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学校の成績とは何か


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学校の成績とは何か

 よく功成り名を遂げた人の学校時代の成績が話題になることがある。それを見ると、将来優れた業績をあげるようになる人が学校時代必ずしも優秀な生徒であったとは限らないということが分かる。

 ノーベル賞候補にまでなった三島由紀夫は早熟な文才を見せたために、かえって学校の教師からは作文が評価されなかったようだし、日本のジャズシンガーとして人気のある綾戸智絵も、歌い方が下品だ言われ、小学校の先生からは「1」をつけられ、ピアノの先生からもその個性的な弾き方は評価されなかったという。

 こういう例は、あげればきりがないほどたくさんあるであろう。そういうことは、自分の道を究めた人には、ある種の笑い話にしか過ぎなくなくなっているのだろう。しかし、そのようにしか見てもらえない当の子ども自身にとっては多分相当につらいものがあったと思われる。時には、そのためにあたら伸びるべき才能を潰してしまう場合も結構多いのではないだろうか。

 要は、学校の成績なんてその程度のものと割り切ればいいだけのことなのだが、それを当の子どもに要求したところで理解できるわけではないし、それではと、簡単に切り替えられるわけでもない。

 では、どうすればいいか。子どものことを一番理解しているのは、やはりずっと成長を見守ってきた親であろう。もし、そんなことで子どもが悩んでいるようであれば、学校の先生を侮るよう教えるのは好ましくないが、学校時代の成績なんて所詮そんなものと受けとめられるよう教えるのも親の役目ではあるまいか。それを「学校の先生がそう言ったでしょ!」などと、学校の成績が全てであるような言い方をして子どもに迫ればもはやお終いであろう。


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