切り替わってしまったのだが、とりあえず、休み明けながら、馬体の良さが目立っていたアトランティスから勝負することに。と、ここで、例の中京8Rの結果が。勝ったのは2強の一角・サクラギャラクシーが入ったものの、2着には人気薄が飛び込み、典型的な『紐荒れ』。まさか、うっきさん・・・と、一瞬、肝を潰したが、どうやら、飛んだ2強の片割れから勝負していたということで、、、ほっ(笑)

●2チームに
 さすがに6名もの人間が、観光ツアー客ばりに連帯行動できるわけもなく、自然と、大きくメンバーが2分される格好に。いつのまにか妙に気が合ってる様子の、Skyさんにまるさんにnoriさんのチームと、基本的に孤独好きの、うっきさん、のび太さん、そして私。要は『年下チーム』に『年上チーム』(noriさんがちょっと例外か?(笑))、といった感じだ。仲良く各々の見解を出しあう『年下チーム』に対して、ちょっと目を離せば、どこかに消えている『年上チーム』。性格が如実に表れており、こっそりそんな姿を楽しむ自分がそこに・・・。

●時間差攻撃
 一応、マーベラスロイヤルから狙った東京ハイジャンプは、結局、メジロロンザンの逃げ切り。伊達に平地の重賞で活躍していたわけではなかったということを証明した。(恐らく)ここも全員ドボン。これだけのメンバーがいるにも関わらず、これは意外に苦戦だ。7Rでは3人が『馬連』で仕留めたというのに・・・。すると、うっきさん、ぼそっと、「え?、馬連?」。ん?・・・え?・・・あーー!。そうだった。うっきさんが『馬単使い』だったことを、完全に忘れていたのだ。馬連で30倍そこそこだった配当も、馬単では80倍UP。まさかこんな告白を2Rも後に聞かされることになるとは・・・。当たっているからいいとは言え、少なからずショックを受けた。

●あの時の借りを・・・
 続けざまに始まった中京9R。前述の通り、かなり気合を入れて予想していたのだが、予想通りの『空回り』。ゴール前、遅れ馳せながら猛然と追い込んで5着前後に終わった◎の姿に、ちょこっとだけ救われた気分になるのは、無意識の自己防衛か。さあ、気を取りなおして10R。準OPのマイル戦。いつでもこのクラスを突破しそうで、なかなか突破しないメイショウカイドウを中心に、恐らく多くのファンが、「お前、準OPに出られたんかい!」と思わずツッコミたくなったであろうカゼニフカレテはじめ、なかなか面白いメンバーが揃った。特別戦に入り、関西のレースも観ることで、既にパドックへの歩みを1完歩、出遅れている状況だけに、多少、迷ったが、それでも果敢に(無謀?)突撃した。しかし結果は案の定、見えるところは完全に人で埋めつくされ、頭と頭の間から、僅かに見え隠れする馬の姿をチェックするのが精一杯。またもや、新装ながら、構造的欠陥を露呈したパドックに憤りを覚えつつ、結局、◎にはマルブツブライアンを指名。思えばこの馬の前走は、あの、ごとっぴさんとnoriさんとでオフミを行った日であり、3連複1点勝負に出ていたそのレースで、このマルブツブライアンに、的中の夢を阻まれた、曰くが残っている。「今日はその借りを返してもらわないと」・・・懲りない男は、『買わないと来る、買えば来ない』のバッドスパイラルの典型的結論を、またもや導き出していた。
 結局、このレースは人気2頭の一騎撃ち。早めに抜け出したメイショウカイドウが、追い込むモノポールを押さえて勝利。3着には上がり馬・オレハマッテルゼという結果に終わった。やっぱりね・・・

