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ロボファイト
FULL-NELSONブランド(アマチュア創作ゲーム)

一言で言えば‥‥

カードでロボットの行動をプログラムして戦うゲーム
思うように動かない,他のロボットに邪魔される,こんなはずでは‥‥

Combat game of the robots which are programmed by cardplay.
I cannot control it ! Oh, don't push my robby ! It's totally different from my plan !

こんなゲーマーにお薦めしたい

ロボットコンテストの雰囲気を手軽に味わい方に
ガンスリンガー(AH)や,ロボラリー(WotC)を面白いと思う方に

プレイ人数 4人
プレイ時間 1−2時間
ルール難度 ファミリーゲーム
デザイナー FULL-NELSON (アマチュア創作ゲーム)
入手状況 販売していないため不可能

ロボファイトのシステム
ロボファイト 金網
「ロボファイト」は,次のターンにロボットにさせたい行動を手持ちの行動カードを並べることで各プレイヤーが秘密にプログラムし,それを一斉に公開して同時に実行していくゲームです。

こうしたカードを用いた行動プログラム(プロット)システムのゲームはいくつかありますが,その中でもこのロボファイトは狭い場所に4体のロボットがひしめき合うために,もっとも相互作用が激しいゲームになっています。

このテのゲームの常として,まずプレイヤーのプログラムミスがあります。公開して実行する時点で「あ,順番を間違えていた!」とか,「あ,左右を間違えていた!(プレイヤーから見ての左右とロボット自身の視点での左右を取り違えて起こりやすい)」などということがしばしば悲鳴を上げさせます。

それに加えて他のロボットとの相互作用が激しいのですから,「あ,なんでそこで押したりするんだ」とか,「邪魔をするなぁーっ!」という叫びも交錯します。このため,腕の良いプログラマーでさえ思ったようにロボットを操縦することはままなりません。かくてゲームはバトルロイヤル,闇試合の模様を呈して混沌としながら進んでいきます。


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ロボファイトの戦場
ロボファイト ミラー
「ロボファイト」は,三つのタイプの異なる戦場を順に転戦していきます。

最初の面は「ケージ(金網)」です。四方を超硬合金のブレードで囲まれた狭い戦場で戦います。この段階ではロボットは,単純な前進と左右への転回しかできません。相手のロボットへの攻撃は,相手のロボットにタックルして(押して),相手を四方の超硬合金ブレードに叩きつけることで行います。もちろんプログラムミスで自爆して突っ込む場合もありますが‥‥。

二つ目の面は,「ミラー(鏡)」です。最初の面を生き残ったロボットは,最低限のメンテナンスとして一枚のプログラムカードを手札に追加してこの面に入ります。その一枚として,レーザー攻撃という行動カードを取ることができます。レーザー攻撃を実施することで,そのレーザーが命中すれば敵のロボットにダメージを与えることができます。この面はケージよりも広いのですが,随所にレーザー攻撃を反射して直角方向に曲げるミラーが設置されているのが曲者です。

最後の面は,「ピット(地獄)」です。この面は暗黒空間に浮遊した戦場で,戦場の四方の果てと,中央の穴から落ちると暗黒に飲まれてゲームから脱落してしまいます。ビーム兵器は使用可能ですが,突き落とされてしまえばどれだけ耐久力が残っていてもなにもかも失ってしまいます。多少の射撃を受けても,敵をタックルで突き落としてしまう方が早道‥‥かも知れません。

また,ロボットはダメージを受けるたびに手札のプログラムカードを1枚ずつ捨てなければなりません。最初は7枚のプログラムカードを持っていて,その内の5枚を任意に選んでプログラムするので制御が効きます。しかし,次第にカードが不足してきて思うように動けなくなります。また,カードを持っている場合には必ず5枚まではあるだけのカードをプログラムしなければならないので,不本意な移動をせざるを得なくなる場合もあります。回路異常,制御不能の状態です!

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ロボファイトの狙い
ロボファイト ピット
「ロボファイト」は,「ロボラリー」や「ロボタンク」などのゲームの影響を強く受けています。そうした先達を見た上で独自の狙いとしては,「ロボットの相互作用をできるだけ大きくした」,「プログラムカードの種類を絞って行動を単純にした」,「戦う戦場を三つにして射撃による攻撃とタックル攻撃の二つの行き方のそれぞれの功罪を設定した」ところにあります。

このため,ルール的にはこのタイプのプログラミングゲームとしてはいちばん易しいゲームになっています。同時に,プログラミングの正確なプレイヤーが圧倒的な優位を得ないゲームにもなっています。

その一方で,「ロボラリー」のような豊富なガジェットを取りこんで拡張されたゲームの持つ「賑やかさ」という魅力はこのゲームにはありません。このゲームをプレイしてもっと賑やかな方が面白いと思う方は,「ロボラリー」へ,さらにはそれに拡張キットを加えたプレイへと進んでいくと良いでしょう。

関連ゲーム / 類似ゲーム

もちろんWotCの「ロボラリー」と,ゲームスミスの「ロボタンク」を挙げねばなりません。また,こうした行動プロット型のゲームの古典として,ロボットものではありませんが,AHの「ガンスリンガー(真昼の決闘)」があります。こうしたプログラミングをして戦闘をさせるゲームは,アートディンクあたりからコンピューターゲームでも出ていて,より複雑なプログラムが組め,その運用結果はコンピューターが自動的に出してくれるようになっています。

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