国際視覚障害者支援技術セミナー
本セミナーは、「第1回国際オプタコンセミナー」(1981年8月)を、オプタコン・ティーチャの研修を目的として出発し、現在に継承されています。
「視覚障害は情報障害である」とも言われてきました。しかし、オプタコン以外にも、OCRの活用、さらにパソコンの利用、そして周辺機器の開発・普及など、視覚障害補償機器の進展、すなわち科学技術の進歩とともに、情報障害を克服してきたわけです。
視覚障害補償機器の活用により、視覚障害者の文書処理能力は大きく拡大してまいりました。そこで、オプタコンからパソコンを中心とした周辺機器を含めた補償機器の利用をすすめる指導者のための研修会へと変身したわけです。それが「第1回国際視覚障害者テクノユースセミナー」(1991年7月)につながりました。
事務的職種への職能訓練は、雇用の確保、職域拡大を要請することとなり、雇用事例の紹介や職域拡大の方策を議論する場へと、セミナーの目的をシフトさせたわけです。そこで、1996年7月より、「ワークテック21」の愛称で知られる「国際視覚障害者支援技術セミナー」を開催するに至ったのです。
社会のIT化の進展は、視覚障害者がパソコン活用によって「働ける」という環境をもたらしてくれています。事務的職種への可能性は中途視覚障害者の継続雇用・復職・再就職等を実現しています。そのためには雇用側ひいては社会の視覚障害に対する理解、受け容れが必須です。「共にくらす」、「共に働く」といった視点が求められ、中途視覚障害者の早期リハビリテーション、あるいはロービジョンケアについて、眼科医療関係者の協力を得て、就労支援関係者等と議論する場が要請されてきました。そこで「ロービジョン(低視力)セミナー」(2002年8月)を開催するに至りました。
本年は、「視覚障害者の就労を支える」と題し、継続・新規就労への取り組みについて、行政の立場、経営者団体の立場からの基調講演をお願いしています。そして、年代、経歴などさまざまな視覚障害者自身の説明により、身近な親しみやすい雰囲気の中で自ら行う業務内容を説明し、質問を受けます。どのような仕事をどのようにこなしているか、ご理解できると思います。
さらに、採用担当者に採用を決断するまでの経緯や業務上の配慮、今後のプランを提言していただく、パネルディスカッションにより雇用ノウハウについて、議論を深めていただきます。
このような現状を知っていただくことで、本セミナーが、雇用へのきっかけへと結びつくことを願っております。

2010年「ロービジョンセミナー」のご案内
2009年予稿集(テキスト形式)