相談事例101の相談内容と回答(H13.7.18)

●相談文
 29歳女性です。ここ2ヶ月ほど、残尿感、頻尿に悩まされています。4月中旬頃婦人科系の器官炎にかかっており、そのときも同様の症状に加え、左腰の痛みがあったので、まだ完治していないのかと思い婦人科での受診(尿、採血、内診、エコー)をしました異常が認められませんでした。婦人科は2度受診しています。それでも症状がおさまらないので、先月末大学病院の泌尿器科にかかり採尿検査をしましたが、何も菌は検出されず、また結石もないようで、軽い膀胱炎で症状だけが残ってしまったのではないかとのことでした。1度目の受診の際、抗生物質を7日分処方され服用したところ症状がおさまったのですが、服用終了後少ししてまた残尿感と頻尿の症状がでてきました。服用終了をしたのは、1週間半前です。特にアルコールを少しでも飲用すると症状が悪化するので避けています。ただし腰痛はなく、前回よりも少し症状は軽いです。排尿時の痛みもありません。
これは泌尿器科の病気にかかれている、無菌性慢性膀胱炎にあてはまるのでしょうか?もしくは他の病気も疑うべきなのでしょうか?
よろしくご回答願います。


●回答文
 あなたのご指摘の慢性無菌性膀胱炎の可能性は、あります。この場合の診断と治療には泌尿器科専門医による膀胱の内視鏡検査が必要です。  もう一つ考えられるのは、神経性頻尿です。この場合は、午後に比べて朝方の方が尿の回数が多いといった特徴があります。この場合も、泌尿器科専門医による診断と治療が必要です。また、大学病院の泌尿器科の先生の言われたことの可能性もあると推定されます。