●お茶・お茶・お茶・・・
 さて、いよいよメインR。府中のメインはOP・ブリリアントS。ビッグウルフ、イサオヒート、パラダイスシチーなど、既成のダート勢力に、メイショウキオウ、タニノエタニティ、アンクルスーパーといった芝からの転戦組が参戦。『面白い一戦』というより『難解な一戦』といった方が的確か。修行僧よろしく、競馬場では、飲まず食わずで、自分を追い込む『飢餓モード』で、ある意味、『極みの予想』を試みる私。猛暑の中、水分を取らずにここまで頑張ってきたのだが、今日は、ただでさえ初対面の方が多いことで、無意識の気疲れもあいまって、右脳も左脳も機能低下。冷静さも客観性も失いはじめた予想は、◎パラダイスシチー−○ビッグウルフ厚めの馬連勝負に。もう、他のみんなが何から買ったかなんて、覚えてないよ(笑)。ただし、一つだけ、はっきりと覚えていることが・・・。馬券を購入し、みな、スタンド前に出てきた時の光景。noriさん、Skyさん、まるさん、うっきさんと居並ぶその手には、コーヒー、お茶、お茶、お茶のペットボトルが・・・。い、い、いつのまに・・・。

●ポーカーフェイス
 レースは芝同様、メイショウキオウのマイペース。直線に入り、イサオヒート、ビッグウルフの人気勢が懸命に追いかけるも、結局、尻尾を振り振り、メイショウキオウの逃げ切り。芝重賞ウイナーの底力は伊達ではなかった。このレースは、noriさんが3連複をGET!。37.5倍はなかなかの配当だ。4頭による3連複BOX勝負を基本とするnoriさん。決して自分のリズムを崩すことなく、買い目を絞って、確実にGETしていく姿を、これまでのオフミでも、見せつけられてきたのだが、今回もまた、それを見ることとなった。その場その場で、仲間と熱いバトルを繰り広げるのも、オフミの醍醐味ならば、自分のスタイルを堅持し、アピールし、優越感に浸るのも、また醍醐味。表情にはあまり感情を出さず、淡々とレースに挑んでいるように見えるnoriさんであるが、その姿勢がまた、仲間への強烈なインパクトとなっていることは間違い無い。ここ一番の勝負強さを垣間見せた瞬間であった。この後、それ以上の『勝負弱さ』を発揮してしまうことになるのであるが・・・(爆)。

●ぐちゃぐちゃの印
 時が経つのは早いもので、もう最終R。一発逆転を賭けたい一戦なのに、府中は10頭立て。しかも2走前に同条件勝ちのエルノヴァが断然人気を形成するという、オケラオヤジにとっては最悪のレースだ。それでも、一縷の望みを賭け、パドックで穴馬探しを敢行。厳選したのは◎ウェルシュステラだ。一緒にパドックに向かったSkyさんは、何だかんだ言いながら、結局、『北村好き』ということもあってか、ニシノセレッソ。ここにはあまり載せることは出来なかったが、パドックを見て感じたこと、予想を組み立てて行く上での見解において、Skyさんのコメントは、非常に興味深かった。理論的とも直感的とも、一味違う、他人とは僅かに着眼点をずらした、一言で言えば、『面白い』ものだった。出来れば、もう少し、じっくり聞きたかったな・・・。
 もう一つの最終。中京の方は、何気にこの日一番の興味をそそるレース。前日から、一番の気合入れで予想をしていたのだが、そのおかげで、我が新聞紙面は大変なことに。◎の印が、マイネルディバイン→タイキマスカレード→マイネルディバインへと往来したこともあり、印を打ったのを、消しちゃ、また打っちゃ、の繰り返し。結局、最後の最後に、メイショウスイセイ◎に落ちついた感じだった。

