【今月のトピック】    診療科リレー解説
第18回 「のどが詰まる・食道がつかえる」

 〔のどが詰まる・食道がつかえる。癌ではないか〕と訴えて、消化器内科を受診するかたが少なくありません。しかしその大半は、心配がない、単なる咽頭(食道の入口)・喉頭(気管の入口)の異常感覚症です。

咽頭・喉頭異常感覚症は頸部のネクタイを結ぶあたりの詰まった感覚で、いわゆる神経的な自覚症状です。食餌を摂るのと無関係にいつも感じられる詰まった感覚で、頸部の中心線上にあり、食事は普通にできます。「心配で食べ物がのどを通らない」と言うように、心配事があったり、身近に食道癌が出たりすると、よく起こります。
 呑み込むときに痛みがあったり、しみたりしないのが特徴です。耳鼻咽喉科を受診して異常が無いと分かり安心できれば、数〜十数日のうちに自然に消失します。
飲み込むときに、しみる、痛みがある、異常な感覚が左右いずれかに偏っている場合いは、ぜひ消化器内科か耳鼻咽喉科を受診して下さい。咽頭や食道にびらんや早期癌ができている可能性があります。
食べたものがつかえて水やスープで流し込むようなことが一度でもあったら、すぐに、翌日にでも消化器科を受診して、内視鏡検査を受ける必要があります。癌や潰瘍が出来ているおそれがあります。
呑み込むときにつかえてむせる場合には、神経内科に相談するのがよいでしょう。脳梗塞や神経炎により、嚥下に関係する神経や筋肉が麻痺しているおそれがあります。
呑み込むときにむせ、声がかすれている場合は、耳鼻咽喉科を受診して下さい。声帯麻痺の可能性があります。