まえがきのまえがき
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先日タケウチさんと、ある現場でいっしょになったときのことです。 タケウチさんはあぐらをかきながら、ぼくにこう言いました。 「タハラさんサー、あたしねー、今度(あたしの)ホームページを 立ち上げることにしたんだー」 「自分で作るんですか?」 「ううん、人にやってもらうの」 「それはよかったですね」 「だけどねー、これが書くこと全然ないのよー、だからさー、タハラさんも なんか書いてくんない?ああ、いーのよ、内容はなんでもいーの」 ぼくは困ってしまって、 「あのですね、タケウチさん、ぼくも売れないとはいえいちおー 作家のはしくれですから、字をこつこつ書いてご飯を食べているんで、 だからタダで文章を書くのはどうかごかんべんを」 するとタケウチさんは、 「じゃあさ、ご飯食べさしたげるよ。しかもあたしの手料理を。 なに?それじゃ不満なわけ?あのねー、あたしのファンならさ、 あたしの手料理を食べられるとしたら一食10万は出しちゃうわよ。 つまりあんたのギャラは10万てことよ、だから何か書きなさい。書けこら」 タケウチさんはキャラに似合わずたいへん家庭的なご婦人なので、 作っていただいたビーフぬきのビーフスシチューやドレッシングが ほとんどかかっていないしゃぶしゃぶサラダはとても美味しかったのです。 ぼくは「ご飯を食べさせてくれる人はみんないい人」と思っているので、 けっしていやいやながらじゃなく、たいへん喜んで連載を始めたいと思います。 ほんとのまえがき というような事情からコミック・レヴューを始めようと思うわけだが、 |
2000年6月某日 ヒロポン
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