+10月15日プレオープン号

◆初めてのおてがみ ヤリタミサコさん(蘭の会会員番号 22番)

「くらい海ぞこで まだ眠っている 
新種の魚たち 貝たち 藻草たち
 さあ 目を覚まして 名乗りをあげて―」

これは、1983年から1993年まで、
10年間日本の女が詩を書くよりどころに
なっていた「ラ・メール」の案内です。
吉原幸子さんの作だと思います。
「女性の自己表現の現在―他者の発見と回避」
これは、1991年から6号発行された
「ニューフェミニズムレビュー」という
フェミニスト雑誌の水田宗子さんの論文タイトルです。
これら2誌ともに、女性による女性のための女性誌でした。
わたしは、2001年の今も、
これらのコトバたちは生きていると思っています。
男性という他者を発見し、
回避したところでようやく安心して自己表現ができる、
そして、自分を名乗り、自分だけのためにのびのびと歌うこと。
フェミニストとして、わたしは、そう宣言したい。

2001.10

蘭の会開会にあたって

(ページ製作 芳賀 梨花子)