『蘭の会』は女の詩人の会なのですね。
昔、ある女流詩人に言われました。 「しあわせな女の人で詩を書いているのは貴女くらいしか知りません」 詩人とは不幸な人しかなれないのか。 そういえば、うれしたのし、ワッハハハ・・・の詩はバカにされます。 「もっと、心を抉って、さらけ出して、みつめて」と 畑仕事も、洋裁も楽しくて、時間のたつのを忘れます。 人様に野菜を差し上げたら喜んでくれます。 古布で作ったかばんに友は感激してくれました。 詩集を送っても「なんか感想いわんならんな」とうっとうしがられるだけです。 もう、やんぺ・・・、詩をやめるぞと一大決心をしました。 十代からずっと40年間「コトバ」は身近でした。 詩から足抜きしたいけど、我が同人誌「遊」は6人の貧乏所帯、 私が抜ければ経済的にやっていけそうにありません。 「遊」ただいま43号、50号までと編集長に叱咤激励され、 いやいやコトバをつなげています。 いい作品なんか書けるわけありません。 世界も日本も自然も人の心も、どこか「オカシイ」。 コトバは無力のままでいいのかなぁと思いつつ、 コトバから離れたがっています。 ヒトは詩を書かなくても生きていけるのだ(充分に楽しく) としみじみ思っています。 すみません。 真剣に詩に向き合う人たちへのおたよりに不遜なことを書いてしまいました。 そんな私が無理矢理に書いた最近の作品です。 待ち針 たたみ皺のついた布へ アイロンをかける 体の重さが 布に伝わる 型紙を待ち針でとめる 躰の前と後と左右の手を 「切りじつけ」でしるす 光った裁ち鋏は 切った布をもう戻せない 待ち針をさす 布と布をどんどんとめていく ときおり まちがった時間をとめてしまう この時間をミシン掛けしてはならない まっすぐまっすぐ ミシン針は見ない 押さえ金具から一センチ フットローラに足をのせるだけで 縫えていく進んでいく こんな人生がどこかにあった あったかも知れない |
吉野で畑を耕し草を摘み、詩を書いてきました。
布での表現に目覚め、もうひとつの人生を生きている気がしています。 詩集『てのひら』(1982年) 詩集『花首あふれ』(1991年) 詩集『あいうええろす』(1998年) 『野原を食べるかい』主宰 URL:http://www3.ocn.ne.jp/~misa-u/(夕ご飯公開) |
毎月、Topページの寄せられたおてがみが
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そっと、ふみばこを開けてください。
そこには、素敵な言葉とか気持ちがこぼれだすはず
ふみばこへ
◆8号のコンテンツ
+詩集「夏休みの自由課題」
夏休みです
自由に発想を膨らませて詩を書いてみようってことで
今月はテーマなしっ
+Web女流詩人コラム
「現実というもの」愛萌(会員番号7)
+連載コラム Thinking about Poetry Reading
好評をいただいている沼谷香澄(会員番号24)のコラム、佳境に踏み込んできますよ
◆9月号のお知らせ
+詩集「背中」
私は、どんな背中を見て育ったのか
貴方は、どんな背中を追っているのか
+Web女流詩人コラム
「恋愛で人は死ねるか」丘梨衣菜(会員番号15)
+連載コラム Thinking about Poetry Reading
ポエトリーリーディングを身近にするための沼谷香澄(会員番号24)のコラム
+まな板の上にコイ♪は終了いたしました
一年以上ご愛顧いただいたまな板のうえのコイ♪は
4月号を持ちまして終了いたしました。
ご投稿は受け付けておりません。
投稿いただいた皆様、ありがとうございました。
秋ごろ、新企画がスタートいたしますので
とりあえずはSoLong!
+というわけで 新生まなコイ♪に ご協力いただける詩の投稿サイトを募集中
批評の部は息を潜めて2ヶ月あまりの時間がたちましたが現在蘇生中
そこで投稿サイトを主宰している皆様にお願いです
より包丁の切れ味をますために
あなたのサイトに投稿された作品の中から
リコメンドな詩を蘭の会批評の部に提供してはいただけないでしょうか?
詳細などのお問い合わせは orchid@os.rim.or.jp まで
あなたの主宰する投稿サイトのURLを忘れずに記入してください
(注意::お問い合わせいただいたサイトすべてが採用されるとは限りません)
◆当会をご利用にあたって
蘭の会ではご来場の皆様にも
詩作を通して相互に交流していただきたいと思います
相互批判ではなく相互理解を
詩人として詩を愛することを忘れず
詩を読み書く喜びを享受しあえる場であるように
蘭の会るーるぶっくで
投稿規定や利用規定などを必ずご確認ください
(ページ製作 芳賀 梨花子)
(グラフィック製作 Ryoko’Vivian’Saito)