赤魚(アコウダイ) 全長80センチ重さ 3.2キロ

  • 鮮やかな赤色からこの名前が来ています。
    こんなに大きくてもメバル属の深海魚。
    飛び出した目で棲んでいる海の深さが、
    わかるような気がします。
    主に東日本より以南で獲れ、
    私は、千葉県、鴨川、勝浦。
    茨城県、銚子あたりのを主に仕入れます。

    旬は真冬の1月くらいからで、
    1月から2月あたりが
    出回る量も多く脂も乗り、
    もっとも旨い時期でしょう。
    それ以降は産卵期に入り、身も痩せて
    味が落ちてしまいます。

    赤魚の食べ方としては、鮮度の良いものならば
    刺し身でもイケますが
    この魚は刺し身よりも、煮付けたり鍋にする方が
    向いている魚に思います。
    煮付けたり、鍋にした赤魚を口に入れた時、「トロッ」と
    脂が口の中に広がり、冬の寒さを忘れさせてくれます。

  • 市場での価格。

    重さが2キロから3キロ物で、キロあたり2,500円から3,000円くらい。
    どんな魚でもそうなのですが、出始めの頃ですと3,500円位しますが、
    それ以降徐々に価格が下がってきて1月中旬現在でおおよそキロあたり2,500円
    あまり世間に馴染みの少ない魚ですが、値は結構高めの魚です。

  • 選び方

    まず色を見ます。鮮度の良いものほど鮮やかな赤色をしていて見た目はゴツイですがとても奇麗です。

    身がしっかりしているもの。これはどんな魚にも言えますが、持ってみて魚がしっかりしている物が良いです。

    目が澄んでいること。目玉が澄んでいて白くなっていない物が一般的に良いとされていますが、
    これはそんなに気にしなくても良いと思います。
    目より、上記2点の方がこの魚を選ぶ上で大事な要素です。

    以上の3点全てにおいて満足のいかない赤魚でも、この魚の用途が鍋、煮物であれば、
    火を通した時の身のシッカリ感は損なわれますが、価格によっては買ってみる価値のある魚です。

    注意事項

    よくスーパーなどで売られている「赤魚の西京漬け」とか「赤魚の切り身」とかと一緒に考えない事です。
    あれは別物!
    私は赤魚が食べたかったです。いくら魚関係の仕事していても、家であの大きな赤魚を食べきれません。
    でも遠い昔に食べた赤魚のあの脂、あの美味しい身がこの季節になると蘇ります。
    「こんなに安く売れる訳がない!」と思いつつ、スーパーで売ってる「赤魚の切り身」1パック480円
    を買ってしまった私。
    身はパサパサ、脂もイマイチ(;_;)
    ホントに「赤魚」なのかもしれませんが、スーパーのマグロとすし屋のマグロ!バターとマーガリン位の
    差は有りました。
    いやそれ以上だっ!
    表示方法をもっとどうにかして欲しいです。