[札幌11R・札幌3歳S (1999/09/25)]

◎ジョウテンブレーヴ
○マイネルコンドル
▲マイネルビンテージ
△マチカネホクシン、エイガリュウセイ、ダイワミシガン、プリエミネンス、ピサノガルボ

 夢の10万馬券に手が届きそうで届かなかった因縁のこのレース。第2のマイネルプラチナムを探し、土曜はこのレースに全力投球。そして、今年も見つけました、爆裂馬を。
 本命はジョウテンブレーヴ。新馬勝ち時の時計がごく平凡なものであるため、見落としがちであるが、そのレースぶりは一転して派手なもの。道中は後方追走であったが、直線、前が止まっているかのような鋭い差し脚。馬群を捌きながらのため、右に左に微妙にぶれながらも、その脚勢はゴールに近づくにつれて強まるばかり。最後は追わずしての入線であった。距離伸びて良いタイプは当然のこと、今回、間隔が開いたものの、芝調教で5F62秒4、3F35秒1、ラストも11秒7でまとめており、仕上がり上々。北海道競馬に非常に強い小林徹が乗ってきたのも好材料。怒涛の追い込みが炸裂する!
 相手には、好馬体の持ち主・マイネルコンドル。函館3歳Sは4角で他馬に弾かれ、直線では前が壁で一瞬怯んでしまい、自分の競馬ができなかった。新馬戦の勝ちっぷりは函館メンバーでもトップクラスのものがあり、当然、ここは巻き返しが期待できる。61.4-48.3-34.7-11.7という本馬場調教も文句無しだ。
 一発あるならマイネルビンテージだ。小倉デビューのこの馬。距離延長した3戦目で一気に素質開花。2着馬を4馬身ちぎるレコード勝ちを収めた。実はそのレースぶりを見ていないのだが、ブックでその馬体をチェック。パワフルタイプと感じただけに、当然、洋芝・札幌も合うとみた。

[買い目] 9-単複 & 9-3-8 BOX & 9-2,4,10,11,12


  [予想に込めた想い]
昨年の屈辱から一年、我ながら見事にその雪辱をはらした会心の一撃。この日はたまたまネットメンバーとのオフミということもあり、その存在感をアピールしたまさに「至高の瞬間」。

昨年のリベンジ!(札幌3歳Sを振り返って)(1999/09/25-26の[黄昏色の回想]より)
 昨年、「10万馬券抜け」という一つの究極を犯した因縁のレースで、昨年のスプリンターズSに次ぐ会心の一撃!・・・冷静に分析しろって言うのが無理。ということで、ここではその時の興奮を載せちゃいます。
 この日は、チャー並木さん、うっきさん、ナンチさん、そして岩ちゃんとで中山でのオフミ(詳細は後述)。非常に濃いメンバーでの競馬で楽しくここまで進んできたものの、ただ一人、おけら街道を驀進していた。何とか中山メインを仕留めたものの、まだまだ負け状態であった。そんな時に迎えたのがこのレースであった。朝方、北海道を台風が通過したこともあり、発走時刻が遅れ、3場メインのラストがこれであった。実はこのレース、自信があったというといやらしいが、一応、HPに公開した唯一のレースということもあり、個人的にはかなり気合いを入れて突っ込んだ。
 まずまずのスタートを切った◎ジョウテンブレーヴは、先行集団に上手くとりついてくれたが、少しペースが速いことが気になってはいた。シルクキャプテンが引っ張る淀みない流れで向正面を進み、いよいよ勝負処の3コーナーへ。ここからレースが動き出す。まずは外からキムタツオフェンスが先頭に並びかけると、外から一気にプリエミネンスが捲っていく。◎ジョウテンブレーヴは馬群の真っ只中にいるため、外へ持ち出すこともなく、捲ってくる後続に対して何のアクションもできない。しかし、これが後で幸いすることになる。4コーナー、シルク、キムタツ、プリエミネンスが先頭に並びかけると、内がぽっかり開いた。直後につけていたエンゼルカロが間髪入れずに内を突く。更にその狭い間を狙って、最内からマイネルコンドルジョウテンブレーヴが突っ込んでくる。しかし、ジョウテンのスペースが無くなり、一瞬、馬が怯む。これが1度目の不利。そして直線、外から捲ってきた馬の脚勢が意外と鈍い。早く仕掛け過ぎたのだろう。内を突いたカロが頭一つリード。そこへまたジョウテンが突っ込んできた。ところが今度は外にいたキムタツが内によれて進路が無くなってしまった。ここで2度目の不利。しかし、小林徹は諦めない。間をこじ開けるようにして割ってきた。ここで絶叫開始、「9、来い、9、来い!」。それに応えるようにムチをうならせてカロを交わしにかかる。更には最内からコンドルが突っ込んでくるではないか!これで決まれば本線だ。しかし、思考回路はそんなことを考えていなかった。叫んだ言葉は「単、来い、単、来い!」。この瞬間、ネットメンバーの存在が消えていた。多分、あまりの醜態に引いてしまったのではないか・・・。馬体を併せながら、3頭並んでゴールイン。しかし、馬連は本線でGET!、単勝は惜しくも届かずという判断はついた。ゴールして数秒間の記憶が無いのだが、記憶が戻った時、急に恥ずかしくなったことだけは事実だ。

