◆かねひろ参加コンピレーションアルバム発売のお知らせ 井の中のカワズ 2003.11.14 On Sale |
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◆かねひろより |
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1.井の中のカワズ/★井の中の蛙軍団 (プロローグ) |
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2.缶詰ベビー/バイオレット・フーコー (代理出産業) ヴォーカル全体にフランジャーのようなエフェクトが掛かっていて、全体のサウンドイメージを決定している。打ち込みのリズムにエレキギターを被せた作 りのよう。キャッチなサビと語りっぽい地のメロの対比が不思議。全編の詞は英語。抵抗無く聞いてからハッと気が付く。「缶詰」だけ日本語だ。 |
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3.飲みに来てね/小武 麗 (クラブホステス) 「間もなく銀座〜」というバスのアナウンスで始まる、2曲目までのロックとは打って変わって優しげな女性ヴォーカルナンバー。クラブで演奏しているバン ドのような薄めのオケが雰囲気を出している。これは生演奏みたいだ。曲調はおだやかで70年代の懐かしさがある。歌詞に「たまには同伴付き合ってね〜」 などのホステス用語がチラホラ。銀座のクラブ。高そうだなあ。 |
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4.悲しき占い師/GAKU THE CAT (占い師) なんじゃ〜これは!というインド音楽。ジョージハリソンが1967年頃作っていそうなマサラミュージック。あるいはYMOの細野さんが一時手がけていたよ うな。エスニックなお店で流れていたらすんなり聞けてしまいそう。歌詞が日本語だからあれ?と思うだろうが。太い男性ヴォーカル。ラジニカーントみたいなヒゲの人かしら?それにしても謎なのは冒頭の松田優作のモノマネ。 |
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5.今日はどうなさいましたか/えびのから (看護婦) おお!一転して見晴らしのいいポップチューンにほっとする。患者?の男性と看護婦との掛け合いが楽しい。この患者さんかなり具合が悪そうなのが気になる。大丈夫だろうか?Bメロがキラキラして素敵。ギロがいい感じ。幼さの残る女性ヴォーカルが「あー誰だっけ」とアイドルの記憶中枢を刺激するが誰を思い出させるのかわからない。サウンドはトロピカル。 |
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6.Hard Day Everyday/長島ゆり (OL) タイトルからしてビートルズを連想させるがサウンドは(微妙だが)どちらかと言うとモンキーズ寄り。この違いが君にわかるか!音の使い方、メロの進行 など60年代フレーバー全開。OLが主人公と言うことで当然女性ヴォーカル。長島ゆりさんの歌は度々聞いているのだが、この曲はいつもよりさらっと歌っていてキュートなポップソングに仕上がっている。ギターがいい。 |
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7.神様!?(先客万来!接客万歳!)/保原小町と足立大雄会の皆さん(靴屋店員)
これまた驚かされる。なんとこの曲は音頭。しかも商店街で流れている設定のままにサウンドメイクも凝っている。エコーがまさにあの感じ。歌も演歌歌手もかくやと思われる程の上手さ。合いの手も決まっている。うーむこれは完璧である。実は私も音頭を作ろうかと一瞬考えたのだがやめて正解。この人の音頭にかなう人はザラにはいない。お見事です! |
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8.月に雫を(歌うたいのブルース)/神近まり (営業歌手) ゴージャスでJAZZYなサウンド!ブルースである。ブラスがいい感じで歌を盛り上げてゆく。生ですよ!生楽器でしか出せない音。やっぱり嬉しくなる。 あったかい音だ。スポットライトを浴びて歌っている女性歌手の姿が浮かぶ。特に終盤の転調からの展開がドラマチックで素晴らしい。 |
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9.出稼ぎセレナーデ/3丁目ジョニー&ホルモンズ (季節労働者)
男性のギター弾き語り。リードギターもアコースティックギターだ。このギターが実に哀愁を帯びた音色で良い。曲調は紛れもなく、70年代。さり気なくオルガンが鳴っている。シャーン!という鈴も控えめに鳴っているではないか。 ジーンズ姿で歌う長髪の男が見えるようである。歌詞は強力なメッセージソング。底に漂う諦念感が日本のホテルカリフォルニアを感じさせる。 |
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10.ゆっくりはがして、そして見ろ/中野D児 (ならず者) 秀逸なタイトルのこの曲は挑発的で世間に対してぶちかましている。冒頭に 「ブギウギ鳴らして〜お前を待ってる」という短いメロがあるが本編とは曲と してのつながりがないのでメドレーみたいになっている。ヴォーカルの存在感が抜群で自由奔放にはみ出しまくり。ここまでやってくれるとむしろ気持ちいい。「ゆっくりはがして」のメロはBorn to be Wild だけどこれは確信犯。 |
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11.先生へ/長島ゆり (政治家秘書) 荘厳なサウンドに乗せてアルバムタイトル「井の中のカワズ」が歌われる。その後曲調は激変する。この繋ぎ方はかなり過激。一曲だけのトータルアルバムのようだ。執拗に繰り返されるサビのコーラスが頭に残る。この秘書は政治家の先生をどうも糾弾しておるようである。こうなると政治家先生からの反論ソングも聞きたくなって来る。 |
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12.ほこりだらけのギター/ かねこひろゆき (サラリーマン) 自分の曲は書きにくいな。基本的には打ち込みのオケなんだが、生ギターを2本使っている。左にフォークギター。右にクラシックギター。頼りなげな歌声がサラリーマンの疲れた日常を表現している!ってただピッチが不安定なだ けなのさ。笑える歌ではありません。じっくりCDを買って聞くとじわじわと効いて来る歌。いやほんと!スタッフに好評らしい。いやほんと! |
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13.旅立ち(大海へ)/長島ゆり (エピローグ) ここまで手を変え品を変え万華鏡のように色んな曲を並べて来て最後はどうなの?と思った人も多いだろう。これがなんとピアノ弾き語りなのである!どこかで大仰なオーケストラが被って来るのではないかと待ち構えていたのだが、最後までピアノとヴォーカルだけであった。 ほら 何かおもしろいことが起こりそう by 長島ゆり
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◆『井の中のカワズ』企画者より 「井の中の蛙、大海を知らず」という有名なことわざをキーポイントに今の日本がかかえたさまざまな「憂さ」を色々な業界(職業)からみた人間の本音をキャッチ−な曲と歌詞で表現する、というコンセプトで、
メジャーでは作れない、実に面白いアルバムに仕上がっています!! 参加アーチストさんはタダでさえ個性的な顔ぶれ。 井の中のカワズたちに栄光あれ!!
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