蘭の会

+6月号+

■今月のおてがみ 中西美穂さん(women's-performance-art-osaka)より

 はじめまして。
私は、関西で現代美術に関するコーディネイト‥‥展覧会企画やアートプロジェクトのマネジメントを生業にする者です。で、フェミニスト
女流ウェブ詩人の集い”の、やっぱ”女流”の部分に好意と興味をとても持っており、今回手紙をかかせていただくのはとってもうれしい

いきなりですが、1999年12月に京都のギャラリーそわかで企画したグループ展のための私の文を引用しますね。
−−−
展覧会「かろきねたみ」のタイトル歌人・岡本かの子の処女短歌集から拝借しました。 「ねたみ」というある他者に向けられた心情が「かろき」をつけることにより、大きく社会の中に美しくなげかけられる。そして、ある他者あるいは自分自身に向けられた個人的な作業が、社会の中に美しくなげかけられて現代美術表現となる。展示空間全体で女性作家6人の心情を御鑑賞いただけます。
−−−

そう、女流歌人の岡本かの子が好き


で、その歌人の使った言葉から、展覧会をイメージし、作り上げたの

短歌、詩、その表現ディティールを分析し、批評するスキルが私にはない。しかしその「詩の言葉」をモチーフにして、私なりの展覧会が立ち上がった。
これって何だろうね。同じ表現する女の共有する心情からかしらん?
同じ表現する女の共有する心情って何だろうね?
例えば、今これを読んでいる女流詩人のあなたと、私は何を共有するのだろう?生活感?恋愛感?
女の共有する心情なんてないと、私は考える。
社会的な事情(文化的)に位置付けられる性差の為に、同じような環境を共有することはある。
そして、それを、ネガティブにでなく、ポジティブっぽく捉える。
その”‥‥っぽさ”が、私の現代美術に関わるあれこれを、ささえる。
あなたも そう?


中西美穂さんって、どんなひと?

<プロフィール>
1968年大阪生まれ。在学した大阪府立寝屋川高等学校の文芸サークル誌『ういっと』に詩の投稿経験あり。京都精華大学美術学部で立体造形を学んだあと、さまざまなアルバイトと旅行を繰り返して今に至る。今おすすめの私の一冊は、詩人でありアーティストであったテレサ・ハッキョン・チャの「ディクテ〜韓国系アメリカ人女性アーティストによる自伝的エクリチュール」(青土社/池内靖子・訳)。

◆ふみばこ

毎月、Topページの寄せられたおてがみが
すべてご覧いただけます。
そっと、ふみばこを開けてください。
そこには、素敵な言葉とか気持ちがこぼれだすはず

ふみばこへ


◆5月号のコンテンツ

+詩集「ないしょ」

こそこそひそひそ
ないしょのはなしはあのねのね
 
+Web女流詩人コラム

紺 「時空」

+連載コラム Thinking about Poetry Reading 

第8回 メイキングオブ「詩を朗読する千葉県民の会 第3回 ワニラ段活用 ワニります」 
沼谷香澄(略称 ぬ 

東京や大阪だったらなーイベントいっぱいあるのにと
おもっている、そこのあなたっ!
諦めてはいけません
沼谷香澄が懇切丁寧にイベントまでの流れをリポートします
今まで知らなかった主催者になるっていうこと
これを読んで、あなたもご近所で詩を読もう!!!


◆7号のお知らせ

+詩集「青」

それは海の色それとも空の色
あなたにとって深いところにある青を探せ
 
+Web女流詩人コラム

テーマは「自由」

+連載コラム Thinking about Poetry Reading 

好評をいただいている沼谷香澄のコラム、佳境に踏み込んできますよ

次回は、自分の朗読をどうするのかについて、朗読者としてのメイキングを書く予定。
Stay tuned! (Message From ぬ)

+まな板の上にコイ♪は終了いたしました

一年以上ご愛顧いただいたまな板のうえのコイ♪は
4月号を持ちまして終了いたしました。
ご投稿は受け付けておりません。
投稿いただいた皆様、ありがとうございました。
秋ごろ、新企画がスタートいたしますので
とりあえずはSoLong!


+というわけで 新生まなコイ♪に ご協力いただける詩の投稿サイトを募集中

批評の部は息を潜めて2ヶ月あまりの時間がたちましたが現在蘇生中
そこで投稿サイトを主宰している皆様にお願いです
より包丁の切れ味をますために
あなたのサイトに投稿された作品の中から
リコメンドな詩を蘭の会批評の部に提供してはいただけないでしょうか?

詳細などのお問い合わせは orchid@os.rim.or.jp まで
あなたの主宰する投稿サイトのURLを忘れずに記入してください

(注意::お問い合わせいただいたサイトすべてが採用されるとは限りません)

◆当会をご利用にあたって

蘭の会ではご来場の皆様にも
詩作を通して相互に交流していただきたいと思います
相互批判ではなく相互理解を
詩人として詩を愛することを忘れず
詩を読み書く喜びを享受しあえる場であるように

蘭の会るーるぶっく
投稿規定や利用規定などを必ずご確認ください


(ページ及びグラフィック製作 芳賀 梨花子)