土曜札幌11R・札幌3歳S



○ 3.マイネルコンドル − ◎ 9.ジョウテンブレーヴ
[複勝] 9. 1,150 × 5
[馬連] 3-9. 28,450 × 4
昨年の「究極の抜け」のリベンジ!


 それにしても、昨年といい今年といい、これほど相性の良いレースは無い。特に、3歳戦というのが嬉しい。これまで、3歳戦は嫌というほどチェックしているのだが、新潟・小倉と惨敗。自身の眼力が疑問視されるところだ。だから、こういった能力未知数のレースをびしっと決められたことは、これからの自信にも繋がったと思う。
 あと一つ、重要なファクターがある。それはチャー並木さんの存在だ。ご本人から言われて気づいたのであるが、彼とはこれで3度目の競馬であったが、そのうち2度、万馬券を的中させている(前回はエーピーランドのアル共杯)。チャーさん、また行こうね(笑)。

至高のメッセージよしなりさんより)・・・その他の皆さんも本当にありがとうございました。
しょざわさん、万歳  投稿日 1999年9月25日(土)20時08分 投稿者 よしなり
今週、やたら「あれ」とか「それ」とか代名詞での語りが多かったの で、「何かあるな」との予感はあったんです。でも、まさか、こんな 凄いシナリオが密かに描かれていたなんて・・・。
いまその栄光に輝く「札幌3歳S・万券本線的中」の快挙を知って、 ひしと迫り来る感激、勇奮の情に言葉なく、文字を知らず、ただ感涙 のみです。
これも偏に、しょざわさんの競馬を一途に愛する心と科学的分析と攻 撃精神とが見事に融和し、ここに昇華した結果にほかなりません。 ああ、その清さ、気高さ、麗しさ、勇ましさ、床しさ、言語に絶しま す。そう、まさに「人にして神、神にして人」!
競馬予想HP史上に燦然と輝く不滅の大金字塔を打ち建てた、しょざ わさんに万歳!
P.S.
しょざわさん、今だから正直に告白します。これまで、しょざわさん の予想を見て、非常に困惑したり、最後まで読まずに、ふと遠くを見 つめたことが、少し・・・、否、多々ありました。でも、これまでの 過去の予想は、単に今日のこの日のための仕込みだったわけですネ。 かつて、漢の高祖は項羽と戦うごとに敗れながら、ただ一度の勝利に より項羽を滅ぼし、国を興しました。今日のしょざわさんの的中は、 漢の高祖の大計にも通じるものでしょう。省みれば、日々一喜一憂し ていた自分が恥ずかしい・・・。このまま頭を丸めて、瀬戸内寂聴さ んのもとに身を寄せよう、なんて考えませんでしたけど、でも、しょ ざわさん、ホントすごい!オメデトウございました!!!