相談事例36の相談内容と回答(H13.3.22)

●相談文
 母(昭和20年生まれ)のことでご相談いたしたく存じます。5〜6年前(50歳)くらいから、じっとしていても、黒い星が飛んでいるように見えるようになったそうです。妹は網膜はく離を心配しているようですが、私は、ちょうど、閉経の時期と重なっているのでそのせいではないかと思っています。
手術などで治るのでしょうか?失明の可能性はあるのでしょうか?
病名とあわせて教えていただきたく存じます。
よろしくお願いいたします。


●回答文
 閉経とは直接関係ない眼科の病気ですが、私自身が経験していますのお答えいたします。お尋ねの症状は、飛蚊症(ひぶんしょう)という症状で、多くの場合、中高年にみられる年齢的な変化なので、心配なものではありません。蚊がとんでいるように見えたり、煤(すす)のように見えたり、私の場合かもめが飛んでいるように見えます。このようなものが急にふえるときは、眼底出血や網膜剥離などの病気のはじまりのことがあるので、本当は最初に症状が出た時に眼科を受診すべきだったのですが、もう5〜6年もたっているので、網膜剥離を心配しなくてもよいでしょう。そのまま様子をみていてよいと思いますが、黒い星が急に増えるようなことがあったら、すぐに眼科を受診して下さい。