相談事例83の相談内容と回答(H13.*.*5)

●相談文
 海外に住んでおり、こちらの医者は信用できません。よく誤診をします。
 膀胱のあたりに不快感があります。何かをしている時には全く気にならないのですが、何もすることがない時に気になります。尿の回数は多くなったような気がします。尿の量は特に変わっておりません。血が出たり特に痛みもありません。病名と治療方法を教えてください。
 また、昨年、夏にも同じようなことがあり、その時は残尿感があるというかトイレにいったあとも膀胱のあたりに不快感があり、がまんできずに医者に尿の検査をしてもらったところ、膀胱炎の菌はないといわれ、クラミジアかもしれないといわれ、夫婦共々処方された薬を一週間飲んだら治まりました。なお、夫婦共々夫婦以外の異性間交流をありませんし、その当時妻も薬を飲みましたが、妻は何も自覚症状がありません。


●回答文
 これらの症状から考えられる疾患は、@慢性無菌性膀胱炎症、A神経性膀胱過敏症、B神経性頻尿、C慢性前立腺炎、D不安神経症、Eその他、これらは、少なくとも診察と尿検査をしなければ、診断はできません(病名をきめること)。昨年夏の考えられる疾患は、上記とほぼ同じですが、順序が、C→@→D→A→Eでしょう(クラミジアは6)。実際に検尿とクラミジア検査を行なってみなければ不明ですので、その時の尿の検査を行なった医師の診断が正確かどうかを論ずることは不可能です。
 こちらの医師は信用できないということと、処方された薬を飲んだら治りました、ということとは、矛盾しているように思われます(これ以外に多種多様の経験のうえでそう思われるのなら別ですが)、上記のとおりですから、治療方法を述べることは不可能です。余計なことかも知れませんが、診察(検査も含む)をしないで治療をすることは、日本の医師法では、禁じられています。