●のるかそるか
 全ての馬券を買い終え、後はレースを待つばかり。スタンド前に集まった我々に、普段、なかなか馬券を見せないうっきさんが、いきなり、1枚の馬券を差し出した。「おおっ!」、皆がちょっとどよめく。何とそこには、馬名を見事に親指で隠した単勝馬券が。その金額は、な、な、なんと5千円!。「勝ったらおごってやるよ」、、、まさに『のるかそるか』、うっきさん、大きな賭けに打って出た。それにしても、どの馬に賭けたんだろう・・・。ここまでで唯一、『勝ち組(と言ってもトントン)』と言えるnoriさんは、最後の最後で、やはり大勝負。全ての負け分を取り戻すべく、いつもの『3連複』でこちらも『のるかそるか』。一方、中京の方で、のび太さんが見せたのは、『11-12-15』の3連複1点勝負!。熟考に熟考を重ね、厳選に厳選し、導いた結論がこの1点だ。2.タイキマスカレードの取捨が最大のポイントだったという。「じゃあ、それも絡めて2点、買えばいいじゃん」という、私のような『浅はか者』には、決して推し量ることの出来ない『境地』なのだろう。

●勝負弱さが・・・
 いよいよ最終のファンファーレ。まずは府中からだ。レースはメジロマントルの引っ張る超スロー。直線、完全な上がりの競馬だ。二の脚を使って逃げ切りを図るメジロマントルに対して、外からウェルシュステラとエルノヴァの2頭が襲いかかる。「来たーーー!」、最後の絶叫をかます私。しかし、なかなかメジロマントルの脚勢が衰えない。ウェルシュを馬単の頭から狙っているだけに、このままではダメだ。気力を振り絞り、「差せ!、差せ!」、絶叫するも、、、結局、メジロマントルを捕まえるどころか、エルノヴァにも差されて3着。3連複だったら・・・などという泣き言が頭に浮かんだのは言うまでも無い。ところでうっきさん、メジロマントルの単勝は4.3倍、付いてましたが・・・。無表情を装ううっきさんの表情が、全てを物語っていた。一方、noriさんの方も、得意の『勝負弱さ』が・・・(笑)。

●何が来た!?
 戦いを一足早く終えた観衆の一部が、帰途の足を動かし始めるなか、ターフビジョンが、中京最終Rのゲート前を映し始めた。本当のオーラス。私の一番のお気にファンファーレである、関西特別戦のファンファーレが鳴り響く。そして、スタート。レースはタイキマスカレードのマイペース。淡々とした流れで、早くも直線。内からするすると上がってきた11.テイエムファンキーが、直線入り口で早くもタイキを捕らえて先頭。これを追うように1.ユウヤクジョが追いかける。更にその後ろから12.アグネスギンガがものすごい脚で突っ込んでくる。そして大外から我が◎メイショウスイセイとともに、15.ルポルタージュが飛んでくる。ゴール前、大混戦。数頭が殺到するようにゴール板を通過した。「なに?、なに?、何が来た?」、外の◎ばかりに注目していたため、結局、何が入ったのか、よくわからない私。内で粘っていたのがテイエムだよな、最後に突っ込んできたのは、内からアグネス?、外からルポルタージュ?。ユウヤクジョは?。ん?、、、まさか、のび太さん、当たり?・・・。しかし、冷静にゴール前を見ていたのび太さん。混戦のゴール前、頭一つ、先に抜け出していたのが、ユウヤクジョであったことを悟っていた。3連複1点勝負、、2着3着4着、、、。「ユウヤクジョはノーマークだった」、素直に敗北を認めたのび太さん。とうとう最後は、皆がドボン・・・。あら?、Skyさん、何やら、間違った枠連でGET(!?)。おいおい(爆)。

●やっぱり『どろどろ仲間』
 過去最多、6名ものメンバーで行われた今回のオフミ。初顔合わせ多数のフレッシュなオフミとなったわけであるが、結局、みーーんな、『オケラ道』という、いつもと同じ末路を辿ることになったのは、『どろどろ仲間』の結束力からか、はたまた、誰かさんの『負のオーラ』からか(私?(笑))。何だかんだ言いながらも、結局、予想とレース観戦に集中してしまうところがあり、全員とじっくり会話を楽しむ、という感じではなかったかもしれないが、それは、これから始まる『本編(!?)』のお楽しみ、、、ということで、数少ない当たり馬券を換金した後、早速、府中の街へと向かった・・・。

・・・続く・・・