[札幌・札幌3歳S (1998/09/26)]

◎マイネルプラチナム
○ダイナミックウイン
▲ウメノファイバー
△マチカネテルテル、ヤマニンアクロ、タヤスキチジツ、ノボエイコーオー、フィールドエース、シダソルジャー、ローラントレバリー、マークキングオー

 待ちに待った「本当のどさ回り」福島シリーズを次週に控え、長いようで短かった北海道シリーズの締めくくりをこの札幌3歳Sできっちり収めたい。芝千八に距離延長されて今年で2回目。キャリアの浅い馬ばかりだけに、距離適正の見極めが重要となる。
 本命はマイネルプラチナム。函館3歳S時の走りを見て、「距離伸びてよくなる」という印象を受けたこの馬。それを実証する前触れを感じさせたのが前走のクローバー賞。終始内々で我慢の競馬となり、一瞬追い出しのタイミングが遅れたため、外から一気に脚を伸ばしたシダソルジャーに先着を許したものの、新潟デビューの素質馬ベルグリアルはきっちり捕えた脚は良かった。前走まで使いづめであったために、ここで1ヶ月間隔が開いたことはプラスに出たようで、今週の本馬場調教では、63.7-49.8-36.3-11.5でまとめた。折り合いの大事な中距離戦だけに、前走の経験が存分に生かせると見た。
 相手は、コスモス賞で前を追いつめた脚に逆転の可能性を感じさせたダイナミックウインと、函館3歳Sで良い脚を見せたウメノファイバー。ここは知らない馬も多い為、怪しい馬は全て押える。もし絞るとするなら、シダソルジャーマチカネテルテルローラントレバリーあたりまでか。

[買い目] 10-単複 & 10-9,13 & 10-4,5,6,7,8,11,12


  [予想に込めた想い]
究極の抜け。単勝としては自己最高配当だけに、的中としても良いのだが、それ以上に「抜け」の衝撃の方が遥かに大きいのでここに挙げる。それにしても、この続きがあるとは・・・。

札幌3歳Sを振り返って(当時の[はんせい]より)
 マイネル夏の三部作、ここに完結・・・。函館3歳Sで2着に突っ込んだ★マイネレジーナ、新潟3歳Sで出遅れさえなければ勝っていたと確信している◎マイネルタンゴ、そして私の期待に応え、このレースで5馬身ぶっちぎった◎マイネルプラチナム。以前から仕上がり早で有名なマイネル軍団であるが、以前から言ってきた「昨今のマイネル軍団は質が違う。新馬だけでなく重賞レベルだ」を、見事に実証する活躍ぶりであった。

的中 (PATによる購入のため馬券は無し)

土曜札幌11R・札幌3歳S
◎ 10.マイネルプラチナム
[単勝]10. 9,540 × 4
[複勝]10. 1,300 × 4
これは美味しい・・・


 それにしてもマイネルプラチナムは強かった。前走、内で窮屈な競馬となった苦い経験が生きたのか、抜群のスタートを切って好位3番手につけたのを見て、「おいおい、絶好位じゃねえか」と鹿戸に思わず感心していたが、3〜4コーナーでいい感じで先頭に並びかけるのも見て、「おいおい、ひょっとするんじゃねえか」と内心ドキドキ。直線入り口で早くも先頭に立つや、「おお、やり〜、いけ〜」と叫ぶ。それに応えるかのようにみるみる後続を突き放した。ここで勝ちを確信した私は2着争いに焦点を向けた。見ると、真ん中からマークキングオー、内からヤマニンアクロが抜けだそうともがいている。「どっちでもいいけど、ヤマニンアクロがいいな」と実に10頭流しをかけている私は余裕綽々。これぞ至福の瞬間。感動のゴールへ向けてひた走るマイネルプラチナムを確認しようと目線を向けた瞬間、実況から「外からマチカネテルテル・・・」という声が耳にとどいた。「そいつだけは勘弁してくれ、配当が安くなる」と考える間もなく、「・・・連れてスタートマーチ」と実況。一瞬、頭の中が真っ白になった。聞き覚えの無い馬の名前・・・どいつだっけ?・・・、時は無情に過ぎ、ゴール。0.8秒後、2着争いの先頭を切って、大外の馬が入った。・・・一体何が起きたんだ・・・そこにはスタートマーチ2着という容赦無い現実が待っていた。ふと、前売りオッズが脳裏をかすめる。・・・「確か、テルテル以外は万馬券だったな・・・しかも内枠の馬は確か10万馬券だったよな・・・」。現実というのは本当に厳しい。何もそこまで荒れなくても・・・、まさに究極の抜けであった。

不的中 (見事に外れたため馬券は無し)

土曜札幌11R・札幌3歳S
◎ 10.マイネルプラチナム − − 2.スタートマーチ
[馬連]2-10 103,510 × 0
何であんたが突っ込んでくるのよ・・・


 最後に、やっぱりマチカネテルテルなんて、こんなもんだ。皆さんは本当にこの馬を強いと思っていますか?中にはクラシックを狙えると豪語した方もおられるでしょう。もし、そう信じているのなら、これからも買い続けてください。私は、よくて押さえまでの評価しかできません。