相談事例6の相談内容と回答

●相談文
 私は20数年来の頭痛もちですが、未だ、原因らしいことはつかめていません。ただ、最近一つの傾向のようなものに気づいたのですが、はたしてそれが正しいのか教えて頂きたくメール致しました。
私の頭痛の始まりは気温や内と外との温度差があるときに起こりだすような気がしています。午前中暑かったのに午後冷え込んできたような日だとか、夏場エアコンのある場所と外との出入りが頻繁だった日などです。
このようなことが原因というのはありますか。治療といってもいつも我慢できないほどの時は頭痛薬を1回服用する程度です。それでたいてい治ってしまうのであまり気にせずここまでこれたわけなのですが・・。
頻度は月に1,2回位。温度差に心当たりのない頭痛もあります。
これからもこの頭痛とは付き合っていくしかないでしょうか?


●回答文
 以前から頭痛にお悩みのようですね。ご年令と性別が書かれておりませんので、しかとは分かりませんが、多分、成人女性と察します。
さて、お書きになった頭痛は、月に数回程度出現し(生理との関連はないでしょうか?)、それほど我慢が出来ないほどの痛みではなく(多分、吐くほどはひどくないようですね)、頭痛薬が効く。気温の変化に敏感である。などの特徴と、頭痛が進行性でないことなどから、典型的な機能性血管性頭痛と思われます。
これが頭のどちらかに片寄ったりすると偏頭痛とも呼ばれます。
低血圧症体質で、神経質だが家事や仕事などは間違いなくきっちりとこなされるような性格の方に多いようです。原因は血管運動神経を支配する自律神経が気温などの環境の変化に上手く対応できない傾向からと思われます。
治療は、すでに薬を上手く使っていらっしゃいます。たまに頭痛があるときだけ薬をのむことは、薬の副作用の点からいっても良いのみ方です。痛みを感じ始められたら、ぐずぐずしないで素早くおのみになるのがよろしいかと思います。
女性の場合は、更年期の頃に頭痛が増悪することがあります。そうしたときには別の薬があります。、激しく痛んだときに最近は注射を使うこともあります。あまりご心配なさらなくて良いでしょう。