■ 「pilot」で文字入力...
既にちょっと触れたが、pilotに文字を入力するときは "Graffiti" という手書き認識エンジンを使う。Graffitiは、アルファベットや記号などを入力するためのストローク(ジェスチャー)があらかじめ固定されており、文字の書き方は厳密にお手本に従わなければならない(図1)。しかし、数分練習するとあっと言う間に慣れてしまうので、ファジイな手書き文字を無理に認識させようとする類の認識エンジンよりもよっぽど軽快だ。何しろ認識率100%である。
試みに、簡単な英文がどのくらいの速さで入力できるか、サイズの異なるいくつかの端末でやってみた(テストに使ったのは中学生でも読めるゴダイゴの歌詞、ちょっと古い ^^;;)。以下は、私がそれぞれの端末で入力を3回繰り返した結果の平均値。
通常のキーボード: | 265文字/分 |
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Oasys Pocket: | 222文字/分 |
CASSIOPEIA: | 145文字/分 |
pilot: | 90文字/分 |
筆記体の手書き(紙に手書き): | 180文字/分 |
ブロック体の手書き(紙に手書き):
| 149文字/分
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CASSIOPEIA(カシオのWindowsCEマシン)のサイズはほぼHPの200LXと同じで、テンキーが無い分キーピッチは200LXよりも少し広い。それでも、キーボード付きの端末はこのくらいが限度、というサイズだろう。長文入力にも耐える限度サイズがOasys Pocketだと思う。(LibrettoやMobileGearがなぜ出てこないかって?そりゃ持ってないからです...)
[写 真]上からApple拡張キーボード、Oasys Pocket、CASSIOPEIA。
pilotのようなサイズを実現するならやはり手書き認識かソフトキーボードということになるだろうが、そもそも長文入力をしようという機械ではないので、認識ミスにいらいらさせられない分「許容範囲」ではないか、と思う。一方で、pilotにNewton用の外付けキーボードを接続するためのドライバソフトなんてものもあるので、これを使えば200文字/分くらいは出るのではないだろうか (^^;;)
...第3弾レポートへつづく。