「くらい海ぞこで まだ眠っている
新種の魚たち 貝たち 藻草たち
さあ 目を覚まして 名乗りをあげて―」
これは、1983年から1993年まで、
10年間日本の女が詩を書くよりどころに
なっていた「ラ・メール」の案内です。
吉原幸子さんの作だと思います。
「女性の自己表現の現在―他者の発見と回避」
これは、1991年から6号発行された
「ニューフェミニズムレビュー」という
フェミニスト雑誌の水田宗子さんの論文タイトルです。
これら2誌ともに、女性による女性のための女性誌でした。
わたしは、2001年の今も、
これらのコトバたちは生きていると思っています。
男性という他者を発見し、
回避したところでようやく安心して自己表現ができる、
そして、自分を名乗り、自分だけのためにのびのびと歌うこと。
フェミニストとして、わたしは、そう宣言したい。
2001.10
蘭の会開会にあたって
(ページ製作 芳賀 梨花子)