相談事例143の相談内容と回答(H13.11.21)

●相談文
 28歳の時に潰瘍性大腸炎を発病しました。今年の7月に再燃し、入院し大腸全摘の手術をし、一時的に人工肛門になりました。(1回目の手術 8/15)その後、10/16に人工肛門を閉鎖し、小腸と残った直腸をつなぐ手術を受けました。いずれの手術も成功し、現在は自宅で療養しています。
 1回目の手術の後は、ペニスは勃起し、正常に射精したのですが、2回目の手術の後、勃起し射精感はあるのですが、精液が出なくなりました。これは手術の後遺症なのでしょうか。又、何か治療方法はあるのでしょうか。アドバイスをお願いします。


●回答文
 手術の後遺症あるいは手術と関係があるかどうかということは極めて難解で、専門用語が多く、説明が 長くなりますので、ここでは省略します。精液が出なくなったのは、先ず第一に逆行性精液が起こっている可能性が考えられます。これは、射精後の最初の尿の中に精子が入っているかどうかを検査すれば判明します。もし、逆行性精子ならば、これにくわしい専門の泌尿器科医の治療を受けることなど、治療法は単一ではありませんので、あなたの現状に最も適した方法を選択する必要があると推定されます。ただし、成功率100%というものはありませんのが、成功の可能性はあると考えます。その他としては射精管、その他射精の経路の障害が考えられますが、逆行性射精に比べて頻度が低いと考えられます。