相談事例23の相談内容と回答(H13.2.26)

●相談文
 私は29歳、男です。相談内容は恥ずかしい事ながら夜尿症についてです。私は小学6年生までおねしょをしていて母を困らせておりました。当時は祈祷師(?)に祈願してもらったほど深刻でした。そのときの祈祷師によると「自宅の風呂の排水が鬼門にあたる。風呂などでシッコをしないように!」ということでした。確かに毎晩のように私は風呂でシッコをしておりました。祈祷師の言う通り風呂でのシッコをやめた後、おねしょは治ったと記憶しています。(治った時期は定かではないが)
 その後25歳頃までは一切おねしょはしなかったのですが、25歳〜28歳頃に1度おねしょをしました。このときは「疲れているんだな〜」とあまり気にしませんでしたが今年になってから現在まで3回もおねしょをしてしまいました。2ヶ月間で3回もおねしょをしてしまえば「疲れている」ではすまなくなりました。「悪い病気かな?」と深刻に考えています。
 病気について心当たりは「首のヘルニア」です。首は20歳頃から半年に1度程度の割合で痛める事がありました。この発作(?)時には首は一切動かす事ができないぐらいの激痛です。こういった症状が続いたまま昨年の秋に首を痛めました。この時には脇から腕や指に軽いシビレを感じましたので病院でCTを撮ってもらいました。そこの病院で「頚椎ヘルニア」が判明しました。その後全国の病院のホームページや本などで頚椎ヘルニアについて調べました。その閲覧したどこかの病院のホームページで頚椎ヘルニアの症状として「尿が云々」と解説してあったように記憶しています。(詳しくは忘れました)この件に関して夜尿症と関連があるのかどうか教えていただけますでしょうか?また、関連があったとした場合の治療法(手術?)を含めた対処法を教えてください。
頚椎ヘルニアと夜尿症の関連がないとしたらこの夜尿症の原因はなんであるかと思われますでしょうか?他の心当たりといえばやや精神的に疲労していると自分で感じています。妻、仕事、趣味で思うとおりに事が運ばない事が最近しばしばあります。こんな事も関連するのでしょうか?
では、よろしくお願い致します。


●回答文
特殊なもの(貴方は相当しないと思われます)を除いて夜尿症というのは「夜尿をしてはいけない、夜尿をするのではないかといった心配」など脳の潜在意識によるものがほとんどです。最初のきっかけはあなたの言われるように疲れているとか、深刻に考えるなどや種々のストレスなど多く、そのうちの上記の潜在意識がひどくなり、これにより回数も増えてくるといった悪循環を繰り返すことになります。首のヘルニアは、そこから出ている神経、すなわち脇や腕、指、背中の上の方などの痛み、こり、シビレなどの症状があり、尿に関係あることは極まれですが、もしあった場合でも尿が近い(回数が多い)とか、出にくい、が多くさらにまれにもらす、というものもありますが、この場合、夜間だけでなく昼間ももらすということになります。頚椎ヘルニアが昼間は治っていて、特定の日の夜だけ発病するものではないからです。したがって、頚椎ヘルニアとは関係ありません。夜尿症を治すのは、これは必ず治るものだと自分で信じること、不安を和らげる薬を服用することです。
悪化の原因は、自分、家族を含めて深刻になりすぎることですので、「どうせ治るのだから気にしない」といったつもりでいるようにして下さい。かって、祈祷師の言うことを信じてそのとおりにして治った経験からもおわかりと思います。