田島主審の御本家密着取材

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Room335の穴とは・・・

昔のプロレスアニメ「タイガーマスク」主人公の伊達直人が所属していた秘密組織「虎の穴」(悪役レスラーの修行の場として日々厳しい血のにじむような特訓を行う組織)からいただいたネーミングで、読んで字のごとくroom335の修行をすること(Room335を完璧に弾きこなすこと)をひつとの目標とし和気あいあいと音楽活動をしています。このサークルも既に発足してから3年半程経過しています。参加メンバーはギタープレイヤーのみならず、ドラム・ベース・キーボード等、昔Room335にお世話になったアマチュアミュージシャンを中心とした音楽好きの集まりです。主な活動としては、メーリングリストによる情報交換、年に2回の富士山のふもと山中湖における合宿(本穴)や、その時のビデオの上映会(ビデ穴)、月一回の飲み会(小穴)をメインに、他にも一緒にライブを見に行ったり、とりあえず何かの理由をつけては飲むことです。(^^;; 

合宿では御本家(我々はラリー・カールトン大先生をこう呼んでいる。)のナンバーはもちろん、他にもAORFusionRockの名曲を課題曲として演奏しています。もちろんroom335は永久課題曲として合宿のオープニングとエンディングでは全員で合奏しています。その時の音色はまるでバグパイプのように響き渡っているようです。() 

Room335の穴」に興味のある方は、jgraydon@os.rim.or.jp までお問い合わせください。

 御本家とのご対面

ある日、「Room335の穴」の中心人物である親方(阿久津氏)から私宛に一通のメールが届いた。AORCLUB時代からの友人で、「Room335の穴」のメンバーでもある、金澤氏からご本家インタビューへの同行というまさに天と地がひっくりかえるようなビッグニュースが届いたそうだ。しかし当日親方はどうしても外せない会議があるとのこと・・・そこで急きょ私にこの大役が回ってきたのだ。

当日都内の某ホテルのロビーで待ち合わせ、いざご本家の待つ部屋へと向かう・・すごい緊張感だ・・・部屋へ入ると美しい女性が暖かく出迎えてくれた。 いたっ! 本物の御本家だ!! 想像していたよりはるかに大きいしがっしりしている。簡単な挨拶を済ませた後、握手のために差し出してくれた手はとても大きく暖かかった。声もアルバムのボーカルチューンで聴き慣れたご本家の声そのものだった。

インタビューが始まる・・ご本家はとても丁寧に金澤氏のインタビューに答えていく・・・さて、今度は私のインタビューだ、、「Room335の穴」の存在を説明すると非常に喜んでくれた。そう、ついに御本家に「穴」の存在が認知されたのだ。しかも楽しそうだね。のお言葉まで・・・その後も私の用意したいくつかの質問に対して丁寧に答えてくれた。とても真面目で暖かい人だ。また、インタビューの最後には、穴のみんなへのメッセージとして、「更に僕のプレイを真似たり語ったりしてみんなで楽しんでください。そして頑張って練習してください。穴の中で!!()」という含蓄のあるお言葉をいただきました。

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さて、ご本家の写真撮影タイムです。ギターを持っているところを撮影したいというと、快く「OK」と言い奥の部屋から、例の1968年製のギブソンES335を無造作に持って登場しました。すると、なんとそれをいきなり私に渡すではないですか・・・(@@) しばし見入ってしまいその後にちょっと爪弾いてみました。非常に弾きやすいギターだ!しかもとっても軽いのだ。このギターで数々の名演を残してきたのかぁ・・・などと考えるとなんだかとても不思議な気がしました。そんなこんなで、なんとか無事にインタビューを終え帰路につく、、明日のギター・クリニックとライブが益々楽しみになってきた。

 ギタークリニック

前日、私の家に泊まった親方と妻が車でブルーノートに到着したのは9:30過ぎ、それなのに御本家のクリニック目当てと思われるお客さんが既にかなりいる。ギターを持ち込んでいる人もかなりいる。われらが「Room335の穴」のメンバーの先発部隊もしっかり2番手をキープしているではないか。(爆)いったい何時に来たのだろう??私たちは整理券で17,8番目あたりをなんとかGETすることができた。(ほっ・・)行列は開場の頃には道路の方まで伸びていた・・凄い!さすがは御本家のクリニックだ。そうこうしているうちに会場に案内される。お!先発隊の高橋議長、石川、舞床チームは最前列のかぶりつきだ!我々は右サイドの2テーブル目をキープする。あとは開演をまつのみ。

ブルーノートの関係者から開演の挨拶があり、ついに御本家登場だ!!でも、なんだか体が重そうだ。クリニックが始まるとしきりに朝が早くて眠い・・を連発している。ミュージシャンにとっては朝が早かったのだろうか?・・大丈夫だろうか?

しかし、ギターを抱えてデモ演奏が始まった瞬間に、その心配は無用であることがわかった。そう、いつもの御本家ワールドだった。クリニックではキーボードと御本家のギターという構成なのと、我々の席がステージに非常に近いので、サウンドはより明瞭に聞こえる。今回はいままでに見た中で一番素晴らしいサウンドだ!

デモ演奏が終わり質疑応答が始まる。御本家は分かりやすく親切丁寧に説明してくれる。インタビューのときもそうだったが、御本家の暖かい人柄がここでも感じられた。質問に対する答えを、いろいろな実例を試しながら実際にギターを弾きながら説明してくれる。ロングトーンの実演のなかでいいトーンが伸びると、自ら「ラッキー!!」なんて口ずさむお茶目な一面もあった。

 さて、今度はファンがギターを持って実際に直接アドバイスをもらいながらプレイする。私を含めて5人ほどのファンがステージに上がったが、みな一様に御本家と一緒にステージに上がれるだけで嬉しくって、かなり舞い上がっているようだ。(^^;; 御本家はフレーズの掛け合いなどをしながら丁寧に自分のプレーを私たちに伝えてくれる。最後に新しいRoom335のソロのデモ演奏を行い、楽しかったクリニックもお開きになった。

 ライブ11/20(土)1stステージ

ライブではクリニックでの予感通り素晴らしい御本家サウンドを披露してくれた。観客のノリも御本家やメンバーのノリも最高だ。前回のブルーノート単独公演よりも、LAドリームバンドよりも、フォープレイよりもラリー&ルークよりも繊細かつパワフルな素晴らしいサウンドだ。微妙なアクセルワークのようなペダルコントロールや絶妙なピッキングコントロール、フィンガリング、全てのフレーズは完全にコントロールされたものであり、インタビューでもいっていた通り御本家の頭の中で鳴っている音がそのまま表現されているのだろう。ステージに立つ前には常に高い感性を追求し常にそこに到達しようと心がけているそうだ。

今回インタビュー・クリニック・ライブを通して御本家の暖かい人柄を身近に感じる事ができた。ライブの後には穴メンバーとの写真撮影にも気軽に応じてくれた。我々御本家フリークにとっても一生忘れられない一日であった。最後に今回この企画をしていただいたADLIB編集部の皆様どうもありがとうございました。