電脳隕石ギャー!
Cyber Meteor Gya-! / タカラ
ショートコメント
●黒い12面体のボディに紅いLEDスイッチ、この岩塊のようなものでどうやって遊ぶのか?!
Black polyhedron with red LED switches. How can I play with this rock-like
material ?!
published |
designed |
players |
time |
2005 |
??? |
1 |
3+ minutes |
怪しさ満点、B級SFガジェット
「電脳隕石ギャー」をたまたまトイザラスオンラインショップで見掛けたとき、その怪しさにすっかりまいってしまいました。
黒いゴツゴツしたフォルムの正12面体に、紅いLEDスイッチ。たったそれだけで10種類ものゲームが遊べるというのです。
ギャーというネーミングと言い、ボックスの裏の説明書と言い、いかにも昭和30〜40年代風です。プレステという洗練された電源系ゲームのある時代に、この古風なギミックのゲームは、なんとも言えず懐かしくも怪しくて嬉しいのでした。
そして、買って開けてみると、意外に重い。ドライバーがないと開けられない電池ケース。この不親切さもなんとなく昔のゲームのよう。
でも、手の中でどんどん転がして遊ぶので、このくらいガッチリ閉めていないといけないのだということが遊び始めるとわかってきます。
電源のオンオフも、10種類あるゲームのセレクションも、みなLEDスイッチで済ませるようになっています。しかも、一度クリアしたことのあるゲームとまだのゲームの区別も、選択したゲームのボタンが点滅するか点灯するかでわかるという。
音楽や効果音も少し野暮ったい感じですが、これがいかにもマッチしています。
ファイナル・コメント
往々にしてデジタル系の玩具というのは飽きが来やすいというのが個人的な意見なのですが、電脳隕石ギャーは10種類も遊べるようになっていてかなり遊べる気がします。
また、10種類のゲームの内容ですが、ハズレがなく良くまとまっています。実際にプレイするとわかるのですが、立体であるということが非常に重要なキーになっています。二次元でなく三次元であるということが、いかに我々の普段の思考様式や認知では扱いなれていないかを感じさせてくれます。
直感的に立体的な位置関係を把握して、それを回転させても正しく認識できればどのゲームも容易だと思うのですが、そこが難しいのです。
右脳や手先を使うので、教育的な玩具としても売れるのではないかと思います。しかし、敢えて(?)そうせずに昭和30〜40年代風のB級SF的なガジェットで売っているところが個人的にはとても嬉しいです。
ただ、オンライントイザラスでは既にセールになっているので、今のところ商業的には成功したとは言えないようで残念です。
このB級なガジェットの魅力をわかってくださる方は、絶版になる前に早めに入手してください。期待せずにパッケージを開けると、意外に遊べることに嬉しい驚きを感じるはずです。
隕石といえば最近のウルトラQの新シリーズで隕石怪獣ガラモンが、ガラQで反撃してきました。隕石という宇宙からの闖入者の持つ怪しい魅力というのは、昔も今も変わらないのかも知れません。そう言えば「宇宙戦艦ヤマト」の遊星爆弾というのも思えば隕石兵器かも知れません。
関連ゲーム
●ドキドキロボット
ゲームは全部で10種類。
ほとんどは一人遊びです。レベルが1から5まで連続して出題され最後までクリアすると、そのゲームは終わったことになります。
最初のゲームは、その名も「ファーストコンタクト」。次々に点灯するLEDをひたすら押していく単純なモグラ叩き。ところがこれが立体なのでどんどん転がしていかないと裏側までさばき切れない。
次のゲームは軌道衛星。多面体上をLEDが順に点灯していくのをタイミングを捉えて撃ち落すゲームです。レベル2くらいまでは簡単ですが、どんどん速度が上がっていきレベル5ではびっくりするほど速くなります。
三番目は宇宙からの信号で同時に見える半球面だけを使って、順に点灯するパターンを覚えてその通りに再現します。
四番目はマスターマインドのようなミステリーコード。多人数で遊ぶロシアンルーレットのような1/12の悲劇を挟んで、六番目は神経衰弱のような光の共鳴体。
さらに、ウィルスアタック、真実のフォース、謎の光を追え、最後の戦いと続いていきます。