豊川・黒川油田 2005年9月


9月中旬の来訪である。蝉の声の降る中、見慣れた風景の中で油井を回る。既に色づいた稲がゆっくりと風にうねっている。今年はスズメバチの被害を多く聞いたが詰所で聞くと、ここらではハチは例年になく「少ない」とのこと。熊も見ない。ただ、蛇が多いらしい。3年ほど前に、草生土の東の谷で山カガシ(身体は黒く赤い斑点がある)を見かけた話をすると、山カガシは秋田に血清がないのでは、と話された。注意して歩こう。

大久保駅から豊川油田、さらに黒川油田まで、資材運搬のための簡易軌道が敷かれていたことは、詰所の方に聞いて知っており、半ば土に埋もれていたレールを見つけたこともあった(その後掘り返されて撤収されたようだ)。昨年夏、頂いたメールに、「山さ行がねが」という秋田を中心に東北一帯を対象とした廃道探索のHPを知らされた。そこに「道川油田」及び「黒川油田」のトンネルの探索記事が掲載されていた。数十年前の軌道用のトンネルが現存しており、なおかつ片側が既に閉ざされている行き止まりの崩れかけたトンネルの中を探索するという内容に驚嘆した。今回、その簡易軌道跡を辿ってみたのだが、盛夏ということで、とても藪に踏み込める状況になかった。尤も廃道探索は門外漢であり、これらはそのスジの愛好者にお任せしたいと思う。詰所で聞くとトンネルの写真はないそうだが、簡易軌道のトロッコの写真は事務所の方の文献にあるらしい。土日は事務所が閉まっているので拝見できなかったがいずれ見てみたいものだ。







油井は山の中に多く点在している。右側の錆びた油井は豊川油田唯一のユニット式。秋田道を越えた山中にある。30年近く動いていない。