相談事例97の相談内容と回答(H13.7.11)

●相談文
 はじめまして18歳です。以前から、多量のおりものに悩んでいます。初潮をむかえてからこのかたずっと、おりものが出ない日がありません。それも、友人に聞くように、透明なものではなく、白っぽかったりうす黄色かったり、時には、血液ではないのですが茶色っぽいおりものだったりします。それらは、かさかさぽろぽろとしていて、量が多くて気になるに日は、ナプキンをつけたりしています。匂いはいわゆる腐った匂いではなく、「すっぱい」匂いなのですが・・・かなり下着が汚れるので困っています。
 3回前の生理(今年の初め頃)から、「生理が終わって10日後」に、どす黒い出血(少量で2〜3日間)が毎回あります。最初は、生理時に残っていたものが出てきたのかと思っていたのですが、さすがに3回の生理の10日後前後に必ずあるので不安です。出血の量も回を増す事に増えているようです。その出血も、かさかさとした乾いた血液(?)が下着に着きます。
 生理痛も重い方です。生理の1、2日前になると、下半身の筋肉がだるーくなり、下腹部の筋肉が緊張している痛みがあります。はじまるとかなりの鈍痛があります。辛い時は痛み止めを服用しています。
 普段からストレスが多かったりするので、そのせいもあるのかと思っているのですが、昔から続いてきたことなのでかなり心配です。ちなみに性経験などはありません。アドバイスよろしくおねがいします。


●回答文
 性経験のない若い女性で、生理用タンポンも使わない場合は、膣に炎症が起こることはほとんど考えられませんので、体質的におりものが多いだけなのではないかと思います。
 ただし、「茶色っぽいおりもの」というのは、少量の血が混じったおりものの可能性がありますので、茶色か黄色なのかをよく確かめた上で、本当に茶色だったら、産婦人科で調べてもらう必要があります。
 なお、月経が終わって7〜10日ごろに少量の出血があるのは、「排卵期出血」と呼ばれるもので、心配ありません。毎月ある人もいますし、ときどきある人もいます。このとき、「排卵痛」といって、下腹が痛む人もいます。 「排卵期出血」の量が増えてきたとのことですが、下着につくのが「かさかさとした乾いた血液」というのは、出血量が少ない証拠です。
「生理痛も重い」とのことですが、「かなりの鈍痛」というのは、むしろ軽い方です。若い女性では、駅から救急車で運ばれてくるほど、ひどい痛みの人が稀ではありません。痛み止めは飲まない方がよいと思いこんでいる人が少なくありませ んが、心配せずに飲んで結構です。痛みがあまりひどくならないうちに飲んで下さい。だんだん痛みが強くなって、市販の痛め止めが効かないようになったときは、産婦人科で生理痛の原因になる病気がないかどうか、超音波や血液の検査をしてもらいましょう。病院では、市販の痛め止めよりも強い効果のある鎮痛剤を処方することもできます。
 毎朝起きた時の体温(基礎体温)をグラフにつけて、下の欄に、おりものの色や量、痛みの有無や程度などを毎日つけておくと、産婦人科での診断や治療に大変役立ちます。基礎体温グラフは薬局にあると思いますので、ぜひつけて下さい。