fusion
 

伏流煙の逃亡先
そうそうれは捨てられた嬰児の時空の穴
二次元回収問屋の破産宣告
蔓延するウィルス性の慟哭

上記の画詩の解説です。

「アートの行方」
日本では詩が売れない。
詩より小説の方が価値が高いとされている。
また、それらよりも日本人はテレビのドラマや映画を好んで選ぶ。
日本人は短絡的な娯楽嗜好であり、かつビジュアル嗜好なのである。
それは、個人性の高く排他的な世界観を作る詩ではもはや役不足であり、暗雲の立ち込める現代社会において娯楽的志向がなければ価値さえ見出せないと言えよう。

それでは、詩はどうあるべきなのであろうか。
現代詩は先月の現代詩手帳にもあったように、終わりを告げられた。
世界的にみても、芸術いわゆるアートは総合芸術になりつつあるからである。
現代美術の彫刻や現代音楽の例をとれば、一見して理解しがたい部分を文字で説明を付け加える方向に切り替わっている。
現代社会の詩の方向性はもっと芸術(アート)に融合すべきであり、それを実現可能とされるのがコンピュータであり、その中でもCGやHTMLである。
日本において詩の世界観を広げるならば、娯楽性を加味できる上記の方法での詩を描いていくしかないであろう。

今回投稿する作品は反現代詩であり、アートと融合させかつメッセージ性の高い作品に仕上げたつもりである。