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3回忌に・・・
2003年6月、何も言わず、たった一人旅立っていった、父。
その、父という存在と、生きていくということを
いま あらためて考えた―。
いい年こいて姉も私も嫁にも行かず、心残りなまま旅立たせてしまいました・・・。
いきていくこと
いきていること
私は父が嫌いだった。
ある日
その父が突然、いなくなった。 私のもっとも身近で、もっとも遠い存在だった、父。
生きているときに気がつかなかった、多くのこと。気がついたときにはもう遅かった。
「親孝行、したいときに親はなし。。」
それがこんなに早く現実のものとなるとは思わなかった。
父がいたときは、親孝行なんてする義理もないなどと思っていたわたし。
早く死ねばいいのにと、今までに何度思ったかしれない。でもほんとうに、
いなくなったときの事は
ほんとうはまったく考えていなかった。。
お酒を飲んで、飲まれて、帰るたびに我が物顔で家の中で暴れ回る父の姿。
何度怒鳴られ、何度手を挙げられたか分からない。
何度いやな思いをしただろう、ずっと消えない、恨みと、心の傷
私にとって、父は、恥ずべき 恨むべき存在だったはず。
でも、今、私の記憶の中に残る父は、酔っ払って暴れる、あの姿だけでなく、
違う一面もあった、懐かしいあの思い出、この思い出。。
母から聞く私の知らない、父のもうひとつの顔。
叔母から聞く、父の幼少の頃の顔。
叔父から聞く、父の仕事の顔。
私の知らない、父の顔があまりにも多すぎた。これからもっと
いろんな顔を見たかったのに。
遣り残したことは、 ない?
何も語らず、何も教えてくれずに、たったひとり旅立った、我が父。
父が旅立った今、すっかり父の気配が消えた、父が残してくれた家の中、
私の嫌いだったあの酔っ払った姿、お酒臭ささえ懐かしく
今も先立った友人、仲間と毎晩のようにお酒を酌み交わしていることでしょう
もう、誰にも遠慮はいらないんだよ。ただ、人に迷惑かけずに。
曲がったことが嫌いな、普段の姿勢も忘れず。
そして時折みせる、弱者への気遣い。。
それらは私が受け継ぐことはできなかったけど、
頑固さと意志の強さと、理屈っぽさは、あなた譲りです
父から受け継いだ、数々のもの。
それらすべてのものを活かしきれずにいるわたし
雑然とした世の中を 生きていく意味 生きていく苦悩。
父の分まで、懸命に生きている、生きていく
父のできなかったこと、やり残した事は、なんだろう。
まだ答えを見つけられない
もう一度会った時きっとまた怒られるだろう
お前は今まで、だらだらなにをしていたんだ、と。