□橘安純さんの詩を読んでみよう!!!
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野宿生活 春夏秋冬
夏
ダンボールどろどろ布団しめった青い雨
雨ふられダンボールハウスとけた
地球に寝てるから雨ふって川の中
一つずつ はずかしさ消して路上に寝る
お恵を受けることまったく遠慮しなくなり
腹へったギラギラ太陽 水をガブガブ飲む
炎天炊き出しの長〜い列だれもしゃべらない
見知った顔だんだん陽にやけてきた
見知った顔だんだん疲れてきた
見知った顔だんだんしわが深くなる
見知った顔 生命力が弱くなり
ごみ ほこり 汗しょんべん人間の臭い
生きている星空ひとる公園野宿
生きている星空ひとる公園野宿
秋
野宿者のうえ風ふきぬけて落ち葉ちる
木の葉ちる その日暮らしが長いので
路傍にて命よせあいやっと生き
見て見ぬふりされ 路傍の石となる
路傍石になれきれず 時に反撃
横になりほっとするダンボールの我家
カラス鳴きサイフからっぽ秋の暮れ
夕焼けに捨てたつもりが涙する
風ふきぬけるけど仲間いるから道端に寝る
風ふきぬけるけど仲間いるから道端に寝る
冬
北風みんな速足 どこに帰る
私の帰るところはここ道端
寒さにふるえ夜中じゅう歩き回る
夜が明けていよいよ寝入る宿無し
いまから春を待っている
暖かい冬 死なないでいる
冬支度できないまま冬すすんでく
あの人はこの冬を越せるのだろうか
餓死凍死雨に打たれて衰弱死
酒あびて凍死した友 安楽死
死ぬな 生きて生きて生きろ
あてなくあるいて一日くれて
何もかも重たくなって歩く冬
冬銀河 百円玉の重さ知る
冬銀河 百円玉の重さ知る
春
陽がさして小鳥さえずり覚める朝
朝の公園煙たなびく
七輪で木切れ燃やして米を炊いている
人間も使い捨てになり桜ちる
もったいないを拾って生きる
あればあり なければないで今を生き
それなりの一生懸命生きている
うまく立ち回れず無宿に生きる 青い空
うまく立ち回れず無宿に生きる 青い空
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□橘安純さんってどんなひと??
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